JPS6044402B2 - セルロ−ス系繊維の製造法 - Google Patents

セルロ−ス系繊維の製造法

Info

Publication number
JPS6044402B2
JPS6044402B2 JP10563478A JP10563478A JPS6044402B2 JP S6044402 B2 JPS6044402 B2 JP S6044402B2 JP 10563478 A JP10563478 A JP 10563478A JP 10563478 A JP10563478 A JP 10563478A JP S6044402 B2 JPS6044402 B2 JP S6044402B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
cellulose
pan
spinning
bath
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10563478A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5536310A (en
Inventor
立男 野木
宣夫 吉住
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP10563478A priority Critical patent/JPS6044402B2/ja
Publication of JPS5536310A publication Critical patent/JPS5536310A/ja
Publication of JPS6044402B2 publication Critical patent/JPS6044402B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、セルロース系繊維の製造法に関するものであ
る。
セルロースをホルムアルデヒド(あるいはパラホルムア
ルデヒド)の存在下ジメチルスルホキシド(以下DMS
Oと略す)に溶解させ更にこの溶液を湿式紡糸により繊
維化する方法は公知である。
再生凝固浴として水、アルコールあるいはアンモニヤや
アミン水溶液などが提案されている。製糸性に関しては
一般に水だけでは凝固能力が必ずしも十分ではなく、ア
ルカリ性化合物の添加により効果をあげ、更にDMSO
/水の割合などの工夫により適切な凝固糸条を得ている
。またアルコール類は安全上の問題もあり、好ましくは
使用されない。
又、ビスコースにポリアクリロニトリル(以下PANと
略す)を混合して、これを紡糸する方法は従来すでに行
なわれており、通常10%程度混合し、更に架橋処理な
どを組合わせて繊維の風合や膨潤性の改善を試みている
しかし、PANがビスコース系に混合しにくいところか
ら、製糸性が低下したり、また、その工程上PANが十
分繊維の機械的特性に寄与しえないなどの問題があつた
。また、前記セルロースを溶解したDMSq容液への他
ポリマ混合についての検討も若干なされている。
PANの混合については、1%のセルロース溶液に0.
3〜3%のPAN溶液の混合が試みられている(ポリマ
比率にしてセルロース/PAN■77/23〜25/7
5)。しかし、このような低濃度溶液では実用的な繊維
製造はむずカルく、実際に凝固性が極めて不良であり、
DMSO/水からなる凝固浴で安定に連続糸条を得るこ
とはむずカルい。この様な実情をふまえて、本発明者ら
はより製造工程的にも優れ、また、得られた糸条の機械
的特性にも優れ、かつ膨潤性及び風合の優れた繊維を得
るべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達したのであ
る。本発明は次の構成を有する。
すなわち、本発明はホルムアルデヒド(あるいはパラホ
ルムアルデヒド)の存在下でDMSO中にセルロースを
溶解させて得た溶液で、系中ホルムアルデヒドがセルロ
ースに対し、ホルムアルデヒ・ド/セルロース■0.2
〜1.0(重量比)である溶液に、PANまたは共重合
ポリアクリロニトリル(以下共重合PANと略す)を5
〜40%になるように混合した、全体ポリマ濃度が4%
以上の溶液を紡糸原液とし、これをDMSO/水からな
る凝固浴に湿式紡糸し、更に延伸することを特徴とする
セルロース系繊維の製造法に関するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明者は、ポリマ濃
度を高くし、円■あるいは共重合PANの混合割合につ
いて先づ始めに種々検討したところ、限定された条件下
のセルロース溶液に限定された割合のPANあるいは共
重合PANしか混合できないことが判明した。
すなわち、実用レベルの開繊性良好な凝固糸条を得るた
めには、ポリマー濃度は少なくとも4%以上であること
が必要であり、この条件下では40%以上のPANある
いは共重合PANの均一混合は困難であることが判明し
た。また、たとえ混合したとしてもすぐに相分離をおこ
して安定には存在し,えないことがわかつた。また5%
以下のPAN添加では効果が十分発揮されない。更に、
セルロース溶液中のホルムアルデヒド濃度が混合性に重
要な影響を与えることを見出した。すなわち、系中のホ
ルムアルデヒド/セルロースの重量比が0.2〜1.0
の範囲内にあることが均一溶液を得るための前提条件で
ある。ホルムアルデヒドの存在がこれ以上でも、以下で
も濃度4%以上の均一な混合溶液を得ることはむずかし
い。ただし、ここでいうホルムアルデヒドとは溶液をヨ
ード法により分析して得られる値を基礎にしていう。ま
たセルロース溶液の濃度はDMSO中のセルロースの含
量で表示し、バラホルム(ホルムアルデヒド)は濃度計
算に考慮しないものとする。本発明において、混合成分
として用いられるPANあるいは共重合PANはどのよ
うな方法で重!合されたものでも良いが、DMSO溶媒
中で重合し、そのままセルロース溶液と混合する方法が
操作の容易なことから好ましく用いられる。
もちろんこの方法に限るものではない。共重合PANの
共重合成分には特に制限はない.が、セルロースとの相
溶性を悪くしないことが条件である。通常、例えばスチ
レン,アクリル酸エステル類,メタクリル酸エステル類
,ビニルピロリドン,酢酸ビニル,アクリルアミド類,
塩化ビニル,塩化ビニリデンなどが好ましく用いられ1
る。また、共重合成分として塩基性基あるいは酸性基を
持つ成分を適当量添加した共重合PANをセルロースに
混合することにより、酸性染料あるいは塩基性染料で染
色可能な糸が得られることも本発明の大きな特長である
。すなわち、例えば、メタリルスルホネート塩,スチレ
ンスルホネート塩のようなスルホン酸塩基を有するビニ
ル化合物を共重合したPANをブレンドした繊維は塩基
性染料により鮮明に染色される。また、例えば、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレートやビニルピリジンのよう
な塩基性成分の共重合により得られたポリマのブレンド
により酸性染料可染型の繊維が得られる。この方法は鮮
明染色可能なセルロースフ系繊維を得る方法としては極
めて優れている。PANあるいは共重合PANの混合量
は5〜40%が好ましい。40%以上になるとセルロー
スとの相溶性が低下し均一な繊維が得にくくなるばかり
でなく、セルロース本来の吸湿性等の特性も低下す・る
5%以下では効果が小さい。
このようにして得られた紡糸原液は均一に混合しており
、また、極めて安定で経時変化はほとんど認められない
また、、これらの紡糸原液は通常の製糸法、特・に湿式
紡糸により繊維化されるが、PANあるいは共重合PA
Nの混合により、水に対する凝固能力が向上しているた
め、従来のセルロース単独の原液に比べて紡糸が容易で
ある。
すなわち、具体的にはPANあるいは共重合PANを混
合しない系の凝固浴は、DMSO/水混合浴に凝固性を
向上させるためにアンモニアやアンモニウム塩,アミン
等の添加を必要としたが、本発明ではDMSO/水のみ
で十分紡糸可能であり、DMSOの割合のかなり高いと
ころでも単糸間膠着のない糸条が得られる。少量のホル
ムアルデヒドの存在も特に問題ない。もちろん、アンモ
ニア,アンモニウム塩,アミン等を添加した浴も使用で
きる。また紡糸中(湿潤状態)の糸条のホウ潤度もPA
Nあるいは共重合PANの添加により、小さくなる傾向
を示し、紡糸条件のコントロールがしやすくなる。
さらにPANあるいは共重合PANの混合により延伸性
が向上することが大きな特長である。
従来セルロース単独では延伸性はかなり低く、通常1.
1〜1.殆程度、更に条件を選んでも1ゐ倍程度がせい
ぜいであつたが、本発明では通常1.4〜2.5倍、更
に条件によつてはそれ以上の延伸も可能であり、従つて
セルロースの配向が十分行われ強度、弾性度に優れた繊
維を得ることができる。得られた繊維は機械的特性が優
れているばかりでなく、セルロース系繊維の特長に加え
てさらに水やアルカリに対する膨潤性が低く、嵩高性が
あり、羊毛様の風合を示す。また、塩基性基あるいは酸
性基を有する共重合成分を導入したブレンド成分の使用
により、従来、技術的にかなり困難であつた酸性染料可
染型あるいは塩基性染料可染型セルロース系繊維を容易
に得ることができる。本発明に使用されるセルロース原
料は、特に限定されるものではなく、各種木材バルブ,
各種リンタパルプなどを使用することができるが、a−
セルロースの含量の低いものは均一性が低下する傾向が
ある。また紡糸原液には本発明の効果を妨げない範囲で
、繊維改質剤を適量添加してもよい。紡糸原液は一般に
枦過,脱泡した後、口金を通して凝固浴中に紡糸される
装置は通常の湿式紡糸装置でよい。口金は金/白金,ス
テンレスあるいはガラスなどで作られたものが用いられ
、口金口径は0.03〜0.3Tnmφのものが好まし
く用いられる。本発明て得られた繊維は、結晶配向が高
度であり、繊維性能に優れ、吸湿性,染色性も十分良好
で天然繊維と合成繊維の特長をあわせもつておソー般衣
料用途の繊維として十分使用てきる。
更に他の繊維、例えば、絹,羊毛,木綿,ポリアミド繊
維,ポリエステル繊維,ポリアクリル繊維などとの配合
物として使用することもできる。なお、本発明は膜状物
等の製法にも利用できる。以下、本発明を実施例により
具体的に示す。
実施例1セルロース溶液の調製 リンターパルプ(東洋特紙工業(株)f−130R)1
8?.バラホルムアルデヒド216部,DMSO222
O部を混合し、100℃で2時間膨潤(一部溶解)させ
たのち、更に5時間低速でかくはんし溶解させた。
次に浴温を120℃から134℃に保ち、N2フロー下
で3時間かくはんを続け、最終的に134℃で1時間減
圧(約71hHg)して、均一透明なセルロース溶液を
得た。この溶液の粘度は190ポイズ(10(代),B
型粘度計測定)で、ホルムアルデヒド/セルロース比は
0.31(重量比,ヨード法測定)であり、ろ過性も良
好であつた。紡糸原液の調製と紡糸 アクリロニトリルをDMSO中で重合させて得た20%
のPAN溶液75部を前記のセルロース溶液600部に
添加し、80℃でかくはん混合してセルロース./PA
N=75/25(重量比)の均一な原液を得た。
この原液の濃度は&9%、粘度は74ポイズ(100′
C,B型粘度計測定)であつた。この原液は5日後でも
相分離することなく均一であり粘度変化も認められなか
つた。この原液を800Cに保温し、0.06W$tφ
,500ホールの口金を通して30′Cの凝固浴に紡糸
した。浴組成はDMSO/H2O=55/45(重量比
)であり、更に2浴(浴組成30/70,温度50℃)
、3浴(浴組成5/95,温度85℃)を通して、延伸
比2.皓で湿熱延伸した後に水洗,油剤付与,乾燥した
。得られた繊維は単糸繊度1.3d,強度3.8f/D
,伸度8.3%,ヤング率147y/dであり、5%伸
長時の湿潤応力も1.2ダ/dと優れていた。また繊維
は円形断面の光沢のある繊維で、セルロース系繊維用染
料(KayarusSupraBlueBRL2OO)
で鮮明に染色できた。次に同様の方法でセルロース/P
AN=95/5(重量比)濃度7.7%の原液を調製し
た。
この原液を100℃に保温した以外は前記と同様の条件
て製糸した。75/25の場合と比較して凝固が遅く、
1浴出の凝固糸条の膨潤度が高く、3浴では単糸切れが
発生した。
しかし3浴温度を70℃に下げると単糸切れはなくなり
、延伸比1市倍でサンプリングできた。糸条は単糸間で
軽く膠着していたが容l易に解繊できる程度であつた。
この繊維は単糸繊度1.4d,強度2.8y/D,伸度
7%,ヤング率121′/dであり、20℃,65%R
Hで測定した平衡水分率は11%であつた。
実施例27アクリロニトリル90%,アクリル酸メチル
9.0%,メタリルスルホン酸ナトリウム1.0%から
なる共重合PANの22.4%DMSO溶液671部を
実施例1のセルロース溶液6(4)部に添加し、80℃
でかくはん混合してセルロース/共重合PAN=75/
25(重量比)の均一な原液を得た。
この原液のポリマー濃度は9%、粘度は84ポイズ(1
00℃,B型粘度計)であつた。この原液は7日後でも
均一で粘度変化も認められなかつた。この原液を800
Cに保温し、0.06顛φ,500ホールの口金を通し
て30℃の凝固1浴に紡出した。
浴組成はDMSO/H2O=55/45(重量比)であ
り、更に2浴(浴組成30/70,温度50℃),3浴
(浴組成5/95,温度85℃)を通して、延伸比2.
1倍で湿熱延伸した後に水洗,油剤付与,乾燥した。得
られた繊維は単糸繊度1.2d,強度4.1f/D,伸
度8.8%,ヤング率140y/dであり、5%伸長時
の湿潤応力も1.0f/dと優れた機械的特性を示した
。また繊維は円形の断面形状を有しており、光沢もあり
セルロース系繊維用染料(KayarLlSSupra
BIueBRL2OO)で鮮明に染色できた。
更に塩基性染料(MaxilOnBlueGRL)でも
染着可能であつた。またこの繊維の平衡水分率は8.8
%(20たC,65%RH)であり、吸水率は52%で
あつた。(吸水率は試料2yを湿潤剤0.1%を含む水
中に浸漬した後10,000TrL,/Sec2の加速
度で1紛間遠心分離した直後の繊維の水分率であり、普
通レーヨンは90%であつた。)実施例3実施例1で得
たセルロース溶液60娼と実施例2の共重合PAN溶液
862部を混合し、80℃でかくはんしてセルロース/
共重合P,AN=70/30(重量比),濃度9.4%
の均一な原液を得た。
この原液を80℃に保温し、実施例1と同一組成の浴に
紡出し、湿熱延伸し、延伸比2.3倍でサンプリングし
た。得られた繊維は単糸繊度1.5d,強度3.8y/
D,伸度7%,ヤング率152y/dであり、5%伸長
時の湿潤応力も1.2y/dと優れていた。
また光沢があり、真円形の断面を有していた。なおこの
繊維の平衡水分率は8.1%であり、吸水率は43%で
あつた。比較例1 実施例1で得たセルロース溶液(濃度7.5%,粘度1
70ポイズ/100℃)を100℃に保温し、実施−例
2と同一の凝固浴を用いて凝固,湿熱延伸を試みた。
1浴出糸条の膨潤度は実施例3の場合より高く、弱い凝
固糸であり、3浴て延伸すると凝固不足で単糸切れが起
つた。
そこで紡糸速度を低下させるとともに3浴温度を70℃
に下げ、湿熱延伸−比1.3倍でサンプリングした。し
かし水洗,油剤付与,乾燥後の糸条は単糸間の膠着がひ
どく特性評価不可能てあつた。また実施例2と同様の方
法で測定した吸水率は羽%と高かつた。比較例2 実施例1で用いたバルブ(1)部,バラホルムアルデヒ
ド120部,DMSO74OfPl)の混合し、100
0Cで2時間膨潤(一部溶解)させたのち、更に5時間
低速でかくはんし溶解させた。
次に浴温を130′Cに保ちN2フロー下で1時間かく
はん続けた後、同温度1時間減圧(約710!MHg)
して、均一透明なセルロース溶液を得た。この溶液の粘
度は1160ポイズ(100℃,B型粘度計測定)で、
ホルムアル・デヒド/セルロース比は1.21(重量比
,ヨード法測定)であつた。高粘度ではあるが淵過性は
良好であつた。このセルロース溶液600部に実施例2
で使用した共重合PAN溶液67.1部を添加し(濃度
9%,セールロース/共重合PAN=75/25)、8
0′Cで混合を行なつた。
高粘度のためもあり、相溶性が悪く製糸可能な均一溶液
は得られなかつた。そこでこの原液を更に110℃に加
熱かくはん混合したところ、粘度が上昇し、ついにはゲ
ル化した。実施例4 実施例1で得た紡糸原液(セルロース/PAN=75/
25(重量比),濃度8.9%)にDMSOを添加して
ポリマ濃度,3.5%および4.0%の紡糸原液を調製
した。
原液粘度は40℃でそれぞれ43ポイズおよび87ポイ
ズであつた。これらの原液をそれぞれ30′C,4O℃
に保温した以外は実施例1と同様の紡糸条件で紡糸した
。3.5%濃度の原液を用いた場合は、口金離れも悪く
、凝固糸条も弱くて有効な延伸ができず、水洗後の糸条
はテープ状となり膠着していた。
一方4.0%濃度の原液では凝固性は改善され、延伸比
1.4倍でサンプリングした糸条には膠着はほとんど認
められなかつた。実施例5 木材バルブ(NBKP)12娼,バラホルムアルデヒド
144部,DMSOl88娼を混合し実施例1と同様の
条件で均一な溶液を得た。
この溶液のホルムアルデヒド/セルロース比は0.52
(重量比,ヨード法)であつた。この溶液600部に実
施例2で使用した共重合PAN溶液28.4部を添加し
6(代)でかくはん混合して均一な紡糸原液を得た。
(セルロース/共重合PAN=85/15(重量比),
濃度6.7%。この原液を泪過,脱胞した後、80℃に
保温し、0.05mφ,500ホールの口金を通して3
crc(7)凝固1浴に紡出した。浴組成はDMSO/
H2O=5V45(重量比)であり、更に2浴(浴組成
30/70、温度50′C)、3浴(浴組成5/95,
温度70℃)を通して、延伸比1.皓で湿熱延伸した。
この繊維は単糸繊度1.5d,強度2.8ダ/D,伸度
9%,ヤング率110y/dであり、5%伸長時の湿潤
応力は0.7q/dであつた。
実施例6 リンターパルプ(東洋特紙工業(株)5M−1000)
1加部,バラホルムアルデヒド144部,DMSOl8
8O部を混合し、100℃で3時間膨潤(一部溶解)さ
せたのち、更に4時間低速でかくはんし溶解させた。
次に浴温12(代)で2時間134℃で1時間N2ブロ
ー下でかくはんを続け、最終的に134℃で1時間減圧
(約710Ts!THg)して過剰のホルムアルデヒド
を除去し、均一透明なセルロース溶液を得た。この溶液
の粘度は256ポイズ(10(代),B型粘度計測定)
で、ホルムアルデヒド/セルロース比は0.33(重量
比,ヨード法測定)であり、ろ過性も良好であつた。こ
の溶液600部に、アクリロニトリル97.5%,ジエ
チルアミノエチルメタクリレート2.5%からなる共重
合PANの20%DMSO溶液12娼を添加し80℃で
かくはん混合してセルロース/共重合PAN=60/4
0(重量比)濃度8.3%の均一な原液を得た。
この原液を枦過,脱泡した後、80℃に保温し0.05
Tnφ,500ホールの口金を通して30℃の凝固1浴
に紡出した。
浴組姓はDMSO/1120=5V45(重量比)であ
り、更に2浴(浴組成30/70,温度70゜C)、3
浴(浴組成5/95,温度95℃)を通して、延伸比3
.2倍で湿熱延伸した。その後水洗,油剤付与,乾燥し
た。この繊維は単糸繊度1.2d,強度3.7y/D,
伸度8%,ヤング率147y/dであり、5%伸長時の
湿潤応力は1.4y/dであつた。
またこの繊維は酸性染料(SOlwayBlueBN)
で染着可能であつた。実施例7 アクリロニトリル90.7%,アクリル酸メチル6.5
%,メタリルスルホン酸ナトリウム2.8%からなる共
重合PANの20%DMSO溶液60?11,を実施例
5のセルロース溶液6(1)部に添加混合してセルロー
ス/共重合PAN=75/25(重量比)濃度7.3%
の均一な原液を得た。
この原液をろ過,脱泡した後、90℃に保温し、0.0
6mφ,500ホールの口金を通して30℃の凝固1浴
に紡出した。
浴組成はDMSO/H2O=55/45(重量比)であ
り、更に2浴(浴組成30/70,温度5CfC)、3
浴(浴組成5/95,温度80℃)を通して延伸比2.
1倍で湿熱延伸した。後処理,乾燥後の繊維は単糸繊度
1.4d,強度3.4y/D,伸度9%,ヤング率13
5f/dであり、5%伸長時の湿潤応力は1.1y/d
であつた。
またこの繊維は、塩基性染料(KayacrylBla
ckNL)で黒色に染着したところ、真黒に染着可能で
あつた。実施例8 アクリロニトリル55%,塩化ビニリデン41%バラス
チレンスルホン酸ナトリウム4%からなる共重合PAN
の20%DMSO溶液45部を実施例5のセルロース溶
液6(1)部に添加し80℃でかくはん混合し、均一な
原液を得た。
(セルロース/共重合PAN=80/20(重量比),
濃度7.0%)。この原液を?過,脱泡後、100℃に
保温し、0.06?φ,500ホールの口金を通して1
0℃の凝固1浴に紡出し・た。浴組成はDMSO/H2
O=55/45(重量比)であり、更に2浴(浴組成3
0/70,温度40℃)、3浴(浴組成5/95,80
℃)を通して、延伸比1.8倍で湿熱延伸した。後処理
,乾燥後の繊維は単糸繊度1.6d,強度・3.9fI
/D,伸度7%,ヤング率155V/dであつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ホルムアルデヒドあるいはパラホルムアルデヒドの
    存在下で、ジメチルスルホキシド中にセルロースを溶解
    させて得た溶液に、ポリアクリロニトリルまたは共重合
    ポリアクリロニトリルを5〜40%になるように混合し
    た全体ポリマ濃度が4%以上の溶液を紡糸原液とし、こ
    れをジメチルスルホキシド/水からなる凝固浴に湿式紡
    糸し、更に延伸することを特徴とするセルロース系繊維
    の製造法。
JP10563478A 1978-08-31 1978-08-31 セルロ−ス系繊維の製造法 Expired JPS6044402B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10563478A JPS6044402B2 (ja) 1978-08-31 1978-08-31 セルロ−ス系繊維の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10563478A JPS6044402B2 (ja) 1978-08-31 1978-08-31 セルロ−ス系繊維の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5536310A JPS5536310A (en) 1980-03-13
JPS6044402B2 true JPS6044402B2 (ja) 1985-10-03

Family

ID=14412889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10563478A Expired JPS6044402B2 (ja) 1978-08-31 1978-08-31 セルロ−ス系繊維の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6044402B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5536310A (en) 1980-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4336214A (en) Process for hygroscopic, fibres and filaments of synthetic polymers
US3720743A (en) Process for producing high performance crimped rayon staple fiber
CN111334880B (zh) 光致变色莱赛尔纤维及其制备方法
US4810449A (en) Process for the production of hydrophilic polyacrylonitrile filaments or fibers
US4316937A (en) Water absorbent acrylic fiber
JPS6021905A (ja) 高強度,高弾性率アクリル系繊維およびその製造法
JP3728862B2 (ja) 吸水性アクリル繊維
JPS6044402B2 (ja) セルロ−ス系繊維の製造法
JP2003328222A (ja) 失透性の改良された人工毛髪用繊維及びその製造方法
US3494996A (en) Method for producing high tenacity rayon
JPS6130042B2 (ja)
US2726220A (en) Shaped articles of acrylonitrile polymers
JP3359397B2 (ja) 芯鞘複合繊維
JPH01280011A (ja) セルロースおよびポリアミド―イミドに基づく繊維および糸
JPH11107034A (ja) 湿熱特性の優れたアクリル繊維及びその製造方法
US2938008A (en) Blend of acrylonitrile polymer with polybetacyanoethyl vinyl ether, solutions thereof, shaped article therefrom, and method of making same
JPS61138710A (ja) 優れた耐久性をもつアクリル繊維の製造方法
JPH10158928A (ja) 分割性アクリル系合成繊維及びその製造方法
JPH0457911A (ja) 保水性の良好な多孔性アクリル系繊維およびその製造方法
JPS6136082B2 (ja)
JPH03234808A (ja) 保水性の良好なアクリル系繊維及びその製造方法
JP2004332179A (ja) アクリル系合成繊維及びその製造方法
JPH0441708A (ja) 保水率の高いアクリル繊維の製造法
JPH03206114A (ja) 超極細アクリル繊維
JP3020659B2 (ja) 極細アクリル繊維