JPS6042156Y2 - シ−ルド掘削機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 シールド掘削機によって横穴を掘進する場合、対象土質
が硬質の場合、掘進効率を向上するため、従来は強力な
パケット方式を採用したもの、回転式カッタとチェンコ
ンベヤとを組合せて連続的な掘削と礪の運搬とを行うよ
うにしたもの、スクリュウ弐カッタとチェンコンベヤと
を組合せて連続的な掘削と硼の運搬とを行なうようにし
たもの、或いは回転式カッタのみみで掘削し、礪の掻込
みは別の手段にたよるもの等が提案されているが、高価
に過ぎること、対象土質を選ぶこと、コンベヤがよく摩
耗すること等の欠陥があった。

更に掘削と礪の搬出とを同時に行うようにしても、礪出
し作業が完全に行われ難く、また回転掘削機は予め十分
に土質を調査しておいても結果的に失敗した事例が多く
、土工量の１７２または１／３が適応できる土質である
としても、高価で而も残余の土質には使用できないため
、機械全体を取外さねばならない等の欠陥があった。

本考案はこのような欠陥を除去するために提案されたも
のであって、シールド掘削機本体内に上下、左右方向に
揺動自在に装架された外筒、同外筒に可摺動的に嵌装さ
れた内筒、同内筒に内装され同内筒と前記外筒との間に
介装された内筒前後用ジヤツキ、前記シールド掘削機本
体と外筒との間に介装された外筒俯仰用ジヤツキ及び外
筒旋回用ジヤツキ、前記内筒先端部に着脱自在に装着さ
れたケーシング、同ケーシング先端に装着され且つ同ケ
ーシングに内装された駆動装置によって駆動回転される
カッタ、及び前記ケーシングに装着された礪掻込み用パ
ケットによりなることを特徴とするシールド掘削機に係
るものである。

本考案に係るシールド掘削機は前記したように構成され
ているので、掘削機本体に装架された外筒を、これに可
摺動的に嵌装された内筒とともに、前記掘削機本体及び
外筒間に介装された外筒俯仰用ジヤツキ及び外筒旋回用
ジヤツキを介して夫々上下方向、及び左右方向に揺動さ
せるとともに、内筒を外筒に対して前後に摺動させ、同
内筒先端に装着されたケーシングの先端に装着されたカ
ッタを、同ケーシングに内装された駆動装置によって駆
動回転して掘削作業を行ない、かくして掘削さた礪を前
記ケーシングに装着された礪掻込み用パケットによって
掬上し、前記ケーシングを内筒とともに前述のように前
後動せしめるとともに左右上下に旋回せしめ、硼をコン
ベヤに運んで搬出するものである。

このように本考案によれば回転式カッタと硼掻込み用の
パケットとを組合わせて能率よく硬質土を掘削、排土し
うるものであり、また本考案によれは摩耗が激しく、維
持費の高いチェンコンベヤを使用しないで、ベルトコン
ベヤを使用しうるようにしたので、機械全体の作業能率
が向上し、耐用年限が増大するものである。

更にまた本考案によれば内筒に内装された内筒前後用ジ
ヤツキを介して前記外筒に可摺動的に嵌装された内筒の
先端にはケーシング着脱自在に装着され、同ケーシング
には硼掻込み用カッタ及びケーシングに内装された駆動
装置によって駆動される先端部のカッタが装着されてい
るので、必要に応じて前記ケーシングを取外して礪掻み
用パケットを内筒先端に装着することができ、従って掘
進作業中、例えば粘土等の如き回転式カッタに適しない
土質に遭遇した場合には、内筒先端部のカッタを掘削パ
ケットと交換して能率よく掘削、排±を行なうことがで
きるものである。

以下本考案を図示の実施例について説明する。

１はシールド掘削機本体、２はシールドジヤツキ、３は
前記本体１に固定され且つ同本体１の掘進時の反力を支
持する横梁である。

４は同横梁３に固定された溝型の固定ブラケットで、同
ブラケット４に旋回ブラ、ケット５が挿入され、同ブラ
ケット４に回転自在に装架された回転柱６に回り止めピ
ン７を介して固定される。

従って前記旋回ブラケット５は固定ブラケット４に旋回
自在に装着されている。

図中８は回転柱６の固定ブラケット４の上方に突出した
部分に嵌装された抜止め片、９は同抜止め片８を回転柱
６に固着するボルトである。

前記回転柱６における固定ブラケット４の下方に突出し
た部分はブラケットに形成され、同ブラケットにピン１
０を介して外筒１１のブラケット１２が枢着されている
。

前記外筒１１は多角形状に形成され、多角筒状の内筒１
３が可摺動的に嵌挿され、内筒１３に内装された前後用
ジヤツキ１４の後端及び前端が夫々外筒１１並に内筒１
３にピン１５，１６を介して枢着され、前記ジヤツキ１
４を作動することによって、内筒１３が前後動するよう
になっている。

前記外筒１１の両側には夫々俯仰用ジヤツキ１７の基端
がピン１８を介して枢着され、同各ジヤツキ１７の先端
が前記旋回ブラケット５にピン１９を介して枢着され、
かくして前記ジヤツキ１７を作動することによって、外
筒１１がピン１０を中心として上下に回動するようにな
っている。

また前記横梁３と旋回ブラケット５の側方との間に旋回
用ジヤツキ２０が介装され、その基端部は横梁３に固定
されたブラケット２１にピン２２を介して枢着され、ま
たその先端部は旋回ブラケット５に固定されたブラケッ
ト２３にピン２２′を介して枢着されている。

従って前記旋回用ジヤツキ２０を作動することによって
、旋回ブラケット５とともに外筒１１が旋回するように
構成されている。

前記内筒１３の先端にはケーシング２４が固着され、同
ケーシング２４の先端部近傍にはＵ字状の礪掻込み用パ
ケット２５が跨架され、ピン２６を介してケーシング２
４に揺動自在に枢着されている。

２７は礪掻込み用パケット２４の作動用ジヤツキで、そ
の基端部はケーシング２４に固着されたブラケット２８
にピン２９を介して枢着され、その先端部は前記バケッ
］・２５にピン３ｏを介して枢着されており、前記ジヤ
ツキ２７の作動によって前記パケット２５が揺動するよ
うになっている。

図中３１はパケットストッパで、硼掻込み時に無理な力
が作用して前記パケット２７が破損することのないよう
にするものである。

前記ケーシング２４の先端には、多数のビットを有する
カッタ３２が装着され、ケーシング２４に内蔵された駆
動源３３によって駆動回転されるようになっている。

図中３５は礪排出用ベルトコンベヤである。

従って前記前後用ジヤツキ１４及び俯仰用ジヤツキ１７
並に旋回用ジヤツキ２０を駆動してケーシング２４の先
端部を前後、上下、左右に移動させながら、前記カッタ
３２を駆動回転して掘削し、前記ジヤツキ２７を駆動し
て礪掻込み用パケット２５を作動せしめ、砺を掻込んで
ベルトコンベヤ３５上に運搬して排出するものである。

なお前記カッタ３２による掘削が不適当な土質に遭遇し
たとき、ケーシング２４を内筒１３より取外し、第５図
に示すように掘削パケット３６をピン３７を介して枢支
したパケット取付アーム３８を内筒１３に取付け、前記
パケット３６及び前記アーム３８に固定されたブラケッ
ト３９に夫々ピン４０．４１を介して両端を枢支された
パケット用ジヤツキ４２を駆動して、前記パケット３６
によって能率的に掘削するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るシールド掘削機の一実施例を示す
側面図、第２図及び第３図は夫々第１図の矢視■−■図
並に矢視■−■図、第４図は第３図の矢視ＩＶ−ＩＶ図
、第５図は先端部カッタを掘削パケットと交換した状態
を示す側面図である。 １・・・・・・シールド掘削機本体、１１・・・・・・
外筒、１３・・・・・・内筒、１４・・・・・・前後用
ジヤツキ、１７・・・・・・俯仰用ジヤツキ、２０・・
・・・・旋回用ジヤツキ、２５・・・・・・礪掻込用ジ
ヤツキ、２７・・・・・・礪掻込用ジヤツキの作動用ジ
ヤツキ、３２・・・・・・カッタ、３３・・・・・・カ
ッタの駆動源。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シールド掘削機本体内に上下、左右方向に揺動自在に装
   架された外筒、同外筒に可摺動的に嵌装された内筒、同
   内筒に内装され同内筒と前記外筒との間に介装された内
   筒前後用ジヤツキ、前記シールド掘削機本体と外筒との
   間に介装された外筒俯仰用ジヤツキ及び外筒旋回用ジヤ
   ツキ、前記内筒先端部に着脱自在に装着されたケーシン
   グ、同ケーシング先端に装着され且つ同ケーシングに内
   装された駆動装置によって駆動回転されるカッタ、及び
   前記ケーシングに装着された礪掻込み用パケットよりな
   ることを特徴とするシールド掘削機。