JP2018053594A - トンネル掘削方法及びトンネル掘削機 - Google Patents

トンネル掘削方法及びトンネル掘削機 Download PDF

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Abstract

【課題】トンネルをTBM工法で掘削するときに、トンネル掘削機のカッタヘッドによる掘削と補助掘削機による補助掘削とを容易に(短時間に)変更でき、これにより不良地山を効率的に突破できるようにする。【解決手段】TBM100は、エキスカベータ200を胴体内に前後方向に移動可能に備え、カッタヘッド120にはエキスカベータ200の腕体を切羽側に突き出すための開閉扉が設けられる。トンネル掘進において不良地山に遭遇すると、TBM100を後退させた後、開閉扉を前方に向けて押し開き、開閉扉が開いて開放された開口部123aにエキスカベータ200の腕体を挿通させて切羽側に突き出し、バケット240によって地山を掘削する。また、開閉扉123の下方となる面板が取り外し可能に構成されており、この面板を取り外して開放される開口部128から排土コンベア180を切羽側に突き出して土砂を後方に搬出させる。【選択図】図16

Description

本発明は、トンネル掘削方法及びトンネル掘削機に関し、詳しくは、不良地山に遭遇したときの掘削技術に関する。
カッタヘッドを回転させて地山を全断面掘削するトンネル掘削機であって、坑壁に押し当てたグリッパによって、又は、セグメント等を組立てて構築された覆工体に押し当てたジャッキやグリッパによって掘進するための反力を得るトンネルボーリングマシン(Tunnel Boring Machines:TBM)を用いるトンネル施工方法(TBM工法)は、岩盤にトンネルを造る場合であって短い工期が要求される場合に採用される工法として知られている。
しかし、TBM工法では、軟弱地盤などの不良地山に遭遇したときに、切羽の崩落などによってカッタヘッドでは掘削できなくなり、また、切羽でコンクリート吹付等の支保作業ができなくなることで、掘進不能になる場合があった。
そのような場合において、例えば、特許文献1には、カッタヘッドに、掘削機本体内と地山の切羽側とを連通させる開口部を設け、軟弱地盤に遭遇したときに、掘進を一旦停止して地山改良を行い、その後、前記開口部からトンネル掘削機とは別体の機材及び小型機械を切羽側に運び入れて軟弱地盤の掘削を行わせる、トンネル掘削機が開示されている。
また、特許文献2には、トンネルボーリングマシンの回転ディスクカッタを外周部カッタヘッドと中心部カッタヘッドに分割し、前者から後者を着脱自在に設置し、常態では外周部と中心部カッタヘッドにより掘削し、常態で対応できない非常時には中心部カッタヘッドを切り離して、前方に開いた切羽をトンネルボーリングマシンの内部から先行掘削を可能にしたトンネルボーリングマシンが開示されている。
特開2015−121034号公報 特許第5642130号公報
ここで、大径のトンネルを掘削する場合には、上記特許文献1,2に示唆されるような、カッタヘッドの開口からバックホーなどの自走式建設機械を切羽側に入れて軟弱地盤の掘削を行わせる工法を適用できるが、係る工法は、TBMのカッタヘッドによる掘削と、自走式建設機械による掘削との間での変更が効率的に行えないためトンネルの掘削には不向きである、という問題があった。
本願発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、トンネルをTBM工法で掘削するときに、トンネル掘削機のカッタヘッドによる掘削と自走式建設機械などの補助掘削機による補助掘削とを容易に(短時間に)変更でき、これにより不良地山を効率的に突破できる、トンネル掘削方法及びトンネル掘削機を提供することを目的とする。
そのため、本発明に係るトンネル掘削方法は、その一態様において、胴体の前部にカッタヘッドが駆動回転可能に装着され、坑壁又は覆工体から推進するための反力を得るトンネル掘削機によってトンネルを掘削する方法であって、腕体の先端の作業装置によって掘削する補助掘削機を前記胴体内に設置すると共に、前記カッタヘッドに開閉可能な開口部を設け、開放させた前記開口部から前記腕体を前方に突き出し前記作業装置によって地山を掘削してトンネルを掘進する補助掘削工程を含む。
前記トンネル掘削方法の好ましい態様において、前記補助掘削工程は、前記作業装置によって地山を掘削する掘削工程と、前記トンネル掘削機を推進させる推進工程と、を含む。
さらに別の好ましい態様では、前記腕体が突き出される前記開口部は、前記カッタヘッドの前方に向けて押し開けられる開閉扉によって開閉可能に構成され、前記補助掘削工程は、前記開閉扉を前記カッタヘッドの前方に向けて押し開ける開放工程を含む。
さらに別の好ましい態様では、前記補助掘削工程は、前記トンネル掘削機を後退させる後退工程を更に含み、前記開放工程は、前記トンネル掘削機を後退させた後に前記開閉扉を前記カッタヘッドの前方に向けて押し開ける。
さらに別の好ましい態様では、前記トンネル掘削機は排土コンベアを備え、前記補助掘削工程は、開放された前記開口部に前記排土コンベアの先端を挿通させて前記カッタヘッドの前方下部に突き出すコンベア移設工程を含む。
さらに別の好ましい態様では、前記コンベア移設工程は、前記カッタヘッドの前方に突出する前記排土コンベアの搬送面上に前記カッタヘッド前方下部の土砂を案内するスカート部を配設するスカート部配設工程を含む。
さらに別の好ましい態様では、前記補助掘削工程は、前記補助掘削機の作業装置に吹付けノズルを取り付ける吹付けノズル取付工程と、開放させた前記開口部から前記腕体を前方に突き出し前記吹付けノズルから掘削面にコンクリート又はモルタルを吹き付ける吹付工程と、を含む。
一方、本発明に係るトンネル掘削機は、その一態様として、胴体の前部にカッタヘッドが駆動回転可能に装着され、坑壁又は覆工体から推進するための反力を得るトンネル掘削機であって、腕体の先端の作業装置によって掘削する補助掘削機を前記胴体内に配置すると共に、前記カッタヘッドに開閉可能な開口部を設け、開放させた前記開口部から前記腕体を前方に突き出し前記作業装置によって地山を掘削してトンネル掘進を行えるよう構成した。
本発明のトンネル掘削方法によると、カッタヘッドによる掘削に代えて、補助掘削機の腕体をカッタヘッドの開口部から突き出して腕体先端の作業装置によって地山を掘削することができる。そのため、不良地山に遭遇したときに、カッタヘッドによる掘削に代えて、補助掘削機によって掘削することができるので、不良地山を突破してトンネルを掘進することで可能になる。
また、補助掘削機は、腕体をカッタヘッドの開口部から突き出して掘削を行うことが可能であり、トンネル掘削機のカッタヘッドによる掘削と補助掘削機による補助掘削とを容易に(短時間に)変更できるため、不良地山を効率的に突破できる。
本発明の実施形態におけるTBMの上面図である。 本発明の実施形態におけるTBMの側面図である。 本発明の実施形態におけるカッタヘッドの正面図である。 本発明の実施形態における排土コンベアの設置構造を示すTBMの横断面図である。 本発明の実施形態におけるエキスカベータ(補助掘削機)の上面斜視図である。 本発明の実施形態におけるエキスカベータの底面斜視図である。 本発明の実施形態におけるエキスカベータのクランプボックスのクランプ構造を示す横断面図である。 本発明の実施形態におけるエキスカベータのクランプボックスの後輪構造を示す背面図である。 本発明の実施形態におけるTBMによるトンネル掘削の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態におけるカッタヘッドによる掘削状態(標準掘削工程)を説明するための図である。 本発明の実施形態における補助掘削工程の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における補助掘削準備工程の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における不良地山に遭遇したときの地山改良作業(地山改良工程)を説明するための図である。 本発明の実施形態におけるカッタヘッドを後退させる前の準備作業(後退準備工程)を説明するための図である。 本発明の実施形態におけるカッタヘッドの後退作業(後退工程)及び吹き付け作業(地山改良工程、吹付工程)を説明するための図である。 本発明の実施形態におけるエキスカベータによる掘削を開始する前の準備作業(補助掘削準備工程)を説明するための図である。 本発明の実施形態におけるエキスカベータを前進させる作業(エキスカベータ前進工程)及びエキスカベータによる土砂の排出作業(エキスカベータによるズリ排出工程)を説明するための図である。 本発明の実施形態におけるスカート部の設置場所での手作業による土砂作業(手作業によるズリ排出工程)を説明するための図である。 本発明の実施形態におけるカッタヘッドの開口部を開放する作業(開放工程)、排土コンベアにスカート部を配設する作業(スカート部配設工程)、及び排土コンベアの移設作業(コンベア移設工程)を説明するための図である。 本発明の実施形態におけるカッタヘッドの開口部の全領域を開放した状態(開放工程)を説明するためのカッタヘッドの正面図である。 本発明の実施形態におけるエキスカベータを前進させる作業(前進工程)及びエキスカベータによる掘削(補助掘削工程)の初期段階を説明するための図である。 本発明の実施形態におけるエキスカベータによる掘削(補助掘削工程)において摺動ジャッキを伸長させた掘削状態を説明するための図である 本発明の実施形態におけるグリッパの盛替えによるTBMの推進状態(推進工程)及び、胴体の連結作業(連結工程)を説明するための図である。 本発明の実施形態におけるエキスカベータを用いたコンクリートなどの吹付け作業(ノズル取付工程、吹付工程)を説明するための図である。
以下では、図面を参照して、本発明に係るトンネル掘削方法及びトンネル掘削機の実施形態を説明する。
まず、本発明に係るトンネル掘削機の一態様としてのトンネルボーリングマシン(Tunnel Boring Machines:TBM)100を、図1−図8を参照して説明する。
TBM100は、胴体110の前部にカッタヘッド120が駆動回転可能に装着され、坑壁にグリッパ(グリッパシュー)132を押し当てて推進するための反力を得るトンネル掘削機であって、例えば直径が3m〜4m程度の小型の全断面トンネル掘進機である。但し、TBM100の直径は3m〜4mに限定されるものではなく、より大きな直径のTBM100に本実施形態と同様な構造を適用できる。
円筒形状をなす胴体110は、前胴111と後胴112とからなり、前胴111の前部にカッタヘッド120がメインベアリング113によって駆動回転可能に取り付けられていている。
カッタヘッド120の前部には、地山をせん断破壊するローラカッタ121aが複数枢着され、また、切羽下部に溜まった掘削ズリを掻き込むスクレーパ121bが周縁部に等間隔で配設され、スクレーパ121bの背後には、掘削ズリを掬い込んで取り込むためのバケット(図示せず)が設けられる。
そして、カッタヘッド120は、カッタヘッド駆動モータ122によって胴体110の軸心回りに回転駆動される。
前胴111と後胴112との嵌合部は、複数個のアーティキュレートジャッキ115にて連結され、アーティキュレートジャッキ115を選択的に伸縮させることで、後胴112に対して前胴111が屈曲できるよう構成されている。
カッタヘッド120の後方に延びるメインビーム130の前部には、カッタヘッド120が回転自在に支承されていて、メインビーム130の後部にはグリッパ装置133が前後方向に摺動可能に支持されている。
グリッパ装置133は、グリッパジャッキ131によってグリッパ132を径方向に張り出すことで、グリッパ132を坑壁に押し当てて掘進反力を得る装置である。
スラストジャッキ140の一端はグリッパ装置133に連結され、他端はグリッパ装置133よりも前方のメインビーム130に連結されている。
また、後胴112の後部には、支保工161をトンネルの内壁面(坑壁)150に組み付けるエレクタ装置160が設けられている。
また、メインビーム130の前部には、カッタヘッド120内に取り込まれた土砂(ずり)を受け取るホッパシュート170が設けられ、更に、メインビーム130に一体的に設けた矩形断面状のコンベアケース139内に排土コンベア(ベルトコンベア)180が配設され、排土コンベア180は、ホッパシュート170にて受け取られた土砂を後方へ搬出する。
また、グリッパ装置133よりも後側のメインビーム130には、突出作動時に坑壁150に当接して坑壁150からローリング反力を受ける、リヤサポート190を設けてある。
更に、TBM100の後ろには、油圧装置、電気設備、排土装置、給水設備などを搭載した後続台車(図示省略)が接続される。
TBM100による基本的な掘進サイクル(標準掘削工程、標準トンネル掘進工程)は、以下の通りである。
まず、グリッパ132を坑壁に押し当てリヤサポート190を収縮させた状態で、回転駆動されるカッタヘッド120で地山を掘削しながらスラストジャッキ140を伸長させることで、トンネルを掘進する(トンネル掘進工程)。
なお、本実施形態のTBM100は、グリッパ132を坑壁に押し当てた状態でスラストジャッキ140を伸長させることでトンネルを掘進する形態であるが、坑壁がセグメント等により構成された覆工体で覆われている場合は、グリッパ132を覆工体に押し当てた状態でスラストジャッキ140を伸長させることでトンネルを掘進する形態、若しくは、覆工体にスラストジャッキを直接押し当てた状態でスラストジャッキ140を伸長させることでトンネルを掘進する形態とすることができる。
また、図1、図2に示すように、後胴112の周縁部に複数の推進ジャッキ171を周方向に互いに間隔を空けて配置し、推進ジャッキ171のロッド先端をセグメント等により構成された覆工体に当接させた状態で推進ジャッキ171を伸長動作させることにより、掘進反力を得ることができる。つまり、TBM100は、坑壁又は覆工体から推進するための反力を得てトンネルを掘進する。
スラストジャッキ140が設定長さまで伸長されると、カッタヘッド120の回転駆動を停止し、グリッパジャッキ131を収縮させてグリッパ132を坑壁から離間させる一方で、リヤサポート190を伸長させて坑壁150に当接させる。そして、係る状態でスラストジャッキ140を収縮させてグリッパ装置133(グリッパジャッキ131及びグリッパ132)をカッタヘッド120側に引き寄せ、その後グリッパジャッキ131を伸長させてグリッパ132を坑壁に押し当て、また、リヤサポート190を収縮させる(グリッパ盛替え工程)。
グリッパ盛替えが終了すると、カッタヘッド120を回転駆動させながらスラストジャッキ140を伸長させてトンネル掘進を再開させ、係るトンネル掘進工程とグリッパ盛替え工程とを繰り返す。
つまり、カッタヘッド120によってトンネルを掘進する標準掘削工程は、グリッパ132によって掘進反力を得ながらスラストジャッキ140を伸長させてカッタヘッド120を切羽に押し当て、回転駆動されるカッタヘッド120によって地山を掘削するトンネル掘進工程と、グリッパ132の坑壁に対する押し当て位置を切羽に近い側に移設するグリッパ盛替え工程とを繰り返すことで、トンネルを掘進する。
TBM100は、前述した基本構成に加えて、カッタヘッド120による全断面掘削が困難な不良地山(軟弱地盤)に遭遇したときに、カッタヘッド120に代わってトンネル掘削を行うための補助掘削機としてエキスカベータ200が胴体110内に配置されている。補助掘削機としては、エキスカベータの他、バケット式掘削機、ブレーカ式掘削機等を用いることができる。
エキスカベータ200は、腕体の先端に作業装置を取り付けた掘削機であり、図5−図8を参照して詳細に説明する。
メインビーム130には、TBM100の前後方向に沿って延設される左右一対のレール135が一体的に設けられ、エキスカベータ200の機械本体部は、レール135に対し移動可能に支持される。
エキスカベータ200は、機械本体部を構成するクランプボックス210、クランプボックス210に対して俯仰及び旋回が可能に支持されるサポートフレーム220、サポートフレーム220に対して摺動可能に支持されるブーム230、ブーム230の先端にチルト可能に取り付けられるバケット240などを含んで構成される。
なお、本実施形態において、補助掘削機としてのエキスカベータ200の腕体は、サポートフレーム220とブーム230とで形成される。
クランプボックス210は、レール135に沿って前後方向に移動するための一対の前輪211及び一対の後輪212を備える。
更に、クランプボックス210は、前輪211と後輪212との間でレール135を左右から挟み込む内クランプ213及び外クランプ214の組み合わせを4対備えていて、内クランプ213及び外クランプ214によって、レール135上の任意の位置にクランプボックス210を固定でき、また、クランプボックス210を移動させて停止させるときに制動を作用させることができるよう構成されている。
前輪211は、クランプボックス210のサポートフレーム220側(前側)の左右端に、左右方向に延びる回転軸回りに回転可能に支持され、その踏面がレール135の頭部に接触しながら回転する。
また、前輪211は、図外の油圧モータで回転駆動される駆動輪であり、前輪211が回転駆動されることで、クランプボックス210はレール135上を自走して前後方向に移動する。
一方、後輪212は、サポートフレーム220が設けられる側とは逆側(後側)のクランプボックス210の左右端に、回転可能に支持される。
各レール135の外側側面(2つのレール135が相互に対向する面とは反対側の面)
には、溝部136が前後方向に沿って延びるように凹陥形成されていて、溝部136の横断面は底面と開放面とが平行で底面側が開放面側よりも狭い(開放面に向けて拡がる)台形をなす。そして、後輪212は、溝部136の上側傾斜面136aに踏面が接触して回転するよう構成された非駆動輪である。
後輪212のユニットは、クランプボックス210に対して揺動可能に支持され、後輪押付けジャッキ218を伸長させることで上側傾斜面136aに後輪212の踏面が押し付けられ、後輪押付けジャッキ218を収縮させることで、上側傾斜面136aから後輪212の踏面が離間するように構成されている。
つまり、後輪押付けジャッキ218を伸長させて上側傾斜面136aに後輪212の踏面が押し付けられる状態で、後輪212の回転軸は、上側傾斜面136aに平行で水平面に対して斜めに交差し、後輪押付けジャッキ218を収縮させると、後輪212の回転軸は、揺動軸回りに外側に向けて揺動し、後輪212の踏面は上側傾斜面136aから離間する。
係る構成によると、後輪押付けジャッキ218を伸長させている状態では、クランプボックス210の後側を浮き上がらせる方向の力は、上側傾斜面136aに後輪212の踏面を押し付ける力として作用し、前側に重量物であるサポートフレーム220などを支持するクランプボックス210の後側が、前輪211を支点として浮き上がることが抑制される。
また、後輪押付けジャッキ218を収縮させることで、後輪212のユニットが外側に退避した状態となり、係る状態で、クランプボックス210のレール135に対する脱着が可能となる。つまり、クランプボックス210を脱着するとき以外は、後輪押付けジャッキ218を伸長させた状態に保持する。
内クランプ213及び外クランプ214は、レール135を左右から挟み込むようにレール135に押し当てられることで、クランプボックス210を前後方向の任意の位置に固定する機構である。
外クランプ214は、溝部136に形状を合わせた台形部214aを有し、左右一対の外クランプ214の組み合わせ毎に設けられる外レールクランプジャッキ215を伸長させることで台形部214aが溝部136に嵌入してレール135に押し付けられる状態になり、逆に外レールクランプジャッキ215を収縮させることで、台形部214aが溝部136から離間するように、クランプボックス210に対し揺動可能に支持されている。
一方、内クランプ213は平板な押当面213aを有し、左右一対の内クランプ213の組み合わせ毎に設けられる内レールクランプジャッキ216を伸長させることで、レール135を挟んで外クランプ214の台形部214aと対向するレール135の内側面に押当面213aが押し当てられる状態になり、逆に内レールクランプジャッキ216を収縮させることで、押当面213aがレール135の内側面から離間するように、クランプボックス210に対し揺動可能に支持されている。
つまり、エキスカベータ200による掘削時などのクランプボックス210の位置を固定したいときには、外レールクランプジャッキ215及び内レールクランプジャッキ216を伸長させて内クランプ213及び外クランプ214をレール135に押し当てることで、摩擦抵抗によりクランプボックス210の前後方向への移動を阻止する。
一方、クランプボックス210をレール135に沿って移動させるときには、外レールクランプジャッキ215及び内レールクランプジャッキ216を収縮させて、内クランプ213及び外クランプ214によるクランプ状態(レール135への押し付け状態)を解放し、係る状態で前輪211を回転駆動する。
なお、内クランプ213及び外クランプ214によるクランプ状態では、外クランプ214の台形部214aが溝部136に嵌入することで、クランプボックス210が上下方向に位置決めされ、このとき前輪211,211の踏面がレール135,135の頭部から浮いた状態(非接触状態)になるよう構成されている。
また、サポートフレーム220は、クランプボックス210の前側中央に対し垂直軸回り(左右方向)に揺動可能に支持される基端部220aと、基端部220aの先端に対し水平軸回り(上下方向)に揺動可能に支持されるフレーム部220bとで構成される。
そして、クランプボックス210の前側の左右端部に一端が連結される左右一対の旋回ジャッキ221の他端が、基端部220aの左右側面に連結され、この旋回ジャッキ221の一方を伸ばし他方を縮めることで基端部220aが垂直軸回り(左右方向)に揺動するよう構成されている。
また、俯仰ジャッキ222は、その一端が基端部220aの上部に連結され、他端がフレーム部220bの上部に連結され、この俯仰ジャッキ222を伸縮させることで、フレーム部220bは上下方向に揺動する。
更に、サポートフレーム220(フレーム部220b)とブーム230との間に設けられる摺動ジャッキ223を伸縮させることで、サポートフレーム220(フレーム部220b)の前端からのブーム230の飛び出し長さ、つまり、クランプボックス210からバケット240までの腕体の長さが可変とされる。
また、バケット240は、エッジ部240a及び底板240bの外側に複数のツース240cを備え、ブーム230の先端に対して水平軸回り(上下方向)に揺動可能に支持される。
バケットチルトジャッキ224は、一端がブーム230に連結され他端がバケット240に連結され、このバケットチルトジャッキ224を伸縮させることで、バケット240がチルト動作する。
上記構成のエキスカベータ200を用いてトンネル掘進を行わせるときには、クランプボックス210をレール135に固定した状態で、サポートフレーム220及びブーム230をカッタヘッド120の開口部から切羽側に突き出し、ブーム230の先端に取り付けたバケット240によってカッタヘッド120前方の地山を掘削する。
カッタヘッド120の中央の所定領域は開閉可能な開閉扉123をなし、この開閉扉123が開いて開放される開口部123a(図20参照)にサポートフレーム220及びブーム230が挿通できるように構成される。
また、サポートフレーム220及びブーム230をカッタヘッド120の開口部123aから切羽側に突き出してバケット240で地山を掘削するときに、掘削した土砂を排土コンベア180の搬送面に載せて後方に排出させるために、排土コンベア180のうちの先端ユニット180aをカッタヘッド120の前方下部に突出させる。
係る排土コンベア180の突き出しを可能にするために、排土コンベア180を挿通させるための開口部128が、開閉扉123が開いて開放される開口部123aからカッタヘッド120の径方向に連続するようにカッタヘッド120に設けられ(図20参照)、この排土コンベア180を挿通させるための開口部128は、面板の取り外しによって開放されるよう構成されている。
排土コンベア180を挿通させるための開口部128は、周縁部において、所定角度間隔(例えば、90deg間隔、180deg間隔などの任意の角度間隔)で配設されるスクレーパ121b(バケット)のうちの1つの設置領域に重なり、スクレーパ121bのうちの1つ(121b1)を取り外し可能に構成すると共に、この取り外し可能なスクレーパ121b1と開閉扉123との間の面板127a−127cを取り外し可能に構成してある。
つまり、カッタヘッド120によって掘削させるときには、開閉扉123を閉じ、スクレーパ121b1及び面板127a−127cをカッタヘッド120に取付けた状態とする。
一方、エキスカベータ200によって掘削させるときには、スクレーパ121b1が下端に位置するようにカッタヘッド120の角度位置を設定し、開閉扉123を開き、スクレーパ121b1及び面板127a−127cをカッタヘッド120から取り外す。
そして、開閉扉123が開いて開放される開口部123aからサポートフレーム220及びブーム230を切羽側に突き出し、スクレーパ121b1及び面板127a−127cが外されて開放される開口部128に排土コンベア180を挿通させて、排土コンベア180の先端をカッタヘッド120の前方下部に突き出す。
排土コンベア180は、カッタヘッド120後方の標準位置(第1位置、カッタヘッド120による掘削時位置)から、カッタヘッド120に近づく方向に押し出すことが可能に構成される。
また、排土コンベア180をカッタヘッド120に向けて押し出すと、押し出し前は搬送面が略水平に設定される排土コンベア180のうちの先端ユニット180aは、基端側を揺動軸として先端側が下がり、先端ユニット180aの搬送面は前方(切羽側)に向けて下り坂になるように傾斜する。
そして、係る状態(第2位置、エキスカベータ200による掘削時位置)で、スクレーパ121b1及び面板127a−127cが外されて開放する開口部128に先端ユニット180aが挿通し、カッタヘッド120の前方下部に突き出るよう構成される。
次に、前述したエキスカベータ200を補助掘削機として備えたTBM100によるトンネル掘削の手順の一態様を説明する。
図9のフローチャートは、TBM100によるトンネル掘削の基本的な手順を示す。
トンネル掘削において、まずは、カッタヘッド120によってトンネル掘削を行う標準掘削工程(S1)を実施する。
つまり、TBM100によるトンネル掘削において、不良地山に遭遇するまでは、カッタヘッド120を回転駆動させながらスラストジャッキ140を伸長させて掘進し、スラストジャッキ140が伸び切ると、グリッパ132を坑壁から離間させた後にスラストジャッキ140を収縮させてグリッパ132をカッタヘッド120側に引き寄せ、その後、グリッパ132を坑壁に再度押し当て、グリッパ132によって掘進反力を得ながらスラストジャッキ140を伸長させて掘進することを繰り返す(標準掘削工程)。
なお、TBM100が、スラストジャッキ140をセグメント等により構成される覆工体に直接押し当てることで推進反力を得る場合は、スラストジャッキ140を覆工体に直接押し当てている状態でスラストジャッキ140を伸長させて掘進し、スラストジャッキ140が伸びきると、スラストジャッキ140を覆工体に押し当てている箇所から離間させた後に収縮させて、その後スラストジャッキ140を再度覆工体に押し当てて(つまり、スラストジャッキ140を押し当てる覆工体の位置を盛替えて)、覆工体から掘進反力を得ながらスラストジャッキ140を伸長させて掘進することを繰り返す(標準掘削工程)。
また、係るカッタヘッド120によるトンネル掘進においては、エレクタ装置160によって支保工161を坑壁150に組み付け、更に、支保工161が設置された坑壁150にコンクリートを吹き付けて補強する。
標準掘削工程によってトンネルを掘進させている状態で軟弱地盤などの不良地山に遭遇し(S2)、切羽の崩落などによってカッタヘッド120による掘進が不能になると(S3)、カッタヘッド120によるトンネル掘削を中断し(図10参照)、エキスカベータ200を用いたトンネル掘進(補助掘削工程)に移行させる(S4)。
そして、補助掘削工程によるトンネル掘進で不良地山を突破すると(S5)、カッタヘッド120によってトンネル掘削を行う標準掘削工程に戻す(S6)。
次いで、エキスカベータ200を用いたトンネル掘進(補助掘削工程)を、図11及び図12のフローチャート、更に、図13−図24の工程説明図を参照して説明する。
なお、図11のフローチャートは、補助掘削工程に含まれる各工程を示し、図12のフローチャートは、補助掘削工程に含まれる工程のうちの1つである準備工程に含まれる各工程を示す。
エキスカベータ200を用いたトンネル掘進を実施するに当たっては、まず、薬液の注入による地山改良を実施し(地山改良工程、薬液注入工程:図11のS10、図13参照)、地山の崩落を抑制する。
薬剤の注入による地山改良においては、胴体110内に削孔機280を設置し、この削孔機280によって胴体110周囲の坑壁150の天井部から切羽側に向けて斜めに延びるボーリング孔を複数削孔し、削孔した複数のボーリング孔にウレタン系注入材などの薬液をそれぞれ注入し、薬液の固結によって地山を改良する(図20参照)。
なお、薬剤の注入による地山改良は、必要に応じて実施されるべき工程であり、省略することができる。
薬剤注入による地山改良を実施すると、後胴112を構成する2つの胴体112a、112bのうちの後側の胴体112bをアンカー282等によって地山に固定し、コンクリート吹付けが完了している坑壁150の前側の位置に胴体112bを保持させ、更に、胴体112a、112bを連結させている連結ピン283を取り外し、胴体112bに対して外嵌される胴体112aが後方に向けて移動できるようにする(後退準備工程:図11のS20、図14参照)。
そして、グリッパ132が坑壁に押し当てられている状態で、スラストジャッキ140を収縮させることで、カッタヘッド120をカッタヘッド120による掘削面から所定距離だけ後退させ(後退工程:図11のS30、図15参照)、開閉扉123を押し開くための空間をカッタヘッド120前方に確保する。
なお、スラストジャッキ140をセグメント等により構成される覆工体に直接押し当てることで推進反力を得る場合、スラストジャッキ140を収縮させることで、カッタヘッド120をカッタヘッド120による掘削面から所定距離だけ後退させる。
カッタヘッド120を後退させる所定距離は、開閉扉123を前方に向けて押し開くための空間を確保できる距離であり、開閉扉123の大きさ、開閉扉123の全開開度、開閉扉123の開状態に固定するための構造などの諸条件に応じて異なる適正値に設定する。本実施形態では、一態様として、前記所定距離を1.5m程度とする。
また、スラストジャッキ140が収縮した状態にあり、更に収縮できない場合は、グリッパ132を坑壁から離間させた後に、スラストジャッキ140を伸長させてグリッパ132を後方に押し出し、その後、グリッパ132を坑壁に再度押し当て、グリッパ132によって反力を得ながらスラストジャッキ140を収縮させることで、カッタヘッド120による掘削面から所定距離だけ後退させる。
なお、スラストジャッキ140をセグメント等により構成される覆工体に直接押し当てることで推進反力を得る場合、覆工体への押し当てを解除して離間させた後にスラストジャッキ140を伸長して、再度、別の箇所の覆工体にスラストジャッキを押し当ててスラストジャッキを収縮させることで、カッタヘッド120による掘削面から所定距離だけカッタヘッド120を後退させる。
胴体112a(前胴)と胴体112b(後胴)との連結を解除した後は、カッタヘッド120と共に胴体112aが一体となって後退する一方、胴体112bはアンカー282によって地山に固定されていて、カッタヘッド120によるトンネル掘削を中断したときの位置を保持することになる。なお、胴体112bを地山に固定しないで、カッタヘッド120と胴体112aとを一体として後退させることができる。
また、カッタヘッド120を後退させるときに、面板127aが上側になるようにカッタヘッド120を回転させ、面板127a−127cのうちの中央の面板127aを取り外し、面板127aの取り外しによって開口した開口部から坑壁150にコンクリート吹付けを行いながら、カッタヘッド120を後退させ(地山改良工程、吹付工程:図11のS30、図15参照)、後退に伴う坑壁150の崩落を抑制する。
カッタヘッド120を後退させるときのコンクリート吹付においては、作業者320が吹付けノズル321を保持し、面板127aの取り外しによって開口した開口部から坑壁150に向けてコンクリートを吹き付ける(地山改良工程、吹付工程:図11のS30、図15参照)。なお、吹付工程では、コンクリート吹付に代えて、モルタル、セメント系固化材等の吹き付けを行うことができ、トンネル支保工となる。
カッタヘッド120を所定位置まで後退させると、エキスカベータ200による掘削を開始するための準備作業(補助掘削準備工程:図11のS40、図12のS41−S45参照)を行う。
以下では、図12のフローチャートを参照しつつ、補助掘削準備工程を詳述する。
前記準備作業(補助掘削準備工程)として、まず、カッタヘッド120を回転させることで、面板127aの取り付け位置を上側から下側に変更し(回転工程:図12のS41、図16参照)、また、エキスカベータ200の移動に障害となるホッパシュート170などの撤去を実施する(撤去工程:図12のS42、図16参照)。
更に、前記準備作業(補助掘削準備工程)として、カッタヘッド120の中央の開口部123aを閉じている開閉扉123をTBM100の内側から押し開く(開放工程:図12のS43、図16参照)。
ここで、開閉扉123が後方に向けて引き開けられる構成とすることができるが、開閉扉123を切羽側に向けて押し開く構成であれば、エキスカベータ200による掘削作業を行うときにカッタヘッド120手前の胴体内にスペースを広く確保でき、また、開口部123aからエキスカベータ200の腕体を突き出すことが容易になる。
なお、カッタヘッド120に後方に向けて引き開けられる構成の開閉可能な開口部を設けた場合、不良地山に遭遇したときにカッタヘッド120を後退させることなく、引き開けた開口部からカッタヘッド120前方の地山の状態を目視で確認することができる。
開閉扉123を押し開く作業は、エキスカベータ200のクランプボックス210の移動と、摺動ジャッキ223によるブーム230の伸長とを組み合わせて実施することができる。
つまり、バケット240と開閉扉123の裏側とを連結材で連結し、クランプボックス210をレール135にクランプさせた状態で、摺動ジャッキ223を伸長させることで開閉扉123をカッタヘッド120前方に向けて押し開き、ラチェット構造を有する固定部材でカッタヘッド120と開閉扉123とを連結させることで押し開き位置を保持させる。
摺動ジャッキ223が伸び切ると、摺動ジャッキ223を収縮させると共にクランプボックス210の位置をより前方に変更して再度クランプさせ、摺動ジャッキ223を伸長させる。係る摺動ジャッキ223の伸縮、及び、クランプボックス210の位置変更を繰り返して、開閉扉123を全開にまで押し開く。
更に、前記準備作業(補助掘削準備工程)として、着脱可能に構成された面板127a−127cのうち既に取り外されている面板127aを除く2つの面板127b、127cの取り外し作業を行い、ジャッキ(図示省略)を用いて排土コンベア180をスクレーパ121b1付近にまで押し出す作業を行い(コンベア移設工程:図12のS45、図16参照)、また、レール135のカッタヘッド120側の端部に延長用レール138を継ぎ足す作業を行う(レール継足工程:図12のS46、図16参照)。
準備作業(補助掘削準備工程:図11のS40、図12のS41−S45参照)が完了すると、エキスカベータ200のクランプボックス210のクランプを解除して前輪211を回転駆動し、開閉扉123が開いて開口した開口部123aにサポートフレーム220及びブーム230が挿通され、バケット240によってカッタヘッド120下部の土砂(ズリ)を排出させる作業を行える位置にまでクランプボックス210を前進させる(エキスカベータ前進工程:図11のS50、図17参照)。
そして、エキスカベータ200の腕体の俯仰及び旋回操作、更に、バケット240のチルト操作により、バケット240によってカッタヘッド120下部の土砂(ズリ)を排土コンベア180に載せて後方に搬出させる(エキスカベータによるズリ排出工程:図11のS60、図17参照)。
エキスカベータ200を用いた土砂の排出を終えると、エキスカベータ200及び排土コンベア180を一端後退させ、バケット240による排出作業では取り切れずに残ったカッタヘッド120下部の土砂(ズリ)を手作業で取り除く作業を実施し(手作業によるズリ排出工程:図11のS60、図18参照)、排土コンベア180の先端に取り付けられるスカート部181の設置スペースを確保する。つまり、スカート部181の設置予定場所に残っている土砂を手作業で取り除き、排土コンベア180の先端に対するスカート部181の設置が行えるようにする。
排土コンベア180の先端に取り付けるスカート部181は、排土コンベア180の搬送面上にカッタヘッド120前方下部の土砂を案内するための部材であって、排土コンベア180先端の搬送面から下方の坑壁に向けて広がる傾斜面を形成する。
そして、エキスカベータ200によってトンネル掘進を行うときに、バケット240によって掘削された土砂をバケット240によってスカート部181上に押し上げて排土コンベア180の搬送面に載せることができるようにし、バケット240を用いた排土作業を容易にする。
カッタヘッド120前方下部の土砂が取り除かれてスカート部181の設置スペースが確保されると、スクレーパ121b1を取り外して開口部128の全域を開放し(スカート部配設準備工程:図11のS70、図19、図20参照)、次いで、排土コンベア180の先端にスカート部181を取り付ける(スカート部配設工程:図11のS80、図19参照)。
そして、先端にスカート部181が取り付けられた排土コンベア180を再度押し出すことで、面板127a−127cの取り外しによって開放された開口部128に排土コンベア180の先端を挿通させてカッタヘッド120の前方にまで突き出し、スカート部181の下端が坑壁150に近接するか又は押し当てられるようにする(スカート部配設工程、コンベア移設工程:図11のS80、図19参照)。
スカート部181が取り付けられた排土コンベア180をカッタヘッド120の前方にまで突き出す作業を終えると、次いで、エキスカベータ200によるトンネル掘進を行えるように、クランプボックス210をトンネル掘削位置まで前進させる(前進工程:図11のS90、図21参照)。クランプボックス210のトンネル掘削位置は、例えば、クランプボックス210の前端がカッタヘッド120の開口部123a付近となる位置である。
つまり、カッタヘッド120による全断面掘削が困難な不良地山(軟弱地盤)に遭遇し、カッタヘッド120による掘削からエキスカベータ200による掘削に切り替えるときには、カッタヘッド120を後退させてカッタヘッド120の開閉扉123を切羽側に向けて押し開け、次いで、クランプボックス210をメインビーム130に沿って前方に移動させることによってエキスカベータ200のメインビーム130に対する支持位置を退避位置からカッタヘッド120により近いトンネル掘削位置に移設し、開閉扉123が開いて開放された開口部123aからエキスカベータ200の腕体(サポートフレーム220及びブーム230)をカッタヘッド120の前方に突き出す。
そして、クランプボックス210をトンネル掘削位置にクランプすると、バケット240によってカッタヘッド120前方の地山を掘削し、掘削した土砂をバケット240によってスカート部181を介して排土コンベア180の搬送面に押し上げて後方に排出させる作業を行い(掘削工程:図11のS100、図21参照)、摺動ジャッキ223を最大に伸長させてバケット240が届く範囲の地山を掘削する。
上記のように、カッタヘッド120による全断面掘削が困難な不良地山(軟弱地盤)に遭遇したときに、カッタヘッド120に設けた開閉扉123を開いてエキスカベータ200の腕体をカッタヘッド120の前方に突き出してエキスカベータ200による補助掘削を行わせるので、カッタヘッド120による掘削とエキスカベータ200による補助掘削とを容易に(短時間に)変更でき、不良地山を効率的に突破できる。
ここで、エキスカベータ200(バケット240)による掘削作業においては、カッタヘッド120による掘削坑の径と同等に、好ましくは掘削坑の径よりも大径に掘削するようにする(掘削工程:図11のS100、図22参照)。これにより、エキスカベータ200で掘進された坑道内にTBM100を推進させるときに、TBM100が途中で坑壁150に引っ掛かり推進不能になってしまうことを抑制できる。
摺動ジャッキ223を所定の最大長まで伸長させた状態での掘削及び排土が終了し、それ以上の掘進が行えなくなると(図11のS110参照)、グリッパ132を坑壁に押し当てた状態でスラストジャッキ140を伸長させることで、カッタヘッド120による掘進からエキスカベータ200による掘進に移行させるときに後退させた距離だけカッタヘッド120をエキスカベータ200と共に推進させる(推進工程:図11のS120、図23参照)。
係るエキスカベータ200による掘削での初回の推進作業においては、胴体112bはアンカー282によって地山に対する固定位置を保持していて、胴体112bに外嵌される前側の胴体112aがカッタヘッド120と共に前進し、胴体112a、112bは後退前の相対位置関係に戻ることになる。
胴体112a、112bの相対位置関係が後退前の状態に戻ると、胴体112a、112bを連結させる連結ピン283の取り付けを行い(図23参照)、胴体112a、112bが一体的に移動できるようにし、更に、胴体112bを地山に固定していたアンカー282を取り外し、胴体112a、112bを一体に前進させることができるようにする。
その後、バケット240による掘削を再開させ、摺動ジャッキ223を所定の最大長まで伸長させての掘削を終えると、グリッパ装置133の盛替え及びスラストジャッキ140の伸長によってTBM100を推進させる。
このように、不良地山を突破するための工程として、バケット240による掘削(掘削工程)とTBM100の推進(推進工程)とを含み、バケット240による掘削工程とTBM100の推進工程とを繰り返すことでトンネルの掘進を行う。
つまり、エキスカベータ200による補助掘削工程では、カッタヘッド120前方にバケット240を突き出して地山を掘削し、旋回ジャッキ221、俯仰ジャッキ222及び摺動ジャッキ223の操作によってバケット240が届く範囲の掘削(掘削工程)が完了すると、スラストジャッキ140を伸長させてカッタヘッド120、エキスカベータ200及びメインビーム130を一体に前方に推進させ(推進工程)、再度バケット240による掘削(掘削工程)を行わせ、バケット240による掘削工程とTBM100の推進工程とを繰り返してトンネルを掘進する。
なお、エキスカベータ200による補助掘削工程での推進工程においてスラストジャッキ140が伸び切ると、グリッパ132の坑壁に対する押し当て位置を切羽により近い側に移設するグリッパ盛替えを行い、エキスカベータ200の支持位置、換言すれば、TBM100を更に前方に推進させることができるようにする。このように、補助掘削工程での推進工程は、スラストジャッキ140の伸長、収縮とグリッパ盛替えとを繰り返す構成であり、カッタヘッド120による標準掘削工程での推進工程と同様にして実施される。
スラストジャッキ140をセグメント等により構成される覆工体に直接押し当てて推進反力を得る場合は、スラストジャッキ140の伸長、収縮と、スラストジャッキ140を押し当てる覆工体の箇所(位置)の盛替えとを繰り返すことで、TBM100を前方に推進させることができる。
メインビーム130に一体的に設けたレール135上にクランプボックス210が固定される状態で、スラストジャッキ140を伸縮させると、エキスカベータ200は、グリッパ132が押し当てられる坑壁を基準位置として、メインビーム130(カッタヘッド120)と一体に前後方向に移動する。また、摺動ジャッキ223を伸縮させると、クランプボックス210が固定されるレール135上の位置を基準に、バケット240が前後方向に移動する。つまり、レール135上にクランプボックス210が固定される状態で、バケット240は、摺動ジャッキ223及びスラストジャッキ140の伸縮に応じて前後方向に移動可能であり、換言すれば、バケット240は、摺動ジャッキ223及びスラストジャッキ140の伸縮に応じて地山に対して進退可能である。
なお、不良地山をバケット240で掘削するときに、TBM100のカッタヘッド120の一部(開口部128)は開口しているが、残りの部分はカッタヘッド120に覆われているので、不良地山に崩落が発生するような場合でも、TBM100の内部の安全を確保できる。また、不良地山が長い区間ある場合でも、掘削工程と推進工程を繰り返すことで、連続してトンネルの掘削ができるので、工程を短縮することができる。
そして、不良地山を突破するまでは、バケット240による掘削工程とTBM100の推進工程とを繰り返し(図11のS130→S90)、不良地山を突破した後は、エキスカベータ200及び排土コンベア180を後退させ、また、面板127a−127cをカッタヘッド120に取り付け、更に開閉扉123を閉じて、TBM100の構成をエキスカベータ200による掘削作業状態(補助掘削工程)からカッタヘッド120による掘削作業状態に戻し、カッタヘッド120による掘削(標準掘削工程)を再開させる(図9のS5→S6、図11のS130→終了)。
なお、バケット240による掘削工程とTBM100の推進工程とを繰り返すときに、掘削工程と推進工程との間で地山改良工程などの別の工程を実施することができる。
エキスカベータ200による掘進途中(掘削工程:図11のS100)で、掘削面にコンクリートを吹き付けて地山改良を行う必要があるときには、エキスカベータ200を用いてコンクリートの吹付け(吹付工程)を行わせることができる。
このように、エキスカベータ200による掘削途中で、又はカッタヘッド120の前方で、コンクリート吹付等の支保作業を行うことが可能であり、係る支保作業により不良地山の更なる崩壊等を防止することができる。
図24は、エキスカベータ200を用いたコンクリート吹付けを実施するための構成の一態様を示す。
図24に示す吹付け機292は、吹付けノズル290及び吹付角度変更機構291で構成され、吹付けノズル290は吹付角度変更機構291を介してバケット240に取り付けられる(吹付けノズル取付工程)。そして、この吹付角度変更機構291による吹付けノズル290の向きの変更と、サポートフレーム220の俯仰動作及び旋回動作とを組み合わせることで、コンクリートの吹付けを必要とする全域に吹付け(吹付工程)が行えるよう構成される。
吹付角度変更機構291は、回転軸291a、回転軸291aに直交する揺動軸PS回りに揺動可能に回転軸291a先端に支持されるホルダ部材291b、回転軸291aを回転可能に支持する本体部291c、などを含んで構成される。
そして、本体部291cは回転軸291aの軸線がサポートフレーム220の軸線に対して略平行になるようにバケット240に取り付けられ、吹付けノズル290はホルダ部材291bに対し吹付けノズル290の軸線が揺動平面と平行でかつ揺動軸に近い側から遠い側に向かう径方向が吹付け方向になるように取り付けられる。
ホルダ部材291bの揺動角度は、例えば、回転軸291aの軸線方向と吹付けノズル290の軸線とが略平行になる角度位置と、回転軸291aの軸線方向と吹付けノズル290の軸線とが略直交する角度位置との間の角度に設定されている。但し、ホルダ部材291bの揺動角度は、上記設定に限定されるものではなく、任意に設定できる。
ここで、ホルダ部材291bの揺動、回転軸291aの回転、更に、サポートフレーム220の俯仰動作及び旋回動作を組み合わせて実行して、掘削面に対するコンクリートの吹付けを行わせることができる。
なお、図24に示した構造において、吹付けノズル290は、吹付角度変更機構291を介してバケット240に取り付けられるが、吹付けノズル290を直接バケット240に取り付ける構成とすることができる。吹付けノズル290を直接バケット240に取り付ける場合は、例えばバケット240の回転機構を設けることで、当該回転機構を含むバケット240を変位させる機構が吹付角度変更機構として機能する。
以上、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば種々の変形態様を採り得ることは自明である。
ブーム230の先端に取り付ける作業装置はバケット240に限定されず、油圧ブレーカなどの打撃装置を用いることができる。
また、エキスカベータ200の腕体を挿通させるカッタヘッド120の開口部123aが、面板の取り外しによって開放される構成とすることができ、また、面板127a−127cを開閉可能な扉に形成することができ、更に、1つの開閉扉(又は面板)によってサポートフレーム220を切羽側に突き出すための開口部及び排土コンベア180を切羽側に突き出すための開口部が開放される構成とすることができる。
また、TBM100は、開閉扉123を開閉動作させるための専用のジャッキを備えることができる。
また、TBM100の腕体を切羽側に突き出すための開口部と、排土コンベア180を切羽側に突き出すための開口部とが桟部で仕切られた相互に独立した開口部とすることができる。
また、胴体110の後方に配置されるグリッパ装置(リアグリッパ)130と共に、胴体110の前方側にもグリッパ装置(フロントグリッパ)を備えることができる。
また、エキスカベータ200による掘削を行わせるときに、カッタヘッド120による掘削時に用いられる排土コンベア180の切羽側端部にコンベアユニットを継ぎ足し、継ぎ足したコンベアユニットがカッタヘッド120から切羽側に突き出るよう構成することができる。
また、開閉扉123を開いて開放される開口部123aの隅部などに切羽側を撮影するカメラを設置し、当該カメラによって撮像された映像を液晶画面などに表示してエキスカベータ200の運転者に提供することができ、また、カメラとしてステレオカメラを設定して施工現場を3次元データ化することもできる。
また、上記実施形態では、エキスカベータ200による掘削を行わせるときに、レール135のカッタヘッド120側の端部に延長用レール138を継ぎ足すが、延長用レール138を継ぎ足す代わりに、胴体110内でレール135を切羽側(カッタヘッド120側)に移動させる構成とすることができる。
100…TBM(トンネルボーリングマシン、トンネル掘削機)、110…胴体、120…カッタヘッド、122…カッタヘッド駆動モータ、123…開閉扉、123a…開口部、128…開口部、130…メインビーム、132…グリッパ、133…グリッパ装置、135…レール、140…スラストジャッキ、180…排土コンベア、181…スカート部、200…エキスカベータ(補助掘削機)、210…クランプボックス、220…サポートフレーム(腕体)、230…ブーム(腕体)、240…バケット(作業装置)、292…吹付け機

Claims (8)

  1. 胴体の前部にカッタヘッドが駆動回転可能に装着され、坑壁又は覆工体から推進するための反力を得るトンネル掘削機によってトンネルを掘削する方法であって、
    腕体の先端の作業装置によって掘削する補助掘削機を前記胴体内に設置すると共に、前記カッタヘッドに開閉可能な開口部を設け、
    開放させた前記開口部から前記腕体を前方に突き出し前記作業装置によって地山を掘削してトンネルを掘進する補助掘削工程を含む、トンネル掘削方法。
  2. 前記補助掘削工程は、
    前記作業装置によって地山を掘削する掘削工程と、
    前記トンネル掘削機を推進させる推進工程と、
    を含む、請求項1記載のトンネル掘削方法。
  3. 前記腕体が突き出される前記開口部は、前記カッタヘッドの前方に向けて押し開けられる開閉扉によって開閉可能に構成され、
    前記補助掘削工程は、前記開閉扉を前記カッタヘッドの前方に向けて押し開ける開放工程を含む、請求項1又は請求項2記載のトンネル掘削方法。
  4. 前記補助掘削工程は、前記トンネル掘削機を後退させる後退工程を更に含み、
    前記開放工程は、前記トンネル掘削機を後退させた後に前記開閉扉を前記カッタヘッドの前方に向けて押し開ける、請求項3記載のトンネル掘削方法。
  5. 前記トンネル掘削機は排土コンベアを備え、
    前記補助掘削工程は、開放された前記開口部に前記排土コンベアの先端を挿通させて前記カッタヘッドの前方下部に突き出すコンベア移設工程を含む、請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のトンネル掘削方法。
  6. 前記コンベア移設工程は、前記カッタヘッドの前方に突出する前記排土コンベアの搬送面上に前記カッタヘッドの前方下部の土砂を案内するスカート部を配設するスカート部配設工程を含む、請求項5記載のトンネル掘削方法。
  7. 前記補助掘削工程は、
    前記補助掘削機の作業装置に吹付けノズルを取り付ける吹付けノズル取付工程と、
    開放させた前記開口部から前記腕体を前方に突き出し前記吹付けノズルから掘削面にコンクリート又はモルタルを吹き付ける吹付工程と、
    を含む、請求項1から請求項6のいずれか1つに記載のトンネル掘削方法。
  8. 胴体の前部にカッタヘッドが駆動回転可能に装着され、坑壁又は覆工体から推進するための反力を得るトンネル掘削機であって、
    腕体の先端の作業装置によって掘削する補助掘削機を前記胴体内に配置すると共に、前記カッタヘッドに開閉可能な開口部を設け、
    開放させた前記開口部から前記腕体を前方に突き出し前記作業装置によって地山を掘削してトンネル掘進を行えるよう構成した、トンネル掘削機。
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