JP7347240B2 - エレクター - Google Patents

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Description

本発明は、シールド掘削機に搭載されるエレクターに関する。
トンネル工事の施工方法として、シールド掘削機を用いたシールド工法が知られている。シールド掘削機は、カッターヘッドで掘削を行うとともに、カッターヘッドの後方に配置されたエレクターで複数のセグメントが筒状に組み立てられたシールドを形成する。
エレクターは、オペレーターによって操作される。オペレーターは、新たに配置する新設セグメントを把持したエレクターを操作し、既に設置された既設セグメントとの位置確認を行いながら新設セグメントを配置する。新設セグメントの配置に関して、特許文献1には、既設セグメントとの位置確認を、撮像部が撮像した画像を用いて行うことが開示されている。
特開平11-256997号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、オペレーターは、新設セグメントと既設セグメントとの位置関係を撮像部の撮像範囲でしか確認することができない。そのため、オペレーターは、撮像部の撮像範囲外の箇所については他の作業員による位置確認や自身の経験を頼りにエレクターを操作せざるを得なかった。
上記課題を解決するエレクターは、シールド掘削機に搭載されて、セグメントを組み立てるエレクターであって、既設セグメントの形状および新設セグメントの形状を記憶する記憶部と、前記既設セグメントの撮像画像を生成する撮像部と、前記新設セグメントの位置を検出する位置検出部と、前記撮像画像において、前記既設セグメントのマークを検出する画像処理部と、前記マークの形状に基づいて前記新設セグメントに対する前記既設セグメントの相対位置を演算する相対位置演算部と、前記相対位置に基づいて、前記既設セグメントの形状と前記新設セグメントの形状とを再現した画像を生成し、表示部に表示する画像生成部と、を備える。
上記構成のエレクターは、前記新設セグメントを把持する把持部に前記撮像部が設けられていることが好ましい。
上記構成のエレクターにおいて、前記撮像部は、前記既設セグメントのマークを複数の角度から撮像することが好ましい。
上記構成のエレクターにおいて、前記新設セグメントが第1既設セグメントと第2既設セグメントとに連結され、前記第1既設セグメントおよび前記第2既設セグメントの各々に前記マークが設けられ、前記撮像部は、前記第1既設セグメントと前記第2既設セグメントとを互いに異なる撮像機で撮像することが好ましい。
上記構成のエレクターにおいては、前記画像を第1画像とするとき、前記画像生成部は、前記第1画像の生成後、前記新設セグメントを把持する把持部の動作状況に応じて、前記第1画像における前記新設セグメントの位置を基準として前記新設セグメントの位置を予測した第2画像を生成することが好ましい。
上記構成のエレクターにおいて、前記シールド掘削機は、前記既設セグメントの外側に位置するスキンプレートを有し、前記画像生成部は、前記スキンプレートを含んだ前記画像を生成することが好ましい。
上記構成のエレクターは、前記画像に基づいて前記新設セグメントの他部材への接触を警告する警告部をさらに備えることが好ましい。
上記構成によれば、エレクターのオペレーターは、表示部に表示された画像に基づいて既設セグメントと新設セグメントとの位置関係を確認することができる。
エレクターの一実施形態を搭載したシールド掘削機の概略構成を示す図。 エレクターおよびセグメントリングの概略構成を示す斜視図。 セグメントの一例を示す斜視図。 セグメントリングにおけるセグメント構成の一例を示す展開図。 把持部の概略構成の一例を示す図。 撮像部の概略構成の一例を示す図。 エレクターの電気的構成の一例を示す機能ブロック図。 新設セグメントの設置手順の一例を示すフローチャート。
図1~図8を参照して、エレクターの一実施形態について説明する。
図1に示すように、シールド掘削機10は、筒状のスキンプレート11を備えている。スキンプレート11は、シールド掘削機10の外殻を構成する。スキンプレート11は、リングガーター12によって内側から補強されている。スキンプレート11の切羽側端部には、カッターヘッド13が配設されている。カッターヘッド13は、スキンプレート11の軸方向Xを中心として旋回可能に構成されている。スキンプレート11の内側には、シールドジャッキ14、排土装置15、エレクター16が配設されている。
シールドジャッキ14は、エレクター16によって組み立てられたセグメントリング17にシュー18を押し当てた状態で伸張することでカッターヘッド13を切羽に押圧する。カッターヘッド13は、シールドジャッキ14によって切羽側に押圧されながら旋回することにより切羽を掘削する。また、シールドジャッキ14は、カッターヘッド13によって掘削された分だけシールド掘削機10を掘進させる。カッターヘッド13によって掘削された土砂はチャンバー19に貯められ、排土装置15によってチャンバー19から排土される。
このようにしてシールド掘削機10を掘進させたのちにシールドジャッキ14を収縮させると、既設のセグメントリング17の切羽側には、新たなセグメントリング17を組み立て可能なスペースが形成される。エレクター16は、後述するエレクター本体30が遠隔操作装置50によって遠隔操作されることにより、そのスペースに新たなセグメントリング17を組み立てる。シールド掘削機10の掘進とセグメントリング17の組み立てとが繰り返し行われることにより、シールド20が形成される。
図2に示すように、セグメントリング17は、複数のセグメント21がリング状に組み立てられたものである。エレクター16は、セグメント21を把持し、その把持したセグメント21を所定の設置位置へと順次配置することによりセグメントリング17を組み立てる。設置位置に配置されたセグメント21は、スキンプレート11の軸方向Xにおいて隣接するセグメント21、および、スキンプレート11の周方向Cにおいて隣接するセグメント21に対して図示されない継手を介して連結される。なお、以下では、所定の設置位置に配置されたセグメント21を既設セグメント、新たに設置位置に配置されるセグメント21を新設セグメントという。例えば、図2においては、セグメントリング17を構成しているセグメント21は既設セグメントであり、エレクター16が把持しているセグメント21が新設セグメントである。
図3に示すように、セグメント21は、例えば鉄筋コンクリートや鉄などによって作製される円弧状のブロックである。セグメント21は、シールド20の内側に臨む内側面の中心部分に取付孔22が開口している。セグメント21は、取付孔22に取り付けられる把持具がエレクター16に連結されることによりエレクター16に把持される。セグメント21は、シールドジャッキ14のシュー18が押し当てられる切羽側端面21aと、セグメントリング17の周方向Cに臨む一対の周方向端面21b,21cとを有している。セグメント21は、切羽側端面21aおよび一対の周方向端面21b,21cの各々に複数のマーク23を有している。複数のマーク23は、切羽側端面21aおよび一対の周方向端面21b,21cの各々において所定の位置に設けられている。
図4に示すように、セグメントリング17は、複数種のセグメント21で構成される。例えば、セグメントリング17は、複数のAセグメント、一対のBセグメント、および、1つのKセグメント、これら3種類のセグメントで構成される。なお、図3では、Aセグメントを示している。
Aセグメントは、セグメントリング17のうちでBセグメントおよびKセグメント以外の部分を構成するセグメントである。Aセグメントは、設置後にスキンプレート11の軸方向Xに延びる一対の周方向端面を有するセグメントである。
Bセグメントは、Aセグメントを配置したのちに配置されるセグメントである。Bセグメントは、周方向Cにおいて隣接するAセグメントに対向する周方向端面と、周方向Cの長さが抗口側端面よりも切羽側端面において短くなるように傾斜する周方向端面とを有するセグメントである。なお、Bセグメントにおけるマーク23は、切羽側端面と、傾斜している周方向端面とに設けられていればよい。
Kセグメントは、一対のBセグメントが配置されたのち、これら一対のBセグメントの間の隙間を埋めるように配置されるセグメントである。なお、Kセグメントにおけるマーク23は、切羽側端面に設けられていればよい。
図2に示すように、エレクター16を構成するエレクター本体30は、円環状をなすエレクターリング31を備えている。図1に示すように、エレクターリング31は、ガイドローラー32を介してリングガーター12に支持されており、スキンプレート11の軸方向Xを中心に旋回可能に構成されている。エレクターリング31には、抗口側から一対の昇降機33が連結されている。
図2に示すように、一対の昇降機33は、抗口側からの平面視においてエレクターリング31の中心を挟むように配置されている。一対の昇降機33は、一対の昇降機33に架け渡された昇降フレーム部34をエレクターリング31の径方向に昇降可能に支持している。昇降フレーム部34の中央部分には把持部35が連結されている。
図5に示すように、把持部35は、昇降フレーム部34に連結される機構支持部36と、スライド機37を介して機構支持部36に支持される把持機構38とを有している。
スライド機37は、把持機構38をスキンプレート11の軸方向Xにスライド可能に支持している。把持機構38は、セグメント連結部39と位置決め機40とを有している。セグメント連結部39は、新設セグメントに取り付けられた把持具が連結される。位置決め機40は、セグメント連結部39を取り囲むように設けられており、セグメント連結部39に連結された新設セグメントをスキンプレート11の径方向外側(図5における方向R)に押圧することで新設セグメントを位置決めする。このとき、新設セグメントは、切羽側端面21aがスキンプレート11の周方向Cに沿うように位置決めされる。このようにセグメント連結部39に対して連結された新設セグメントを位置決め機40で位置決めすることにより、把持部35は新設セグメントを把持する。
図6に示すように、機構支持部36には、後述する撮像部52を構成する一対の第1撮像機41、一対の第2撮像機42、および、一対の第3撮像機43が取り付けられている。第1撮像機41は、機構支持部36に対する抗口側が撮像範囲に設定されている。一対の第1撮像機41は、設置後の新設セグメントがスキンプレート11の軸方向Xにおいて隣接する既設セグメントについて、その切羽側端面21aに設けられた各マーク23を互いに異なる角度から撮像する。
第2撮像機42は、機構支持部36に対するスキンプレート11の周方向Cの一方が撮像範囲に設定されている。一対の第2撮像機42は、設置後の新設セグメントがスキンプレート11の周方向Cの一方において隣接する既設セグメントについて、その周方向端面21bに設けられた各マーク23を互いに異なる角度から撮像する。
第3撮像機43は、機構支持部36に対するスキンプレート11の周方向Cの他方が撮像範囲に設定されている。一対の第3撮像機43は、設置後の新設セグメントがスキンプレート11の周方向Cの他方において隣接する既設セグメントについて、その周方向端面21cに設けられた各マーク23を互いに異なる角度から撮像する。
なお、設置後の新設セグメントがスキンプレート11の軸方向Xにおいて隣接する既設セグメントが第1既設セグメントであり、設置後の新設セグメントがスキンプレート11の周方向Cにおいて隣接する既設セグメントが第2既設セグメントである。
上述した構成のエレクター本体30は、遠隔操作装置50を通じてオペレーターによって操作される。
図7に示すように、遠隔操作装置50は、エレクター本体30を制御する処理部51を備える。処理部51は、各種情報を取得し、その取得した各種の情報、および、メモリーに記憶したプログラムや各種のデータに基づいて各種の処理を実行する。処理部51は、ASIC等の1つ以上の専用のハードウェア回路、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ、或いは、それらの組み合わせ、を含む回路として構成し得る。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
処理部51には、撮像部52、入力部53、コントローラー54、位置検出部55、表示部56が電気的に接続されている。
撮像部52は、上述した第1撮像機41、第2撮像機42、および、第3撮像機43で構成されている。各撮像機41,42,43は、撮像した画像を示す画像データを処理部51に出力する。
入力部53は、例えばオペレーターによって操作されるキーボードやマウスである。オペレーターは、入力部53を通じてシールド設計情報や新設セグメント情報などの各種情報を処理部51に入力する。シールド設計情報は、CIM(Construction Information Modeling)システムにより作成されており、3次元コンピューターグラフィックス画像(3次元CG画像)でシールド20を表示可能な情報を含んでいる。
シールド設計情報は、例えば、各種のセグメント21について継手構造を含んだ外形形状を示すセグメント形状情報、および、各セグメント21の設置位置を示すセグメント設置位置情報などを含む情報である。また、シールド設計情報は、例えば、3次元CG画像でスキンプレート11を再現可能なスキンプレート形状情報を含んでいる。新設セグメント情報は、シールド設計情報に含まれるセグメントのうち、次に設置されるセグメントを示す情報である。
コントローラー54は、オペレーターによって操作され、エレクターリング31の旋回、昇降機33による把持部35の昇降、スライド機による把持機構38のスライド、位置決め機40による位置決めなど、エレクター本体30の各種動作を指示する。コントローラー54は、オペレーターの操作に基づく操作信号を処理部51に出力する。
位置検出部55は、新設セグメントの位置を検出する。位置検出部55は、エレクターリング31の旋回位置、昇降機33の昇降位置、スライド機37のスライド位置などで示される新設セグメント位置をセンサにより検出し、その検出した新設セグメント位置を示す位置信号を処理部51に出力する。
表示部56は、処理部51による各種処理に応じた情報を表示する。表示部56は、例えば、シールド設計情報の入力画面や新設セグメント情報の入力画面を表示する。
処理部51は、各種プログラムの実行により機能する機能部として、取得部61、記憶部62、画像処理部63、相対位置演算部64、画像生成部65、駆動部66、警告部67を有している。
取得部61は、各種情報を取得する。取得部61は、撮像部52から入力される各種画像データ、入力部53から入力される各種情報、コントローラー54から入力される操作信号、および、位置検出部55から入力される位置信号を取得する。
記憶部62は、入力部53を通じて入力されたシールド設計情報や新設セグメント情報を記憶する。また、記憶部62は、シールド20を構成するセグメント21のうち、各セグメント21の設置状況を示す既設セグメント情報を記憶する。
画像処理部63は、取得部61が取得した画像データを画像処理することにより、既設セグメントに設けられたマーク23を検出する。
相対位置演算部64は、新設セグメント位置と画像処理部63が検出したマーク23の形状とに基づいて、新設セグメントに対する既設セグメントの相対位置を演算する。
画像生成部65は、各種情報に基づいて画像を生成し、その生成した画像を表示部56に表示する。例えば、画像生成部65は、新設セグメントと把持部35の周辺の既設セグメントとを再現した自由視点画像を生成し、その生成した自由視点画像を表示部56に表示する。この自由視点画像においては、画像生成部65は、オペレーターが視点位置を変更する視点変更操作を行うと、その操作に応じた視点位置からの画像を表示部56に表示する。
駆動部66は、コントローラー54からの操作信号に基づいて各種アクチュエーターを駆動し、エレクターリング31の旋回、昇降機33による把持部35の昇降、スライド機37による把持機構38のスライド、および、位置決め機40による新設セグメントの位置決めを行う。
警告部67は、画像生成部65が生成する画像に基づいて、既設セグメントやスキンプレート11に新設セグメントが接触する可能性に応じた警告を行う。警告部67は、表示部56への警報マークの表示や警告音などにより、新設セグメントの接触可能性を警告する。
次に、図8を参照して、上述した構成の遠隔操作装置50を用いた新設セグメントの設置手順について説明する。なお、新設セグメントは、シールド20の切羽側まで搬送されて、取付孔22に把持具が取り付けられているものとする。この場合、オペレーターは、コントローラー54の操作を通じてエレクター本体30を動作させる。
まず、遠隔操作装置50の処理部51は、新設セグメント情報の入力処理を行う(ステップS101)。具体的には、入力部53を通じて、オペレーターによって入力された新設セグメント情報を取得する。
次に、遠隔操作装置50の処理部51は、オペレーターの指示に応じて、新設セグメントに取り付けられた把持具とセグメント連結部39とを連結可能な連結可能位置へと把持部35を移動させる(ステップS102)。
把持具がセグメント連結部39に連結されると、遠隔操作装置50の処理部51は、オペレーターの指示に応じて、位置決め機40で新設セグメントを押圧して新設セグメントの位置決めを行う(ステップS103)。
位置決めが完了すると、遠隔操作装置50の処理部51は、撮像可能位置までの移動処理を行なう(ステップS104)。具体的には、オペレーターの操作により、昇降機33で把持部35を上昇させて新設セグメントを地面から離間させたのち、エレクターリング31を旋回させて、把持部35を新設セグメントの設置位置近傍の撮像可能位置まで移動させる。撮像可能位置は、設置後の新設セグメントが隣接する既設セグメントのマーク23を撮像部52が撮像可能な位置である。
そして、撮像可能位置において、撮像部52によって既設セグメントのマーク23が撮像される(ステップS105)。
なお、撮像可能位置までの移動の際、取得部61が取得している画像データに基づく画像、すなわち撮像部52の撮像画像を表示部56に表示させてもよい。これにより、オペレーターは、把持部35を撮像可能位置へと確実に配置することができる。また、遠隔操作装置50の処理部51が、シールド設計情報および新設セグメント情報に基づいて、把持部35を撮像可能位置まで移動させるようにしてもよい。
撮像画像において画像処理部63がマーク23を検出し(ステップS106)、そのマーク23の形状に基づいて相対位置演算部64が新設セグメントと既設セグメントとの相対位置を演算する(ステップS107)。
この場合、画像生成部65は、その相対位置のほか、新設セグメント情報、既設セグメント情報、および、セグメント形状情報などに基づいて、新設セグメントと既設セグメントとを再現した3次元CGによる自由視点画像を生成する。そして、画像生成部65は、その生成した自由視点画像を表示部56に表示する(ステップS108)。このように相対位置演算部64が演算した相対位置に基づいて画像生成部65が生成する自由視点画像を第1自由視点画像という。なお、相対位置演算部64が演算した相対位置に基づいて画像生成部65が生成する画像が第1画像である。
遠隔操作装置50の処理部51は、表示部56に表示された自由視点画像を見たオペレーターの指示に応じて、各種操作を行う(ステップS109)。ここでは、オペレーターは、入力部53を通じて視点変更操作を行ったり、コントローラー54を通じてエレクター本体30を操作したりする。
オペレーターの各種操作に応じて、画像生成部65は、自由視点画像を更新し、表示部56に表示する(ステップS110)。具体的には、画像生成部65は、例えば、エレクター本体30の操作時には、位置検出部55からの位置信号に基づいて、第1自由視点画像における新設セグメントの位置を基準として、新設セグメントの位置を予測した自由視点画像である第2自由視点画像を表示部56に表示する。また、画像生成部65は、拡大・縮小操作に従って自由視点画像の拡大・縮小を行ったり、視点変更操作に従って目視困難な箇所を表示したりする。なお、第1画像における新設セグメントの位置を基準として、新設セグメントの位置を予測して画像生成部65が生成する画像が第2画像である。
ステップS109のオペレーターの操作とステップS110の自由視点画像の生成とが繰り返されることにより、表示部56には、その時々のオペレーターの操作に応じて画像生成部65が生成した自由視点画像が表示される。オペレーターは、その自由視点画像を見ながらエレクター本体30を操作し、既設セグメントに新設セグメントを連結させる。
そして、既設セグメントに新設セグメントが連結されて新設セグメントの設置が完了すると、遠隔操作装置50の処理部51は、入力部53を通じて、オペレーターによる設置完了操作を受け付ける(ステップS111)。この場合、新設セグメントが既設セグメントとして取り扱われ、処理部51は、ステップS101において入力した新設セグメント情報を既設セグメント情報に追加する。
こうした手順のもとで新設セグメントの設置が繰り返されることにより、Aセグメント、Bセグメント、および、Kセグメントで構成される1つのセグメントリング17が組み立てられる。そして、そのセグメントリング17を支点としてシールドジャッキ14で押圧しながらカッターヘッド13を旋回させることにより、切羽の掘削が行われる。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)遠隔操作装置50は、各種情報に基づいて3次元CGの自由視点画像を生成して表示する。すなわち、遠隔操作装置50は、撮影画像等に基づく位置の認識とシールド設計情報とに基づいて拡張現実を実現し、撮影画像からは把握できない場所の状況をオペレーターが把握可能に構成されている。これにより、オペレーターは、目視困難な箇所における新設セグメントと既設セグメントとの位置関係を視点変更操作で確認しながらエレクター本体30を操作することができる。また、新設セグメントと既設セグメントとの位置関係の確認を作業員が行う必要もないため、作業員の安全性を高めることもできる。
(2)撮像部52を構成する撮像機41,42,43が把持部35に設けられている。これにより、把持部35とともに撮像部52を移動させることができる。
(3)撮像部52は、既設セグメントに設けられた各マーク23を複数の角度から撮像可能に構成されている。これにより、画像処理によって検出されるマーク23の各々について複数の形状が得られるため、新設セグメントに対する既設セグメントの相対位置を高い精度のもとで演算することができる。
(4)撮像部52は、スキンプレート11の軸方向Xにおいて新設セグメントが連結される既設セグメントと、スキンプレート11の周方向Cにおいて新設セグメントが連結される既設セグメントとを互いに異なる撮像機で撮像する。これにより、既設セグメントに設けられたマーク23をより近い位置で撮像することができ、画像処理によって得られるマーク23の形状精度を高めることができる。
(5)画像生成部65は、エレクター本体30の動作時、第1自由視点画像における新設セグメントの位置を基準として新設セグメントの位置を予測した第2自由視点画像を表示部56に表示する。これにより、マーク23が撮像できなくなっても自由視点画像を表示し続けることができる。また、マーク23の撮像および相対位置の演算を連続して行う必要がないため、処理部51に対する負荷を小さくすることができる。
(6)画像生成部65は、スキンプレート形状情報に基づいてスキンプレート11を含んだ自由視点画像を生成する。これにより、スキンプレート11との位置関係を確認しながら新設セグメントを設置することができる。
(7)警告部67は、自由視点画像に基づいて新設セグメントの接触可能性に応じた警告を行う。これにより、オペレーターは、表示部56に表示されていない部分を含めて、新設セグメントが他の部材に接触することをより確実に回避することができる。
(8)既設セグメントの切羽側端面21aおよび周方向端面21b、21cの各々には、複数のマーク23が設けられている。これにより、新設セグメントと既設セグメントとの相対位置を高い精度のもとで演算することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・遠隔操作装置50は、警告部67を有していなくともよい。
・画像生成部65が生成する画像は、自由視点画像でなくともよい。例えば、画像生成部65は、位置検出部55が検出する新設セグメントの位置を基準として予め定めた1以上の視点からの画像を生成してもよい。こうした構成において、画像生成部65は、各視点からの画像を並べて表示部56に表示することが好ましい。
・画像生成部65は、新設セグメントおよび既設セグメントを再現した画像を生成すればよい。そのため、画像生成部65は、スキンプレート11を含まない画像を生成する構成であってもよい。
・画像生成部65は、第1画像における新設セグメントの位置を基準として、把持部35の動作状況に応じて新設セグメントの位置を予測した第2画像を生成すればよい。そのため、画像生成部65は、位置検出部55の検出信号に限らず、コントローラー54からの操作信号に基づいて把持部35の動作状況を取得してもよい。
・ステップS110の処理は、設置後の新設セグメントが隣接する既設セグメントのマーク23が検出されていることを条件として、ステップS105からS108の処理が繰り返し実行される構成であってもよい。
・撮像部52は、既設セグメントの切羽側端面21aおよび周方向端面21b,21cの各々を互いに異なる1つの撮像機で撮像可能に構成されていてもよい。例えば、切羽側端面21aについては、1つの第1撮像機41で撮像する構成であってもよい。
・撮像部52は、既設セグメントの切羽側端面21aおよび周方向端面21b,21cのうち、2以上の端面を共通の撮像機で撮像可能に構成されていてもよい。例えば、切羽側端面21aおよび周方向端面21bについて1つの撮像機で撮像する構成であってもよい。
・撮像部52は、既設セグメントの切羽側端面21aおよび周方向端面21b,21cに設けられたマーク23を1つの撮像機で撮像する構成であってもよいし、3以上の撮像機で撮像する構成であってもよい。
・処理部51は、記憶部62がエレクター本体30の形状情報を記憶し、画像生成部65が新設セグメントおよび既設セグメントとともに把持部35などを再現した画像を生成する構成であってもよい。これにより、把持部35と既設セグメントとの位置関係も確認することができる。この場合、警告部67は、新設セグメントの接触可能性のほか、把持部35の他部材への接触可能性を警告することが好ましい。
・セグメント21は、切羽側端面21aおよび周方向端面21b,21cの少なくとも1つにおいて、1つのマーク23を有する構成であってもよい。例えば、セグメント21は、切羽側端面21aに1つのマーク23を有する構成であってもよい。
・マーク23は、その形状により、セグメントの種類と端面の種類(切羽側端面であるか周方向端面であるか)を判別可能に構成されてもよい。
・マーク23は、撮像部52によって撮像可能な位置に設けられていればよく、例えばセグメント21の内側面に設けられていてもよい。
10…シールド掘削機、11…スキンプレート、12…リングガーター、13…カッターヘッド、14…シールドジャッキ、15…排土装置、16…エレクター、17…セグメントリング、18…シュー、19…チャンバー、20…シールド、21…セグメント、21a…切羽側端面、21b,21c…周方向端面、22…取付孔、23…マーク、30…エレクター本体、31…エレクターリング、32…ガイドローラー、33…昇降機、34…昇降フレーム部、35…把持部、36…機構支持部、37…スライド機、38…把持機構、39…セグメント連結部、40…位置決め機、41…第1撮像機、42…第2撮像機、43…第3撮像機、50…遠隔操作装置、51…処理部、52…撮像部、53…入力部、54…コントローラー、55…位置検出部、56…表示部、61…取得部、62…記憶部、63…画像処理部、64…相対位置演算部、65…画像生成部、66…駆動部、67…警告部。

Claims (7)

  1. シールド掘削機に搭載されて、セグメントを組み立てるエレクターであって、
    既設セグメントの形状および新設セグメントの形状を記憶する記憶部と、
    前記既設セグメントの撮像画像を生成する撮像部と、
    前記新設セグメントの位置を検出する位置検出部と、
    前記撮像画像において、前記既設セグメントのマークを検出する画像処理部と、
    前記マークの形状に基づいて前記新設セグメントに対する前記既設セグメントの相対位置を演算する相対位置演算部と、
    前記相対位置に基づいて、前記既設セグメントの形状と前記新設セグメントの形状とを再現した画像を生成し、表示部に表示する画像生成部と、を備える
    エレクター。
  2. 前記新設セグメントを把持する把持部に前記撮像部が設けられている
    請求項1に記載のエレクター。
  3. 前記撮像部は、前記既設セグメントのマークを複数の角度から撮像する
    請求項1または2に記載のエレクター。
  4. 前記新設セグメントが第1既設セグメントと第2既設セグメントとに連結され、
    前記第1既設セグメントおよび前記第2既設セグメントの各々に前記マークが設けられ、
    前記撮像部は、前記第1既設セグメントと前記第2既設セグメントとを互いに異なる撮像機で撮像する
    請求項1~3のいずれか一項に記載のエレクター。
  5. 前記画像を第1画像とするとき、
    前記画像生成部は、前記第1画像の生成後、前記新設セグメントを把持する把持部の動作状況に応じて、前記第1画像における前記新設セグメントの位置を基準として前記新設セグメントの位置を予測した第2画像を生成する
    請求項1~4のいずれか一項に記載のエレクター。
  6. 前記シールド掘削機は、前記既設セグメントの外側に位置するスキンプレートを有し、
    前記画像生成部は、前記スキンプレートを含んだ前記画像を生成する
    請求項1~5のいずれか一項に記載のエレクター。
  7. 前記画像に基づいて前記新設セグメントの他部材への接触を警告する警告部をさらに備える
    請求項1~6のいずれか一項に記載のエレクター。
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