JPS6041713B2 - 亜鉛メツキ鋼板の白錆防止処理法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は亜鉛メッキ鋼板の白錆防止のための表面処理
法に関するものである。

鋼材は防錆防食のために亜鉛メッキ及び各種の合金メ
ッキ等によつて被覆されるが、亜鉛メッキの場合には防
錆性のある表面膜を生成させ難く、貯蔵中運搬中にしば
しば白錆あるいはウェット・ストレージスティンを発生
させる。

そこで一般に亜鉛メッキラインで防錆のために表面処理
が行なわれる。 亜鉛メッキ鋼板の表面処理は当初純ク
ローム酸水溶液によつて行なわれたが、防錆性だけでな
く塗装性及び加工後の防食性の向上というように多角的
観点から改善が行なわれ、コロイドシリカ、燐酸、有機
高分子化合物等を複合する処理法が用いられてきた。

これらクロメート処理は防錆防食性に優れるものの、取
扱、廃棄処理等の点で注意を要するため、これに代る新
しい表面処理法が探索されるようになり、種々のノン・
クローム法が提案されるようになつた。しかし、ノン・
クローム法では一般に塩水噴霧試験等によつて急速に白
錆を発生しやすいという問題がある。 ＊法は有機Ｎ、
Ｏ化合物と並んで配位結合性を有する有機Ｓ化合物に着
目して諸試験を行なつた結果明らかにされたものであり
、ＮＨ２基を有するＳ化合物を含む処理剤を亜鉛メッキ
表面に適用する表面処理法であり、３アミノローダニン
を用いる方法である。

２アミノチアゾール、２アミノベンズイミダゾールのよ
うなＮＨ。

基を有する有機化合物は亜鉛メッキに対しては充分な防
錆防食性を示し難い。しかし、本発明の３アミノローダ
ニンは有機エステルのような有機物に可溶性の化合物で
あり、酸性を呈する氷河溶性の化合物であつて、しかも
亜鉛メッキ表面で優れた防錆性を示すものである。さら
に処理剤は中性においてもアルカ性においても用いるこ
とができ、防錆性のみならず溶液中においても防食性を
示す。この化合物はクローム酸より許容されるとみられ
るものである。 この発明において３アミノローダニン
は単独にで処理剤となるが、さらにコロイドシリカ、燐
酸亜鉛等の無機化合物、タンニン酸、メタアクリル酸エ
チル等の有機化合物あるいは燐酸ブチル、アミルチタネ
ート等の無機有機化合物の一種または二種以上を複合し
た処理剤、あるいはポリイミド樹脂等を含む塗料に複合
含有した処理剤を用いることができる。

＊法は溶媒を含まない上記の処理剤のみの非水液、ある
いは上記の処理剤を含むノナン等の溶媒の非水液または
水を溶媒とする水溶液（水分散性液）を処理剤として用
いるが、表面に塗布するに当つて処理剤は沸点以下の温
度であつても沸点以上の温度であつてもよい。処理剤は
ローラー法、浸漬法、静電法等の塗布方法で表面に塗布
され、輻射加熱、誘導電気加熱等の処理剤に適した乾燥
法で乾燥され、あるいは必要があれは冷風冷却する等の
表面処理法が適用される。実施例２．５ｙ／Ｆ３アミノ
ローダニン、２．５ｙ／′タンニン酸、５ｙ／ｅポリア
クリル酸の水溶液を０．３ｍｇ厚の熱漬亜鉛メッキ鋼板
に浸漬法によつて塗布し、１５０℃に１醗間輻射加熱炉
で乾燥した。

塩水噴霧試験によつて比較試験を行なつたところ３．５
時間で無処理のものには発錆が著しかつたが、処理板に
は発錆が認められなかつた。またＰＨ＝６．５に調整し
た１．５ｙ／１３アミノロータニン、３０ｑ／ｆ塩化ナ
トリウムを含む３喀量％ジオキサン水溶液（３５ナＣ）
中において０．３（厚）×１０×４０Ｔ！Ｒｌｌｌの試
片の熱漬亜鉛メッキ鋼板の防食性は無添加の１３μＡ／
ＣＴｌの腐食速度（２４時間）に比し１．３μＡ／ｄで
良好であつた。

３アミノローダニンは濃度が０．０５ｙ／ｅの溶液中に
おいても防食性を示す。

亜鉛メッキ鋼板に適用する際、３−アミノローダニンの
付着量は通常０．５Ｔｎ９／７７１′以上において防錆
効果がみられるようになる。本処理法は亜鉛合金メッキ
を含む亜鉛メッキ鋼板を対象としたものであり、白錆あ
るいはウエツトストレイジステインを発生する亜鉛メッ
キ表面であれば、熱漬亜鉛メッキ、電気亜鉛メッキいず
れにも適用される。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ３アミノローダニンを単独あるいはこれを含有する
   処理液を亜鉛メッキ鋼板表面に塗布することを特徴とす
   る白錆防止処理法。