JPS6041622B2 - LuGaCoO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 - Google Patents
LuGaCoO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法Info
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- JPS6041622B2 JPS6041622B2 JP56094666A JP9466681A JPS6041622B2 JP S6041622 B2 JPS6041622 B2 JP S6041622B2 JP 56094666 A JP56094666 A JP 56094666A JP 9466681 A JP9466681 A JP 9466681A JP S6041622 B2 JPS6041622 B2 JP S6041622B2
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- gallium
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、新規化合物であるLuGaCoO4で示さ
れる六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造
法に関する。
れる六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造
法に関する。
従来、YFe。
o。で示される六方晶系の層状構造を有する化合物は、
本出願人らによつて合成され、その存在が既に知られて
いる。この化合物は、Y”゛Fe゜fFe゜fO。゜−
で示されるように、鉄の2価イオンと3価イオンは、5
配位の酸素イオンによつて囲まれ、イットリウム(Y)
は、6配位の酸素イオンを周わりに持つている化合物で
あり、磁性をもつている。 本発明は、前記、Y’゛F
e”゛Fe’゛00”−化合物のY3+の代わりにLu
3+、Fe2+の代わりにC。
本出願人らによつて合成され、その存在が既に知られて
いる。この化合物は、Y”゛Fe゜fFe゜fO。゜−
で示されるように、鉄の2価イオンと3価イオンは、5
配位の酸素イオンによつて囲まれ、イットリウム(Y)
は、6配位の酸素イオンを周わりに持つている化合物で
あり、磁性をもつている。 本発明は、前記、Y’゛F
e”゛Fe’゛00”−化合物のY3+の代わりにLu
3+、Fe2+の代わりにC。
2+、Fe3+の代わりにGa゜゛を置きかえた新規な
化合物およびその製造法を提供するにある。
化合物およびその製造法を提供するにある。
本発明のLuGaCoO4で示される化合物は、この
化合物中、ルテチウムはLu31イオン、ガリウムはG
a3”、コバルトはCo21として存在しており、Lu
゜゛Ga゜℃00゛00”−として表わすことができる
。
化合物中、ルテチウムはLu31イオン、ガリウムはG
a3”、コバルトはCo21として存在しており、Lu
゜゛Ga゜℃00゛00”−として表わすことができる
。
この結晶は、第1図に示すように六方晶層状構造を持つ
ている。最大の丸は酸素、中丸はルテチウム、最小の黒
丸はガリウムとコバルトを示している。Ga(5Coは
、ランダムに分布している。Coの2価イオンとGaの
3価イオンは、5配位の酸素イオンによつて囲まれてい
る。結晶学的には同一の位置を占めている。また、Lu
は6配位の酸素をその周わりに持つている。陰イオンで
ある酸素は緻密構造をとつている。s、、をおよびuは
単位格子内に於ける位置を示す。 この結晶の面指数(
hkl)、面間隔(d(Λ))〔doは実測、dcは計
算値を示す。
ている。最大の丸は酸素、中丸はルテチウム、最小の黒
丸はガリウムとコバルトを示している。Ga(5Coは
、ランダムに分布している。Coの2価イオンとGaの
3価イオンは、5配位の酸素イオンによつて囲まれてい
る。結晶学的には同一の位置を占めている。また、Lu
は6配位の酸素をその周わりに持つている。陰イオンで
ある酸素は緻密構造をとつている。s、、をおよびuは
単位格子内に於ける位置を示す。 この結晶の面指数(
hkl)、面間隔(d(Λ))〔doは実測、dcは計
算値を示す。
〕、X−線に対する相対反射強度、I(%)は第1表の
とおりである。空間群はR5mであり、その晶癖は板状
晶であり、格子定数は次のとおりてある。
とおりである。空間群はR5mであり、その晶癖は板状
晶であり、格子定数は次のとおりてある。
八
この化合物は、磁性材料、半導体材料および触媒として
有用なものである。
有用なものである。
この化合物は、次の方法によつて製造し得られる。
金属ルテチウム(Lu)あるいは酸化ルテチウム(LU
2O3)もしくは、加熱されることにより酸化ルテチウ
ム(LU2O3)に分解される化合物と金属ガリウム、
あるいは酸化ガリウム(Ga2O3)もしくは、加熱さ
れることにより酸化ガリウム(Ga2O3)に分解され
る化合物と、金属コバルトあるいは酸化コバルト(CO
O)もしくは、加熱することにより分離して酸化コバル
ト(COO)を生ずる化合物とを、ルテチウム、ガリウ
ム、コバルトの割合が原子比で1対1対1になるように
混合して、1100′C以上の温度で、大気中、酸化性
雰囲気、あるいはガリウムおよびコバルトが各々3価イ
オン状態、2価イオン状態より還元されない程度の還元
雰囲気のもとで加熱することによつて製造することが出
来る。
2O3)もしくは、加熱されることにより酸化ルテチウ
ム(LU2O3)に分解される化合物と金属ガリウム、
あるいは酸化ガリウム(Ga2O3)もしくは、加熱さ
れることにより酸化ガリウム(Ga2O3)に分解され
る化合物と、金属コバルトあるいは酸化コバルト(CO
O)もしくは、加熱することにより分離して酸化コバル
ト(COO)を生ずる化合物とを、ルテチウム、ガリウ
ム、コバルトの割合が原子比で1対1対1になるように
混合して、1100′C以上の温度で、大気中、酸化性
雰囲気、あるいはガリウムおよびコバルトが各々3価イ
オン状態、2価イオン状態より還元されない程度の還元
雰囲気のもとで加熱することによつて製造することが出
来る。
本発明に用いる出発物質は、市販のものをそのまま使用
してもよいが、出発物質相互間の化学反応を速やかに進
行させるためには、粒径がちいさい程よく、特に10μ
m以下であることが好ましい。
してもよいが、出発物質相互間の化学反応を速やかに進
行させるためには、粒径がちいさい程よく、特に10μ
m以下であることが好ましい。
また磁性材料、電気材料として用いる場合には不純物の
混入をきらうのて、出発原料物質は純度が高いほど好ま
しい。
混入をきらうのて、出発原料物質は純度が高いほど好ま
しい。
この原料をそのまま、あるいはアルコール類もしくはア
セトンと共に充分に混合する。これらの混合割合は、ル
テチウム、ガリウム、コバルトの割合が原子比として1
対1対1の割合である。
セトンと共に充分に混合する。これらの混合割合は、ル
テチウム、ガリウム、コバルトの割合が原子比として1
対1対1の割合である。
この割合をはずすと目的とする化合物を得ることは出来
ない。この混合物を大気中、あるいは酸化性雰囲気もし
くはガリウムおよびコバルトが3価イオン状態および、
2価イオン状態から還元され得ない程度の還元雰囲気の
もとで、1100℃以上の温度で加熱する。加熱時間は
、l日もしくはそれ以上である。加熱の際の昇温速度に
は制約はない。反応終了後は、0℃に急冷するか、あ・
るいは大気中に急激にひきだせばよい。得られたLuG
aCOO4化合物は、黒色を示し、粉末X線回折法によ
つて結晶構造を有すること力坩)かつた。その結晶構造
は、既に本出願人が得たYFe2O4と同型であること
がわかつた。出発混合試料と反応生ノ成物の試料重量を
精密に秤量し、得られた試料の化学量論数を決定した。
実施例 純度99.9%以上のルテチウム酸化物(LU2O3)
粉末、純度99.9%以上の酸化カリウム(Ga2O3
)・粉末、および試薬特級の酸化コバルト(COO)粉
末を、モル比で1対1対2の割合に秤量し、乳鉢内でエ
チルアルコールを加えて充分に混合し、平均粒径数μm
の微粉末を得た。
ない。この混合物を大気中、あるいは酸化性雰囲気もし
くはガリウムおよびコバルトが3価イオン状態および、
2価イオン状態から還元され得ない程度の還元雰囲気の
もとで、1100℃以上の温度で加熱する。加熱時間は
、l日もしくはそれ以上である。加熱の際の昇温速度に
は制約はない。反応終了後は、0℃に急冷するか、あ・
るいは大気中に急激にひきだせばよい。得られたLuG
aCOO4化合物は、黒色を示し、粉末X線回折法によ
つて結晶構造を有すること力坩)かつた。その結晶構造
は、既に本出願人が得たYFe2O4と同型であること
がわかつた。出発混合試料と反応生ノ成物の試料重量を
精密に秤量し、得られた試料の化学量論数を決定した。
実施例 純度99.9%以上のルテチウム酸化物(LU2O3)
粉末、純度99.9%以上の酸化カリウム(Ga2O3
)・粉末、および試薬特級の酸化コバルト(COO)粉
末を、モル比で1対1対2の割合に秤量し、乳鉢内でエ
チルアルコールを加えて充分に混合し、平均粒径数μm
の微粉末を得た。
該混合物を白金ルツボ内にみたして、1350。Cに設
定された箱型のシノリコニツト炉内に入れ、3日間加熱
し、その後試料を炉外にとりだし、室温まで急速に冷却
した。得られた試料はLuGaCOO4であり、既に報
告されているYFe2O4と結晶学的には、同型である
ことが粉末X線回折法によつて確認された。試料重量が
加熱前後で精密に秤量され、得られた試料の化学量論数
が決定された。第1表に得られた試料の結晶学的性質を
示した。
定された箱型のシノリコニツト炉内に入れ、3日間加熱
し、その後試料を炉外にとりだし、室温まで急速に冷却
した。得られた試料はLuGaCOO4であり、既に報
告されているYFe2O4と結晶学的には、同型である
ことが粉末X線回折法によつて確認された。試料重量が
加熱前後で精密に秤量され、得られた試料の化学量論数
が決定された。第1表に得られた試料の結晶学的性質を
示した。
図面は、本発明のLuGaCOO4結晶の図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 LuGaCoO_4で示される六方晶系の層状構造
を有する化合物。 2 金属ルテチウム(Lu)あるいは酸化ルテチウム(
Lu_2O_3)もしくは、加熱されるとにより酸化ル
テチウム(Lu_2O_3)に分解される化合物と、金
属ガリウム(Ga)あるいは酸化ガリウム(Ga_2O
_3)もしくは、加熱されることにより酸化ガリウム(
Ga_2O_3)に分解される化合物と、コバルト(C
o)あるいは酸化コバルト(CoO)もしくは、加熱さ
れることにより分解されて酸化コバルト(CoO)を生
ずる化合物とを、ルテチウム、ガリウム、コバルトの割
合が原子比1対1対1になるように混合して、1100
℃以上の温度で大気中、酸化性雰囲気あるいはガリウム
およびコバルトが各々3価イオン状態、2価イオン状態
より還元されない程度の還元雰囲気のもとで加熱するこ
とを特徴とするLuGaCoO_4で示される六方晶系
の層状構造を有する化合物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56094666A JPS6041622B2 (ja) | 1981-06-19 | 1981-06-19 | LuGaCoO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56094666A JPS6041622B2 (ja) | 1981-06-19 | 1981-06-19 | LuGaCoO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57209837A JPS57209837A (en) | 1982-12-23 |
JPS6041622B2 true JPS6041622B2 (ja) | 1985-09-18 |
Family
ID=14116565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56094666A Expired JPS6041622B2 (ja) | 1981-06-19 | 1981-06-19 | LuGaCoO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6041622B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63117217U (ja) * | 1987-01-26 | 1988-07-28 |
-
1981
- 1981-06-19 JP JP56094666A patent/JPS6041622B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63117217U (ja) * | 1987-01-26 | 1988-07-28 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57209837A (en) | 1982-12-23 |
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