JPS5943423B2 - LuFeZnO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 - Google Patents
LuFeZnO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法Info
- Publication number
- JPS5943423B2 JPS5943423B2 JP56065049A JP6504981A JPS5943423B2 JP S5943423 B2 JPS5943423 B2 JP S5943423B2 JP 56065049 A JP56065049 A JP 56065049A JP 6504981 A JP6504981 A JP 6504981A JP S5943423 B2 JPS5943423 B2 JP S5943423B2
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- iron
- zinc
- oxide
- lutetium
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、新規化合物であるLuFeZn04で示され
る六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法
に関する。
る六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法
に関する。
従来、YFe_204で示される六方晶系の層状構造を
有する化合物は、本出願人らによつて合成され、その存
在が既に知られている。
有する化合物は、本出願人らによつて合成され、その存
在が既に知られている。
この化合物は、Y_3+Fe_2+Fe_3+04_2
−で示されるように、鉄の_2価イオンと_3価イオン
は、5配位の酸素イオンによつて囲まれ、イットリウム
酌は、6配位の酸素イオンをその周わりに持つている化
合物であり、磁性をもつている。本発明は、前記、Y_
3+Fe_2+Fe_3+04_2−化合物のY_3+
の代わりに、Lu_3+、Fe_2+の代わりにZn″
+を置きかえた新規な化合物およびその製造法を提供す
るにある。
−で示されるように、鉄の_2価イオンと_3価イオン
は、5配位の酸素イオンによつて囲まれ、イットリウム
酌は、6配位の酸素イオンをその周わりに持つている化
合物であり、磁性をもつている。本発明は、前記、Y_
3+Fe_2+Fe_3+04_2−化合物のY_3+
の代わりに、Lu_3+、Fe_2+の代わりにZn″
+を置きかえた新規な化合物およびその製造法を提供す
るにある。
本発明のLuFeZn04で示される化合物は、この化
合物中、鉄は、Fe_3+イオン、ルテチウムはLu_
3+、亜鉛は、Zn_2+として存在しており、Lu_
3+Fe_3+Zn_2+04_2−として表わすこと
ができる。
合物中、鉄は、Fe_3+イオン、ルテチウムはLu_
3+、亜鉛は、Zn_2+として存在しており、Lu_
3+Fe_3+Zn_2+04_2−として表わすこと
ができる。
この結晶は、第1図に示すように六方晶層状構造を持つ
ている。最大の丸は、酸素、中丸はLu、最小の黒丸は
、FeとZnを示している。FeとZnは、ランダムに
分布している。亜鉛の_2価イオンと鉄の_3価イオン
は、5配位の酸素イオンによつて囲まれている。結晶学
的には同一の位置を占めている。またLuは6配位の酸
素をその周わりに持つている。陰イオンである酸素は、
緻密構造をとつている。s、をおよびuは単位格子内に
於ける位置を示す。この結晶の面指数(hkl)、面間
隔(d囚)〔doは実測、dcは計算値を示す。
ている。最大の丸は、酸素、中丸はLu、最小の黒丸は
、FeとZnを示している。FeとZnは、ランダムに
分布している。亜鉛の_2価イオンと鉄の_3価イオン
は、5配位の酸素イオンによつて囲まれている。結晶学
的には同一の位置を占めている。またLuは6配位の酸
素をその周わりに持つている。陰イオンである酸素は、
緻密構造をとつている。s、をおよびuは単位格子内に
於ける位置を示す。この結晶の面指数(hkl)、面間
隔(d囚)〔doは実測、dcは計算値を示す。
〕、X−線に対する相対反射強度、I(至))は、第1
表のとおりである。空間群は、R7mであり、その晶癖
は、板伏晶であり、格子定数は、次のとおりである。
表のとおりである。空間群は、R7mであり、その晶癖
は、板伏晶であり、格子定数は、次のとおりである。
この化合物は、磁性材料、半導体材料および触媒として
有用なものである。
有用なものである。
この化合物は、次の方法によつて製造し得られる。
金属ルテチウム(Lu)あるいは酸化ルテチウム(LU
2O3)もしくは、加熱されることによつて酸化ルテチ
ウム(LU2O3)に分解される化合物と、金属鉄、あ
るいは酸化鉄(Fe2O3)もしくは、加熱されること
により酸化鉄(Fe2O3)に分解される化合物と亜鉛
あるいは酸化亜鉛(ZnO)もしくは加熱されることに
より分解されて酸化亜鉛(ZnO)を生ずる化合物とを
、ルテチウム、鉄、亜鉛の割合が原子比で1対1対1に
なるように混合して、1000℃以上の温度で、大気中
、酸化性雰囲気、あるいは鉄および−亜鉛が各々3価イ
オン状態、2価イオン状態より還元されない程度の還元
雰囲気のもとで加熱することによつて製造することが出
来る。
2O3)もしくは、加熱されることによつて酸化ルテチ
ウム(LU2O3)に分解される化合物と、金属鉄、あ
るいは酸化鉄(Fe2O3)もしくは、加熱されること
により酸化鉄(Fe2O3)に分解される化合物と亜鉛
あるいは酸化亜鉛(ZnO)もしくは加熱されることに
より分解されて酸化亜鉛(ZnO)を生ずる化合物とを
、ルテチウム、鉄、亜鉛の割合が原子比で1対1対1に
なるように混合して、1000℃以上の温度で、大気中
、酸化性雰囲気、あるいは鉄および−亜鉛が各々3価イ
オン状態、2価イオン状態より還元されない程度の還元
雰囲気のもとで加熱することによつて製造することが出
来る。
本発明に用いる出発物質は、市販のものをそのまま使用
してもよいが、出発物質相互間の化学反応を速やかに進
行させるためには、粒径がちいさい程よく、特に10t
tm以下であることが好ましいまた磁性材料、電気材料
として用いる場合には不純物の混人をきらうので、出発
原料物質は、純度が高いほど好ましい。
してもよいが、出発物質相互間の化学反応を速やかに進
行させるためには、粒径がちいさい程よく、特に10t
tm以下であることが好ましいまた磁性材料、電気材料
として用いる場合には不純物の混人をきらうので、出発
原料物質は、純度が高いほど好ましい。
この原料をそのまま、あるいはアルコール類もしくはア
セトンと共に充分に混合する。これらの混合割合は、ル
テチウム、鉄、亜鉛の割合が原子比として、1対1対1
の割合である。
セトンと共に充分に混合する。これらの混合割合は、ル
テチウム、鉄、亜鉛の割合が原子比として、1対1対1
の割合である。
この割合をはずすと目的とする化合物を得ることは出来
ない。この混合物を大気中、あるいは酸化性雰囲気もし
くは鉄および亜鉛が3価イオン状態および2価イオン状
態から還元され得ない程度の還元雰囲気のもとで、10
00℃以上の温度で加熱する。加熱時間は、1日もしく
はそれ以上である。加熱の際の昇温速度には制約はない
。反応終了後は、0℃に急冷するかあるいは大気中に急
激にひきだせばよい。得られたLuFeZnO4化合物
は、茶褐色を示し、粉末X線回折法によつて、結晶構造
を有することがわかつた。その結晶構造は、既に本出願
人が得たYFe2O4と同型であることがわかつた。出
発混合試料と反応生成物の試料重量を精密に秤量し、得
られた試料の化学量論数を決定した。実施例 純度99.9%以上のルテチウム酸化物(LU2O3)
粉末、純度99.9%以上の酸化鉄(Fe2O3)粉末
、および試薬特級の酸化亜鉛(ZnO)粉末を、モル比
で1対丁対1の割合に秤量し、乳鉢内で、エチルアルコ
ールを加えて充分に混合し、平均粒径数μmの微粉末を
得た。
ない。この混合物を大気中、あるいは酸化性雰囲気もし
くは鉄および亜鉛が3価イオン状態および2価イオン状
態から還元され得ない程度の還元雰囲気のもとで、10
00℃以上の温度で加熱する。加熱時間は、1日もしく
はそれ以上である。加熱の際の昇温速度には制約はない
。反応終了後は、0℃に急冷するかあるいは大気中に急
激にひきだせばよい。得られたLuFeZnO4化合物
は、茶褐色を示し、粉末X線回折法によつて、結晶構造
を有することがわかつた。その結晶構造は、既に本出願
人が得たYFe2O4と同型であることがわかつた。出
発混合試料と反応生成物の試料重量を精密に秤量し、得
られた試料の化学量論数を決定した。実施例 純度99.9%以上のルテチウム酸化物(LU2O3)
粉末、純度99.9%以上の酸化鉄(Fe2O3)粉末
、および試薬特級の酸化亜鉛(ZnO)粉末を、モル比
で1対丁対1の割合に秤量し、乳鉢内で、エチルアルコ
ールを加えて充分に混合し、平均粒径数μmの微粉末を
得た。
該混合物を白金ルツボ内にみたして、1300℃に設定
された箱型のシリコニツト炉内に入れ、4日間加熱し、
その後、試料を炉外にとりだし、室温まで急速に冷却し
た。得られた試料は、LuFeZnO4であり、既に報
告されているYFe2O4と結晶学的には、同型である
ことが粉末X線回折法によつて確認された。試料重量が
加熱前後で精密に秤量され、得られた試料の結晶学的性
質を示した。
された箱型のシリコニツト炉内に入れ、4日間加熱し、
その後、試料を炉外にとりだし、室温まで急速に冷却し
た。得られた試料は、LuFeZnO4であり、既に報
告されているYFe2O4と結晶学的には、同型である
ことが粉末X線回折法によつて確認された。試料重量が
加熱前後で精密に秤量され、得られた試料の結晶学的性
質を示した。
図面は、本発明のLuFeZnO4結晶の図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 LuFeZnO_4で示される六方晶系の層状構造
を有する化合物。 _2 金属ルテチウム(Lu)あるいは酸化ルテチウム
(Lu_2O_3)もしくは、加熱されることにより酸
化ルテチウム(Lu_2O_3)に分解される化合物と
、金属鉄(Fe)あるいは酸化鉄(Fe_2O_3)、
もしくは、加熱されることにより酸化鉄(Fe_2O_
3)に分解される化合物と、亜鉛(Zn)あるいは酸化
亜鉛(ZnO)もしくは、加熱されることにより分解さ
れて酸化亜鉛(ZnO)を生ずる化合物とを、ルテチウ
ム、鉄、亜鉛の割合が原子比で1対1対1になるように
混合して、1000℃以上の温度で大気中、酸化性雰囲
気あるいは鉄および亜鉛が各々3価イオン状態、2価イ
オン状態より還元されない程度の還元雰囲気のもとで加
熱することを特徴とするLuFeZnO_4で示される
六方晶系の層状構造を有する化合物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56065049A JPS5943423B2 (ja) | 1981-04-27 | 1981-04-27 | LuFeZnO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56065049A JPS5943423B2 (ja) | 1981-04-27 | 1981-04-27 | LuFeZnO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57179034A JPS57179034A (en) | 1982-11-04 |
JPS5943423B2 true JPS5943423B2 (ja) | 1984-10-22 |
Family
ID=13275709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56065049A Expired JPS5943423B2 (ja) | 1981-04-27 | 1981-04-27 | LuFeZnO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5943423B2 (ja) |
-
1981
- 1981-04-27 JP JP56065049A patent/JPS5943423B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57179034A (en) | 1982-11-04 |
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