JPS5943418B2 - YbFeCuO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 - Google Patents
YbFeCuO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法Info
- Publication number
- JPS5943418B2 JPS5943418B2 JP56065040A JP6504081A JPS5943418B2 JP S5943418 B2 JPS5943418 B2 JP S5943418B2 JP 56065040 A JP56065040 A JP 56065040A JP 6504081 A JP6504081 A JP 6504081A JP S5943418 B2 JPS5943418 B2 JP S5943418B2
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- copper
- oxide
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、新規化合物であるYbFeCuO4で示 。
される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製
造法に関する。従来、YFe_204で示される六方晶
系の層状構造を有する化合物は、本出願人らによつて合
成され、その存在が既に知られている。
造法に関する。従来、YFe_204で示される六方晶
系の層状構造を有する化合物は、本出願人らによつて合
成され、その存在が既に知られている。
この化合物は、Y_3+Fe_2+Fe_3+04_2
−で示されるように、鉄の_2価イオンと_3価イオン
は、5配位の酸素イオンによつて囲まれ、イットリウム
(Y)は、6配位の酸素イオンをその周わりに持つてい
る化合物であり、磁性をもつている。本発明は、前記Y
_3+Fe_2+Fe_3+0!一化合物のY_3lV
l)代わりに、Yb_3+、Fe_2+の代わりにCu
_2+を置きかえた新規な化合物およびその製造法を提
供するにある。
−で示されるように、鉄の_2価イオンと_3価イオン
は、5配位の酸素イオンによつて囲まれ、イットリウム
(Y)は、6配位の酸素イオンをその周わりに持つてい
る化合物であり、磁性をもつている。本発明は、前記Y
_3+Fe_2+Fe_3+0!一化合物のY_3lV
l)代わりに、Yb_3+、Fe_2+の代わりにCu
_2+を置きかえた新規な化合物およびその製造法を提
供するにある。
本発明のYbFeCu04で示される化合物は、この化
合物中、鉄はFe_3+イオン、イッテルビウムはYb
_3+、銅はCu_2+として存在しており、Yb_3
+Fe_3+Cu_2+04_2−として表わすことが
できる。
合物中、鉄はFe_3+イオン、イッテルビウムはYb
_3+、銅はCu_2+として存在しており、Yb_3
+Fe_3+Cu_2+04_2−として表わすことが
できる。
この結晶は、第1図に示すように六方晶層状構造を持つ
ている。最大の丸は酸素、中丸はYb、最小の黒丸はF
eとCuを示している。FeとCuは、ランダムに分布
している。銅の_2価イオンと鉄の_3価イオンは、5
配位の酸素イオンによつて囲まれている。結晶学的には
同一の・位置を占めている。またYbは6配位の酸素を
その周わりに持つている。陰イオンである酸素は、緻密
構造をとつている。s、をおよびuは単位格子内に於け
る位置を示す。この結晶の面指数(hkl)、面間隔(
d(A))〔d、oは実測、dcは計算値を示す。
ている。最大の丸は酸素、中丸はYb、最小の黒丸はF
eとCuを示している。FeとCuは、ランダムに分布
している。銅の_2価イオンと鉄の_3価イオンは、5
配位の酸素イオンによつて囲まれている。結晶学的には
同一の・位置を占めている。またYbは6配位の酸素を
その周わりに持つている。陰イオンである酸素は、緻密
構造をとつている。s、をおよびuは単位格子内に於け
る位置を示す。この結晶の面指数(hkl)、面間隔(
d(A))〔d、oは実測、dcは計算値を示す。
〕、X−線に対する相対反射強度、工(至)は第1表の
とおりである。Yb(FeCu)04 hkldo〔A〕 dcCA〕 I〔%〕00_38.
0_348.0_3_354空間群は、R丁mでありそ
の晶癖は板状晶であり、格子定数は次のとおりである。
とおりである。Yb(FeCu)04 hkldo〔A〕 dcCA〕 I〔%〕00_38.
0_348.0_3_354空間群は、R丁mでありそ
の晶癖は板状晶であり、格子定数は次のとおりである。
この化合物は、磁性材料、半導体材料および触媒として
有用なものである。
有用なものである。
この化合物は、次の方法によつて製造し得られる。
金属イツテルビウム(Yb)あるいは酸化イツテルビウ
ム(Yb2O3)もしくは、加熱されることによつて酸
化イツテルビウム(Yb2O3)に分解される化合物と
、金属鉄、あるいは酸化鉄(Fe2O3)もしくは、加
熱されることにより酸化鉄(Fe2O3)に分解される
化合物と銅あるいは酸化銅(CuO)もしくは加熱され
ることにより分解されて酸化銅(CuO)を生ずる化合
物とを、イツテルビウム、鉄、銅の割合が原子比で1対
1対1になるように混合して、800℃以上の温度で、
大気中、酸化性雰囲気、あるいは鉄および銅が各々3価
イオン状態、2価イオン伏態より還元されない程度の還
元雰囲気のもとで加熱することによつて製造することが
出来る。
ム(Yb2O3)もしくは、加熱されることによつて酸
化イツテルビウム(Yb2O3)に分解される化合物と
、金属鉄、あるいは酸化鉄(Fe2O3)もしくは、加
熱されることにより酸化鉄(Fe2O3)に分解される
化合物と銅あるいは酸化銅(CuO)もしくは加熱され
ることにより分解されて酸化銅(CuO)を生ずる化合
物とを、イツテルビウム、鉄、銅の割合が原子比で1対
1対1になるように混合して、800℃以上の温度で、
大気中、酸化性雰囲気、あるいは鉄および銅が各々3価
イオン状態、2価イオン伏態より還元されない程度の還
元雰囲気のもとで加熱することによつて製造することが
出来る。
本発明に用いる出発物質は、市販のものをそのまま使用
してもよいが、出発物質相互間の化学反応を速やかに進
行させるためには、粒径がちいさい程よく、特に10μ
m以下であることが好ましい。
してもよいが、出発物質相互間の化学反応を速やかに進
行させるためには、粒径がちいさい程よく、特に10μ
m以下であることが好ましい。
また磁性材料、電気材料として用いる場合には不純物の
混入をきらうので、出発原料物質は純度が高いほど好ま
しい。
混入をきらうので、出発原料物質は純度が高いほど好ま
しい。
この原料をそのまま、あるいはアルコール類もしくはア
セトンと共に充分に混合する。これらの混合割合は、イ
ツテルビウム、鉄、銅の割合が原子比として、1対1対
1の割合である。
セトンと共に充分に混合する。これらの混合割合は、イ
ツテルビウム、鉄、銅の割合が原子比として、1対1対
1の割合である。
この割合をはずすと目的とする化合物を得ることは出来
ない。この混合物を大気中、あるいは酸化性雰囲気もし
くは鉄および銅が3価イオン状態および2価イオン伏態
から還元され得ない程度の還元雰囲気のもとで、800
℃以上の温度で加熱する。加熱時間は、1日もしくはそ
れ以上である。加熱の際の昇温速度には制約はない。反
応終了後は、O℃に急冷するかあるいは大気中に急激に
ひきだせばよい。得られたYbFeCuO4化合物は、
黒色を示し、粉末X線回折法によつて、結晶構造を有す
ることがわかつた。その結晶構造は、既に本出願人が得
たYFe2O4と同型であることがわかつた。出発混合
試料と反応生成物の試料重量を精密に秤量し、得られた
試料の化学量論数を決定した。実施例 純度99.9%以上のイツテルビウム酸化物(Yb2O
3)粉末、純度99.9%以上の酸化鉄(Fe2O3)
粉末、および試薬特級の酸化銅(CuO)粉末を、モル
比で1対1対1の割合に秤量し、乳鉢内でエチルアルコ
ールを加えて充分に混合し、平均粒径数μmの微粉末を
得た。
ない。この混合物を大気中、あるいは酸化性雰囲気もし
くは鉄および銅が3価イオン状態および2価イオン伏態
から還元され得ない程度の還元雰囲気のもとで、800
℃以上の温度で加熱する。加熱時間は、1日もしくはそ
れ以上である。加熱の際の昇温速度には制約はない。反
応終了後は、O℃に急冷するかあるいは大気中に急激に
ひきだせばよい。得られたYbFeCuO4化合物は、
黒色を示し、粉末X線回折法によつて、結晶構造を有す
ることがわかつた。その結晶構造は、既に本出願人が得
たYFe2O4と同型であることがわかつた。出発混合
試料と反応生成物の試料重量を精密に秤量し、得られた
試料の化学量論数を決定した。実施例 純度99.9%以上のイツテルビウム酸化物(Yb2O
3)粉末、純度99.9%以上の酸化鉄(Fe2O3)
粉末、および試薬特級の酸化銅(CuO)粉末を、モル
比で1対1対1の割合に秤量し、乳鉢内でエチルアルコ
ールを加えて充分に混合し、平均粒径数μmの微粉末を
得た。
該混合物を白金ルツボ内にみたして、1020℃に設定
された箱型のシリコユニツト炉内に入れ、4日間加熱し
、その後、試料を炉外にとりだし、室温まで急速に冷却
した。得られた試料は、YbFeCuO4であり、既に
報告されているYFe2O4と結晶学的には、同型であ
ることが粉末X線回折法によつて確認された。試料重量
が加熱前後で精密に秤量され、得られた試料の結晶学的
性質を示した。
された箱型のシリコユニツト炉内に入れ、4日間加熱し
、その後、試料を炉外にとりだし、室温まで急速に冷却
した。得られた試料は、YbFeCuO4であり、既に
報告されているYFe2O4と結晶学的には、同型であ
ることが粉末X線回折法によつて確認された。試料重量
が加熱前後で精密に秤量され、得られた試料の結晶学的
性質を示した。
図面は、本発明中のYbFeCuO4結晶の図である、
最大の瓦は酸素、中丸はイツテルビウム、最小黒丸は銅
と鉄を示す。
最大の瓦は酸素、中丸はイツテルビウム、最小黒丸は銅
と鉄を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 YbFeCuO_4で示される六方晶系の層状構造
を有する化合物。 2 金属イッテルビウム(Yb)あるいは酸化イッテル
ビウム(Yb_2O_3)もしくは、加熱されることに
より酸化イッテルビウム(Yb_2O_3)に分解され
る化合物と、金属鉄(Fe)あるいは酸化鉄(Fe_2
O_3)もしくは、加熱されることにより酸化鉄(Fe
_2O_3)に分解される化合物と、銅(Cu)あるい
は酸化銅(CuO)もしくは、加熱されることにより分
解されて酸化銅(CuO)を生ずる化合物とを、イッテ
ルビウム、鉄、銅の割合が原子比で1対1対1になるよ
うに混合して、800℃以上の温度で大気中、酸化性雰
囲気あるいは鉄および銅が各々3価イオン状態、2価イ
オン状態より還元されない程度の還元雰囲気のもとで加
熱することを特徴とするYbFeCuO_4で示される
六方晶系の層状構造を有する化合物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56065040A JPS5943418B2 (ja) | 1981-04-27 | 1981-04-27 | YbFeCuO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56065040A JPS5943418B2 (ja) | 1981-04-27 | 1981-04-27 | YbFeCuO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57179029A JPS57179029A (en) | 1982-11-04 |
JPS5943418B2 true JPS5943418B2 (ja) | 1984-10-22 |
Family
ID=13275445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56065040A Expired JPS5943418B2 (ja) | 1981-04-27 | 1981-04-27 | YbFeCuO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5943418B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63139594A (ja) * | 1986-11-29 | 1988-06-11 | ジューキ株式会社 | ミシン用押え金 |
-
1981
- 1981-04-27 JP JP56065040A patent/JPS5943418B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63139594A (ja) * | 1986-11-29 | 1988-06-11 | ジューキ株式会社 | ミシン用押え金 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57179029A (en) | 1982-11-04 |
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