JPS6041617B2 - LuFeCoO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 - Google Patents
LuFeCoO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法Info
- Publication number
- JPS6041617B2 JPS6041617B2 JP56065041A JP6504181A JPS6041617B2 JP S6041617 B2 JPS6041617 B2 JP S6041617B2 JP 56065041 A JP56065041 A JP 56065041A JP 6504181 A JP6504181 A JP 6504181A JP S6041617 B2 JPS6041617 B2 JP S6041617B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- iron
- cobalt
- oxide
- lufecoo
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Soft Magnetic Materials (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、新規化合物であるLuFeCoO、で示さ
れる六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造
法に関する。
れる六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造
法に関する。
従来、YFe2O。
で示される六方晶系の層状構造を有する化合物は、本出
願人らによつて合成されその存在が既に知られている。
この化合物は、Y31Fe”゛Fe゜゛O電−で示され
るように、鉄の2価イオンと3価イオンは、5配位の酸
素イオンによつ て囲まれ、イットリウム(Y)は、6
配位の酸素 イオンをその周わり持つている化合物であ
り、磁性をもつている。本発明は、前記Y31Fe21
Fe3−Oマー化合物のY3”の代わりにLu31、F
e’゛の代わりにCo゜゛を置きかえた新規な化合物お
よびその製造法を提供するにある。
願人らによつて合成されその存在が既に知られている。
この化合物は、Y31Fe”゛Fe゜゛O電−で示され
るように、鉄の2価イオンと3価イオンは、5配位の酸
素イオンによつ て囲まれ、イットリウム(Y)は、6
配位の酸素 イオンをその周わり持つている化合物であ
り、磁性をもつている。本発明は、前記Y31Fe21
Fe3−Oマー化合物のY3”の代わりにLu31、F
e’゛の代わりにCo゜゛を置きかえた新規な化合物お
よびその製造法を提供するにある。
本発明のLuFeCoO。
で示される化合物は、この化合物中鉄はFe゜゛イオン
、ルテチウムはLu’゛、コバルトはCo゜゛として存
在しており、Lu゜”Fe゜゛Co゜゛Oi−として表
わすことができる。
、ルテチウムはLu’゛、コバルトはCo゜゛として存
在しており、Lu゜”Fe゜゛Co゜゛Oi−として表
わすことができる。
この結晶は、第1図に示すように六方晶層状構造を持つ
ている。最大の丸は酸素、中丸はLu、最小の黒丸はF
eとCoを示している。FeとCoは、ランダムに分布
している。Coの2価イオンと鉄の3価イオンは、5配
位の酸素イオンによつて囲まれている。結晶学的には同
一の位置を占めている。またLuは6配位の酸素をその
周わりに持っている。陰イオンである酸素は、緻密構造
をとつている。s9をおよびuは単位格子に於ける位置
を示’す。 この結晶の面指数(hkl)、面間隔(d
(八))〔doは実測、dcは計算値を示す。
ている。最大の丸は酸素、中丸はLu、最小の黒丸はF
eとCoを示している。FeとCoは、ランダムに分布
している。Coの2価イオンと鉄の3価イオンは、5配
位の酸素イオンによつて囲まれている。結晶学的には同
一の位置を占めている。またLuは6配位の酸素をその
周わりに持っている。陰イオンである酸素は、緻密構造
をとつている。s9をおよびuは単位格子に於ける位置
を示’す。 この結晶の面指数(hkl)、面間隔(d
(八))〔doは実測、dcは計算値を示す。
〕、X線に対する相対反射強度I(%)は第1表のとお
りである。空間群はR■mであり、その晶癖は板状晶で
あり、格子定数は、次のとおりである。この化合物は、
磁性材料、半導体材料および触媒として有用なものであ
る。
りである。空間群はR■mであり、その晶癖は板状晶で
あり、格子定数は、次のとおりである。この化合物は、
磁性材料、半導体材料および触媒として有用なものであ
る。
この化合物は、次の方法によつて製造し得られる。
金属ルテチウム(Lu)あるいは酸化ルテチウム(LU
2O3)もしくは加熱されることによつて酸化ルテチウ
ム(LU2O3)に分解される化合物と、金属鉄、ある
いは酸化鉄(Fe2O3)もしくは、加熱されることに
より酸化鉄(Fe2O3)に分解される化合物とコバル
トあるいは酸化コバルト(COO)もしくは加熱される
ことにより分解されて酸化コバルト(COO)を生ずる
化合物とを、ルテチウム、鉄、コバルトの割合が原子比
で1対1対1になるように混合して、1000℃以上の
温度で、大気中、酸化性雰囲気、あるいは鉄およびコバ
ルトが各々3価イオン状態、2価イオン状態より還元さ
れない程度の還元雰囲気のもとで加熱することによつて
製造することが出来る。
2O3)もしくは加熱されることによつて酸化ルテチウ
ム(LU2O3)に分解される化合物と、金属鉄、ある
いは酸化鉄(Fe2O3)もしくは、加熱されることに
より酸化鉄(Fe2O3)に分解される化合物とコバル
トあるいは酸化コバルト(COO)もしくは加熱される
ことにより分解されて酸化コバルト(COO)を生ずる
化合物とを、ルテチウム、鉄、コバルトの割合が原子比
で1対1対1になるように混合して、1000℃以上の
温度で、大気中、酸化性雰囲気、あるいは鉄およびコバ
ルトが各々3価イオン状態、2価イオン状態より還元さ
れない程度の還元雰囲気のもとで加熱することによつて
製造することが出来る。
本発明に用いる出発物質は、市販のものをそのまま使用
してもよいが、出発物質相互間の化学反応を速やかに進
行させるためには、粒径がちいさい程よく、特に10μ
m以下であることが好ましい。また磁性材料、電気材料
として用いる場合には、不純物の混入をきらうので、出
発原料物質は純度が高いほど好ましい。この原料をその
まま、あるいはアルコール類もしくはアセトンと共に充
分に混合する。これらの混合割合は、ルテチウム、鉄、
コバルトの割合が原子比として1対1対1の割合である
。
してもよいが、出発物質相互間の化学反応を速やかに進
行させるためには、粒径がちいさい程よく、特に10μ
m以下であることが好ましい。また磁性材料、電気材料
として用いる場合には、不純物の混入をきらうので、出
発原料物質は純度が高いほど好ましい。この原料をその
まま、あるいはアルコール類もしくはアセトンと共に充
分に混合する。これらの混合割合は、ルテチウム、鉄、
コバルトの割合が原子比として1対1対1の割合である
。
この割合をはずすと目的とする化合物を得ることは出来
ない。この混合物を大気中、あるいは酸化性雰囲気もし
くは鉄およびコバルトが3価イオン状態および2価イオ
ン状態から還元され得ない程度の還元雰囲気のもとで、
1000℃以上の温度で加熱する。加熱時間は、1日も
しくはそれ以上である。加熱の際の昇温速度には制約は
ない。反応終了後は、0℃に急冷するかあるいは大気中
に急激にひきだせばよい。得られたLuFeCOO4化
合物は、黒色を示し、粉末X線回折法によつて結晶゛構
造を有することがわかつた。その結晶構造は、既に本出
願人が得たYFe2O4と同型であることがわかつた。
出発混合試料と反応生成物の試料重量を精密に秤量し、
得られた試料の化学量論数を決定した。実施例 純度99.9%以上のルテチウム酸化物(LU2O3)
粉末、純度99.9%以上の酸化鉄(Fe2O3)粉末
、および試薬特級の酸化コバルト(COO)粉末を、モ
ル比で1対1対1の割合に秤量し、乳鉢内で工”チルア
ルコールを加えて充分に混合し、平均粒径数μmの微粉
末を得た。
ない。この混合物を大気中、あるいは酸化性雰囲気もし
くは鉄およびコバルトが3価イオン状態および2価イオ
ン状態から還元され得ない程度の還元雰囲気のもとで、
1000℃以上の温度で加熱する。加熱時間は、1日も
しくはそれ以上である。加熱の際の昇温速度には制約は
ない。反応終了後は、0℃に急冷するかあるいは大気中
に急激にひきだせばよい。得られたLuFeCOO4化
合物は、黒色を示し、粉末X線回折法によつて結晶゛構
造を有することがわかつた。その結晶構造は、既に本出
願人が得たYFe2O4と同型であることがわかつた。
出発混合試料と反応生成物の試料重量を精密に秤量し、
得られた試料の化学量論数を決定した。実施例 純度99.9%以上のルテチウム酸化物(LU2O3)
粉末、純度99.9%以上の酸化鉄(Fe2O3)粉末
、および試薬特級の酸化コバルト(COO)粉末を、モ
ル比で1対1対1の割合に秤量し、乳鉢内で工”チルア
ルコールを加えて充分に混合し、平均粒径数μmの微粉
末を得た。
該混合物を白金ルツボ内にみたして、1300℃に設定
された箱型のシリコニツト炉内に入れ、3日間加熱し、
その後試料を炉外にとり出し、室温まで急速に冷却した
。得られた試料はLuFeCOO4であり、既に報告さ
れているYFe2O4と結晶学的には同型であることが
粉末X線回折法によつて確認された。試料重量が加熱前
後で精密に秤量され、得られた試料の化学量論数が決定
された。第1表に得られた試料の結晶学的”性質を示し
た。
された箱型のシリコニツト炉内に入れ、3日間加熱し、
その後試料を炉外にとり出し、室温まで急速に冷却した
。得られた試料はLuFeCOO4であり、既に報告さ
れているYFe2O4と結晶学的には同型であることが
粉末X線回折法によつて確認された。試料重量が加熱前
後で精密に秤量され、得られた試料の化学量論数が決定
された。第1表に得られた試料の結晶学的”性質を示し
た。
図面は、本発明のLuFeCOO4結晶の図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 LuFeCoO_4で示される六方晶系の層状構造
を有する化合物。 2 金属ルテチウム(LU)あるいは酸化ルテチウム(
Lu_2O_3)もしくは、加熱されることにより酸化
ルテチウム(Lu_2O_3)に分解される化合物と金
属鉄(Fe)あるいは酸化鉄(Fe_2O_3)もしく
は加熱されることにより酸化鉄(Fe_2O_3)に分
解される化合物と、コバルト(Co)あるいは酸化コバ
ルト(CoO)もしくは、加熱されることにより分解さ
れて酸化コバルト(CoO)を生ずる化合物とを、ルテ
チウム、鉄、コバルトの割合が原子比で1対1になるよ
うに混合して、1000℃以上の温度で大気中、酸化性
雰囲気あるいは鉄およびコバルトが各々3価イオン状態
、2価イオン状態より還元されない程度の還元雰囲気の
もとで加熱することを特徴とするLuFeCoO_4で
示される六方晶系の層状構造を有する化合物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56065041A JPS6041617B2 (ja) | 1981-04-27 | 1981-04-27 | LuFeCoO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56065041A JPS6041617B2 (ja) | 1981-04-27 | 1981-04-27 | LuFeCoO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57179037A JPS57179037A (en) | 1982-11-04 |
JPS6041617B2 true JPS6041617B2 (ja) | 1985-09-18 |
Family
ID=13275473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56065041A Expired JPS6041617B2 (ja) | 1981-04-27 | 1981-04-27 | LuFeCoO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6041617B2 (ja) |
-
1981
- 1981-04-27 JP JP56065041A patent/JPS6041617B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57179037A (en) | 1982-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0244256B2 (ja) | Ingazn2o5deshimesarerurotsuhoshokeinosojokozoojusurukagobutsuoyobisonoseizoho | |
JPS5943424B2 (ja) | TmFeCuO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS5943416B2 (ja) | YbFeZnO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS6041617B2 (ja) | LuFeCoO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS5943417B2 (ja) | LuFeCuO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS6041622B2 (ja) | LuGaCoO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS5943423B2 (ja) | LuFeZnO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS6041618B2 (ja) | YbFeCoO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS606893B2 (ja) | LuGaCuO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS606889B2 (ja) | LuGaZnO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS5943422B2 (ja) | ErFeMgO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS5943419B2 (ja) | LuFeMgO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS5943418B2 (ja) | YbFeCuO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS5943421B2 (ja) | TmFeMgO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS6041621B2 (ja) | TmGaCoO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS6041620B2 (ja) | YbGaCoO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS5943420B2 (ja) | YbFeMgO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS606890B2 (ja) | LuGaMgO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS6024054B2 (ja) | ErGaMgO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS606892B2 (ja) | YbGaCuO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS6024053B2 (ja) | YbGaMgO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS6041619B2 (ja) | TmFeCoO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPS606888B2 (ja) | TmGaMgO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 | |
JPH0435407B2 (ja) | ||
JPS606894B2 (ja) | TmGaZnO↓4で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 |