JPS604132Y2

JPS604132Y2 - 車両用ランプ断線表示装置

Info

Publication number: JPS604132Y2
Application number: JP4442779U
Authority: JP
Inventors: 日高塚崎; 宣明高田; 清晃惣慶
Original assignee: 株式会社デンソー
Priority date: 1979-04-04
Filing date: 1979-04-04
Publication date: 1985-02-05
Also published as: JPS55145367U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はランプの断線を検出してランプの断線状態を表
示する車両用ランプ断線表示装置に関するものである。

従来、この種の装置として、ランプ点灯用スイッチのオ
フ時にイグニッションスイッチを介してランプに微少電
流を供給し、その微少電流を検出電圧に変換するととも
に、その検出電圧の大きさにより前記ランプの断線状態
を判別し、断線表示用のランプを点灯させるようにして
いる。

しかしながら、このものにおいては、ランプの消灯時で
しか断線検出が行なえないため、それによる断線表示も
ランプの点灯とともに消えてしまい、ランプ点灯時に断
線表示ができないという問題がある。

また、ランプの点灯時においても断線検出を行なうもの
もあるが、このものにおいては、ランプ点灯時における
断線検出のための回路が必要となり、その回路と消灯時
の断線検出回路との向合を巧みに行なう必要があり、全
体的に複雑な回路構成になってしまうという問題がある
。

本考案は上記問題に鑑みたもで、その目的とするところ
は、ランプ点灯時の断線検出回路を不要とするとともに
、ランプ消灯時にて検出したランプ断線をランプ点灯時
にも継続して表示し、運転者にランプ断線の注意を継続
して促すことができる車両用ランプ断線表示装置を提供
することにある。

以下本考案を図に示す実施例について説明する。

第・１図は本考案の第１実施例を示す電気結線図である
。

この第１図において、１は車載バッテリ、２はイグニッ
ションスイッチ、３はランプ点灯用スイッチ、４は断線
表示ランプ、５，６は被検出ランプ、７は被検出ランプ
５，６に赤熱開始電流以下の微少電流を流すための電流
供給手段としての電流供給用抵抗、８はランプ点灯時の
異常表示防止用トランジスタ、９，１０は基準電圧を発
生するための分圧用抵抗、１１はレベル判定用コンパレ
ータ、１２．１３はコンパレータ１１の出力を遅延する
ための抵抗、コンデンサ１４は異常表示を保持するため
のサイリスタである。

そして、分圧用抵抗９，１０、コンパレータ１１等によ
り検出手段としての検出回路１００を構成している。

また、抵抗１２、コンデンサ１３にて遅延手段を構成腰
さらに表示手段としての断線表示ランプ４、保持手段と
してのサイリスタ１４等で表示回路２００を構成してい
る。

上記構成において、その作動を説明する。

まず、ランプ５，６の消灯時にバッテリ１よりイグニッ
ションスイッチ２を介し、電流供給用抵抗７によりラン
プ５，６に微少電流を流す。

このとき、ランプ５，６が正常ならば、この微少電流を
電圧に変換したａ点の電圧、すなわち検出電圧は分圧用
抵抗９，１０にて分圧したｂ点の基準電圧より低いので
コンパレータ１１の出力はローレベルとなり、サイリス
タト４がオン゛しないため、表示ランプ４は点灯しない
。

しかし、ランプ５，６のうち少なくとも１つが断線する
と、ａ点の電圧が上昇して異常電圧となり基準電圧より
も高くなるため、コンパレータ１１の出力は断線信号と
してのハイレベルの電圧になり、抵抗１２とコンデンサ
１３により遅延されてハイレベルの電圧がサイリスタ１
４に加えられ、サイリスタ１４がオンして表示ランプ４
は点灯する。

そして、この表示ランプ４はイグニッションスイッチ２
をオフして電源供給を遮断するまで点灯し続ける。

また、ランプ点灯用スイッチ３を投入した時はトランジ
スタ８がオンするのでコンパレータ１１の出力が反転す
るのを防止する。

次に、第２図に示す第２実施例について説明する。

この第２図において、１５，１６．１７は基準電圧を発
生する分圧用抵抗、１８はランプ点灯時異常表示防止用
コンパレータ、１９，２０は異常表示を保持するための
フリップフロップを構成するトランジスタである。

そして、コンパレータ１１、分圧用抵抗１５，１６，１
７、異常表示防止用コンパレータ１８等で検出回路１０
０を構成し、トランジスタ１９．２０によるフリップフ
ロップ、表示ランプ４等で表示回路２００を構成してい
る。

その他の部分は第１実施例と同様である。

この構成においてその作動を説明する。

このとき、ランプ５，６が正常ならば、この微少電流を
電圧に変換したａ点の電圧、すなわち検出電圧は分圧用
抵抗１５，１６，１７で分圧したｂ点の基準電圧より低
いのでコンパレータ１１の出力はローレベルとなり、ト
ランジスタ１９．２０によるフリップフロップが反転し
ないため表示ランプ４は点灯しない。

しかし、ランプ５，６のうち少なくとも１つが断線する
と、ａ点の電圧が上昇１−で異常電圧となり、基準電圧
よりも高くなるため、コンパレータ１１の出力は断線信
号としてのハイレベルの電圧になり、抵抗１２とコンデ
ンサ１３により遅延されてトランジスタ２０のベースに
ハイレベルの電圧が加えられ、トランジスタ２０がオン
してフリップフロップが反転し、表示ランプ４を点灯さ
せる。

また、ランプ点灯用スイッチ３を投入した時には異常表
示防止用コンパレータ１８がコンパレータ１１の出力の
反転を防止する。

以上述べた実施例では抵抗１２、コンデンサ１３により
構成される遅延回路がノイズ等によりサイリスタ１４の
オン、あるいはフリップフロップの反転を防止している
のでランプ５，６が正常であるのに表示用ランプ４が点
灯するという誤表示を防止することができる。

なお、被検出ランプは多灯のうちの１灯断線を検出でき
る程度まで数を増してもよい。

また、表示ランプ４が電源側にあるものを示したが、接
地側にもってくるような構成にしてもよい。

以上述べたように、本考案ではランプ消灯時にこのラン
プに微少電流を供給し、この微少電流を変換した検出電
圧が異常電圧になったことを比較判定して断線信号を発
生し、この断線信号を保持して断線表示を行なうように
しているから、ランプ消灯時に検出したランプ断線をラ
ンプ点灯時にも継続して表示し、これによりイグニッシ
ョンスイッチがオンしている間運転者にランプ断線の注
意を継続して促すことができるという優れた効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例を示す電気結線図、第２図
は本考案の第２実施例を示す電気結線図である。５．６・・・・・・ランプ、７・・・・・・電流供給手
段としての抵抗、１２，１３・・・・・・遅延手段を構
成する抵抗、コンデンサ、４・・・・・・断線表示ラン
プ、１４・・・・・・サイリスタ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】外部操作によりオン、オフされるランプ点灯用スイッチ
と、このランプ点灯用スイッチのオン時に点灯を継続し、オ
フ時に消灯する車両のランプと、前記ランプ点灯用スイ
ッチのオフ時に車載バッテリよりイグニッションスイッ
チを介して前記ランプに前記ランプを点灯させない程度
の微少電流を供給する電流供給手段と、この電流供給手段による微少電流を検出電圧に変換する
とともに、この検出電圧を所定の基準電圧と比較し、検
出電圧が前記ランプが断線した時の異常電圧になった時
に断線検出作動して断線信号を発生する検出手段と、この検出手段からの断線信号を保持して表示作動を行う
保持手段と、この保持手段の表示作動時に車載バッテリよりイグニッ
ションスイッチを介した電源供給を受けて前記ランプの
断線を表示する表示手段と、前記ランプ点灯用スイッチ
のオン時に前記検出手段の断線検出作動を禁止する禁止
手段とを備えた車両用ランプ断線表示装置。