JPS6040932Y2 - 自動二輪車の動力伝達装置における潤滑装置 - Google Patents

自動二輪車の動力伝達装置における潤滑装置

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JPS6040932Y2
JPS6040932Y2 JP1980109230U JP10923080U JPS6040932Y2 JP S6040932 Y2 JPS6040932 Y2 JP S6040932Y2 JP 1980109230 U JP1980109230 U JP 1980109230U JP 10923080 U JP10923080 U JP 10923080U JP S6040932 Y2 JPS6040932 Y2 JP S6040932Y2
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JP
Japan
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transmission
sub
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lubricating oil
shaft
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JP1980109230U
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JPS5733353U (ja
Inventor
浩 川崎
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本田技研工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動二輪車の、所謂シャフトドライブ式動力伝
達装置における潤滑装置に関するものである。
本出願人は既に自動二輪車のシャフトドライブ式動力伝
達装置において、変速機をエンジン側に連なる主変速機
と、推進軸側に連なる副変速機とより構成したものを提
案したが、本考案はこのようなものにおいて主変速機と
副変速機とをそれぞれ各変速機に適した潤滑油によって
各独立して効率よく行うことができ、特に副変速機を強
制潤滑して迅速かつ確実で能率のよい潤滑が行われるよ
うにした、自動二輪車の動力伝達装置における潤滑装置
を提供することを目的とするものである。
以下、本考案の一実施例について説明すると第1図にお
いて自動二輪車Mには、その車体FにエンジンEとその
後部に連設した変速機TとよりなるパワーユニットUが
搭載され、そのパワーユニットUの出力により推進軸P
を介して後車輪Wrを駆動するようになっている。
前記変速機Tは第2図に示すようにクランクケース1と
一体の主ミツシヨンケース2内に収納される主変速機T
mと、その主ミツシヨンケース2とは別体に形成される
副ミッションケース11内に収納される副変速機Tsと
より構成される。
第2図に示すようにエンジンEのクランク軸3、主変速
機Tmの伝動軸4、入力軸5および出力軸6、さらに副
変速機Tsの中継軸30は何れも車体Fの左右方向に配
設され、また推進軸Pは車体Fの前後方向に配設されて
いる。
前記クランク軸3と伝動軸4とはそれらに懸回されるチ
ェン伝動機構7を介して連動され、また伝動軸4と入力
軸5とは、それら間に設けられる伝動歯車機構8および
クラッチ機構9を介して連動され、さらに入力軸5と出
力軸6とは、それらに設けられる主変速歯車群10を介
して連動されている。
そしてエンジンEの動力は、クランク軸3よりチェン伝
動機構7、伝動軸4、伝動歯車機構8、クラッチ機構9
、入力軸5、変速歯車群10を介して出力軸6に伝達さ
れ、クランク軸3と、出力軸6間の変速比の変更は前記
主変速機Tmの切換操作によって通常のように行われる
出力軸6の出力端6′は主ミツシヨンケース2より外部
に突出している。
而して前述したクランク軸3から出力軸6に至る動力伝
達機構は従来公知の構成であるので、その詳細な説明を
省略する。
前記主ミツシヨンケース2の後部には、第3図に明瞭に
示すように平面よりみて略り字状をなす前記副ミッショ
ンケース11が取付ボルト13により着脱自在に取付け
られる。
この副ミッションケース11はケース主体14と、この
ケース主体14の開口部に前記取付ボルト13および取
付ボルト16により被着されるカバー15とより構成さ
れ、前記ケース主体14は、前記主ミツシヨンケース2
の一側壁に沿い車体フレームの前後方向にのび、かつそ
の主ミツシヨンケース2の後壁に沿い車体フレームの左
右方向にのびている。
前記カバー15は、ケース主体14に開口される開口部
に被着されている。
前記出力軸6は主ミツシヨンケース2にボール軸受を介
して回転自主に支承され、その出力軸6′は副ミッショ
ンケース11内に突出されカバー15にボール軸受19
を介して回転自在に支承されている。
主、副ミッションケース2,11の接合部において、主
ミツシヨンケース2の、出力軸6が突出する開口部には
オイルシール17,1Bが設けられ、それが主、副ミッ
ションケース2,11の唯一の連通部を油密に遮断して
いる。
次に前記副ミッションケース11内に収納される、副変
速機Tsの構造を、主に第3図を参照して説明すると、
出力軸6の出力端6′には、第1、第2駆動歯車21.
22とがそれぞれ回転自在に遊嵌されるとともにそれら
の間にシフタボス23がスプライン嵌合されており、こ
のシフタボス23は出力軸6と一体に回転できる。
前記第1、第2駆動歯車21.22のディスク部には同
−半径上にそれぞれ第1、および第2嵌入孔24.25
が穿設されている。
一方前記シフタボス23の外周には、シフタ26が軸方
向に摺動可能にスプライン嵌合されており、このシック
26の両側には、前記第1および第2嵌入孔24.25
に選択的に嵌入し得る第1および第2突記27゜28が
一体に突設されており、第3図において前記シック26
が左に動くと、第1突起27が第1嵌入孔24に、′ま
た右に動くと第2突起28が第2嵌入孔25に嵌入でき
るようになっている。
前記シック26には、シフトフォーク29が嵌着されて
おり、このシフトフォーク29は図示しないシフトレバ
−等に連動されている。
前記副ミッションケース11の後半部は自動二輪車の後
車輪Wrの前方を横切るように車体フレームの横方向に
のびており、その後半部内には前記出力軸6と略平行に
配設される中継軸30が収容され、この中継軸30の一
端部には前記第1、第2駆動歯車21.22と対をなす
、一体化された第1、第2被動歯車31.32が軸方向
への移動不能に嵌合され、その嵌合は第1駆動歯車21
、あるいは第2駆動歯車22と第1、第2被動歯車31
.32間に設定値以上の回転トルクが作用したとき、相
対滑りを生じるような摩擦嵌合になっている。
前記第1、第2被動歯車31,32は後述するばね式ダ
ンパDを介して中継軸30に連結される。
中継軸30は、その右端部を複列のテーパローラ軸受3
3. 34を介して副ミッションケース11の中間部に
、またその左端部をボール軸受35を介して副ミッショ
ンケース11の左側部にそれぞれ回転自在に支持される
ばね式ダンパDは第2被動歯車32の外側面に一体に形
成されるカム36と、さらにそのカム36に隣接して中
継軸30に摺動自在にスプライン嵌合されるリフタ37
と、そのリフタ37をカム36に向って弾発する緩衝ば
ね38とより構成される。
また上記カム36およびリフタ37の対向面には、凹曲
底面39aをもつU字状カム溝39、およびその凹曲底
面39aにばね38の弾発力で係合する作動脚40がそ
れぞれ形成され、そしてカム溝39と作動脚40との間
にはカム36およびリフタ37の一定の相対回動を許容
する間隙が設けられている。
中継軸−30の、前記テーパローラ軸受33,34より
右方へ突出する端部には駆動ベベル歯車41が一体に形
成されており、それと対をなす被動ベベル歯車42の円
筒状軸部両端はテーパローラ軸受4 L 44を介し
て副ミッションケース11の右端部に支持され、そして
その後方へ突出し、これに前記推進軸Pがスプライン嵌
合される。
前記中継軸30には、重量軽減用の中空部が形成され、
その両端は開口されて主潤滑油路45に兼用されている
中継軸30の左端部において、前記カバー15には、そ
の中継軸30と同軸上でオイルポンプPuが嵌着固定さ
れており、このオイルポンプPuの吐出端は、前記中継
軸30の主潤滑油路45左端に圧入嵌合されたカラー4
6に挿嵌結合されており、またオイルポンプPuの吸込
端は、カバー15に形成した吸込路47に連通され、さ
らにその吸込路47の吸込端は副ミッションケース11
に形成した潤滑油溜48に連通している。
而して副ミッションケース11内には第4図に示すよう
に適量の潤滑油りが貯留され、その油面ば第4図に示す
ように前記潤滑油溜48を溢出して副ミッションケース
11の底部全域にいきわたるようにする。
前記中継軸30の、第1、第2被動歯車31゜32の嵌
合部、前記リフタ37の嵌合部およびテーパローラ軸受
33,34の嵌合部にはそれぞれ主潤滑油路45と中継
軸30の外周面とを連通ずる横方向の給油路49,50
および51が穿設されており、また主潤滑油路45の右
側開口端は、副ミッションケース11の右端部前方に形
成した潤滑油室52に連通されており、この潤滑油室5
2は、その室52の内外を連通ずる給油路53゜54を
介して前記テーパローラ軸受43および前記駆動、被動
ベベル歯車41,42の噛合部に連通している。
また前記推進軸Pは第1図に示すように一対のファイナ
ルベベル歯車55.56を介して後車輪Wrに連動され
ている。
次に本発明の第1実施例の作用について説明すると、エ
ンジンEが駆動されると、クランクシャフト3より主変
速F’mを介してその出力軸6が駆動される。
いまシフトフォーク29の操作によりシフタ26を第2
図において左側にシフトすると、第1突起27が第1嵌
入孔24に嵌入して第1駆動歯車21が出力軸6に結合
され、出力軸6の回転はシフタボス23、シフタ26、
第1駆動歯車21、第1被動歯車31を介して中継軸3
0に伝達され、出力軸6の回転は所定の変速比をもって
二次的に変速され、中継軸30に伝達される。
そして中継軸30の回転は駆、被動ベベル歯車41,4
2、推進軸P1ファイナル傘歯車55.56を介して後
車輪Wrへ伝達される。
またシフタ26を第2図において右側にシフトすると、
今度は第2突起28が第2嵌入孔25に嵌入して第2駆
動歯車22が出力軸6に結合され、出力軸6の回転は、
シフタボス23、シフタ26、第2駆動歯車22、第2
被動歯車32を介して中継軸30に伝達され、出力軸6
の回転を前述の場合とは異なる所定の変速比をもって二
次的に変速して中継軸30に伝え、これより後車輪Wr
を駆動し得る。
ところで中継軸30が回転すると、これに連結されるオ
イルポンプPuが回転され、潤滑油溜48内の潤滑油を
強制的に主潤滑油路45に圧送し、該油路45から給油
路49.50.51を介して第1.第2被動歯車31,
32の回転部、リフタ37の摺動部、テーパローラ軸受
33.34を潤滑し、さらに潤滑油室52より給油路5
3゜54を通ってテーパローラベアリング43、駆。
被動ベベル歯車41,42の噛合部、テーパローラベア
リング44を潤滑し、さらにまた潤滑油室52を溢れた
潤滑油は前記テーパローラ軸受33.34を潤滑して潤
滑油溜48に戻る。
尚、一方主変速槻Jmは従来公知の潤滑手段により潤滑
される。
以上のように本考案によれば、主変速機Tmと副変速機
Ts内を油密に遮断し、それらを各専用の潤滑油によっ
て潤滑できるようにしたので、各変速機Tm、 Tsに
適した潤滑油での潤滑を行うことができ、特に副変速機
Ts内の潤滑油は直接高熱部に触れることがないので、
潤滑油の劣化が少なく、かつ潤滑油交換時の潤滑油が少
なくて済む。
また一般に自動二輪車では、停車時にはサイドスタンド
によって浮立されるので、若干類いていることが多く、
この場合に従来の飛沫集収部下式の潤滑方法では一方に
潤滑油が偏って溜り、エンジンEの運転初期では副変速
機Tsの潤滑が不足がちになり、特に寒冷地のように潤
滑油の粘性が高いときにはその傾向が大きくなるが、本
考案では中継軸30によって駆動されるオイルポンプP
uによって前述のような強制潤滑が行われるので、車速
に見合った適正潤滑油量をもって強制的に副変速F’S
を潤滑することができ、またオイルポンプPuの回転時
には潤滑油面が下がるので、回転部材による潤滑油が撹
乱が少なく、動力損失が少ない。
また前記潤滑油の撹乱による空気の混入が減少するので
、潤滑能率がきわめてよい。
さらにまた潤滑油の圧送用オイルポンプPuは、副変速
機Tsの中継軸30で駆動され、別途その駆動機構を必
要としないので、部品点数が少なくて済みまた主潤滑油
路45は前記中継軸30の軽量化のための中空部を利用
して形成しているので、潤滑油路の加工が少なくて済み
、潤滑装置全体の大幅な構造の簡素化を図ることができ
、生産コストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は本考案
装置を装備した自動二輪車の側面図、第2図はその動力
伝達系を示す概略平面図、第3図はその要部の拡大横断
平面図、第4図は第3図■−■線縦断面図である。 E・・・・・・エンジン、F・・・・・・車体、P・・
・・・・推進軸、Pu−・・・・・オイルポンプ、T・
・・・・・変速機、Tm・・・・・・主変速機、Ts・
・・・・・副変速機、U・・・・・・パワーユニット、
Wr・・・・・・後車輪、1・・・・・・クランクケー
ス、2・・・・・・主ミツシヨンケース、3・・・・・
・クランク軸、5・・・・・・入力軸、6・・・・・・
出力軸、11・・・・・・副ミッションケース、30・
・・・・・中継軸、45・・・・・・主潤滑油路、48
・・・・・・潤滑油溜、49・・・・・・給油路、50
゜51、53.54・・・・・・給油路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体Fに、エンジンEとその後方に連設した変速機Tと
    よりなるパワーユニットUを搭載し、そのパワーユニッ
    トUの出力を車体Fの縦方向に配置される推進軸Pを介
    して後車輪Wrに伝達するようにした、自動二輪車の動
    力伝達装置において、前記変速機Tを、エンジンEのク
    ランク軸3に連なる主変速fmと、この主変速機Tmと
    前記推進軸Pとを連動する副変速機Tsとより構成し、
    前記主変速機Tmをクランクケース1と一体の主ミツシ
    ョン2に、また前記副変速機Tsを前記主ミツシヨンケ
    ース2の後部に設けられる副ミッションケース11内に
    それぞれ収容し、前記型、副ミッションケース2,11
    内を油密に遮断し、前記主変速&!Tmは、前記車体F
    の左右方向に配置されていてクランク軸3に順次に連動
    する人、出力軸5,6を有し、また前記副変速機Tsは
    前記車体Fの左右方向に配置されていて前記出力軸6と
    推進軸Pとを連動連結する中継軸30を有し、また前記
    副ミッションケース2,11には、前記中継軸30によ
    って駆動されるオイルポンプPuを設け、このオイルポ
    ンプPuの吸込側を副ミッションケース11に形成した
    潤滑油溜48に、またその吐出側を中継軸30に形成し
    た主潤滑油路45に連通し、この主潤滑油路45を、副
    ミッションケース11内の回転部、摺動部等の被潤滑部
    に通じる複数の給油路49〜51,53゜54に連通し
    てなる、潤滑装置。
JP1980109230U 1980-08-01 1980-08-01 自動二輪車の動力伝達装置における潤滑装置 Expired JPS6040932Y2 (ja)

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