JPS6040339Y2 - リヤシ−トバツクの係止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパンタイプの如き自動車における可倒式リヤシ
ートバックの係止装置に関するものである。

第１図はこの種係止装置の一般的構造を示したもので、
同図において、１はリヤシートバック、２は可倒式リヤ
シートバック、３はリヤサイドウィンドの窓枠部分を構
成するベルトライン郡部である。

上記リヤシートバック２の背面両側上部付近に保合部材
４を取付けると共に、ベルトライン部３の所定位置にＵ
字状のストライカ５を取付固定シ、シて、リヤシートバ
ック２の起立動作時に、保合部材４をストライカ５に嵌
め込み、リヤシートバック２を定位置に係止固定してい
る。

尚、６はベルトライン部３とホイールノ＼ウス７との間
の上下方向に内設したりインホースメントである。

ところで、上記ストライカ５は、第２図に示す要領でベ
ルトライン部３に取付けていた、即ち、上記ベルトライ
ン部３の外表面は曲面形状であるため、ストライカ５を
そのままベルトライン部３に取付けることは困難である
。

そこで、従来は、所定のプレス型によりベルトライン部
３に平坦な座面８を形成すると共に、ストライカ５をベ
ース９に溶着し、そして、このべ−９を上記ベルトライ
ン部３の座面８に溶若若しくはボルト締めして、ストラ
イカ５をベルトライン部３に取付固定していた。

しかしながら、これによれば、ベース９が室内側に見え
るため外観上の体裁が悪い。

また、生産ライン上では同一車種が連続的に生産される
とは限らず、異なった車種も生産されており、したがっ
て、係止装置が不必要なものもあるが、その場合でもプ
レス型を取り外さないと座面が形成され、その見栄を特
に悪（していた。

更に、車種によっては、座面を打ち分けねばならないの
で、プレス型を交換する必要があるが、この交換は簡単
にはできず、それだけ作業性が悪かった。

また、リインホースメントロは、その補強部材としての
役目を十分に発揮させるためベルトライン部３に沿わせ
る必要があり、作業が極めて煩雑であった。

本考案は、上記の欠点に鑑み、これを改良したもので、
外観上の体裁が良く、且つ作業性の向上を図り得るリヤ
シートバックの係止装置を提供せんとするものである。

以下本考案の構成を図面に示す実施例にしたがって説明
すると次の通りである。

第３図及び第４図において、１１は車体を構成する外板
、１２は内板、１３は外板１１と内板１２との間に内在
させた補強部材たるリインホースメントで、上記３つの
部材の上端は重合させてスポット溶接されており、且つ
ワインホースメント１３は、リヤサイトウィンドの窓枠
部分を遠戚するベルトライン部１４とタイヤハウス１５
間の上下方向に組み込まれている。

１６は上記ベルトライン部１４の内板１２の所定位置に
設けた長穴、１７は第７図に示したりヤシ−ドパツク２
の係合部材４と係止するＵ字型のストライカで、これは
、上記長穴１６内に貫通させて、その両端根部を前記リ
インホースメント１３に溶着し、長穴１６を介して室内
側に突出固定させる。

１８はベルトライン部１４の下方において内板１２に張
設したトリムである。

そして、上記の場合、リインホースメント１３とベルト
ライン部１４との間には隙間が形威され、リインホース
メント１３は、ベルトライン部１４の曲面に沿わせる必
要はなく、内板１２のトリム張設部分の裏面側にスポッ
ト溶接し、補強部材として十分に機能せしめる。

以上説明したように、本考案は、リヤシートバックを保
合部材を介してベルトライン部のストライカに係止する
リヤシートバックの係止装置において、ストライカ取付
位置に相当するベルトライン部の車体内板に、ストライ
カを貫通させ得る長穴を形威し、この長穴からストライ
カを車室外へ突出させると共に、ストライカの根部を車
体内板と車体外板との間の空間内に配設されるリインホ
ースメントに固着したから、ベルトライン部に平坦な座
面を形成する場合の如く、ストライカ取付用ベースが車
室内側に露呈せず、外観を向上させ得ると共に、リイン
ホースメントをベルトライン部の車体内板に沿わせてス
トライカ取付部の平坦な座面の補強を行わせる必要もな
く、リインホースメントの製作及び取付けを容易化でき
る。

また、リヤシートバックの係止装置が不必要な車種に対
するプレス加工においては、従来では、プレス金型全体
を交換する必要があり、段取替えに手間取り、作業性が
低下する欠点があったが、本考案の場合では、共通のプ
レス金型を使用でき、車種に応じて、単に長穴打抜用の
パンチをプレス金型に対して着脱するだけでよく、段取
替えの所要時間及び手間を著しく減少させ得て作業性の
大幅な向上を図ることができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はリヤシートバックの係止装置の一般構造を示し
た概略説明図、第２図は従来の係止装置の斜視説明図、
第３図は本考案に係る係止装置の斜視説明図、第４図は
その側断面図である。 ２・・・・・・リヤシートバック、４・・・・・・係合
部材、１３・・・・・・リインホースメント、１４・・
・・・・ベルトライン部、１７・・・・・・ストライカ
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. リヤシートバックを保合部材を介してベルトライン部の
   ストライカに係止するリヤシートバックの係止装置にお
   いて、ストライカ取付位置に相当するベルトライン部の
   車体内板に、ストライカを貫通させ得る長穴を形成し、
   この長大からストライカを車室外へ突出させると共に、
   ストライカの根部を、車体内板と車体外板との間の空間
   内に配設されるワインホースメントに固着したことを特
   徴とするりヤシ−ドパツクの係止装置。