JPS6040068Y2 - 車輌用テレビジョンシステム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はテレビジョンシステムに関するものである。

一般に、テレビカメラとモニタテレビ間を多心ケーブル
で接続してテレビカメラの偏向電流、低圧電源および高
圧電源をモニタテレビから供給する方式のテレビジョン
システムは、たとえばワンマンバスにおける後方死角の
確認用あるいは乗降口付近の確認用に用いられている。

この種の従来のテレビジョンシステムを第１図に示す。

図において、１はバッテリ電源、２はドアの開閉に応動
してオンオフするドアスイッチ、３は乗降口に設けられ
たステップランプ４は切換スイッチ、５はモニタテレビ
、６は車内に設けられた乗降口確認用のテレビカメラ、
７はモニタテレビ５とテレビカメラ６を接続するための
多心ケーブルである。

動作において、切換スイッチ４が図示のように上方に切
換わっている場合、ドアスイッチ２がオンすると自動的
にステップランプ３が点灯するとともにモニタテレビ５
およびテレビカメラ６の動作が開始し、ドアスイッチ２
がオフすると自動的にステップランプ３が消灯するとと
もにモニタテレビ５およびテレビカメラ６の動作が停止
する。

また、切換スイッチ４が下方に切換っている場合には、
ドアスイッチ２のオンオフに無関係にモニタテレビ５お
よびテレビカメラ６が作動し、ステップランプ３はドア
スイッチ２に応動する。

このテレビジョンシステムのテレビカメラ６を車外すな
わち屋根に設置した場合、ドアスイッチ２のオンオフに
単に応動させたのでは乗降口確認用として十分機能を発
揮させられない。

この理由は、乗降口のドアを締めた後もしばらくの間モ
ニタテレビに乗降口付近の映像が写った方がより確実に
安全確認を行うことができるためである。

そこで、切換スイッチ４の後段に遅延回路を設けてドア
スイッチ２のオフの後もしばらく映像が写るように構成
することが提案された。

しかし、このように別途に遅延回路を設けたのでは、取
付工事に手間がかかり高価になる。

したがって、この考案の目的は、取付工事に手間がかか
らず安価で安全確認を確実に行うことができる車輌用テ
レビジョンシステムを提供することである。

この考案は乗降口付近に設けられている車外灯点灯回路
に含まれる遅延回路を用いて構成したものである。

この考案の一実施例を第２図に示す。

第２図において、６は車外、例えば屋根に設置したテレ
ビカメラ、８はドアの開閉に応動してオンオフするドア
連動スイッチ、９は車内に設けられてドア連動スイッチ
８のオフ出力のみを遅延させる遅延回路を内蔵するイン
バータ（車外灯点灯回路）、１０は車外に設けられた蛍
光灯（車外灯）１１はＡＣリレーである。

また、バッテリ電源１、切換スイッチ４、モニタテレビ
５および多心ケーブル７は第１図のものと同じである。

動作において、切換スイッチ４が図示のように上方に切
換わっている場合、ドア連動スイッチ８がオンすると自
動的にインバータ９が作動してＡＣＩ ＱＱＶの電圧を
発生し蛍光灯１０を点灯させるとともにＡＣリレー１１
の常開接点１１ａを閉成してモニタテレビ５およびテレ
ビカメラ６の動作を開始させ、ドア連動スイッチ８がオ
ンすると自動的にインバータ９が遅延回路により２〜７
秒程度遅れて動作を停止し蛍光灯１０を消灯させるとと
もにＡＣリレー１１の常開接点１１ａを開成してモニタ
テレビ５およびテレビカメラ６の動作を停止させる。

また、切換スイッチが下方に切換わっている場合、モニ
タテレビ５およびテレビカメラ６はドアスイッチ８のオ
ンオフに無関係に作動し、蛍光灯１０はドア連動スイッ
チ８に応動する。

なお、ＡＣリレー１１のコイルの消費電力は約２ワツト
で、インバータ９の負荷すなわち蛍光灯１０の消費電力
２０ワツトに比べて十分に小さいため蛍光灯１０の点灯
に対するインバータ９への悪影響はない。

このように構成した結果、従来よりある車外灯点灯回路
であるインバータ９にＡＣリレー１１を１個付加して、
この出力により自動的にモニタテレビ５とテレビカメラ
６のオンオフを制御しているため、取付工事に手間がか
からず安価となる。

また、モニタテレビ５およびテレビカメラ６の作動時間
が車外灯の点灯時間と一致しているため、安全確認を確
実に行うことができる。

以上のように、この考案の車輌用テレビジョンシステム
は、ドア連動スイッチのオンにより動作を開始して車外
灯を点灯し、オフにより所定の遅延時間の後、動作を停
止して車外灯を消灯させる車外灯点灯回路の動作を利用
してモニタテレビ、テレビカメラの動作を制御するもの
で、電源と上記モニタテレビ、テレビカメラとの間にリ
レーの接点を挿入し、上記車外灯点灯回路の動作開始、
動作停止に応動して上記リレーの接点をオン・オフ制御
し、もって車外灯点灯回路の動作に連動してモニタテレ
ビ、テレビカメラを動作させ、゛また動作を停止するよ
うにしたことにより、車外にテレビカメラを設置した場
合、車外灯が点灯している間、テレビカメラおよびモニ
タテレビも動作して乗降口の映像を映し出し、より確実
に安全確認を行うことができるとともに、そのための手
段も車外灯点灯回路の遅延回路を利用しているため、あ
らたにリレーを追加するだけでその目的を遠戚すること
ができ、安価に遠戚することができるという作用効果を
奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のテレビジョンシステムのブロック図、第
２図はこの考案の一実施例のブロック図である。 １・・・・・・バッテリー電源、４・・・・・・切換ス
イッチ、５・・・・・・モニタテレビ、６・・・・・・
テレビカメラ、７・・・・・・多心ケーブル、８・・・
・・・ドア連動スイッチ、９・・・・・・インバータ、
１０・・・・・・蛍光灯、１１・・・・・−ＡＣリレー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車外に設置された乗降口確認用のテレビカメラと、この
   テレビカメラで撮影した映像を映出するモニタテレビと
   、車輌のドアの開閉に連動して切換えられるドア連動ス
   イッチと、このドア連動スイッチのオンにより動作を開
   始して車外灯を点灯し、オフにより所定の遅延時間の後
   動作を停止して車外灯を消灯させる車外灯点灯回路と、
   電源と前記テレビカメラおよびモニタテレビとの間に接
   点が挿入され前記車外灯点灯回路の動作開始、動作停止
   に応動して前記接点をオン・オフするリレーとを備えた
   車輌用テレビジョンシステム。