JPS582511B2 - テレビションカメラの切換装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、車掌のいないいわゆるワンマンバスの車体後
方及び乗車口の扉付近の監視装置に関し、運転席にある
１個のモニタテレビ受像機に車の後退時及び乗客の乗車
時の状態を映出するための能率的なテレビジョンカメラ
の切換装置を提供するものである。

図は本発明の実施例の回路図を示す。

図において５は運転席に設けられたモニタテレビ受像機
、６は受像機５を作動状態にするモニタリレー、７は車
体の後部天井に設けられた後方確認用の後方テレビカメ
ラ、８は乗車用扉の上部に設けられたステップ確認用の
ステップカメラ、９は車のバツクギヤ投入に連動して閉
じるバツクギヤスイッチ、１０は乗車用扉の開放に連動
して閉じる扉スイッチ、１１は切換ボックスで、テレビ
カメラ７，８とモニタ受像機５との接続を自動と手動に
切換えるための切換接点１，２，３．４を有する切換ス
イッチ１２及びカメラ切換用リレー１３、及びステップ
リレー１４を有する。

まず自動動作の場合を説明する。

自動動作の際には切換スイッチ１２は接点１，２，４が
オフ、接点３がオンの位置にある。

又、バックギヤスイッチ９と扉スイッチ１０は共にオフ
になっているものとする。

即ちギヤはニュートラルか又は走行状態で扉は閉じてい
る。

この状態ではモニタ受像機５のモニタリレー６には電池
１５から電圧が加えられず、受像機５はプレヒート状態
にあり、又カメラ７，８は共に受像機５から同電位の電
圧が印加されて何れもプレヒート状態にある。

この状態で運転手がバツクギヤを入れると、バツクギヤ
スイッチ９が閉じ、電池１５の電圧がスイッチ９を通っ
てバック用リレー１６を動作させてバックランプ１７を
点灯し、又逆流防止用ダイオード１８を通ってモニタリ
レー６を付勢し、モニタ受像機５をプレヒート状態から
規定電圧に切換え、受像機にラスタが出ると同時に電池
１５からの電圧は図のＢ点から接点３を経てカメラ切換
用リレー１３に加わり、こえを付勢してリレー１３の接
点を後方カメラ７側に切換える。

そしてモニタ受像機で作られた水平、垂直パルスやター
ゲット電圧が多芯ケーブル１９．２０を経て後方カメラ
７に送られる。

後方カメラ７では、撮像管で捕えた映像信号を増幅し、
ケーブル１９．２０の同軸線を通ってモニタ受像機５に
送り、ブラウン管上にカメラ７で捕えた像を映出する。

次に１の変速ギヤがニュートラル又は走行状態で、バソ
クギヤスイッチ９はオフ、切換スイッチ１２は自動位置
にある状態で、乗車口の扉が開くと扉と連動して扉スイ
ッチ１０が閉じ、ステップランプ２１が点灯する。

又電池１５の電圧がスイッチ１０を経てステップリレー
１４に加わり、これを付勢してその接点を閉じモニタリ
レー６を動作させてモニタ受像機５を動作状態にする。

この時切換スイッチ１２の接点１，２，４はオフである
のでカメラ切換用リレー１３は付勢されず、その接点は
ステップカメラ８側に接続し、モニタ受像機５からのカ
メラ用Ｂ電圧、水平及び垂直パルスはケーブル１９と２
２を経てステップカメラ８に送られ、又カメラ８の映像
信号はケーブル１９２２内の同軸線を通ってモニタ受像
機５に送られブラウン管にカメラ８で捕えた像を映出す
る。

次にバツクギヤスイッチ９がオフで扉が閉じたままで切
換スイッチ１２の接点１，２をオン、接点３，４をオン
とすると、後方カメラ７が作動する。

即ち、電池１５からの電圧は接点１を通ってモニタリレ
ー６を付勢してモニタ受像機５を作動状態にし、カメラ
切換用リレー１３を付勢してその接点を後方カメラ側に
切換え、モニタ受像機５にその映像を映出する。

続いて切換スイッチ１２の接点１，２．３をオフ、４を
オンとする時はステップカメラ８の像が映出される。

即ち、電池１５の電圧は切換スイッチの接点４を通りス
テップランプ２１を点灯し、更にステップリレー１４を
付勢してその接点を閉じ、モニタリレー６を動作させて
モニタ受像機を動作状態にする。

この時カメラ切換用リレー１３は接点２がオフであるの
で動作せず、リレーの接点はステップカメラ８側にあり
、モニタ受像機５からの水平、垂直パルスやターゲット
電圧は多芯ケーブル１９，２２を通ってステップカメラ
８に供給され、又カメラ８の映像信号は逆の経路でモニ
タ受像機５に送られる。

次にバンクギヤスイッチ９がオンで且つ扉スイッチ１０
がオン即ち扉を開いたまま後退状態で、切換スイッチ１
２を自動即ち接点１、２，４をオフ、接点３をオンにし
た場合には電池１５の電圧は一方においてバンクリレー
１６を付勢してバックランプ１７を点灯し、ダイオード
１８を通ってモニタ受像機５を動作させると共に、他方
扉スイッチ１０が閉じているためステップランプ２１を
点灯し且つステップリレー１４を動作させてその接点を
閉じモニタ受像機５を動作させる。

この時カメラ切換用リレー１３は接点３が閉じているた
め付勢されるのでその接点は後方カメラ７側に切換わり
、ステップカメラ側は遮断されて後方カメラの映像がモ
ニタ受像機５に映出される。

即ち後方カメラが優先する。

以上の動作状態をまとめると、 第１に切換スイッチ１２が自動位置にある時、扉スイッ
チがオフでバツクギヤスイッチがオンの時には後方カメ
ラが動作し、バツクギヤスイッチがオフで扉スイッチが
オンの時にはステップカメラが動作する。

第２に切換スイッチ１２が自動位置にある時に、バツク
ギヤスイッチと扉スイッチが共にオンの時には後方カメ
ラが優先的に動作する。

第３に切換スイッチ１２の操作でバツクギヤスイッチと
扉スイッチのオン，オフの状態にかかわらず任意の時に
後方カメラとステップカメラのうちの所望のものを動作
させることが出来る。

以上の如く本発明では、後方確認用カメラと乗車用扉付
近に設けたステップカメラを、バスの変速ギヤ及び扉の
開閉と連動して作動せしめ、或は運転手の所望の時に任
意にこれらのカメラの映像を受像機に映出できるので、
バスの後退時における後方の状況、乗客の運賃チケット
の受領状態、乗客の飛乗りその他扉付近の状態等サイド
ミラーやバックミラーでは容易に把握できないこれらの
状態を容易に監視することが出来、安全にバスを運行す
ることが出来る。

又、これに要するモニタ受像機も１台であるのでその利
用も効率的である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例の回路図を示す。 ５・・・・・・モニタ受像機、７・・・・・・後方カメ
ラ、８・・・・・・ステップカメラ、９・・・・・・バ
ツクギヤスイッチ、１０・・・・・・扉スイッチ、１２
・・・・・・自動手動切換スイッチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ バスの運転席に設けられた１個のモニタ受像機と、
   車体後部に設けられた後方カメラと、乗車用扉の近くに
   設けられたステップカメラと、モニタ受像機を作動させ
   るモニタリレーと、バツクギヤの投入で閉じられるバン
   クギヤスイッチと、扉の開放で閉じられる扉スイッチと
   、複数個の切換接点を有する手動自動切換スイッチと、
   ２つのカメラの映像出力を切換えてモニタ受像機に接続
   するカメラ切換リレーと、扉スイッチの閉成によって付
   勢されてモニタリレー回路を閉じるステップリレーと、
   これらのリレーを作動させる電源とを具え、モニタリレ
   ーをバツクギヤスイッチを介して電源に接続する回路と
   、扉スイッチとステップリレーの接点を介して電源に接
   続する回路と、手動操作時閉じられる接点を介して電源
   に接続する回路の３つの回路に接続し、カメラ切換リレ
   ーの共通接点をモニタ受像機の映像入力に接続し、該リ
   レーの常閉接点をステップカメラの映像出力に接続する
   と共にその常開接点を後方カメラの映像出力に接続し、
   且つ該リレーの付勢回路を手動自動切換スイッチの自動
   操作時閉じられる接点占バックギヤスイッチの直列回路
   を経て電源に接続すると共に、手動操作時閉じられる接
   点を経て電源に接続し、ステップリレーの付勢回路を手
   動操作時閉じられる接点を介して電源に接続して、手動
   自動切換スイッチが自動操作位置にあってバックギヤス
   イッチが閉じ、或はバックギヤスイッチと扉スイッチが
   共に閉じた時、後方カメラの映像信号がモニタ受像機に
   映出され、扉スイッチのみが閉じた時、ステップカメラ
   の映像信号がモニタ受像機に映出され、手動自動切換ス
   イッチが手動操作位置にある時スイッチの選択操作によ
   り後方カメラ又はステップカメラの映像出力がモニタ受
   像機に映出されるように構成されたテレビジョンカメラ
   の切換装置。