JP3504836B2 - 車両用負荷オン/オフ制御システム - Google Patents

車両用負荷オン/オフ制御システム

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JP3504836B2
JP3504836B2 JP28398297A JP28398297A JP3504836B2 JP 3504836 B2 JP3504836 B2 JP 3504836B2 JP 28398297 A JP28398297 A JP 28398297A JP 28398297 A JP28398297 A JP 28398297A JP 3504836 B2 JP3504836 B2 JP 3504836B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に設けられた
パワーウインドウ、ランプなどの電気負荷をオン/オフ
制御する車両用負荷オン/オフ制御システムに係わり、
特に各モータなどをオン/オフさせるタイミングを強制
的にずらして、負荷電流の最高値を低減させる車両用負
荷オン/オフ制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】車両に設けられたパワーウインドウなど
の電気負荷をオン/オフ制御する車両用負荷オン/オフ
制御システムでは、図13に示すように、モータ、ラン
プなどの電気負荷102に対応する各スイッチ103が
閉状態にされたとき、バッテリー104によって得られ
る電源電圧をヒューズ105→閉状態にされたスイッチ
103→電気負荷102なる経路で、閉状態にされたス
イッチ103に対応する電気負荷102に供給して、こ
れをオン状態にする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
車両用負荷オン/オフ制御システム101では、システ
ムを構成するヒューズ105の容量、各電線のサイズな
どを決める際、図14に示すように、負荷電流領域より
大きな電流が流れたとき、ヒューズ105が溶断するよ
うにヒューズ105の容量を決め、またヒューズ105
を溶断させるのに必要な負荷電流より、さらに大きな電
流が流れても、電線が燃え出さないように、電線のサイ
ズを決めている。
【0004】しかしながら、このような決め方では、制
御対象となる電気負荷102の中に、モータ、ランプな
どのように、大きな突入電流特性を持つ電気負荷、例え
ば図15に示すように大きな突入電流を持つ電荷負荷1
02が2つ以上、存在すると、各電気負荷102を同時
にオン状態にしたとき、図16に示すように、大きな駆
動電流が流れてしまうことから、これに対応して、ヒュ
ーズ105の容量を大きくするとともに、各電線のサイ
ズを大きくしなければならない。
【0005】このため、ヒューズ105の容量を大きく
した分だけ、各電気負荷102がショートなどを起こし
ても、ヒューズ105が溶断され難くなり、防災上、好
ましくないのみならず、電線のコストが上昇して、シス
テム全体のコストが上昇してしまうという問題があっ
た。
【0006】本発明は上記の事情に鑑み、請求項1で
は、突入電流を伴う電気負荷を制御する場合にも、保護
器の容量を小さくして、保安上の問題を無くすことがで
きるとともに、各電線のサイズを小さくして、システム
全体のコストを低く抑えることができる車両用負荷オン
/オフ制御システムを提供することを目的としている。
【0007】また、請求項2では、各電気負荷の突入電
流特性に応じた、最適なタイミングで、各電気負荷を制
御することができ、これによって保護器の容量を小さく
して、保安上の問題を無くすことができるとともに、各
電線のサイズを小さくして、システム全体のコストを低
く抑えることができる車両用負荷オン/オフ制御システ
ムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに本発明は、請求項1では、入力された操作内容に基
づき、車両に設けられた各電気負荷をオン/オフ制御す
る車両用負荷オン/オフ制御システムにおいて、新たに
入力された各操作内容と比較する過去の各車両電気負荷
のオン/オフ状態を示す情報が保持されている入力デー
タマップと、電気負荷をオン状態にする優先順位が設定
されたオン待ち順位テーブルとを記憶する記憶手段と、
入力された操作内容に基づいて前記各電気負荷をオン状
態にする場合には、各電気負荷の突入電流特性に応じ
て、前記入力データマップと新たに入力された操作内容
とを比較することで新たな操作指示がされたか否かを判
定し、新たな操作指示がされたと判定したときには前記
オン待ち順位テーブルにおいて指定されている順位に基
づいて制御データを生成して各電気負荷を制御すること
各電気負荷のオンタイミングをずらす制御手段とを備
えたことを特徴としている。
【0009】また、請求項2では、請求項1に記載の車
両用負荷オン/オフ制御システムにおいて、前記制御手
段は、各電気負荷をオン状態にするタイミングをずらす
際、先にオン状態にした電気負荷の突入電流期間が長い
場合には、次の電気負荷をオンさせるまでの時間を長く
とり、また先にオン状態にした電気負荷の突入電流期間
が短い場合には、次の電気負荷をオンさせるまでの時間
を短くすることを特徴としている。
【0010】上記の構成により、請求項1では、入力さ
れた操作内容に基づき、各電気負荷をオン状態にする
際、各電気負荷の突入電流特性に応じて、各電気負荷の
オンタイミングをずらすことにより、突入電流を伴う電
気負荷を制御する場合にも、保護器の容量を小さくし
て、保安上の問題を無くすとともに、各電線のサイズを
小さくして、システム全体のコストを低く抑える。
【0011】また、請求項2では、各電気負荷をオン状
態にするタイミングをずらす際、先にオン状態にした電
気負荷の突入電流期間が長い場合には、次の電気負荷を
オンさせるまでの時間を長くとり、また先にオン状態に
した電気負荷の突入電流期間が短い場合には、次の電気
負荷をオンさせるまでの時間を短くすることにより、各
電気負荷の突入電流特性に応じた、最適なタイミング
で、各電気負荷を制御し、これによって保護器の容量を
小さくして、保安上の問題を無くすとともに、各電線の
サイズを小さくして、システム全体のコストを低く抑え
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明による車両用負荷オ
ン/オフ制御システムの一実施の形態を示すブロック図
である。
【0013】この図に示す車両用負荷オン/オフ制御シ
ステム1は、車両2に設けられたバッテリー3から出力
される電源電圧をシステム各部に供給する電源線4と、
この電源線4を介して供給される電源電圧に基づき、シ
ステム各部の動作をマスタ・スレーブ形式で集中制御す
るマスタノード5と、電源線4を介して供給される電源
電圧を電源とし、マスタノード5と通信を行ない、この
通信結果に基づき、車両2に設けられた各ドア6のウイ
ンドウを上下方向に駆動させる4つ(前右(F・R)、
前左(F・L)、後右(R・R)、および後左(R・
L))のドアノード7と、各ドアノード7とマスタノー
ド5との間の通信をサポートする複数の多重通信線8と
を備えており、各ドアノード7の1つに設けられた複数
のスイッチのいずれかが操作され、多重通信線8を介し
て前記操作内容がマスタノード5に供給されたとき、こ
のマスタノード5によって各ドアノード7の動作タイミ
ングをずらすべく、各ドアノード7に対する制御データ
を生成するとともに、これを多重通信線8を介して、各
ドアノード7に供給し、各ドアノード7に対応する各ド
ア6のウインドウを上昇駆動または下降駆動させる。
【0014】各ドアノード7は、それぞれ図2に示すよ
うに、ドア6のウインドウを上昇させるときに操作され
るアップ用スイッチ9と、ドア6のウインドウを下降さ
せるときに操作されるダウン用スイッチ10と、電源線
4を介して供給される電源電圧(バッテリー3から出力
される電源電圧)を取り込んで、予め設定されている安
定した電圧値を持つ安定化電源電圧を生成する電源回路
11と、この電源回路11から出力される安定化電源電
圧に基づいて動作し、多重通信線8を介して、マスタノ
ード5から通信権が与えられたとき、マスタノード5に
対して、データの授受を行なう通信回路12と、電源回
路11から出力される安定化電源電圧に基づいて動作
し、アップ用スイッチ9の操作内容、ダウン用スイッチ
10の操作内容を取り込んで、各操作内容を示す操作デ
ータを通信回路12に供給して、マスタノード5に向け
て送信させるとともに、通信回路12から出力される制
御データ(マスタノード5から送信された制御データ)
を取り込んで、アップ指示信号やダウン指示信号を出力
する入出力回路13とを備えている。
【0015】さらに、各ドアノード7は、それぞれコイ
ル14とリレー接点15とを有し、入出力回路13から
アップ指示信号が出力されてコイル14が通電されたと
き、リレー接点15を動作させて、ドア6に設けられた
モータ16に電源電圧(バッテリー3から出力される電
源電圧)を供給し、これをアップ方向に回転駆動させる
アップ用駆動回路17と、コイル18とリレー接点19
とを有し、入出力回路13からダウン指示信号が出力さ
れてコイル18が通電されたとき、リレー接点19を動
作させて、モータ16に電源電圧(バッテリー3から出
力される電源電圧)を供給し、これをダウン方向に回転
駆動させるダウン用駆動回路20とを備えている。
【0016】そして、各ドアノード7は、バッテリー3
から出力される電源電圧に基づき、安定化電源電圧を生
成しながら、多重通信線8を介して、マスタノード5か
ら通信権を与えられたとき、入出力回路13によってア
ップ用スイッチ9の操作内容、ダウン用スイッチ10の
操作内容を取り込んで、各操作内容を示す操作データを
通信回路12に供給して、図3に示すように、パラレル
/シリアル変換させた後、マスタノード5に送信させ
る。また、この状態で、マスタノード5から制御データ
が送信されて、通信回路12から図4に示すように、シ
リアル/パラレル変換された制御データが出力されたと
き、入出力回路13によってこれを取り込んで、この制
御データがアップ指示か、ダウン指示かを判定し、制御
データがアップ指示を示していれば、アップ用駆動回路
17を動作させて、モータ16をアップ方向に回転駆動
させ、また制御データがダウン指示を示していれば、ダ
ウン用駆動回路20を動作させて、モータ16をダウン
方向に回転駆動させる。
【0017】なお、各ドアノード7のうち、運転席側に
あるドアノード7には、他のドア6に設けられている各
ウインドウを上昇または下降させることができる複数の
スイッチ(図示は省略する)が設けられ、各スイッチが
操作されて、他のドア6に設けられているウインドウの
上昇指示または下降指示が入力されたときにも、マスタ
ノード5によって、指定されたドア6のウインドウが上
昇制御または下降制御される。
【0018】また、マスタノード5は、図5に示すよう
に、電源線4を介して供給される電源電圧(バッテリー
3から出力される電源電圧)を取り込んで、予め設定さ
れている安定した電圧値を持つ安定化電源電圧を生成す
る電源回路21と、この電源回路21から出力される安
定化電源電圧に基づいて動作し、多重通信線8を介し
て、各ドアノード7を順次指定してデータの授受を行な
う通信回路22と、プログラムなどが格納されたROM
23、データの一時格納エリアなどとして使用されるR
AM24を有し、電源回路21から出力される安定化電
源電圧に基づいて動作し、通信回路22から出力される
各ドアノード7の操作データを取り込んで、これを処理
するとともに、この処理結果に基づき、制御データを生
成し、これを通信回路22から各ドアノード7に送信さ
せるCPU回路25とを備えており、バッテリー3から
出力される電源電圧に基づき、安定化電源電圧を生成し
ながら、通信回路22によって各ドアノード7をサイク
リックに指定して、各ドアノード7から操作データを収
集するとともに、CPU回路25では、操作データの内
容をデコードし、このデコード結果に基づき、RAM2
4内に設けられたタイマ(プログラムに作成されたタイ
マ)を動作させて、最適なタイミングで、各ドア6のウ
インドウを開閉させる制御データを生成し、これを通信
回路22に供給して、各ドアノード7に送信する。
【0019】次に、図6に示すフローチャートを参照し
ながら、この実施の形態の動作について説明する。
【0020】まず、車両用負荷オン/オフ制御システム
1の電源スイッチ(図示は省略する)がオン状態にされ
ると、マスタノード5の通信回路22によって各ドアノ
ード7が順次、サイクリックに選択されて、各ドアノー
ド7から送信される操作データが取り込まれるとともに
(ステップST1)、CPU回路25によって各操作デ
ータの内容と、図7に示すように、RAM24内に作成
されている入力データマップ26の内容とが比較されて
(ステップST2)、こられの内容が一致しているかど
うかがチェックされ、これらの内容が一致していれば、
各ドア6のウインドウに対し、新たな操作指示が行われ
ていないと判定されて、ウインドウの制御処理がスキッ
プされる(ステップST3)。
【0021】また、各操作データの内容と、入力データ
マップ26の内容とを比較したとき、一致していない部
分(ビット)があれば(ステップST3)、新たな操作
データに含まれる各ビットのうち、不一致となっている
ビットがウインドウ開閉駆動させるものであるかどうか
がチェックされ、新たな操作内容がウインドウを開閉駆
動させるものでなければ(ステップST4)、CPU回
路25によって、図8に示すように、RAM24内に作
成されているオン待ち順位テーブル28の内容が全て
“0”にリセットされる(ステップST8)。その後、
CPU回路25によって、新たな操作内容中に、ウイン
ドウの開閉を停止させる指示があるかどうかかがチェッ
クされ、このような操作指示があれば、この操作指示に
基づき、図9に示すように、RAM24内に作成されて
いる出力データマップ29の内容が変更された後(ステ
ップST12)、この出力データマップ29の内容に基
づき、制御データが生成され、これが通信回路22から
各ドアノード7に送信されて、各ドアノード7に対応す
るモータ16の動作状態が変更される(ステップST1
3)。
【0022】また、新たな操作内容がウインドウを開閉
駆動させる指示を含んでいれば(ステップST4)、C
PU回路25によって、オン待ち順位テーブル28内
で、順位“1”に指定されているドアノード7のタイマ
がタイムアップしているかがチェックされ、これがタイ
ムアップしていれば(ステップST5)、オン待ち順位
テーブル28内にある各順位のうち、順位“1”となっ
ているドアノード7の番号に基づき、出力データマップ
29の内容が変更されるとともに(ステップST9)、
オン待ち順位テーブル28内の各順位がそれぞれ1つず
つ小さくされて、優先順位が1つずつ繰り上げられ(ス
テップST10)、さらに今回の順位繰り上げ処理で、
順位が“1”となったドアノード7に対応するタイマが
セットされて新たな計時が開始される(ステップST1
1)。
【0023】その後、新たな操作内容に、ウインドウの
開閉を停止させる指示があるかどうかかがチェックさ
れ、このような操作指示があれば、出力データマップ2
9の内容が変更された後(ステップST12)、この出
力データマップ29の内容に基づき、制御データが生成
され、これが通信回路22から各ドアノード7に送信さ
れて、各ドアノード7に対応するモータ16の動作状態
が変更される(ステップST13)。
【0024】また、オン待ち順位テーブル28内で、順
位“1”に指定されているドアノード7のタイマがタイ
ムアップしていなければ(ステップST5)、CPU回
路25によって、新たな操作内容によってオフ状態から
オン状態にすることが要求された内容と、オン待ち順位
テーブル28の内容とが一致しているかどうかがチェッ
クされ、各内容が一致しておらず、オン待ち順位テーブ
ル28でオン要求状態にされているものの、今回の操作
内容でオン要求が解除されているドアノード7があれば
(ステップST6)、オン待ち順位テーブル28内にあ
る各順位のうち、キャンセル要求されたドアノードの順
位が“0”にされる(ステップST7)。また、新たな
操作内容によってオフ状態からオン状態にすることが要
求された内容と、オン待ち順位テーブル28の内容とが
一致しておらず、オン待ち順位テーブル28でオン要求
状態にされていないものの、今回の操作内容でオン要求
が行われているドアノード7があれば(ステップST
6)、オン待ち順位テーブル28内にある各ドアノード
7の順位のうち、最も順位が低いものよりさらに低い順
位で、新たにオン要求されたドアノード7がオン待ち順
位テーブル28内に登録される(ステップST7)。
【0025】また、新たな操作内容によってオフ状態か
らオン状態になることを要求された内容と、オン待ち順
位テーブル28の内容とが一致しているかどうかがチェ
ックされたとき、各内容が一致していれば(ステップS
T6)、CPU回路25によって、上述したオン待ち順
位テーブル28の変更処理がスキップされる。
【0026】その後、新たな操作内容中に、ウインドウ
の開閉を停止させる指示があるかどうかかがチェックさ
れ、このような操作指示があれば、出力データマップ2
9の内容が変更された後(ステップST12)、この出
力データマップ29の内容に基づき、制御データが生成
され、これが通信回路22から各ドアノード7に送信さ
れて、各ドアノード7に対応するモータ16の動作状態
が変更される(ステップST13)。
【0027】このようにこの実施の形態においては、各
ドアノード7の1つに設けられた複数のスイッチ、例え
ばアップ用スイッチ9、ダウン用スイッチ10のいずれ
かが操作され、多重通信線8を介して操作内容がマスタ
ノード5に供給されたとき、このマスタノード5によっ
て各ドアノード7の各モータ16をずらして動作させる
べくタイミングで、各ドアノード7に対する制御データ
を生成するとともに、これを多重通信線8を介して、各
ドアノード8に供給し、各ドアノード7に対応する各ド
ア6のウインドウを上昇駆動または下降駆動させるよう
にしているので、各ドアノード7から、各ドア6のモー
タ16を上昇方向に回転させる操作データまたは下降方
向に回転させる操作データが同時に出力されても、各ド
ア6のモータ16をずらして、オン状態にすることがで
き、これによって図10に示すように、各モータ16に
流れる突入電流のピークが重ならないようにして、電源
線4を流れる電流のピーク値を低く抑えることができ
る。
【0028】これにより、突入電流を伴う電気負荷を制
御する場合にも、保護器の容量を小さくして、保安上の
問題を無くすことができるとともに、各電線のサイズを
小さくして、システム全体のコストを低く抑えることが
できる。
【0029】また、上述した実施の形態では、ドアのウ
インドウを上昇または下降させるモータ16の突入電流
特性が同一であると仮定して、本発明による車両用負荷
オン/オフ制御システム1を説明しているが、各モータ
16の突入電流特性が異なるときや各モータ16と、モ
ータ16以外の電気負荷などを総合的に制御するときに
は、各電気負荷の突入電流特性に応じたタイムアップ期
間、例えば図11に示すように、突入電流の期間が長い
電気負荷をオン状態にしたときには、次の電気負荷をオ
ン状態にするまでのタイムアップ期間を長くし、また図
12に示すように、突入電流の期間が短い電気負荷をオ
ン状態にしたときには、次の電気負荷をオン状態にする
までのタイムアップ期間を短くするようにしても良い。
【0030】このようにすることにより、さらに突入電
流の重なりを小さくして、電源線4に流れる電流のピー
ク値を小さく抑えることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1の車両用負荷オン/オフ制御システムでは、突入
電流を伴う電気負荷を制御する場合にも、保護器の容量
を小さくして、保安上の問題を無くすことができるとと
もに、各電線のサイズを小さくして、システム全体のコ
ストを低く抑えることができる。
【0032】また、請求項2の車両用負荷オン/オフ制
御システムでは、各電気負荷の突入電流特性に応じた、
最適なタイミングで、各電気負荷を制御することがで
き、これによって保護器の容量を小さくして、保安上の
問題を無くすことができるとともに、各電線のサイズを
小さくして、システム全体のコストを低く抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用負荷オン/オフ制御システ
ムの一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示すドアノードの詳細な回路構成例を示
すブロック図である。
【図3】図1に示すドアノードの操作データ送信動作例
を示す模式図である。
【図4】図1に示すドアノードの制御データ受信動作例
を示す模式図である。
【図5】図1に示すマスタノード詳細な回路構成例を示
すブロック図である。
【図6】図1に示す車両用負荷オン/オフ制御システム
の動作例を示すフローチャートである。
【図7】図5に示すCPU回路によって操作データから
制御データを作成する際に使用される入力データマップ
の一例を示す模式図である。
【図8】図5に示すCPU回路によって操作データから
制御データを作成する際に使用されるオン待ち順位テー
ブルの一例を示す模式図である。
【図9】図5に示すCPU回路によって操作データから
制御データを作成する際に使用される出力データマップ
の一例を示す模式図である。
【図10】図1に示す電源線に流れる電流の一例を示す
波形図である。
【図11】本発明による車両用負荷オン/オフ制御シス
テムの他の実施の形態を示す波形図である。
【図12】本発明による車両用負荷オン/オフ制御シス
テムの他の実施の形態を示す波形図である。
【図13】従来から知られている車両用負荷オン/オフ
制御システムの一例を示すブロック図である。
【図14】図13に示す車両用負荷オン/オフ制御シス
テムのヒューズ容量、電線サイズを決定する際に使用さ
れる特性図である。
【図15】図13に示す車両用負荷オン/オフ制御シス
テムの各電気負荷に流れる電流の一例を示す波形図であ
る。
【図16】図13に示す車両用負荷オン/オフ制御シス
テムのバッテリーから出力される電流の一例を示す波形
図である。
【符号の説明】
1 車両用負荷オン/オフ制御システム 2 車両 3 バッテリー 4 電源線 5 マスタノード 6 ドア 7 ドアノード 8 多重通信線 9 アップ用スイッチ 10 ダウン用スイッチ 11、21 電源回路 12、22 通信回路 13 入出力回路 14、18 コイル 15、19 リレー接点 16 モータ 17 アップ用駆動回路 20 ダウン用駆動回路 23 ROM 24 RAM 25 CPU回路 26 入力データマップ 27 オン待ち順位テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 16/02 660 B60R 16/02 670 E05F 15/00 H02J 1/00 309 H02J 7/00 302

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された操作内容に基づき、車両に設
    けられた各電気負荷をオン/オフ制御する車両用負荷オ
    ン/オフ制御システムにおいて、新たに入力された各操作内容と比較する過去の各車両電
    気負荷のオン/オフ状態を示す情報が保持されている入
    力データマップと、電気負荷をオン状態にする優先順位
    が設定されたオン待ち順位テーブルとを記憶する記憶手
    段と、 入力された操作内容に基づいて前記各電気負荷をオン状
    態にする場合には、各電気負荷の突入電流特性に応じ
    て、前記入力データマップと新たに入力された操作内容
    とを比較することで新たな操作指示がされたか否かを判
    定し、新たな操作指示がされたと判定したときには前記
    オン待ち順位テーブルにおいて指定されている順位に基
    づいて制御データを生成して各電気負荷を制御すること
    各電気負荷のオンタイミングをずらす制御手段と、 を備えたことを特徴とする車両用負荷オン/オフ制御シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用負荷オン/オフ
    制御システムにおいて、 前記制御手段は、各電気負荷をオン状態にするタイミン
    グをずらす際、先にオン状態にした電気負荷の突入電流
    期間が長い場合には、次の電気負荷をオンさせるまでの
    時間を長くとり、また先にオン状態にした電気負荷の突
    入電流期間が短い場合には、次の電気負荷をオンさせる
    までの時間を短くすることを特徴とする車両用負荷オン
    /オフ制御システム。
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