JPS6039979Y2 - 電気部品の端子装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は安定器、トランスなどの電気部品の端子装置に
おいて、端子板の強度向上、保護効果向上ならびに組立
の容易性を向上する目的を備えたものである。

一般にインダクタンス等の端子には電線が半田付あるい
はねじ止めされるものであるが、これら半田付あるいは
ねじ止めすることは作業が手間どるという問題がある。

本考案はこのような問題を解決するものである。

以下、本考案を実施例にもとづいて説明する。

第１図において、１はインダクタンス装置である電気部
品で、その一端部に断面路り字状の端子基材２を設けて
いる。

端子基材２は通常、ナイロン、ポリプロピレン等の合成
樹脂で成形されており、両側に第１ガイド部３と第２ガ
イド部４を突設するとともに、第１ガイド部３に側方へ
の電線ガイド溝５を設けている。

第１ガイド部５の内側面基部にはガイド溝６を形成し、
第２ガイド部４の基端部には、この第２ガイド部４の基
端部を覆う挿入部７とこの挿入部７の上面の係止孔８を
形成している。

９は電気部品１の内部からの引出線である。

１０は端子板で端子基材２上に装着するものであり、両
側に第１凸部１１と第２凸部１２を有し、中間に凹部１
３を有する。

端子板１０は第１凸部１１の外側面を第１ガイド部３の
内側面に沿わせて装着され、第２凸部１２を第２ガイド
部４に沿わせて装着される。

装着されると、第１凸部１１に設けた電線圧入スリット
１４が電線ガイド溝５に連通し、第２凸部１２の端部が
挿入部７内に挿入され、端部に設けた切り起し片１５が
係止孔８内に進入し、抜は止められる。

１６は切り起しによる折り返し片で引出線９を電気的に
接続するものである。

１７は第１凸部１１の外側面下部から突出させたガイド
片で、ガイド溝６に挿入される。

第２図〜第５図は組立時を表わしており、引出線９は折
り返し片１６の下面に通され、スポット溶接で電気的に
接続されている。

なお、この接続は他の手段でもよい。

また、第２凸部１２の端部を挿入部７内に挿入する必要
性は必ずしもなく、したがって切り起し片１５と係止孔
８による抜は止め手段も実施例に限定されない。

さらにガイド片１７とガイド溝６による固定も実施例に
限定されなく、第２ガイド部４の形状も限定されない。

以上の構成により、本考案は下記の作用効果が有る。

（１）端子板１０は凹部１３をはさんで第１凸部１１と
第２凸部１２とを有するため、強度が向上し、電線圧入
スリット１４に圧入して接続した外部電線（図示せず）
の保持に有利となる。

（２）端子板１０は端子基材２の垂直片と、第１ガイド
部３と、第２ガイド部４により３方向から保持されるた
め、端子板１０の保持が充分となり、運搬等の取り扱い
時に、端子板１０を変形させる恐れがない。

（３）端子板１０を端子基材２に装着するには、端子基
材２の端部から第１ガイド部３と第２ガイド部４に沿わ
せてスライドするように装着すればよいため、装着作業
が容易となる。

（４）電線圧入スリット１４の部分は第１ガイド部３と
第２凸部１２とにより両側から保護されているため、外
力が加わりにくく、圧入された外部電線が電線圧入スリ
ット１４から逸脱する恐れがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例による電気部品の分解斜視図
、第２図は組立時側面図、第３図は組立時平面図、第４
図は第３図のＩ−Ｉ’線断面図、第５図は第３図のｎ−
ｎ’線断面図である。 １・・・・・・電気部品、２・・・・・・端子基材、３
・・・５・・・第１ガイド部、４・・・・・・第２ガイ
ド部、５・・・・・・電線ガイド溝、９・・・・・・引
出線、１０・・・・・・端子板、１１・・・・・・第１
凸部、１２・・・・・・第２凸部、１３・・・・・・凹
部、１４・・・・・・電線圧入スリット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断面路り字状の端子基材の両側に第１ガイド部と第２ガ
   イド部を突設するとともに、前記第１ガイド部に側方へ
   の電線ガイド溝を設け、両側に第１凸部と第２凸部を有
   し中間に凹部を有する端子板の前記第１凸部の外側面を
   前記第１ガイド部の内側面に沿わせて装着するとともに
   、前記第２凸部を第２ガイド部に沿わせて装着し、前記
   第１凸部には前記電線ガイド溝に連通ずる電線圧入スリ
   ットを設け、前記第２凸部には電気部品からの引出線を
   接続した電気部品の端子装置。