JPS6039874Y2 - シユミレ−タ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は例えば原子力発電プラント運転訓練用のシミ
ュレータに関するものである。

第１図に原子力発電プラント運転訓練用シミュレータの
概念図を示す。

プラントの動特性をプラント模擬計算機システム１て計
算し、その結果を中央制御盤２に表示する。

訓練生は中央制御盤に表示された情報に基づいて運転操
作を行ないその結果をプラント模擬計算機システムへ送
る。

一方、指導員はインストラクダコンソール３を通して運
転の監視及び指令を行なう。

第２図に従来のシミュレータの一例を示す。

制御盤上には、プラントの状態を表示する表示装置４及
び手動操作によりプラントを制御する操作装置５が適当
に配置されている。

これらの制御盤上の装置は固定されており、自由に装置
を変更することは困難である。

原子力発電プラント運転訓練用シミュレータは、運転員
が原子カプラントを適切に運転できるように、実プラン
トを運転するのに先きだって運転操作を訓練する装置で
あり、運転員に実プラントを同じ臨場感を与えることが
要求される。

そのためには客プラントごとにシミュレータを作るのが
理想であるがシミュレータは極めて高価であるためその
ようなことは事実上不可能であり代表的プラントを模擬
することにより代用している。

この際、動特性モデルはプログラムを変えることにより
自由に変更できるが、従来の中央制御盤は固定されてお
り、融通性に欠けている。

この考案は上記のような従来のものの欠点を除去するた
めになされたもので、中央制御盤の盤面全体を自由に、
容易に取り換えることのできるシミュレータを提供しよ
うとするものであり、そうすることにより運転員により
完全な臨場感を与え、運転訓練をより能率的に行なえる
シミュレータを提供することを目的としている。

以下、この考案の一実施例を図にて説明する。

第３図は改良した中央制御盤であり、単位中央制御盤体
（モジュール型中央制御盤面）６と信号位置変換装置７
が新たに付は加わっている。

また第４図Ａ、Ｂ、Ｃに新たに付は加えた個所の説明図
を示す。

第４図Ａはモジュール型中央制御盤面６であり、上側の
面は各種の表示及び操作装置がとりつけてあり、それら
は全体としてモジュール化されている。

上側の面の両端には取りはすしを容易にするために、取
りはすしを行なう時のみとって９がとりつけられるよう
になっている。

また下側の面には信号の出し入れが行なえるように固定
したピン８がとりつけである。

第４図Ｂは信号の位を変換する信号位置変換装置７であ
り、上側の面には、モジュール型中央制御盤面６の下側
にとりつけであるピン８と対応する位置に、固定したソ
ケット１１がとりつけであるとともに両端には取りはす
しを容易にするために取りはすしを行なう時のみとって
１３がとりつけられるようになっている。

また下側の面には信号の出し入れが行なえるように固定
したピン１０がとりつけである。

ソケット１１とピン１０は信号線１２によって接続され
ておりその対応は自由に変更することが可能である。

第４図Ｃは、プラント模擬計算機システムと接続されて
いる固定信号端子盤１４である。

上側の面には固定したソケット１５がとりつけてあり、
信号線１６を通してプラント模擬計算システムと信号の
やりとりが行なえるようになっている。

なおピン１０とソケット１５は対応する位置に配置され
ている。

このように考案したシミュレータを使用して、各々異な
ったプラントの運転訓練を行なう場合、次のような手順
で行なう。

（ａ） 訓練が完了したプラントに対応するモジュー
ル型中央制御盤６、信号位置変換装置７をとりはずす。

（ｂ） 信号位置変換装置７のソケット１１とピン１
０の対応を信号線１２の接続を変えることにより、これ
から訓練しようとしているプラントに合致するように変
える。

この時、各プラントことに信号位置変換装置７をあらか
じめ用意しておけは、この作業を省けるので取り換え時
間が短縮できる。

（Ｃ１固定信号端子盤１４に、これから訓練しようとし
ているプラントに合致した信号位置変換装置７及びモジ
ュール型中央制御盤６を挿入しとりつける。

（ｄ） これから訓練しようとしているプラントに対
応したプログラムを入れる。

（ｅ） 訓練を実施する。

なお、上記実施例では原子力発電プラントの場合につい
て説明したが、原子カプラントに限ることはなく火力プ
ラント、水力プラントのシミュレータにも適用できる。

さらに中央制御盤を同等の機能を有する他のいかなるシ
ミュレータにも適用可能である。

以上のように、この考案によれば単位中央制御盤体、信
号位置変換装置及び固定信号端子盤とを備え、中央制御
盤を自由にかつ容易に取り換えることができるようにし
たので、運転員に、より完全な臨場感を与え、運転訓練
をより能率的に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は原子力発電プラントの概念図、第２図は従来の
シミュレータ用中央制御盤の簡略図、第３図はこの考案
によるシミュレータ用中央制御盤の簡略図、第４図Ａ、
Ｂ、 Ｃはそれぞれこの考案によるモジュール型中央
制御盤面、信号位置変換装置及び固定信号端子盤の簡略
図である。 図において、１はプラント模擬計算機システム、２は中
央制御盤、３はインストラクタコンソール、４は中央制
御盤４面上の表示装置、５は同じく操作装置、６はモジ
ュール型中央制御盤面、７信号位置変換装置、８はモジ
ュール型中央制御盤面の下側にとりつけたピン、９はモ
ジュール型中央制御盤面の上側にとりつけたとって、１
０は信号位置変換装置の下側にとりつけたピン、１１は
信号位置変換装置の上側にとりつけたソケット、１２は
ピンとソケットを接続する信号線、１３は信号位置変換
装置にとりつけたとって、１４は固定信号端子盤、１５
は固定信号端子盤の上面にとりつけたソケット、１６は
ソケットとプラント模擬計算システムとの間を接続する
信号線である。 なお各図中、同一符号は同一または相当部分を示すもの
とする。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 制御対象の特性を模擬するプラント模擬計算機、このプ
   ラント模擬計算機による模擬信号を表示する表示器と上
   記プラントを上記プラント模擬計算機を介して模擬操作
   する操作器とを有する中央制御盤、上記表示器及び操作
   器が取付けられた中央制御盤の盤面体を複数に区画し取
   外し自在とした単位中央制御盤体、上記プラント模擬計
   算機と電気的に接続される上記中央制御盤内の固定信号
   端子盤、及びこの固定信号端子盤と上記単位中央制御盤
   面体との間に介在し上記固定信号端子盤と上記単位中央
   制御盤面体の各機器との間を電気的に接続させると共に
   上記固定信号端子盤側の端子と上記単位中央制御盤面体
   側にある端子との間をあらかじめ対応する信号位置に従
   って接続した信号位置変換装置とを備えたシュミレータ
   。