JPS6053782B2 - エンジン用電子制御燃料噴射装置の診断装置 - Google Patents

エンジン用電子制御燃料噴射装置の診断装置

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JPS6053782B2
JPS6053782B2 JP56007641A JP764181A JPS6053782B2 JP S6053782 B2 JPS6053782 B2 JP S6053782B2 JP 56007641 A JP56007641 A JP 56007641A JP 764181 A JP764181 A JP 764181A JP S6053782 B2 JPS6053782 B2 JP S6053782B2
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好徳 鮫島
正昭 沢本
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M65/00Testing fuel-injection apparatus, e.g. testing injection timing ; Cleaning of fuel-injection apparatus

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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、エンジン駆動に関与する各種条件の検出セン
サー群と、これらセンサー群からの電気信号を受けてエ
ンジン駆動を適正空燃比の状態に保つ上で必要なインジ
ェクターからの燃料噴射量を自動的に演算し、かつ、そ
の結果をインジェクターへ向けて指令発信するコントロ
ールユニットとを有する主構成回路、および、この主構
成回路とフユーエルポンプとに作動電圧を供給するリレ
ー構成回路、ならびに、イグニッションコイル、デイス
トリビユーター等で構成される点火制御回路を組合せて
なるエンジン用電子制御燃料噴射装置の診断装置であつ
て前記三種の主構成回路、リレー構成回路、ならびに、
点火制御回路における構成電装部品群につき、エンジン
駆動中においてそれらに入力する或いはそれらから出力
する電気信号を各電装部品の作動に影響のない或いは少
ない状態で取り出す電気回路を構成するとともに、それ
ら個々の電気回路には対応する各電装部品の作動状態な
らびにその電装部品に対する通電状態の適否を診断する
ための表示器を介在し、かつ、これら表示器群を盤面に
対し、この盤面に描いた診断対象エンジンの電子制御燃
料噴射装置自体の電気回路図形中の所定部位におく状態
に設置してあるものに関する。
上記の診断装置は、エンジン駆動に係わりのある電気回
路の機能上の適否を、エンジンを駆動させたり車を走行
させた状態、つまり実情と同一或いはそれと非常に近い
条件下で、しかも表示器を目視するだけの簡単な確認作
業で何れの電装部品、何れの通電線が異常かを即座に診
断でき、加゜えてその異常部分が実装側でどこにあるの
かを、表示器がおかれている電気回路図形をもとにして
容易に判断できるという利点がある。
而して本発明は上記構成の診断装置において次のような
事柄を達成することを目的とする。
即ち、エンジン用電子制御燃料噴射装置は、適用エンジ
ンや実装自動車の仕様によつて非常に多種多様のものが
あり、個々のものに1つずつの診断装置を構成していた
のでは、製作費、保管費等の面で甚だ不経済であるばか
りでなく、取扱い面でも非常に煩わしい。本発明はこの
点に鑑み、大多数のエンジン用電子制御燃料噴射装置は
概ね冒記したように主構成回路とリレー構成回路と点火
制御回路との三種の回路の組合せよりなる、しかも、型
式、仕様を異にするエンジン相互間又は実装自動車相互
間で前記三種の回路のうち一種或いはときに二種の回路
が共通になつている。そしてこのように共通となる場合
の数がかなりあるということに留意しこのことに基づい
てできるだけ少ない種類の診断装置部をもつてできるだ
け多くのエンジン用電子制御燃料噴射装置に広範囲に適
用でき、しかもその実使用に当つての取扱いの容易さは
損なわないようにするということを目的とする。以下に
まず本発明の実施の一態様につき図面に基づいて詳細に
説明する。
本態様ては、電子制御燃料噴射装置 (ElectrOnicGasOIineln耘Cti
On:略VffE,GI)付きの排気ガス対策エンジン
(俗に、NAPS−ニツサン排気ガス清浄化装置付エン
ジンなどとして広く知られている)に関する電装回路を
とりあげる。
EGIとは端的にいつて、エンジンの運転状態を各種セ
ンサーで調べ、電気信号にしてコントロールユニットへ
送り出し、コントロールユニットでは各種センサーから
送られてきた電気信号を総合して、運転状態に応じてタ
イムリーに、かつ適正空燃比となるような燃料噴射量を
計算し、インジェクターへ指示を送り、インジェクター
から指示通りの燃料を噴射させるシステムである。これ
の概要を燃料系統、空気系統、電子制御系統の別に示す
と夫々第1図、第2図、第3図のようになる。次に主要
部品について簡単に説明する。(イ)エアーフローメー
ター1:エアークリーナー2とスロットバルブ3との間
に取付けられ、吸入空気量を計測し、それを電気信号に
変換してコントロールユニット4へ入力する。
これはポテンシオメ−ターを利用している。(ロ)吸温
センサー5:エアーフローメーター1内に取付けられ吸
気温を感知して吸気温に応じた燃料噴射量補正のための
信号をコントロールユニット4へ入力する。
(ハ)水温センサー6:エンジン冷却水の温度を感知し
て水温に応じた燃料噴射量補正のための信号をコントロ
ールユニット4へ入力する。(ニ)スロットルバルブス
イッチ7:スロツトルバルブ3の全開位置と全閉位置と
を検出してコントロールユニット4へ信号を送る。
(ホ)エアーレギュレーター8:気温が低いときの暖機
運転に必要な量の空気をスロットバルブ3をバイパスさ
せて燃焼室へ供給する。
その必要空気量は雰囲気温度と電気ヒーターの加熱度合
に応じて開閉するシャッターで自動調整される。(へ)
コールドスタートバルブ9:寒冷時の始動性をよくする
ためのものでサーモタイムスイッチ10のオン作動によ
つて燃料を噴射する。
サーモタイムスイッチ10は、エンジン冷却水温度が1
(代)以下で、しかもイグニッションスイッチ11がス
タート位置のときにオン作動する。(ト)02センサー
12:排気ガス中の酸素濃度を検知して吸人空気と燃料
の重量比(空燃比)が理論空燃比より大(薄い)か小(
濃い)かの信号をコントロールユニット4へ送る。(ト
)コントロールユニット4:エアフローメーターや上記
各センサーからの信号を受けて、予め設定された条件に
合わせてインジェクター13の開弁時間を計算し、イン
ジェクター13に信号を送る。
(り)インジェクター13:コントロールユニツト4か
らの信号によりエンジンが必要とする燃料を噴射する。
(ヌ)ハーネス14:上記(イ)〜(り)の各部品に接
続されて電気信号を伝送する。以上がEGI主構成回路
Aを構成する主要部品である。
(ル)コンビネーション式のEGIリレー構成回路リレ
ーB:EGI主構成回路Aの各部品に作動電圧を与えて
EGIシステムを稼働させるメーンリレーー部15と、
フユーエルポンプ16を駆動させるポンプリレー部17
とから構成されたもの。或いはこのコンビネーション式
に代わるものとしての、(ヲ)EGIリレー構成回路B
:EGIリレー、フユーエルポンプリレー1、フユーエ
ルポンプリレー2、イグニッションリレー、スタータリ
レー、アクセサリ−リレー、オイルプレッシャースイッ
チ、オイルネーター、イグニッションスイッチ等を組合
せて構成したもの。
(ワ)点火制御回路C:燃焼室に取付けられた点火プラ
グに点火させるとともにコントロールユニット4に回転
信号を送るイグニッションコイル18、デイストリビユ
ーター19、フルトランジスタイグナイターユニツト等
で構成されたもの。
尚、第一図において、20はフユーエルタンク、21は
フユーエルダンパ、22はフユーエルフイルター、23
はプレッシャレギュレーター、第3図において、24は
バッテリー、25はスターターモーター、26はレジス
ターである。
以上が、EGl付き排気ガス対策エンジンの概要である
。次に本発明の診断装置について説明する。
第4図は診断装置全体の概略平面図で、ケーシング30
に、EGI主構成回路A用の診断装置31と、EGIコ
ンビネーションリレーB用又はEGI!Jレー構成回路
B用の診断装置部32と点火制御回路C用の診断装置部
33とが図示の区画状態で装着されている。
本明細書ではこれらを夫々この順に、第一、第二、第三
の診断装置部と略記することもある。34,34はコン
トロールユニット4と、各種センサー群およびインジェ
クター群とも接続するあ極コネクター対の各々に対して
、このコネクター対を分離して接続することによりコン
トロールユニット4における入出力信号を取出すための
3囁コネクターで、この接続に拘わらず前記入出力信号
は所定通り、つまり影響を受けることなく、或いは少な
くセンサー群からコントロールユニット4へ、又、コン
トロールユニット4からインジェクター群へど伝送され
る。
35,35の各組は、各EGIリレー端子部に接続され
る信号取出し用のコネクター、36,36も点火制御回
路C用の第三の診断装置部33への信号取出し用コネク
ターである。
第一の診断装置部31はケーシング形式の基盤30に固
定化されているのに対し、第二、第三の両診断装置部3
2,33は車種、型式仕様等の別に応じて構成された複
数種類のものが着脱交換可能となつている。尚、第4図
において第一の診断装置部31は具象的に図示し、第二
、第三の診断装置部32,33はその装着場所、大きさ
が分かるだけの大巾に簡略化した状態で示した。
第4図は、第一の診断装置部31として複数種類のエン
ジンのEGI主構成回路A・・ ・・・・に共用できる
ものに構成してある。
その複数種類のエンジンをいうと、夫々NAPSの、L
2O上三元触媒仕様エンジン、L28上三元触媒仕様エ
ンジン、Zl8上エンジン、Z2O上エンジンおよびA
l4上エンジンであり、これらはその型式L..Z..
Aに従つて3種類に大別される。そして診断対象エンジ
ンが何れであるかに従つて、不用な部分を覆いかくし必
要な部分のみを現わすための補助パネルが3種類用意さ
れている。このうち図示の補助パネル37はNAPS−
Z仕様用のものである。第5図は、第4図に示した第一
の診断装置部31と、L2O上三元触媒仕様エンジンの
EGlリレー構成回路Bに対する診断装置部32と、同
エンジンのハイブリツドインテグラルサーキツト(HI
G)付きデイストリビユーター仕様点火制御回路Cに対
する診断装置部33とを組合せた状態の総合構成を示す
。何れの診断装置部31,32,33も、それが対象と
する回路A,B又はB″,Cの回路図形が夫々の盤面に
描かれ、かつその回路を構成する各種電装部品個々の作
動状態、それら部品個々に対する通電状態の適否を診断
するための多数の表示器38が前記盤面に描かれた回路
図形の所定部位におく状態で設置してあり、かつ表示器
38の近くには表示器38を表示作用状態と非作用状態
とに切換えるためのスイッチ39が設置されている。
前記表示器38には表示灯、電圧計、電流計のうちから
適当なものを選ぶ。電流計を選んだと−きは殆ど必ず切
換スイッチ39を対応させる。第6図は、別態様の診断
装置を示し、夫々NAPSの、Y44上三元触媒仕様エ
ンジン、Y44上酸化触媒仕様エンジン、L2O上酸化
触媒仕様エンジン、L28上酸化触媒仕様エンジン、L
l6上酸化触媒仕様エンジン、Ll8上酸化触媒仕様エ
ンジンのEGI主構成回路A・・ ・・・・に共用でき
る第一の診断装置部31と、Y44上三元触媒仕様エン
ジンのEGIリレー構成回路Bに対する診断装置部32
と、同エンジンのフルトランジスターイグナイターユニ
ツト仕様の点火制御回路Cに対する診断装置部33とを
組合せた状態の総合構成を示す。
次に各表示器38を備えた電気回路構成を第7図イ〜ト
で説明する。
各表示器38が対応する電装部品の回路特性に合つたも
のを第7図イ〜トの中から選択し、又、表示器として表
示灯、電圧計、電流計の中から適したものを選択する。
第7図イは、バッテリー電源40から電気負荷(電装部
品)41を通りアースされる回路において、負荷41と
並列に、1KΩの抵抗42と発光ダイオード(LED)
L1との直列接続回路を接続したもので、発光ダイオー
ドLの点灯、消灯により、電源40から負荷41までの
通電の有無を確認するのに用いる。第7図口は、電源4
0から変圧器43の一次側コイルを通り、開閉接点44
を通つてアースされる回路において、接点44と並列に
、1KΩの抵抗45と逆耐圧300V以上の保護ダイオ
ード46と発光ダイオード(LED)L2との直列接続
回路を接続したもので、発光ダイオードL2を接点44
の開閉に同調させて点滅させるもの、つまり、変圧器4
3の作動を確認するためのものである。
第7図ハは、電源40から直列接続された複数の負荷4
7・・・・・・・・・を通りアースされている回路にお
いて、アース端子以外の端子から電気信号を取出して発
光ダイオードL3をバッファアンプ(緩衝増巾器)48
を用いて点灯させることで通電確認をするためのもので
、低電圧回路の検出に有効である。第7図イの代わりと
もなる。コンデンサー49はアンプ48の誤作動防止用
で0.1μFである。これは必要に応じて用いる。50
は1KΩの抵抗である。第7図二は電源40から直列接
続された複数の負荷51・・・・・・・・・を通りアー
スされている回路において、その負荷にかかる電圧が低
く一般の電圧計では測定が難しい場合、或いは02セン
サー12などのように発生電圧の低いものの電圧を測定
する場合のもので、オペアンプ52と抵抗53,54と
を組合せた増巾器を用いて、負荷51どうし間、つまり
センサー12等からコントロールユニット4への信号電
圧を、この信号に対する影響を可及的に防止する状態で
増巾して取出し、電圧計■1に表示させるものである。
49″は0.1μFであり、これは必要に応じて用いる
第7図ホは、電源から負荷に通する電源回路(図示せず
)において、電源側と負荷側で50%以上の電圧降下が
あつたときに発光ダイオードLl,l−.が点灯するモ
ニター回路で、リレー接点の誤動作や電源回路の断線、
接触不良等の検出に用いる。
このモニター回路をリレー接点の検出に用いる場合は、
リレー接点の電源側端子に端子55を、負荷側端子に端
子56を夫々結線し、端子57,57をバッテリーに接
続する。50%以上の電圧降下により発光ダイ,オート
L4,L5が点灯する。
電圧回復により発光ダイオードL4は消灯するが発光ダ
イオードL5は点灯をホールドされリセットボタン58
を押さない限り消灯しない。59は1KΩ、60は駆Ω
、61は20KΩ、62は0.1μFl63はアンプ、
64はダイオードである。
第7図へは、第7図ホのモニター回路mを2つ用いて1
0KΩ抵抗65、1KΩ抵抗66を介して接続したもの
で、電源から負荷の入力端子までの電源回路(図示せず
)と、負荷のアース端子からアースまでのアース回路(
図示せず)とにつき、電圧変動や断線を検出するのに用
いる。
電源回路の電源側に端子67を、負荷側に端子68を、
又、アース回路の負荷側に端子69を夫々結線し、端子
70をアースさせる。発光ダイオード14,L7,L8
,L,の作動は第7図ホと同じである。第7図卜は、電
源40に負荷71、スイッチ7一2をスイッチ72が負
荷71よりもアース側にくるように接続した回路におい
て、スイッチ72の作動を診断するもので、発光ダイオ
ードLlOはスイッチ72が開のときは消灯し、閉のと
きは点灯する。
73は20KΩ、74は36KΩ、75は62K.Ω、
76は0.1μF(これも必要に応じて用いる)、77
はアンプ、78は2.4KΩである。
以上の他、増巾器を用いなくても電装部品の作動に影響
しない回路については発光ダイオードに代え電圧計又は
電流計を用いる。第5図、第6図において示された表示
器38群の表記記号について説明すると、C了″一“(
n=1、2・・・・・・・10)は上記した各発光ダイ
オードLn(n=1、2、・ ・・・・10)を示し、
Oま上記した電圧計V1を示し、5および4は夫々単独
で接続された電圧計および電流計を示し、9?)嶋は切
換スイッチ39を示す。
又、0『11Aは、発光ダイオードLnに代えて上記単
独接続する電流計を用いてもよいことを示す。
因みに第4図は第5図に対応したものであるが、大多数
が電流計を用いている。又、G2Oは発光ダイオードの
色が夫々緑、黄、赤であることを表わしている。緑は、
エンジン駆動中にその回路に異常、誤作動等があつた場
合、即エンジン停止につながるもの、例えばリレーの入
力側端子とかインジェクターに対応したものであり、異
常、誤作動があつたときには消灯する。黄は、エンジン
始動時のみ作動する回路や走行中のエンジン停止に直接
関係のない回路に対応したものである。発光ダイオード
を用いた回路については赤色が点灯又は緑色が消灯した
回路を主にマークすれば不具合箇所の発見が容易である
。また点滅信号である為発光ダイオードの点滅では良否
の識別が仕難いアース回路についてはやむを得ず電流計
を接続してあるがこのようなアース回路に電流計を取り
付けると若干の誤作動を来す為、通常は切換スイッチに
より、電流計を通さない回路にして使用し、点検時にの
み一時的に電流計の回路に切り換えてその作動を確認す
る。アース回路に電流計をとり付ける効果はインジェク
ター回路に発光ダイオードを用いた装置に於いて、各回
転数毎の各使用条件に於ける変化を横軸が回転数、縦軸
が電流値の同一グラフ内に特性を画くことによつてその
特性を他の同型式のエンジンの標準状態のものど比較す
ることができることである。
尚、インジェクター回路に電流計を取り付ける方式とす
る場合は、アース回路に接続する電流計は、上記のよう
に一時的にアース回路の通電状態を確認する為に用いる
。また其の他のアース回路に電流計を取り付けた場合も
同様に一時的に通電状態を確認する為にのみ用いる。
発光ダイオードを用いるか電流計を用いるかは各回路の
特性に最も適合したものに決めてよいがEGI付排気ガ
ス対策エンジンの始動回転にかかわりのある電装部品と
配線を全べて画きそのすべての配線回路の通電状態を発
光ダイオードの点灯、消灯または電圧計、電流計の作動
をとおして、目視で不具合箇所又は不具合回路を発見し
、診断処置しようとすることがこの装置の大きなねらい
である。
結果として、インジェクター又はインジェクターアース
回路、点火制御回路に取り付けられた電流計と02セン
サー、PI信号端子、水温センサー、吸気温センサー、
エアーフローメーターに取り付けられた電圧計を活して
横軸がエンジン回転数又は温度、縦軸が電流値又は電圧
値を示す同一グラフ内にこれらの特性を画き、他の同型
式の標準特性と比較して良否を判定することができるし
、またフユーエルポンプ回路に取り付けた電流計ではそ
の消費電流値を検出し、同じように他の同型式の標準値
と比較することによつてフユーエルポンプの電気的性能
を判定することができる等、副次的な活用方法がある。
第4図に示した補助パネル37について補足すると、こ
れは複数種類のエンジンにおけるEGI主構成回路A・
・・・・・・を合成した第一診断装置部31をつくつた
ことにその原因をもち、実際に診断しているエンジンの
EGI主構成回路Aについてみれば余分な表示器38・
・・・・・・つまり発光ダイオード、電圧計、電流計、
ならびにそれらに関係する切換スイッチ39・・・・・
・・があるので、それら余分のものを覆いかくして作業
性を改善するためのも.のである。
即ち、必要表示器に対応した透明部又は開口部37aと
必要スイッチに対応した切欠窓部37bと不必要部分を
覆う不透明部37cとから成る。但し本発明は、エンジ
ンの一種類ごとに第一の診断装置部31をつくつた場合
を含むもの一で、その場合には補助パネル37は不要と
なる。EGIリレー構成回路Bに対する診断装置部32
についても、通電線とリレー端子が同一である複数種類
の回路B″・・・・・・・群の中の一つのみをつくり、
他のものについては配線色を異にするだけで−あるから
、各回路B・・ ・・・ごとに配線色を描いた補助パネ
ル(図示せず)を用いて、それを選択使用するようにし
てもよい。第三の診断装置部33についても同様である
。現行のNAPS上G1は多種多様で、それらすべての
ものを総合把握し、共通項と相違項とに分けて解析し無
理のないできるだけ合理的、経済的な組合せを割り出し
てみると、第一診断装置部31については、図示の2種
類、第二診断装置部32については11類、第三診断装
置部33については5種類となつた。
ここでは紙面の都合上、後二者の図示は割愛する。上記
の理由から第一、第二、第三の三種類の診ノ断装置部3
1,32,33に分割し、それらを適宜に組合せるのが
最も合理的であり、本発明はそのように構成した点に特
徴がある。
そして三種の診断装置部31群、32群、33群の何れ
についてもそれらの中で組合せ可能なも・のについては
、どの組合せ状態にあつても三種の診断装置部31,3
2,33各々の回路図形が相互に所定の関係で繋がるよ
うに構成してある。
従つて、いろんな組合せがあつても診断作業にはとまど
いを生じさせないですむ。図中、81,82,83は夫
々、第一、第二、第三の診断装置部31,32,33が
どの仕様のエンジン用のものであるかを表示ないしは記
載する枠(マス目)である。
以上、実施態様につき詳細に説明してきたが本発明によ
るエンジン用電子制御燃料噴射装置の診断装置は、前記
した構成のものであつて、かつ、前記盤面を前記三種の
主構成回路、リレー構成回路ならびに、点火制御回路の
夫々に対応する第一診断装置部、第二診断装置部、なら
びに第三診断装置部に三分割してこれら三種の診断装置
部の各々を、一つの基盤に対し、少なくとも第二および
第三の二種の診断装置部は看脱自在となる状態に装着し
、かつ、前記第二および第三の二種の診断装置部の各々
を、仕様を異にする各種のエンジン用電子制御燃料噴射
装置ごとに対応させて複数種類構成し、それらを前記一
つの基盤に対して択一装着可能でかつ、何れのものを装
着した状態にあつても三種の診断装置部各々の回路図形
が相互に所定関係で繋がるように構成してあることを特
徴とする。
即ち、目的の項で述べたように、電子制御燃料噴射装置
が、主構成回路、リレー構成回路、点火制御回路の三つ
の回路に大きく区分できることに鑑み、診断装置として
もそれらに合わせて第一、第二、第三の三種の診断装置
部に分け、かつそのうち、第二、第三のものを対象エン
ジンごとにつくつて実使用時にそれらの中から適当なも
のを選択して三種を組合せて診断するといつた方式をと
つているので、準備する診断装置部の種類数にくらべて
大巾に広範囲の種類の電子制御燃料噴射装置に対し適用
することができ、それでいで取扱いは、単純な交換作業
がふえる程度で本来の取扱い容易性は殆ど損われないか
ら、全体として非常に経済性有利な状態で、適用範囲の
著しい拡大化を図ることができるに至つた。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るエンジン用電子制御燃料噴射装置の
診断装置の実施の態様を例示し、第1図は燃料系統の概
略構成図、第2図は空気系統の概略構成図、第3図は電
子制御系統の概略構成図、第4図は診断装置の概略平面
図、第5図、第6図は具体的パターン図(盤面に描く回
路図形)、第7図イないし卜は使用電気回路の構成図で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジン駆動に関与する各種条件の検出センサー群
    と、これらセンサー群からの電気信号を受けてエンジン
    駆動を適正空燃比の状態に保つ上で必要なインジェクタ
    ーからの燃料噴射量を自動的に演算し、かつ、その結果
    をインジエクターへ向けて指令発信するコントロールユ
    ニットとを有する主構成回路、および、この主構成回路
    とフユーエルポンプとに作動電圧を供給するリレー構成
    回路、ならびに、イグニッションコイル、デイストリビ
    ユーター等で構成される点火制御回路を組合せてなるエ
    ンジン用電子制御燃料噴射装置の診断装置であつて、前
    記三種の主構成回路、リレー構成回路、ならびに、点火
    制御回路における構成電装部品群につき、エンジン駆動
    中においてそれらに入力する或いはそれらから出力する
    電気信号を各電装部品の作動に影響のない或いは少ない
    状態で取り出す電気回路を構成するとともに、それら個
    々の電気回路には対応する各電装部品の作動状態ならび
    にその電装部品に対する通電状態の適否を診断するため
    の表示器を介在し、かつ、これら表示器群を盤面に対し
    、この盤面に描いた診断対象エンジンの電子制御燃料噴
    射装置自体の電気回路図形中の所定部位におく状態に設
    置するに、前記盤面を前記三種の主構成回路、リレー構
    成回路、ならびに、点火制御回路の夫々に対応する第一
    診断装置部、第二診断装置部、ならびに第三診断装置部
    に三分割してこれら三種の診断装置部の各々を、一つの
    基盤に対し、少なくとも第二および第三の二種の診断装
    置部は着脱自在となる状態に装着し、かつ、前記第二お
    よび第三の二種の診断装置部の各々を、仕様を異にする
    各種のエンジン用電子制御燃料噴射装置ごとに対応させ
    て複数種類構成し、それらを前記一つの基盤に対して択
    一装着可能でかつ何れのものを装着した状態にあっても
    三種の診断装置部各々の回路図形が相互に所定関係で繋
    がるように構成してあることを特徴とするエンジン用電
    子制御燃料噴射装置の診断装置。 2 前記主構成回路に対応する第一診断装置部は、仕様
    を異にする複数種類のエンジン用電子制御燃料噴射装置
    ごとに対応した複数種類のものを合成したものに構成さ
    れ、かつ、この合成の結果、実使用において不用となる
    表示器を覆いかくすための複数個の補助パネルを付帯し
    ている特許請求の範囲第1項に記載のエンジン用電子制
    御燃料噴射装置の診断装置。 3 前記合成型式の第一診断装置部は、前記一つの基盤
    に対して常設固定されている特許請求の範囲第2項に記
    載のエンジン用電子制御燃料噴射装置の診断装置。
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