JPS6039762B2 - アクリロニトリル系中空繊維の製造方法 - Google Patents

アクリロニトリル系中空繊維の製造方法

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JPS6039762B2
JPS6039762B2 JP15129076A JP15129076A JPS6039762B2 JP S6039762 B2 JPS6039762 B2 JP S6039762B2 JP 15129076 A JP15129076 A JP 15129076A JP 15129076 A JP15129076 A JP 15129076A JP S6039762 B2 JPS6039762 B2 JP S6039762B2
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JP
Japan
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acrylonitrile
hollow fiber
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fiber according
paraffin
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JP15129076A
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博 竹田
靖夫 内田
寿夫 岩佐
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、完全に貫通した真円に近い管礎造を有し、か
つ良好な物性を有するアクリロニトリル系中空繊維の製
造方法に関する。
完全に貫通した管構造を有する中空繊維を製造するには
、級糸原液に発泡剤を混入して紙糸した後発泡する方法
弦は殆んど不可能である為、専ら環状ノズルから級糸原
液を吐出する方法が採用されている。
この方法には、従来大別して環状ノズルの内部に凝固液
を用いる方法と不活性ガスを注入する方法がある。しか
し、前者の内部凝固液を用いる方法では、中空部の閉鎖
は起りにくいが、中空部内壁の凝固が同時に起る為織糸
性に問題が生じ、特に紡糸後の延伸工程でトラブルが発
生しやすく、又スキン層が二重に生ずる為透水性を低下
せしめる等、製造上物性上に問題がある。又、後者の不
活性ガスを用いる方法では、中空部がつぶれ易く、内部
に融着を生じ易く、従って、中空部に閉塞や不均一部を
生じ易いという欠点がある。本発明の目的は、物性の良
好な、均一な真円の完全貫通の管構造を有する、ァクリ
ロニトリル系中空繊維の製造方法新規方法を提供するこ
とである。
この目的は、流動パラフィン類又は塩化パラフィンを芯
部に用いて、アクリロニトリル系重合体の無機系溶媒溶
液を鞘芯型紙糸し、得られた繊維を繊密化後有機溶剤で
洗浄して芯部より流動パラフィン又は塩化パラフィンを
除去することを特徴とする方法によって達成される。
本発明におけるアクリロニトリル系重合体とは、アクリ
ロニトリルの単独重合体、又はアクリロニトリル6の重
量%以上からなる共重合体又は混合重合体を云う。
アクリロニトリル以外の共重合用又は混合重合体用単量
体としては、酢酸ビニール、塩化ビニール、塩化ビニリ
デン、アクリル酸、アクリル酸ェステル類、メタアクリ
ル酸、メタアクリル酸ェステル類、アクリルアミド、メ
タァクリルアミド及びそれらのモノアルキル置換体、ス
チレン、ビニールピリジン及びそのアルキル遅換体、ビ
ニールスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスル
ホン酸及びそれらの塩類等のビニール単量体が挙げられ
る。本発明における重合体溶液の溶媒には、濃硝酸、濃
硫酸等の濃厚な無機酸又はロダンソ−ダ等の無機塩が用
いられる。本発明の重合体溶液の調製には、従来慣用の
方法及び組成が用いられる。
又、本発明においては、従釆公知の湿式紙糸法が用いら
れ、その後の延伸、乾燥方法についても従来公知の方法
が用いられ、又紙糸口金も従釆公知の環状オリフィスを
用いれば良い。
本発明に用いられる流動パラフィン類は、アルキルナフ
テン類を主成分とする流動パラフィンであり、又塩化パ
ラフィンは、該流動パラフィンを塩素化した塩素含有量
が5〜5の重量%のものであり、いずれも通常市販され
ていいるものでよい。
これら流動パラフィン又は塩素化パラフィンの芯部への
注入量は、アクリロニトリル系重合体に対して50〜3
00重量%が良く、50重量%以下では、貫通した中空
部を得ることが困難になり、30の重量%以上では紙糸
時に糸切れが生じ易くなる。又、流動パラフィンの場合
は、200重量%以下が望ましい。本発明で用いられる
流動パラフィン類又は塩化パラフィンの除去用有機溶剤
は、それらを溶解し、アクリロニトリル系重合体を溶解
しないものであれば良く、例えばn−へキサン、シク。
へキサン、ベンゼンン、トルエン、キシレン、/ぐーク
ロルェチレン等の炭化水素類、塩素化炭化水素類、のよ
うなものが挙げられる。本発明の方法において、有機溶
剤による洗浄は、級糸後繊維を乾燥繊密化した後であれ
ば如何なる時期に行なっても良く、熱処理工程、染色工
程でもよく、又人工腎蔵に用いる場合は、これらの中空
系の東の末端を接着して装置を組立てた後、中空糸内に
有機溶剤を流してもよく、外部から洗浄してもよい。
本発明の方法によれば、芯部に注入して用いる流動パラ
フィン類又は塩化パラフィンが水に不溶で、かつ沸点も
高い為、紙糸、水洗、延伸の工程で繊維外に溶出するこ
ともなく、又延伸、乾燥、熱処理等の工程で蒸発してし
まうこともなく、繊維の乾燥繊密化後迄芯部に保有され
るので級糸、延伸、乾燥、その他の工程で鞍部が融着し
て中空部の閉塞の生じることはなく、真円に近い均一な
厚みの完全に貫通した管構造を有する中空繊維が得られ
る。
又流動パラフィン類又は塩化パラフィンは流動性である
ため、延伸による鞍部の変形に随って自由に変形し、又
特別な凝固作用も特にないので、繊維の延伸を妨げるこ
とは全くない為充分な延伸が行われる。従って繊維は細
くできるし、延伸後の繊維の機械的性質は非常に良好と
なり、又内層にスキン層も生じないので、透水性の低下
も生じない。以下に、実施例を示す。
実施例中%は重量%を表わす。実施例 1アクリロニト
リル91.5%、アクリル酸メチル8.0%、メタリル
スルホン酸ソーダ0.5からなる共重合体を、70.5
%の濃硝酸に溶解して14.5%の共重合体濃度を有す
る溶液を調整し、該溶液を紙思原液として鞍部に用い、
市販の流動パラフィンを芯部に用い、二重構造からなる
外径1.5肋内径0.8肌の環状ノズルから、該紙糸原
液を6.1cc/分、流動パラフィンを3.2cc/分
の割合で、28%の希硝酸凝固裕中に吐出し、凝固、水
洗した後、100の水蒸気中で3倍延伸し、乾燥したも
のを、ベンゼン溶液中に10分間浸潰した後ベンゼンを
除去して乾燥した。
得られた繊維を任意なところで切断して、断面を観察し
たところ、すべての断面に中空部が存在していることが
確認できた。しかも該中空部分は一定の径を有しかつ真
円に近いものであった。また得られた中空繊維は充分な
強力を有しており、外観的には通常市販されているアク
リロニトリル系の衣料繊維とほとんど変わらなかった。
さらに、流動パラフィンを除去する有機溶剤として、ベ
ンゼン以外にパークロェチレン及びnーヘキサンを使用
したところ、ベンゼンの場合と全く変わらないものが得
られた。
実施例 2 アクリロニトリル87.5%、アクリル酸メチル4.5
%、アクリルアミド7.5%、メタリルスルホン酸ソー
ダ0.5からなる英重体を70.5%の濃硝酸に溶解し
て14.8%の共重合体濃度を有する溶液を調製し、該
溶液を織糸原液として鞍部に用い、芯部に塩素化率40
%の市販の塩化パラフィンを用い、実施例1で用いた環
状ノズルから、該紡糸原液を6.2cc/分、塩化パラ
フィン2.4cc/分の割合で28%の希硝酸凝固裕中
に吐出し、凝固、水洗、3倍に延伸(100oC水蒸気
中)、乾燥して塩化パラフィンを含有した繊維を作り、
該繊維をパークロルェチレン、ベンゼンに15分間別々
に浸潰して塩化パラフィンを除去した後、有機溶剤を取
り除いた。
該繊維を任意なところで中断して断面を観察したところ
、すべての断面に中空部分が存在しており、中空部は均
一でかつ真円に近いものであった。塩化パラフィンを除
去する有機溶剤はパークロルヱチレンでもベンゼンでも
差は認められなかった。また得られた中空繊維の断面を
測定したところ、外径が250〆で内径が150ぷの中
空繊維となつていた。実施例 3 実施例1で用いた共重合体を55%のロダンソーダ水溶
液に熔解して、14.4%の共重合体濃度を有する溶液
を調製し、該溶液を紡糸原液として鞘部に、流動パラフ
ィンを芯部に用い、実施例1で用いた環状ノズルから、
該紡糸原液を6.0cc/分流動パラフィンを1.8c
c/分の割合で凝固裕中に吐出し、従来公知の方法で得
た流動パラフィン含有繊維をパークロルェチレン中に1
5分間浸潰させて、流動パラフィンを除去して得られた
繊維を、任意な位置で切断して断面を観察したところ、
均一な、かつ真円に近い中空部を有していることが確認
された。
実施例 4 実施例1で用いた紙糸原液を鞘部に、流動パラフィンを
芯部に用い、公知の鞘筒型絞糸用ノズルのノズル径0.
15肌、10000ホールのものを用い、紡糸原液は最
終1のになるように吐出し、流動パラフィンは英重合体
に対して100%になるように凝固浴中に吐出した。
その後水洗、8倍延伸、乾燥等の工程を経て、流動パラ
フィン含有繊維を得た。該繊維をパークロルェチレン中
に浸猿15分間行い、流動パラフィンを除去し、その後
パークロルェチレンを除去して中空繊維をえた。当該繊
維を任意なところで切断して断面を観察したところで、
どの断面も外蓬約4岬、内蓬約17仏の真円に近い中空
部分を有する中空繊維であることが確認できた。また当
該繊維の糸物勢を測定してみたところ、デニールは10
.4デニールで、乾強度は3.05夕/d、乾伸度15
.8%であり、物性的にも非常に優れたものであるとが
わかった。そこで当該繊維で編地を作成したところ非常
に軽い柔軟な編地ができた。本発明の方法によれば、完
全に貫通した真円に近い均一な管構造を有し、充分な延
伸による良好な物性のァクリロニトリル系中空繊維が得
られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 流動パラフイン類又は塩化パラフインを芯部に用い
    て、アクリロニトリル系重合体の無機系溶媒溶液を鞘芯
    型紡糸し、得られた繊維を、緻密化後、有機溶剤で洗浄
    して芯部より流動パラフイン又は塩化パラフインを除去
    することを特徴とするアクリロニトリル系中空繊維の製
    造方法。 2 アクリロニトリル系重合体が、アクリロニトリルを
    60重量%以上含有する共重合体である特許請求の範囲
    第1項記載のアクリロニトリル系中空繊維の製造方法。 3 無機系溶媒が、濃硝酸又は濃硫酸である特許請求の
    範囲第1項記載のアクリロニトリル系中空繊維の製造方
    法。4 無機系溶媒が、ロダン塩である特許請求の範囲
    第1項記載のアクリロニトリル系中空繊維の製造方法。 5 塩化パラフインが塩素を5〜50重量%含む塩化パ
    ラフインである特許請求の範囲第1項記載のアクリロニ
    トリル系中空繊維の製造方法。 6 有機溶剤が炭化水素類である特許請求の範囲第1項
    記載のアクリロニトリル系中空繊維の製造方法。 7 有機溶剤が塩素化炭化水素類である特許請求の範囲
    第1項記載のアクリロニトリル系中空繊維の製造方法。 8 塩素化炭化水素類がパークロルエチレンである特許
    請求の範囲第7項記載のアクリロニトリル系中空繊維の
    製造方法。
JP15129076A 1976-12-16 1976-12-16 アクリロニトリル系中空繊維の製造方法 Expired JPS6039762B2 (ja)

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