JPS6113003B2 - - Google Patents
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- JPS6113003B2 JPS6113003B2 JP2223077A JP2223077A JPS6113003B2 JP S6113003 B2 JPS6113003 B2 JP S6113003B2 JP 2223077 A JP2223077 A JP 2223077A JP 2223077 A JP2223077 A JP 2223077A JP S6113003 B2 JPS6113003 B2 JP S6113003B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- improved dyeability
- fibers
- acrylic fibers
- solvent
- dyeability according
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Artificial Filaments (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
本発明は多孔質性アクリル系合成繊維の製造方
法に関する。その目的は該繊維の染色性を改良す
るにある。 従来アクリル系繊維の中空糸を得るために、多
くの試みがなされ提案がされている。しかしなが
ら多孔性を有する中空糸の場合には、該繊維を染
色しても染料が内部の中空部に入り込んでしまう
ため、染料の色が充分に出てこないという欠点が
あり、かつ表面部分にも多孔質部が存在している
ため光の乱反射を起し、染色系の色が白らけたも
のになつてしまうといつた欠点があつた。 本発明者等は以上のような欠点を解決すべく鋭
意研究を重ねた結果、本発明を完成し、所期の目
的を達成するに至つた。 即ち本発明は、アクリロニトリル系重合体を無
機系溶剤に溶解して得た溶液(紡糸原液A)を鞘
部に、また該アクリロニトリル系重合体溶液に溶
剤に不活性でかつ不溶性の有機物質を分散させた
溶液(紡糸原液B)を芯部に用いて鞘芯型紡糸
し、得られた繊維を緻密化した後、有機溶剤で洗
浄して芯部より前記有機物質を除去することを特
徴とする染色性の改良されたアクリル系繊維の製
造方法である。 以下本発明の構成、効果、実施の態様について
更に詳細に説明する。 本発明におけるアクリロニトリル系重合体と
は、アクリロニトリルの単独重合体、又はアクリ
ロニトリル60重量%(以下、%は特記しない限り
重量%を表わす。)以上からなる共重合体又は混
合重合体を云う。アクリロニトリル以外の共重合
用又は混合重合体用単量体としては、酢酸ビニ
ル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸、
アクリル酸エステル類、メタアクリル酸、メタア
クリル酸エステル類、アクリルアミド、メタアク
リルアミド及びそれらのモノアルキル置換体、ス
チレン、ビニルピリジン及びそのアルキル置換
体、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタ
アクリルスルホン酸及びそれらの塩類等のビニル
単量体が挙げられる。 本発明における重合体溶液の溶媒には、濃硝
酸、濃硫酸等の濃厚な無機酸又はロダンソーダ等
の無機塩が用いられる。濃硝酸の場合には溶解力
の高い55%以上のものが最も望ましい。 本発明において紡糸原液の調製は、鞘部に用い
る紡糸原液Aについては従来慣用の方法、組成で
充分である。また芯部に用いる紡糸原液Bについ
ては従来慣用の方法、組成で調製された溶液に溶
剤に対し不活性でかつ不溶性である有機物質を添
加、分散させたものを用いる。 本発明においては、従来公知の湿式複合紡糸法
(鞘芯型紡糸法)が用いられ、その後の延伸、乾
燥方法についても従来公知の方法が用いられ、又
紡糸口金も従来公知の環状オリフイスを用いれば
良い。 本発明の方法に用いられる無機系溶剤に不活性
でかつ不活性な有機物質とは、n−ヘキサン、シ
クロヘキサン、等の脂肪族炭化水素類、アルキル
ナフテン類を主成分とした流動パラフイン類、お
よび該流動パラフインを塩素化した塩素化パラフ
イン類をいう。塩素化パラフインの塩素含有量は
5〜50%のもので通常市販されているものでよ
い。さらに本発明の方法には、紡糸、水洗、乾
燥、延伸、熱処理、染色等の各工程で脱離しない
高沸点のものが望ましく、流動パラフイン類、塩
素化パラフイン類が好適な物質である。 本発明に用いられる不活性、不溶性の有機物質
の添加量は、アクリロニトリル系重合体の重量に
対して10〜80%である。10%以下では充分な多孔
部分が得られず、また80%以上では紡糸時に糸切
れが発生して繊維形成が困難となる。望ましくは
アクリロニトリル系重合体の重量に対して20〜60
%である。 また該有機物質の添加は、アクリロニトリル系
重合体を前記無機系溶剤に溶解した後に行い、充
分撹拌して微小粒状に分散させればよい。塩化パ
ラフインの分散は繊維形成が可能な程度に細かく
分散させる必要があり、それ以上はいくら細かく
分散させてもよい。 本発明で用いる有機物質の除去用有機溶剤は、
アルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン、
パークロルエチレン等の炭化水素類、塩素化炭化
水素類のようなものが挙げられるが、有機物質を
溶解して、アクリロニトリル系重合体を溶解しな
いものであれば特に限定する必要はない。 本発明の方法において、有機溶剤による洗浄
は、紡糸後繊維を乾燥緻密化した後であれば如何
なる時期に行なつても良く、例えば熱処理工程、
染色工程でもよい。ただし熱弛緩処理工程後に行
なうときは、中空部の消失を防止するのに有効で
ある。 本発明の方法において、鞘部に用いる紡糸原液
Aと芯部に用いる紡糸原液Bに使用するアクリロ
ニトリル系重合体は同一のものであつてもよく、
又異つたアクリロニトリル系重合体であつてもよ
い。鞘芯型紡糸をする際の紡糸原液Aと紡糸原液
Bとの割合は、鞘部が芯部を完全に包み込むに必
要な量又はそれ以上であればよく、特に限定する
必要はない。 本発明の方法によれば、芯部に注入して用いる
有機物質が水に不溶で、かつ沸点も高い為、紡
糸、水洗、延伸の工程で繊維外に溶出することも
ない。又延伸、乾燥、熱処理等の工程で蒸発して
しまうこともなく、繊維の乾燥緻密化後迄芯部に
保有されるので紡糸、延伸、乾燥、その他の工程
で融着して中空部の閉塞の生じることはなく、均
一な多孔質の中空繊維を得ることができる。鞘部
は多孔質性を有していないので、従来より問題と
なつていた染色の際色がでないとか、白けた色に
なるとかいつた欠点が改良された上に、軽量でか
つ柔軟な繊維が得られる。 以下に本発明の実施例を示す。 実施例 1 アクリロニトリル91.5%、アクリル酸メチル
8.0%、メタクリルスルホン酸ソーダ0.5%からな
る共重合体を、70.5%の濃硝酸に溶解して14.5%
の共重合体濃度を有する溶液を調整し、該溶液を
紡糸原液Aとして鞘部に用いた。 紡糸原液Aにアクリロニトリル系重合体に対し
て市販されている流動パラフインを50%添加、分
散させたものを紡糸原液B−1とし、紡糸原液A
に市販の塩素化率40%の塩化パラフインを重合体
に対して60%添加、分散させたものを紡糸原液B
−2とし、また紡糸原液Aにn−ヘキサンを重合
体に対して40重量%添加、分散させたものを紡糸
原液B−3として、紡糸原液B−1、紡糸原液B
−2、紡糸原液B−3を各々芯部に用い、通常の
鞘芯型複合紡糸口金(紡糸孔0.10mm〓、100H)よ
り、紡糸原液の体積比にして、1:1の割合で吐
出し、単糸デニール5dで巻取り速度42.5m/分で
繊維を得た。当該繊維を自由な状態で120℃弛緩
熱処理を行なつた後、パークロルエチレン中に20
分間浸漬して流動パラフインを除去し、熱風で繊
維中のパークロルエチレンを揮散せしめ、最終繊
維を得た。各々の繊維の物性、染着率、染色性、
見掛比重等について比較検討した。また比較のた
め紡糸原液B−1を単独で紡糸し、単糸デニール
3dのものを得、本発明の方法と同様に処理して
比較してみた。
法に関する。その目的は該繊維の染色性を改良す
るにある。 従来アクリル系繊維の中空糸を得るために、多
くの試みがなされ提案がされている。しかしなが
ら多孔性を有する中空糸の場合には、該繊維を染
色しても染料が内部の中空部に入り込んでしまう
ため、染料の色が充分に出てこないという欠点が
あり、かつ表面部分にも多孔質部が存在している
ため光の乱反射を起し、染色系の色が白らけたも
のになつてしまうといつた欠点があつた。 本発明者等は以上のような欠点を解決すべく鋭
意研究を重ねた結果、本発明を完成し、所期の目
的を達成するに至つた。 即ち本発明は、アクリロニトリル系重合体を無
機系溶剤に溶解して得た溶液(紡糸原液A)を鞘
部に、また該アクリロニトリル系重合体溶液に溶
剤に不活性でかつ不溶性の有機物質を分散させた
溶液(紡糸原液B)を芯部に用いて鞘芯型紡糸
し、得られた繊維を緻密化した後、有機溶剤で洗
浄して芯部より前記有機物質を除去することを特
徴とする染色性の改良されたアクリル系繊維の製
造方法である。 以下本発明の構成、効果、実施の態様について
更に詳細に説明する。 本発明におけるアクリロニトリル系重合体と
は、アクリロニトリルの単独重合体、又はアクリ
ロニトリル60重量%(以下、%は特記しない限り
重量%を表わす。)以上からなる共重合体又は混
合重合体を云う。アクリロニトリル以外の共重合
用又は混合重合体用単量体としては、酢酸ビニ
ル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸、
アクリル酸エステル類、メタアクリル酸、メタア
クリル酸エステル類、アクリルアミド、メタアク
リルアミド及びそれらのモノアルキル置換体、ス
チレン、ビニルピリジン及びそのアルキル置換
体、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタ
アクリルスルホン酸及びそれらの塩類等のビニル
単量体が挙げられる。 本発明における重合体溶液の溶媒には、濃硝
酸、濃硫酸等の濃厚な無機酸又はロダンソーダ等
の無機塩が用いられる。濃硝酸の場合には溶解力
の高い55%以上のものが最も望ましい。 本発明において紡糸原液の調製は、鞘部に用い
る紡糸原液Aについては従来慣用の方法、組成で
充分である。また芯部に用いる紡糸原液Bについ
ては従来慣用の方法、組成で調製された溶液に溶
剤に対し不活性でかつ不溶性である有機物質を添
加、分散させたものを用いる。 本発明においては、従来公知の湿式複合紡糸法
(鞘芯型紡糸法)が用いられ、その後の延伸、乾
燥方法についても従来公知の方法が用いられ、又
紡糸口金も従来公知の環状オリフイスを用いれば
良い。 本発明の方法に用いられる無機系溶剤に不活性
でかつ不活性な有機物質とは、n−ヘキサン、シ
クロヘキサン、等の脂肪族炭化水素類、アルキル
ナフテン類を主成分とした流動パラフイン類、お
よび該流動パラフインを塩素化した塩素化パラフ
イン類をいう。塩素化パラフインの塩素含有量は
5〜50%のもので通常市販されているものでよ
い。さらに本発明の方法には、紡糸、水洗、乾
燥、延伸、熱処理、染色等の各工程で脱離しない
高沸点のものが望ましく、流動パラフイン類、塩
素化パラフイン類が好適な物質である。 本発明に用いられる不活性、不溶性の有機物質
の添加量は、アクリロニトリル系重合体の重量に
対して10〜80%である。10%以下では充分な多孔
部分が得られず、また80%以上では紡糸時に糸切
れが発生して繊維形成が困難となる。望ましくは
アクリロニトリル系重合体の重量に対して20〜60
%である。 また該有機物質の添加は、アクリロニトリル系
重合体を前記無機系溶剤に溶解した後に行い、充
分撹拌して微小粒状に分散させればよい。塩化パ
ラフインの分散は繊維形成が可能な程度に細かく
分散させる必要があり、それ以上はいくら細かく
分散させてもよい。 本発明で用いる有機物質の除去用有機溶剤は、
アルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン、
パークロルエチレン等の炭化水素類、塩素化炭化
水素類のようなものが挙げられるが、有機物質を
溶解して、アクリロニトリル系重合体を溶解しな
いものであれば特に限定する必要はない。 本発明の方法において、有機溶剤による洗浄
は、紡糸後繊維を乾燥緻密化した後であれば如何
なる時期に行なつても良く、例えば熱処理工程、
染色工程でもよい。ただし熱弛緩処理工程後に行
なうときは、中空部の消失を防止するのに有効で
ある。 本発明の方法において、鞘部に用いる紡糸原液
Aと芯部に用いる紡糸原液Bに使用するアクリロ
ニトリル系重合体は同一のものであつてもよく、
又異つたアクリロニトリル系重合体であつてもよ
い。鞘芯型紡糸をする際の紡糸原液Aと紡糸原液
Bとの割合は、鞘部が芯部を完全に包み込むに必
要な量又はそれ以上であればよく、特に限定する
必要はない。 本発明の方法によれば、芯部に注入して用いる
有機物質が水に不溶で、かつ沸点も高い為、紡
糸、水洗、延伸の工程で繊維外に溶出することも
ない。又延伸、乾燥、熱処理等の工程で蒸発して
しまうこともなく、繊維の乾燥緻密化後迄芯部に
保有されるので紡糸、延伸、乾燥、その他の工程
で融着して中空部の閉塞の生じることはなく、均
一な多孔質の中空繊維を得ることができる。鞘部
は多孔質性を有していないので、従来より問題と
なつていた染色の際色がでないとか、白けた色に
なるとかいつた欠点が改良された上に、軽量でか
つ柔軟な繊維が得られる。 以下に本発明の実施例を示す。 実施例 1 アクリロニトリル91.5%、アクリル酸メチル
8.0%、メタクリルスルホン酸ソーダ0.5%からな
る共重合体を、70.5%の濃硝酸に溶解して14.5%
の共重合体濃度を有する溶液を調整し、該溶液を
紡糸原液Aとして鞘部に用いた。 紡糸原液Aにアクリロニトリル系重合体に対し
て市販されている流動パラフインを50%添加、分
散させたものを紡糸原液B−1とし、紡糸原液A
に市販の塩素化率40%の塩化パラフインを重合体
に対して60%添加、分散させたものを紡糸原液B
−2とし、また紡糸原液Aにn−ヘキサンを重合
体に対して40重量%添加、分散させたものを紡糸
原液B−3として、紡糸原液B−1、紡糸原液B
−2、紡糸原液B−3を各々芯部に用い、通常の
鞘芯型複合紡糸口金(紡糸孔0.10mm〓、100H)よ
り、紡糸原液の体積比にして、1:1の割合で吐
出し、単糸デニール5dで巻取り速度42.5m/分で
繊維を得た。当該繊維を自由な状態で120℃弛緩
熱処理を行なつた後、パークロルエチレン中に20
分間浸漬して流動パラフインを除去し、熱風で繊
維中のパークロルエチレンを揮散せしめ、最終繊
維を得た。各々の繊維の物性、染着率、染色性、
見掛比重等について比較検討した。また比較のた
め紡糸原液B−1を単独で紡糸し、単糸デニール
3dのものを得、本発明の方法と同様に処理して
比較してみた。
【表】
表1の結果からわかるように本発明の方法によ
る繊維は通常の多孔質性の繊維に比較して同等の
染着率で白らけのない良好な染色性を示すことが
わかつた。また通常の糸物性は従来のものと比較
して劣ることもなく、さらに多くの文献の中に紹
介されている数値に比較しても決してそん色のな
いものである。見掛比重についても、一般にアク
リル系繊維の比重は1.17といわれており、それに
比べればかなり軽量化されたものといえる。 なお見掛比重はデニール径から計算して求めた
値である。また、染着率の測定は、染料20%o.w.
f.浴比1:60ボイル1時間の条件で吸光度計を用
いて染料濃度を測定し、吸着量と元液量との比を
求めたものである。 実施例 2 実施例1で用いた紡糸原液Aを鞘部に、芯部に
は紡糸原液Aに流動パラフインを重合体に対して
5,10,20,60,80%添加、分散させたものを用
い、実施例1と同様にして繊維を得た。当該繊維
を染色して染色性をみたところ各々繊維に白らけ
の発生は認められず、良好なものであつたが、80
%流動パラフインを混入したものはやや糸切れの
発生が認められた。さらに各々の繊維の見掛比重
を測定したところ10%混入したものは1.16を示
し、その他のものは0.15〜1.08の間に入つてい
た。このことからも10%程度の少量混入では充分
な多孔質性繊維になつていないことがわかる。 実施例 3 実施例1で用いた紡糸原液Aと鞘部に紡糸原液
B−1を芯部に用いて実施例1と同様にして、流
動パラフインを含有繊維を得、当該繊維を各々n
−ヘキサン、シクロヘキサン、パークロルエチレ
ン中に浸漬させ流動パラフインを除去した繊維を
作り、その染色性、見掛比重を検討したところ、
いずれの繊維も白らけ等の問題はなく良好な染色
性を示した。また見掛比重も0.97〜1.02の間に入
つており流動パラフインも完全に除去され多孔質
中部繊維になつていることもわかつた。 実施例 4 実施例1で用いた紡糸原液Aを鞘部に、芯部に
は、アクリロニトリル89.8%、アクリル酸メチル
3.5%、アクリルアミド6.3%、メタリルスルホン
酸ソーダ0.4%からなる重合体を71.3%の濃硝酸
に溶解して重合体濃度13.5%の溶液を調製し、当
該溶液に重合体に対して40%の流動パラフインを
添加、分散させた溶液を用いて、実施例1と同様
にして繊維を得、パークロルエチレンで流動パラ
フインを除去して染色性も検討したところ良好な
染色性を示し、見掛比重も0.93であつた。また柔
軟性についても非常に柔軟な繊維が得られた。こ
のことから鞘部と芯部は同一の組成を有する重合
体である必要は全くないことがわかる。 実施例 5 実施例1で用いた重合体を50%のロダンソーダ
水溶液に溶解して14%の重合体濃度を有する溶液
を調製し鞘部に用い、実施例4で用いた重合体を
52%の水溶液に溶解して13.2%の重合体濃度を有
する溶液に、実施例1で用いた塩化パラフインを
重合体に対して40%添加、分散せしめたものを芯
部に用い、実施例1と同様にして単糸デニール
3dの繊維を得、染色性、見掛比重を検討したと
ころ、染色性も良好で見掛比重は1.03であつた。
ロダンソーダを重合体の溶剤として用いても本発
明の目的を充分達成しうることがわかつた。 以上に示したごとく、本発明の方法によれば、
多孔質な中空繊維であつても染色性に全く問題の
ないアクリル系繊維を得ることができ、従来のも
のと比較して非常に軽く、色合いのよい、かつ柔
軟な繊維を得ることが可能となつた。
る繊維は通常の多孔質性の繊維に比較して同等の
染着率で白らけのない良好な染色性を示すことが
わかつた。また通常の糸物性は従来のものと比較
して劣ることもなく、さらに多くの文献の中に紹
介されている数値に比較しても決してそん色のな
いものである。見掛比重についても、一般にアク
リル系繊維の比重は1.17といわれており、それに
比べればかなり軽量化されたものといえる。 なお見掛比重はデニール径から計算して求めた
値である。また、染着率の測定は、染料20%o.w.
f.浴比1:60ボイル1時間の条件で吸光度計を用
いて染料濃度を測定し、吸着量と元液量との比を
求めたものである。 実施例 2 実施例1で用いた紡糸原液Aを鞘部に、芯部に
は紡糸原液Aに流動パラフインを重合体に対して
5,10,20,60,80%添加、分散させたものを用
い、実施例1と同様にして繊維を得た。当該繊維
を染色して染色性をみたところ各々繊維に白らけ
の発生は認められず、良好なものであつたが、80
%流動パラフインを混入したものはやや糸切れの
発生が認められた。さらに各々の繊維の見掛比重
を測定したところ10%混入したものは1.16を示
し、その他のものは0.15〜1.08の間に入つてい
た。このことからも10%程度の少量混入では充分
な多孔質性繊維になつていないことがわかる。 実施例 3 実施例1で用いた紡糸原液Aと鞘部に紡糸原液
B−1を芯部に用いて実施例1と同様にして、流
動パラフインを含有繊維を得、当該繊維を各々n
−ヘキサン、シクロヘキサン、パークロルエチレ
ン中に浸漬させ流動パラフインを除去した繊維を
作り、その染色性、見掛比重を検討したところ、
いずれの繊維も白らけ等の問題はなく良好な染色
性を示した。また見掛比重も0.97〜1.02の間に入
つており流動パラフインも完全に除去され多孔質
中部繊維になつていることもわかつた。 実施例 4 実施例1で用いた紡糸原液Aを鞘部に、芯部に
は、アクリロニトリル89.8%、アクリル酸メチル
3.5%、アクリルアミド6.3%、メタリルスルホン
酸ソーダ0.4%からなる重合体を71.3%の濃硝酸
に溶解して重合体濃度13.5%の溶液を調製し、当
該溶液に重合体に対して40%の流動パラフインを
添加、分散させた溶液を用いて、実施例1と同様
にして繊維を得、パークロルエチレンで流動パラ
フインを除去して染色性も検討したところ良好な
染色性を示し、見掛比重も0.93であつた。また柔
軟性についても非常に柔軟な繊維が得られた。こ
のことから鞘部と芯部は同一の組成を有する重合
体である必要は全くないことがわかる。 実施例 5 実施例1で用いた重合体を50%のロダンソーダ
水溶液に溶解して14%の重合体濃度を有する溶液
を調製し鞘部に用い、実施例4で用いた重合体を
52%の水溶液に溶解して13.2%の重合体濃度を有
する溶液に、実施例1で用いた塩化パラフインを
重合体に対して40%添加、分散せしめたものを芯
部に用い、実施例1と同様にして単糸デニール
3dの繊維を得、染色性、見掛比重を検討したと
ころ、染色性も良好で見掛比重は1.03であつた。
ロダンソーダを重合体の溶剤として用いても本発
明の目的を充分達成しうることがわかつた。 以上に示したごとく、本発明の方法によれば、
多孔質な中空繊維であつても染色性に全く問題の
ないアクリル系繊維を得ることができ、従来のも
のと比較して非常に軽く、色合いのよい、かつ柔
軟な繊維を得ることが可能となつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アクリロニトリル系重合体を無機系溶剤に溶
解した溶液を鞘部に、またアクリロニトリル系重
合体溶液に溶剤に不活性でかつ不溶性である有機
物質を分散させた溶液を芯部に用いて鞘芯型紡糸
し、得られた繊維を緻密化した後、有機溶剤で洗
浄して芯部より上記有機物質を除去することを特
徴とする染色性の改良されたアクリル系繊維の製
造方法。 2 アクリロニトリル系重合体か、アクリロニト
リルを60重量%以上含有する共重合体である特許
請求の範囲第1項記載の染色性の改良されたアク
リル系繊維の製造方法。 3 無機系溶剤が濃硝酸又は濃硫酸である特許請
求の範囲第1項記載の染色性の改良されたアクリ
ル系繊維の製造方法。 4 無機系溶剤か、ロダン塩である特許請求の範
囲第1項記載の染色性の改良されたアクリル系繊
維の製造方法。 5 無機系溶剤が50重量%以上の濃硝酸である特
許請求の範囲第1項記載の染色性の改良されたア
クリル系繊維の製造方法。 6 溶剤に不活性でかつ不溶性な有機物質が流動
パラフインである特許請求の範囲第1項ないし第
5項のいずれかに記載の染色性の改良されたアク
リル系繊維の製造方法。 7 溶剤に不活性でかつ不溶性な有機物質が5〜
50重量%の塩素を含有する塩化パラフインである
特許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれかに
記載の染色性の改良されたアクリル系繊維の製造
方法。 8 有機溶剤が炭化水素類又は塩素化炭化水素類
である特許請求の範囲第1項、第6項、及び第7
項のいずれかに記載の染色性の改良されたアクリ
ル系繊維の製造方法。 9 有機溶剤がベンゼン、ナルエン、キシレンか
ららる群から選ばれる少なくとも1種である特許
請求の範囲第1項、第6項及び第7項のいずれか
に記載の染色性の改良されたアクリル系繊維の製
造方法。 10 有機溶剤がパークロルエチレンまたは該物
質を主成分とする混合物である特許請求の範囲第
1項、第6項、及び第7項のいずれかに記載の染
色性の改良されたアクリル系繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2223077A JPS53111125A (en) | 1977-03-03 | 1977-03-03 | Production of acrylic fiber with improved dyeability |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2223077A JPS53111125A (en) | 1977-03-03 | 1977-03-03 | Production of acrylic fiber with improved dyeability |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS53111125A JPS53111125A (en) | 1978-09-28 |
| JPS6113003B2 true JPS6113003B2 (ja) | 1986-04-11 |
Family
ID=12076984
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2223077A Granted JPS53111125A (en) | 1977-03-03 | 1977-03-03 | Production of acrylic fiber with improved dyeability |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS53111125A (ja) |
-
1977
- 1977-03-03 JP JP2223077A patent/JPS53111125A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS53111125A (en) | 1978-09-28 |
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