JPS6039630B2 - コンクリ−トバケツトの自動着脱装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ダム、建築現場等におけるコンクリート運搬
用バケットの吊下げ装置の自動着脱装置に関するもので
ある。

従来、この種の吊下げ装置は、バケットに設けた掛止金
具の溝にワイヤーロープを挿入し、このワイヤーロープ
の上端を吊下げ枠体のフックに係合してバケットを吊下
げ枠体のフックに係合してバケットを吊下げ枠体に連結
するものであるため、バケットの連結作業が繁雑である
のみならず、ワイヤーロープを鶏止金具の溝に挿入する
際手を挟み込む恐れがあった。

又バケット吊上げ時、吊下げ枠体とバケットの揺動が激
しく危険性が高く、事故発生の要素が非常に多い状態で
あった。

さらにバケットが大きいためこの連結作業および取外作
業に多数の作業員が必要であるという欠点があった。又
、これを改善した先行技術として侍開昭５２一８６６６
３号公報、実公昭４９一３５０８７号公報に開示された
ものは、バケットの吊柄に係脱するピストンが自重によ
って作動位置に復帰させるもの或いは大小２重のラチェ
ット機構を用いたものであって、前者は作動が不安定で
あり、後者は構造が複雑であり、いずれも土砂を使う現
場では故障を生じ易い欠点がある。

そこで、本発明は、この様な欠点を改善し、自動的にバ
ケットと吊下げ枠体とを蓮連結又は取外すことが出来る
と共に、その作動機構を簡素化して土砂による故障を起
すことなく確実に作動しうる経済的な装置を得ることを
目的としたものである。

本発明の構成を図面に示す実施例により詳細に説明する
と、１は吊下げ枠体であって、上端を吊下げ素のローデ
ィングプロック２のフックに連結すると共に、縦枠３を
介して水平にリング状に形成した係止枠４を構成する。

５はバケットであって、その外側壁面には左右対称位置
に各々係合装置６を配置する。７は掛止金具であって、
上記係合装置６の上部ブラケツト９に基端を枢着し、又
先端には前記係止枠４が鉄合掛止する掛止凹部８を有し
、且つ掛止金具７とブラケット９との間にスプリング１
０を張設する。

このスプリング１０は掛止金臭７が係止枠４を係止しう
る突出位置および係止枠４が通過しうる引込位置に回動
する時その中間のデッドポイントを通過することによっ
て、いずれか一方の極端位置を保持するよう取付けられ
る。１１は作動アームであって、係合装置６の下部ブラ
ケツト１２にその基端を枢着すると共に作動アーム１１
とブラケット１２との間に作動アーム１１が常時突出す
る位置を保持するようにスプリング１３を張設する。

さらに作動アーム１１の前記枢着部である枢着軸１４に
は一方クラッチ１５を内包した大歯車１６を取付ける。
該一方クラッチ１５は作動アーム１１がスプリング１３
に抗して下方に回動した時大歯車１６を回動し、又スプ
リング１３の張力で作動アーム１１が突出状態に復帰す
る方向に回動する時は大歯車１６への伝動を断ち、作動
アーム１１のみが回動する。１７は運動機構であって、
下方ブラケット１２にクランク軸１８を枢着し、該クラ
ンク軸１８には前記大歯車１６と噛合する歯車比２：１
の小歯車１９を取付けると共にクランク２０を取付ける
。

又下方ブラケツト１２にはアーム２１の中央部を枢着し
、一方の端部と前記クランク２０との間にリンク２２を
連結し、他方の端部と前記掛止金具７との間にリンク２
３を連結する。なお２４はストッパーであって、作動ア
ーム１１の下方に突設し、係止枠４の下動を受止める。

２５は作動アーム１１に枢着したローラーである。

この様に構成されているので、まず吊下げ枠体１にバケ
ット５を係止するには、バケット５の係合装置６の雛止
金具７を下方に引込ませた状態としておき（第３図参照
）、ついでバケット５に遊鼓するように吊下げ枠体１を
降下させ、作動アーム１１をスプリング１３に抗して押
下げる（第２図鎖線参照）と、該作動アーム１１は枢着
軸１４と回動するため一方クラッチ１５を介して大歯車
１６が１／４回転する。

この大歯車１６の回転は、これと噛合する小歯車１９を
１′２回転するため、これと一体のクランク２０が回転
し、リンク２２は上方に押上げられる。これにつれてア
ーム２１を時計方向に回転し、アーム２１の他端のりン
ク２３を下方に引下げるので、これに連結された掛止金
具７を反騰計万向に回動し、スプリング１０のデッドポ
イントを越えて掛止金具７は突出位置に保持される。吊
下げ枠体１を吊上げると係止枠４はバケット５の側壁を
上昇し掛止金具７の掛止凹部８に鉄入し吊下げ枠体１と
バケット５とは掛止される。これと共に作動アーム１１
は係止枠４の上昇によりその拘束を解かれるためスプリ
ング１３の張力により反時計方向に回動し突出状態に復
帰する。しかし大歯車１６は一方クラッチ１５によって
伝動が断たれているので回転することな〈掛止金具７を
突出状態に保持する（第２図参照）。この状態で吊下げ
枠体１はバケット５を吊上げ目的地に運搬する。次に吊
下げ枠体１をバケット５より離脱するには、バケット５
を接地させ、さらに吊下げ枠体１を降下させると、係止
枠４は掛止金具７より離脱しバケット５の側壁を降下作
動アーム１１に当接し、これを下方に回動する。これに
よって一方クラッチ１５が働き大歯車１６が再び１／４
回転し、これと噛合する小歯車１９を１′２回転するた
めクランク２０、リンク２２、アーム２１が作動し、リ
ンク２３を押上げ掛止金具７を時計方向に回動し、スプ
リング１０のデットポィントを越えて掛止金具７を引込
位置に保持するので（第３図参照）、吊下げ枠体１を上
方に引上げればバケット５より離脱させることができる
。一方作動アーム１１は係止枠４の上昇によりスプリン
グ１３により再び突出状態に復帰すると共に、一方クラ
ッチ１５の空転により連動機構１７を作動しないことは
上記の作動と同様である。以上の如く本発明は、吊下げ
枠体をバケット上に降下させるのみで自動的に連結され
、又自動的に取外されるので、連結取外し作業を極めて
迅速に行なうことができると共に、その係合は的確にで
きるものである。

その上目動的に係脱できるため作業員を最少限に級小で
き、且つ直接手を触れることなく作業を行なうことがで
きるので頗る安全性が高く経済的である等の優れた効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の側面図、第２図は係止時の要部の縦断
側面図、第３図は離脱時の要部の縦断側面図を示す。 １…・・・吊下げ枠体、４・・・・・・係止枠、５・…
・・バケット、６・・・・・・係合装置、７・・・・・
・掛止金具、１１・・・・・・作動アーム、１５・・・
・・・一方クラッチ、１６・・・・・・大歯車、１７・
・・・・・連動機構、１９・・・・・・小歯車、２０…
…クランク、２１……アーム、２２，２３……リンク。 第１図第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ バケツトの外側面に吊下げ枠体と係合する掛止金具
   を設けると共に、該掛止金具の下方に作動アームを枢着
   し、該作動アームは常時前記吊下げ枠体と係合する上動
   位置に付勢され、且つ吊下げ枠体による押下げ下動によ
   つてのみ回転を伝える一方向クラツチを内蔵し、該一方
   向クラツチと前記掛止金具との間を連動機構で連結して
   、作動アームの下動によつて前記掛止金具を吊下げ枠体
   と係合する突出位置と、吊下げ枠体の通過を許す引込位
   置とに、スプリングの張力によるデツトポイントを越え
   て交互に回動されるこをを特徴とすコンクリートバケツ
   トの自動着脱装置。