JPS6039089B2 - 親水性ポリマ−の表面改質方法 - Google Patents

親水性ポリマ−の表面改質方法

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JPS6039089B2
JPS6039089B2 JP15703177A JP15703177A JPS6039089B2 JP S6039089 B2 JPS6039089 B2 JP S6039089B2 JP 15703177 A JP15703177 A JP 15703177A JP 15703177 A JP15703177 A JP 15703177A JP S6039089 B2 JPS6039089 B2 JP S6039089B2
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hydrophilic
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plasma treatment
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JP15703177A
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道彦 浅井
圭四郎 津田
昭 岡太
亨 幸坂
孝彬 鈴木
孝一 高倉
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Description

【発明の詳細な説明】 本発は親水性ポリマーの親水性をさらに著しく高め、親
水性ポリマーの表面を改質する方法に関し、さらに詳し
くは、ポリヒドロキシェチルメタクリレート(PHEM
A)、ポリピニルアルコ−ル(PVA)等の親水性ポリ
マーを特定の条件下にプラズマ処理して親水性ポリマー
の表面を改質する方法に関する。
各種プラスチックス材料をプラズマ処理とすることはす
でに公知であり、フッ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリカーボネート等をプラズマ
処理にて親水性化することも提案されている。
これら従来行われていたプラズマ処理は疎水性の材料を
親水性化するものであり、その親水性化度は、あるにし
てもかなり限られたものである。他方親水性ポリマーは
、すでに材料そのものが親水性であるため、プラズマ処
理にて親水性化するという必要はないと考えられていた
。しかるに親水性ポリマーと云えども用途によってはさ
らに親水性を付与することが望ましく、それにより用途
が一層広がることも期待できる。本発明者らは、かかる
観点より、親水性ポリマーの表面の改質をすべくプラズ
マ処理を検討した結果、特定の条件下にプラズマ処理を
行うと、疎水性ポリマーに付与できるよりはるかに大な
る疎水性を親水性ポリマーに与えることができ、さらに
他のポリマーには見られない保水性の改善という効果を
示すことを見し、出し、本発明を完成したのである。す
なわち本発明は、親水性ポリマーを2×10‐2側Hg
以下の酸素分圧の雰囲気中で、親水化係数△Sが10%
以上となるまでプラズマ処理することを特徴とする親水
性ポリマーの表面改質方法である。本発明にて用いる親
水性ポリマ−は、いかなるものでもよいが、PHEMA
、PVA、及びその共重合体が効果やすぐれるので、特
に好ましい。か)る親水性ポリマーをプラズマ処理する
には、酸素の存在が大きく影響することを認めた。本発
明の目的を達するには、分圧が2×10‐2側Hg以下
より好ましくは4×10‐3柳Hg以下の雰囲気とする
ことが望ましい。それ以上の分圧をもつ酸素雰囲気中で
は、プラズマ処理の効果が急激に低下する。さらにプラ
ズマ発生ガスとしては、ヘリウム、アルゴン、C○、C
02、窒素ガス等が用いられるが、一酸化炭素及び窒素
ガスを用いると特に効果がすぐれる。本発明の一実施態
様により、さらに詳しく説明する。プラズマ処理装置と
して、ベルジャ−型の外部電極型処理器を用い、電極間
で発生したプラズマのアフターグローを試料表面に導入
してプラズマ処理をする。まず処理に当って装置内を真
空ポンプで0.01tor以下に減圧する。即ち装置の
リークが0.01のrに耐えるものを使用する。装置内
を0.01山r以下に保った状態でプラズマ発生ガスを
導入し、装置内を0.1〜公orに保持し、電極間に1
3.58MHzlo〜100Wを印加する。プラズマ処
理時間はプラズマの出力との兼ね合いで決定されるが、
50Wでは5分程度、IONVでは2び分程度、100
Wでは2分程度で所期の目的が十分に達せられる。か)
る条件は結局は、彼処理ポリマーの親水化係数△Sが1
0%以上となるように調整される。ここで親水化係数△
Sとは、被処理ポリマーの表面層近傍の親水性化の程度
を示すもので、次式により求める。△S=(Sx−So
/So)xloo So:未処理の絶乾試料が水中で吸水する量(爪9)を
試料の単位表面積(cの当り‘こ換算した値Sx:処理
した絶乾試料が水で吸水する量(の9)を試料の単位表
面積(cあ)当り‘こ換算した値未処理及び処理試料を
0.01柳Hg以下の雰囲気で絶乾し重量と表面積を測
定する。
これを蒸留水中に浸潰し含水ゲル化が水中で平衡に達し
た後試料を蒸留水中から取り出し、試料下部に付着した
水を炉紙に接触させて除去した時の重量を未処理、処理
試料それぞれに秤量し、試料の単位表面積当りの保持水
量に換算して、それぞれSo、Sxとし、上式に従って
親水化係数△Sを算出する。ここで表面積はフィルム状
の試料では縦、横、厚み等から計算し、各種形状のもの
では近似法又はBET法(吸着法)から求める。△Sが
10%未満のプラズマ処理では、本発明の目的とする親
水化が十分でない。上述のように親水化された親水性ポ
リマーは次のような改善された性能を有する。
試料の表面のぬれ特性を水滴法を用いて前進接触角を測
定すると、禾処理のPHEMA、PVAは約800 、
700 であったものが、処理後の試料ではそれぞれ6
00、50o以下の接触角を示すようになり、表面ぬれ
特性が著しく向上することが認められた。さらに処理後
の試料を水中に浸潰し、十分に含水せしめた含水ゲルの
水分蒸発速度を200065%RHで測定すると、プラ
ズマ処理した試料の水分蒸発速度が大きく低下し、含水
ゲルの保水性が改善されることを見い出した。か)る現
像は、表面ぬれ特性に示される親水性が向上することと
は必ずしも相関するものではなく、その機構は十分明ら
かでなく、全く予期せざる効果であった。1例として、
アルゴン0.2brの存在下50WIO分間プラズマ処
理したPHEMAの△Sの経時変化をみると、次の通り
であり、△Sが時間につれて増加するのは、水分保持性
のすぐれることを示している。
時間 So Sx △S 0分 7.60 8.64 13.7%1
0 6.67 7.84 17.
530 4.93 5.90 1
9.7本発明により処理された親水性ポリマーは、医用
高分子材料として有用である。
本発明に用いるPHEMAはその親水性を利用してナソ
フトコンタクトレンズとして用いられている。しかし現
在のソフトコンタクトレンズは、装着して室外で少し強
い風に当ったり、乾燥した室内に長時間滞留していると
コンタクトレンズの表面が乾燥し、まぶたがレンズに引
つついて不快感が強くなったり、しいては眼球をいため
たりする症状を訴えることが多い。これに対し本発明の
処理をしたPHEMAをコンタクトレンズに使用すれば
、親水性が改善されていることにより、装着時のなじみ
は一層改良される上に、上述したレンズ自身の乾燥も、
保水性が改善されていることより、大きく改善すること
ができるのである。レンズの他、人工気管、人工鼻、人
工皮膚、カテーテル等の医用材料に使うことができる。
親水性ポリマーはその用途目的に応じて、フィルム、成
形品、繊維状物等各種形状のもので処理することができ
る。以下実施例により本発明をさらに説明する。
実施例 1厚さ約0.3側のPHEMAのキャスト重合
フィルムを水で表面洗浄後20×3仇岬こ切断した試料
を用い減圧乾燥した後、プラズマ装置内に設置し、装置
内を0.005torになるまで真空ポンプで減圧にす
る。つぎにアルゴンガスを導入し、0.2orに保持し
た後、プラズマ処理を行なう。処理条件は13.58M
I七、出力50Wで5分間行なった。処理した試料の前
進接触角を水滴で測定すると690であり、未処理試料
では820であり、親水化が十分進んでいた。△Sを測
定すると、10.8%であり、表面に付着する水の量は
10%も増加しており、定性的に見ても未処理試料では
水から取り出して少しすると表面が乾いてくるのに対し
て処理試料では1分以上空中にさらしておいても試料は
水の層でおおわれており、顕著な差が見られた。実施例
2実施例1と同一の試料を用いプラズマガスとして一
酸化炭素を0.2oQ蔓入し、30Wで30分間プラズ
マ処理を行なった。
他の条件は実施例1と同一で行なった。得られた試料の
水による前進接触角を測定すると570を示し未処理試
料に比べ非常に親水化が進んでいた。△Sを測定すると
19.3%を示し、表面に付着する水の量が非常に増大
しており、空気中へ放置した時の水の保持量も処理試料
では非常に多かった。実施例 3 重合度1700のPVAポリマーを用いてガラス板上で
水溶液からキャストフィルムを作った後160℃で15
分間熱処理した厚さ0.5肌のフィルムを用い、プラズ
マ処理装置内に置いた後装置内が0.001torにな
るまで真空ポンプで真空に引いた後窒素ガスを.2Pr
導入して30分保持した後電極間に13.58M世、7
0Wの電力を印加し8分間プラズマ処理をした。
得られた試料の前進接触角は430を示し、未処理試料
ネでは7があり、非常に親水性になっていることがわか
った。
さらに△Sを測定すると23.2%となり試料表面に多
量の水を吸着していることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 親水性ポリマーを2×10^−^2mmHg以下の
    酸素分圧の雰囲気中で、親水性化係数△Sが10%以上
    となるまでプラズマ処理することを特徴とする親水性ポ
    リマーの表面改質方法。
JP15703177A 1977-12-26 1977-12-26 親水性ポリマ−の表面改質方法 Expired JPS6039089B2 (ja)

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JPS5487758A JPS5487758A (en) 1979-07-12
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JPS585338A (ja) * 1981-07-03 1983-01-12 Teijin Ltd 易接着性ポリエステルフイルムおよびその製造方法
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DE102009040949A1 (de) * 2009-09-11 2011-03-31 Evonik Stockhausen Gmbh Plasmamodifizierung wasserabsorbierender Polymergebilde

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