JPS6038861B2 - 電解コンデンサ電極用アルミニウム箔の電解エッチング方法 - Google Patents

電解コンデンサ電極用アルミニウム箔の電解エッチング方法

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JPS6038861B2
JPS6038861B2 JP14321480A JP14321480A JPS6038861B2 JP S6038861 B2 JPS6038861 B2 JP S6038861B2 JP 14321480 A JP14321480 A JP 14321480A JP 14321480 A JP14321480 A JP 14321480A JP S6038861 B2 JPS6038861 B2 JP S6038861B2
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Japan
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etching
acid
aluminum foil
electrolytic
stage
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JP14321480A
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浩三 新井
武 西崎
忠夫 藤平
広一 置田
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Altemira Co Ltd
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Showa Aluminum Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は電解コンデンサの電極用アルミニウム箔の電
解エッチング方法に関る。
電解コンデンサ用のアルミニウム電極箔は、その実効表
面積を拡大して単位体積当りの静電容量を増大するため
、一般に電気的或いは化学的エッチング処理が施されて
いる。
そして、この舷面率をあげるために、従来からエッチン
グ孔をなるべく多くする研究が種々なされたきた。とこ
ろが、従来の電解エッチング技術では、一般的にエッチ
ング孔を多くしようとすると、アルミニウム箔の表面の
溶解も同時に進行して腐食減量が増大し、機械的強度が
損われるという問題があった。このため、拡面率はエッ
チング後の機械的強度に制限されて、これを顕著に増大
せしめることが困難であった。この発明は、かかる問題
点を解決し、舷面率を顕著に増大して静電容量を大幅に
向上し、かつ機械的強度にも陵れたアルミニウム電極箔
を得ることができる電解エッチング方法を提供しようと
するものである。
そこで、この発明は、エッチング処理を前段エッチング
と後段エッチングとの少なくとも2段階に分けて行うも
のとし、前段エッチングは、塩素イオン2〜15%と、
硫酸、複酸、クロム酸およびリン酸からなる多孔質皮膜
生成酸のうちの少なくとも1種1〜35%とを含む50
〜10000の水溶液中で、電流密度5〜40A/dめ
の直流を用いて行い、後段エッチングは、塩素イオン2
〜15%と、綾酸、リン酸、クロム酸、ホウ酸、酒石酸
、コハク酸、マレィン酸、クエン酸および硝酸からなる
表面溶解抑制酸のうちの少なくとも1種0.03〜3%
とを含む50〜100q○の水溶液中で、電流密度0.
5〜7A/d枕の直流を用いて行うことを特徴とするも
のである。
エッチング処理を前段エッチングと後段エッチングとの
2段階に分けて行うのは、前段エッチングにより多孔質
の酸化皮膜を生成して、エッチング孔が高密度に存在す
るエッチング表面を形成し、次いで後段エッチングによ
り、そのエッチング孔の部分を集中的にアタックして該
孔を更に深くかつ太くして高い鉱面率を得んとするがた
めである。
従って、これらの前段および後段の各エッチングは必ず
しも単一工程で実施する場合のみに限らず、その個々を
2段階で実施する場合、即ち全体としてエッチング処理
を3段階以上で実施する場合もこの発明の範囲に包含さ
れる。次に、上記前段および後段の各エッチング処理工
程につき更に詳しく説明する。
〔前段エッチング工程〕
前段エッチング工程に於けるエッチング液中の塩素イオ
ン濃度は、これが2%未満であると所期するエッチング
効果が得られず、15%を超えるとアルミニウム箔表面
の全面的な熔解が進行する。
従って、上記範囲内で、特に好ましくは5〜8%程度と
するのが良い。塩素イオンを含む水溶液に添加する多孔
質皮膜生成酸は、アノード分極により酸化膜を生成する
酸のうちでも可及的多孔質の酸化皮膜を生成しうる種類
のものに限定される。
即ち該酸としては、硫酸、綾酸、リン酸およびクロム酸
のうちの少なくとも1種に限定されるものである。これ
らの種類の酸は、アノード分極により多孔質の酸化皮膜
を生成しうるものである点で均等物であるが、なかでも
、特に硫酸は、他のものに較べ単位面積当りに特に多数
個のエッチング孔を繊密に形成しうる点で好ましい。上
記多孔質皮膜生成酸の好適な添加量は酸の種類によって
異なるが、いずれの場合においても1%未満の場合には
エッチング核となる孔を全面的に均一かつ高密度にもっ
た多孔質皮膜の生成が不充分なものとなり、結果的に静
電容量の充分な向上をはかることができない。反対に上
記酸の添加量が35%をこえる場合には、箔表面の全面
熔解が起こり、強度維持に悪影響を及ぼす。従って、上
記酸の添加量は1〜35%の範囲内とすべきであり、特
に好ましくは10〜20%の範囲が良い。このような範
囲での上記多孔質皮膜生成酸の添加により好結果が得ら
れるのは、該酸を含む液中でアルミニウム箔をアノード
分極させることにより、箔表面に1松当り1億個以上も
の孔を均一にかつ高密度にもつた多孔質酸化膜を生成し
、その孔を塩素イオンが侵食し、孔以外の部分は酸化膜
で覆われているために箔表面の溶解が抑制され、結果と
して塩素イオンのみによるエッチングに比べて、エッチ
ング孔が非常に多くなり、かつ深くなるためと考えられ
る。前段エッチングでのエッチング液の温度も効果に重
要な影響を及ぼす。
これが50qC未満の場合はエッチング効果が少なく、
100qoを超えると表面の全面溶解が起こる。従って
50〜100つ0の範囲内で、特に好適には70〜90
qoの範囲が好ましい。一方、電流密度は、これが船/
dで未満の場合はやはりエッチング効果に乏しく、反対
に40A/d〆を超えると全面溶解が起こる。従ってこ
の範囲内で、特に好ましくは10〜2則/d淋とすべき
である。また、前段エッチングの電気量は、500〜3
000クーロン/dでの範囲が良好であり、特に150
0〜2000クーロン/dめの範囲が最適である。
即ち、500ク−ロン/dで未満の場合はエッチング効
果が少なく、3000クーロン/d〆を超えると全面溶
解が進行する。前段エッチング工程は、上記のようにエ
ッチング液への硫酸、袴酸、リン酸あるいはクロム酸の
比較的高濃度の添加、および通常の電解処理条件に較べ
ると比較的高液温かつ高電流密度の条件下において行う
ものである。
従ってかかるエッチングは非常に苛酷なものであり、こ
のためエッチングが進行するにつれてエッチング孔内は
発生ガスや溶解したアルミニウムイオンなどによって電
気抵抗が高くなり、エッチング孔内でのエッチングが停
止していまい、表面の溶解が進行する。従って、この発
明は、エッチング孔内でのエッチングが停止した時点で
前段エッチングを終了し、次に後段エッチングにより、
表面溶解を抑制しながり、エッチング孔をさらに深く、
太くすることにより所期する目的を達成するものである
。〔後段エッチング工程〕後段エッチング工程における
エッチング液中の塩素イオン濃度は、前段エッチングの
場合と同様の理由から2〜15%の範囲が良好であり、
特に5〜8%の範囲が最適である。
この塩素イオンを含む水溶液に添加する表面溶解抑制酸
は、アノード分極によりアルミニウム表面に酸化皮膜を
生成して該表面の溶解を抑制する作用を果すものである
従って、該酸は、アルミニウムに対して比較的溶解性の
少ない酸化性酸が好適に用いられるものであり、本発明
においては該酸の種類として、具体的には袴酸、リン酸
、クロム酸、ホウ酸、酒石酸、コハク酸、マレイン酸、
クエン酸および硝酸に限定され、これらの中の少なくと
も1種以上がエッチング液に添加される。上記の各種の
酸は、本発明が所期する作用の面において相互に実質的
に均等物である。ただ後段エッチングは、アルミニウム
箔表面の溶解を抑制しながら、エッチング孔内でのエッ
チングを進めるものであるから、上記の酸の高濃度の添
加はエッチング孔を太くする効果に乏しいものとなるた
め好ましくない。これは、上記酸の高濃度の添加により
、エッチング孔内にも酸化膜が形成され、該孔内のエッ
チングを抑制してしまうためと考えられる。また、アノ
ード分極により酸化膜を生成する酸のうちでも、本発明
において限定される前記の種類の酸以外の酸、特に例え
ば硫酸の如きは、その添加によって溶解性が非常に強く
なり、エッチング孔内の発生ガスのために孔内エッチン
グの進行が妨げられると共に、表面熔解を併発して拡面
率を低下せしめるため不適である。上記の酸の好適な添
加量は酸の種類によって異なるが0.03〜3%の低濃
度の範囲に限定され、最も好ましくは0.1〜1%の範
囲である。この添加量が0.03%未満であると、アル
ミニウム表面の溶解を抑制する効果は少なく、逆に3%
を超えるとエッチング孔を太くする効果に乏しい。後段
エッチングにおけるエッチング液の温度は、これが低す
ぎると、前段エッチングで形成したエッチング孔を太く
する効果に乏しく、逆に高すぎる場合は全面溶解が起こ
る。
従って好適な温度範囲は50〜10000であり、特に
70〜900Cの範囲が最適である。電流密度について
一般的にいえることは、後段エッチングは、発生ガスな
どによりエッチング孔内でのエッチングが停止しないよ
うにする必要があるため、相対的に低い電流密度でエッ
チングしなければならない。
しかし電流密度が0,弘/d〆未満と低すぎる場合は、
電気化学反応の中に占める化学反応の割合が高くなりす
ぎ、エッチング孔を深くする効果に乏しく全面溶解につ
ながる。逆に7A/d淋を超える高い電流密度とした場
合にもアルミニウム箔の全面溶解が起こり、好ましくな
い。従って、0.5〜7A/d〆の範囲で処理すべきで
あり、特に2〜軟/d〆の範囲が最適である。一方、後
段エッチングの電気量の範囲は、1000クーロン/d
の未満ではエッチング孔を深く太くする効果が少なく、
4000クーロン/d椎を超えると全面熔解が起こるた
め、このような範囲内で、特に好ましくは2000〜3
000クーロン/d〆の範囲で処理するのが良い。
この発明によれば、前述のような諸条件によって電解エ
ッチングを行うものであるから、前段エッチングによっ
てアルミニウム箔の表面に専ら多数個のエッチング孔を
高密度にしかも比較的深く形成し、次いで後段エッチン
グにより該エッチング孔内を集中的にエッチングしてこ
れを更に太くかつ深くするものであり、結果において舷
面率を顕著に増大して静電容量を大幅に向上めしめ、電
解コンデンサの一層の小型化、軽量化を可能にするのは
もとより、拡面率の増大によって機械的強度が損われる
欠点がなく、エッチング、化成、組込みなどの一連の工
程においてアルミニウム箔の切断等の危険性が少なく、
その生産能率の向上をはかることができる。
以下、この発明の実施例を比較例とともに示す。
供試料として、純度99.99%、厚さ0.1肋の燐鈍
済アルミニウム箔を用い、前段エッチングとしてこれを
先ず第1表に示す各種電解条件でェッチン0クー処理し
た。
第1表:前段ェンチンク条件 次いで、上記前段エッチングにより得られた各アルミニ
ウム箔につき、第2表に示す各種電解条件でそれぞれ後
段エッチングを施した。
第2表:エッチンク条件 上記により得られた各エッチング箔を、棚酸溶液中で3
80Vに化成したのち、各試料についてエッチング溶解
量、静電容量、引張り強さを測定した。
その結果を第3表に示す。第3表 上表から明らかなように、本発明の実施によれば、強度
が優れており、しかも静電容量の大きい電気特性に優れ
たコンデンサ電極用アルミニウム箔を得ることができる

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エツチング処理を前段エツチングと後段エツチング
    との少なくとも2段階にわけて行うものとし、前段エツ
    チングは、塩素イオン2〜15%と、硫酸、蓚酸、クロ
    ム酸およびリン酸からなる多孔質皮膜生成酸のうち少な
    くとも1種1〜35%とを含む50〜100℃の水溶液
    中で、電流密度5〜40A/dm^2の直流を用いて行
    い、後段エツチングは、塩素イオン2〜15%と、蓚酸
    、リン酸、クロム酸、ホウ酸、酒石酸、コハク酸、マレ
    イン酸、クエン酸および硝酸からなる表面溶解抑制酸の
    うちの少なくとも1種0.03〜3%とを含む50〜1
    00℃の水溶液中で、電流密度0.5〜7A/dm^2
    の直流を用いて行うことを特徴とする、電解コンデンサ
    電極用アルミニウム箔の電解エツチング方法。
JP14321480A 1980-10-13 1980-10-13 電解コンデンサ電極用アルミニウム箔の電解エッチング方法 Expired JPS6038861B2 (ja)

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JPS60175409A (ja) * 1984-02-20 1985-09-09 昭和アルミニウム株式会社 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔の製造方法

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