JPS6038475B2 - 電解用イオン交換樹脂膜 - Google Patents

電解用イオン交換樹脂膜

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JPS6038475B2
JPS6038475B2 JP50045292A JP4529275A JPS6038475B2 JP S6038475 B2 JPS6038475 B2 JP S6038475B2 JP 50045292 A JP50045292 A JP 50045292A JP 4529275 A JP4529275 A JP 4529275A JP S6038475 B2 JPS6038475 B2 JP S6038475B2
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acid
electrolysis
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康治 尾上
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昭彦 中原
昭爾 村上
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Tokuyama Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アルカリ金属ハロゲン化物の電解に適したイ
オン交換樹脂膜を提供するものである。
今日、水銀公害の観点から、水銀法食塩電解により苛性
ソーダ、塩素、水素等を製造する方法は、隔膜法電解に
全面的に転換しつつある。しかしながら、これら隔腰法
電解には致命的な欠陥があり、それは得られる苛性ソー
ダが不純なことである。即ち、通常のアスベスト、弗素
化合物系の隔膜を用いる食塩電解においては、得られる
陰極液は、10〜12%の苛性ソーダ、12〜16%の
食塩と更に次亜塩素酸ソーダを含んでいる。これを蒸発
遂において、苛性ソーダ濃度が49%まで濃縮すると、
苛性ソーダ中への溶解度の関係から1〜2%の食塩及び
酸化剤が熔存する。そこで、この隔膜法電解によって得
られた苛性ソーダを液体アンモニア、その他の方法によ
って精製することが行われている。しかしこの精製工程
によって得られる苛性ソーダは極めて高価なものとなっ
てしまう。また、従来の隔膜に代えて、密な構造を有す
るイオン交f製樹脂膜を隔膜として用いて電解する方法
が各種提案されている。例えば、耐酸化性のあるポリパ
ーフルオロ炭素に直接又は置換基を介してスルホン酸基
を結合した強酸性イオン交換樹脂膜を、陽極と陰極との
間に配して用いる2室によって食塩を電解し陰極液とし
て苛性ソーダを取得する方法がある。しかし、このスル
ホン酸型の陽イオン交≠剣樹脂膜を用いる電解において
は、大量の水酸イオンが膜を通して陰極室から陽極室へ
移動するため、苛性ソーダ生成の電流効率が低いという
欠点がある。この点の改良として、陽イオン交換樹脂膜
の一方の側をアンモニアにより酸アミド化する方法、陽
イオン交f製樹脂膜の片側或は両側或は内部に陰イオン
交換性の薄層を存在させる方法、また同様に中性の薄層
を存在させる方法等があり、いずれもそれなりの成果を
挙げている。本発明は、上記の欠点を補う改良した電解
用イオン交換樹脂膜(以下単に隔膜とも言う)を提供す
るものである。即ち、本発明は、炭素鎖を主鎖とし、カ
ルボキシル基が側鎖の末端に存在するパーフルオロカ−
ボン系陽イオン交換樹脂膿であって、該側鎖中にスルホ
ニル基が存在し、且つ該スルホニル基とカルボキシル基
との間に炭素、窒素、酸素又は硫黄の原子が介在してい
ることを特徴とするアルカリ金属ハロゲン化物の電解用
腸イオン交モ剣樹脂膜を提供する。本明細書において、
炭素鎖とは、炭素原子が−列状に相互に結合した状態、
例えばポリメチレンと同じ炭素骨格を意味する。
またフルオロカーボン系とは、炭化水素基の水素が一部
又はことごとくフッ素原子に置換した形態であることを
意味するものである。本発明の隔膜を用いて電解すれば
、苛性ソーダが高純度で、且つ高電流効率で得られる。
本発明の隔膜は、母体が高分子体であってスルホニル基
およびカルボキシル基が炭素、窒素、酸素、又は硫黄の
元素を介し、更には弗素元素がそれぞれ化学的に結合し
た均質高分子物に代表されるが、この他に次の如きブレ
ンド物も含まれる。
即ち、炭素鎖を主鎖とし、側鎖にスルホニル基と末端に
存在するカルボキシル基とが、炭素、窒素、酸素又は硫
黄の元素を介して結合しているフロロカーボン系高分子
化合物と、弗素含有炭化水素系高分子体とのブレンド物
であって、且つ隔膜としての形状及び機械的性質を保有
しているブレンド物及びこれらの部分架橋物等である。
本発明の特徴は、特定の側鎖を有するフルオロカーボン
系陽イオン交≠奥樹脂膜にある。
即ち、上記の側鎖は、その末端にカルボキシル基が存在
し、更に側鎖中にスルホニル基が存在する。そして、該
スルホニル基とカルボキシル基との間に炭素、窒素、酸
素又は硫黄の原子が介在している構造である。これを式
で示すと例えば次の如くなる。−(R,)n−S02−
(R2)n−Y−(R3)n−C00日(但し、R,、
R2及びR3は夫々同一又は異なる炭素数が1以上の2
個の炭化水素残基で、nは0又は1であり、Yは炭素、
窒素、酸素及び硫黄から選ばれた原子であって、その原
子価に応じて水素又は炭化水素残基が結合しているもの
であり、これらの炭化水素残基の水素原子の1部又は全
部が、ハロゲン及び(又は)ハロゲン化アルキル基で置
換されていてもよい。
)斯様な化学的構造を有する本発明の隅膜はイオン交換
基としてカルボキシル基を有するが、他のイオン交換基
としてスルホン酸基等の腸イオン交換基を有していても
よい。
しかしながら、本発明の隅膜は全イオン交換容量のうち
、少くとも10%がカルボキシル基であることが好まし
い。いずれの場合であっても本発明の隔膜の全イオン交
換容量は一般に0.2heq′タ乾燥膜以上であれば良
い。カルボキシル基以外の腸イオン交換基としては、例
えば、スルホン酸基、リン酸基、フェノール性水酸基、
亜リン酸基、チオール基、硫酸ェステル基、亜リン酸ェ
ステル基などがある。本発明の隔膜は、均質な高分子物
質あるいはブレンド物、グラフト重合物等の高分子組成
物から構成されるものであるが、いずれにせよ、スルホ
ニル基とカルボキシル基とが隔膜中に可及的に均−に分
散して存在し、好ましくは炭素、窒素、酸素又は硫黄の
元素を介して化学結合して存在していることが必須であ
る。
このような隔膜を用いて、アルカリ金属ハロゲン化物、
就中食塩水の電解において食塩その他の不純物溶存量が
少ない苛性ソーダが高い電流効率で得られるのである。
更に弗素元素を有しているので耐久性の高い隔膜となつ
ている。本発明の隔膜の製造に際しては、一般に弗素を
化学結合した高分子体を直接の原料とするのが好ましい
弗素を化学結合した高分子体は各種市販されており、そ
れらのものが何等制限なく使用出来るが、好ましくは、
弗化ビニル樹脂、三発化−塩化樹脂、三弗化ビニル樹脂
、パーフルオロビニルェーテル樹脂を母体としたスルホ
ン酸型の腸イオン交≠鰯樹脂膜等が使用される。特に、
耐酸化性の観点からパーフルオロカーボンスルホン酸型
の陽イオン交≠奥樹脂膜が好ましく使用される。市販さ
れているパーフルオロカーボンスルホン酸型の陽イオン
交換樹脂膜の一つに(但し、1、nは0又は正の整数、
mは正の整数を表す。
)の化学構造をもつもの例えばデュポン社製“ナフイオ
ン”(商品名)がある。
このようなパーフルオロカーボンスルホン酸型の腸イオ
ン交換樹脂膜を本発明の隅膜に変換することができる。
例えばこのようなものを本発明に用いるときには、該膜
を、塩化チオニル、五塩化リン、クロルスルホン酸等で
処理してスルホン酸基を酸ハラィド基化し、次いで、こ
の酸ハラィドと反応しうる反応活性な基を有し、且つカ
ルボキシル基を有する化合物(例えばアミノ酸類)と反
応させるか、或いは、酸ハラィド基と反応しうる反応活
性な基を有し、且つ容易にカルボキシル基に変換しうる
基を有する化合物(例えばィミノジアセトニトリル)と
反応せしめたのち、カルボキシル基に変換してカルボキ
シル基を導入して、本発明の隔膜とするのが一般的であ
る。また、酸ハラィド基と反応しうる反応活性な基を有
し、且つ他の反応活性な基を有する化合物を用い、この
反応活性な基はそれ自体カルボキシル基への導入に用い
られるか、或はカルボキシル基の導入に用いられる化合
物を用いて、カルボキシル基を導入する方法、例えば、
ヘキサメチレンベンタミンと反応させ未反応のアミノ基
、ィミノ基とモノクロル酢酸と反応させてカルボキシル
基を導入して腿膜とする方法も採用される。
酸ハラィド基と結合しうる官能基としては、1級ァミノ
基、2級アミ/基、アルコール性水酸基、ェポキシ基、
チオール基、活性メチレン基、活性メチル基、活性メチ
ン基等が、また、容易にカルボキシル基に変換しうる官
能基としては、ニトリル基、カルボン酸ハラィド基、カ
ルボン酸アミド基、カルボン酸ェステル基等があげられ
る。
以上に示した、酸ハラィド基と反応しうる反応活性な基
を有し、且つ、直接あるいは間接にカルボキシル基を導
入しうる化合物としては、前述した化合物の外に、ヒド
ラジン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン、テトラメチレンジアミン、テト
ラエチレンベンタミン、2−アミノピリジン、3−アミ
ノピリジン、4ーアミノピリジン、ピベラジン、エタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、/ぐラーアミノサル
チル酸またはそのナトリウム塩、メターアミノサリチル
酸またはそのナトリウム塩、アミノ酸類(グルタミン酸
またはナトリウム塩、ヒスチジン、バリン、グリシン、
オルニチン、チロシン、ロイシン、システイン、シスチ
ン、アス/ぐラギン、アスパラギン酸、アラニン、セリ
ン、ジヱンコール酸、アミノ酪酸、トレオニン、ノルバ
リン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、シトルリ
ン、フエニルアラニン、ジヨードチロシン、チロキシン
、ジオキシフエニルアラニン、ジプロムチロシン、プロ
リン、オキシプロリン、トリプトフアン、アルギニン、
リジン、カナバニン、チオールヒスチジン等のDL−、
D−、L−型アミノ酸)、アミノナフチレンカルボン酸
類、アミノピコリン、アミノプテリン、アミノキノリン
類、アミノフェノール類、アミノメチルフェノール類、
アミノメチルチアゾール類、アミノ安息香酸類、アミド
ール、アミノチモール類、アミノィミダゾールカルボン
酸アミド類、アミノィンド−ル、インジゴジイミド、ア
ミノウラゾール、アミノオキシアンスラキノン類、。−
アミノ−y−オキシピメリン酸、2−アミノー4−オキ
シピリミジン、アミノクレゾール類、アミノハロゲン化
アントラキノン、アミノジフヱニルメタン、Q−アミノ
ジフェニルメタン、アミ‐ノチアゾ−ル類、アミノチオ
フェノール類、アミノチオフェン類、アミノニトロフェ
ノール類、アミノビフェニル類、アミノピラゾール類、
アミノフェナントレン類、アミノフェナシルアルコール
類、アミノフラン類、アミノフルオレン類、アミノプロ
ピルベンゼン類、アミノトリアゾール類、アミノトリフ
ェニルカルビノール類、アミノトリフェニルメタン類、
アミノナフトール類、アミノアセトフェノン、アミノベ
ンゾフェノン、ビタミンB,、B等の1級または2級の
アミノ基を有するビタミン類、ィミノジ酢酸、2・4ジ
ニトロフェニルヒドラジン、0一、m−、p−アミノ安
息香酸、0−、m一、p−アミノスチレン、エチレンイ
ミン、0−、m−、pーフエニレンジアミン、アルサニ
ル酸、ジシアンジアミド、ィソニコチン酸ヒドラジド、
フタルイミド、フエニルグリシン、ビスマルクブラウン
、オーラミンコンク、マジエンタ、クリシディン、クリ
スタルバイオレット等のアミノ基を有する染料類、ポリ
エチレンィミン、ポリビニルアミン、ポリアミノスチレ
ン、ポリビニルイミダゾール、モノアルキルアミン類、
ジアルキルアミン類、アニリンとホルマリンの縮合物、
フェニレンジアミン類とアルデヒドの縮合物、メラミン
、グアナミン類、グアナジン、グアナゾール、グラニジ
ン、グアニル酸、グアニン、グアノシン、アミノアセト
フエノン、アミノイソキノリン、8ーアニリノクロトン
酸、アニリンブラツク、Q−アミノナフタリン、8ーア
ミノナフタリン、アミノアゾナフタリン類、アミノアセ
トフエノン、アミノアセトアニリド、アミノアセトアミ
ド、アミノアントラキノン、アミノ安息香酸ブチル、ジ
メチルアミノアルコール、ジエチルアミノアルコール、
ジメチルエチルアルコール、ジエチルエチルアルコール
、アミノー4ーメチルーアミルアルコール、アリルアミ
ン、アミノスチレン類、トリメチルアミノアルコール、
トリェチルアミノアルコール、トリプロピルアミノアル
コール、トリメチルエチルアルコール、トリエチルエチ
ルアルコール、メチルアミノアルコール、エチルアミノ
アルコール、プロピルアミノアルコール、メチルアミノ
エタノール、エチルアミノエタノール、プロピルアミノ
エタノール、アミノメチルアルコール、アミノエチルア
ルコール、アミノプロピルアルコール、アミノベンジル
アルコール類、アミノアミルアルコール、アミノプチル
アルコール、アミノドデシルアルコール、アミノベンズ
アルデヒド類、アミノベンズアミド類、アミノベンゾオ
キサゾール類、アミ/ペンゾキノン類、アミノベンゾチ
アゾール類、アミノベンゾニトリル類、アミノベンゾフ
ェノン類、アミノアルキルアントラキノン類、アミノメ
チルキノリン類、アミノレゾルシン類、アミノ酪酸類、
アミノレビジン類、ジアリルアミン、ジアシルアミン、
が挙げられる。これらの化合物の1種以上を酸ハラィド
基に結合させ、その化合物がカルボン酸基を有する場合
はそのまま、カルボン酸基を結合していない場合は化学
者が容易に想到しうる化学反応に従ってカルボキシル基
を導入すはよい。例えば、一級、二級、三級アミンが残
っている場合にはハロカルボン酸と反応させる方法、芳
香環がある場合にはフリーデルクラフト反応、マンニッ
ヒ反応等によりカルボキシル基を結合させるか、カルボ
キシル基に容易に変換しうる官能基を結合させてこれを
カルボン酸基に変換する方法等がその例である。更に、
上記のパーフルオロカーボンスルホン酸型の脇イオン交
換樹脂膜に、その反応活性な基であるイオン交換基を利
用してカルボキシル基を結合させるのみでなく、他に反
応活性な基があればこれを利用して結合せしめてもよい
また、パーフルオロカーボンカルボン酸型の隔膜に対し
ては、これをハロスルホン化することにより、スルホニ
ルハラィドを導入する。
場合によっては、更にこのスルホニルハラィドと反応し
得る化合物、例えばアミ/化合物等により処理すること
もできる。勿論、新たに導入したハロスルホン酸の一部
を加水分解することによって、スルホン酸基に変換する
こともできる。しかしながら本発明におけるスルホニル
基は−S02−で表わされる基であって、スルホン酸基
は含まれない。また、本発明においてカルボキシル基対
スルホニル基の存在割合は特に限定的ではなく、1対1
0〜10対1程度であって一般にほぼ1〜3対1程度で
ある。以上、パーフルオロカーボンスルホン酸型の陽イ
オン交換樹脂膜を例にとり、本発明の隔膜の製造につい
て説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、該膜の表層部に酸ァミド基を結合させた膜、該腰の
片側或は両側に或は内部に中性或は陰イオン交換性の薄
層を存在させた腰等にも適用出来、そのために一段と性
能は向上する。
更に、他の弗素含有炭化水素系高分子体を用いて、同様
にスルホニル基とカルボキシル基とを存在させて本発明
の隔膜とすることが出来るのは言うまでもない。斯様に
して得られる本発明の隔膜は、スルホニル基およびカル
ボキシル基を有しているが、スルホニル基とカルボキシ
ル基との好ましい結合形態を挙げれば次の通りである。
{1) 一S02−R′(COOH)p ■ −S02−N−R′,一(COOH)p‘7)−S
02−S−R(COOH)p尚、上の一般式において、
Rは1価の炭化水素残基、R′は(P+1)価の炭化水
素残基である。
但し、これらの炭化水素残基の印よ−部又は全部を弗素
又は塩素におきかえることができる。Pは1以上の正の
整数である。即ち、これらはスルホニル基とカルボキシ
ル基とが炭素、窒素、酸素、又は硫黄の元素を介して結
合しているものである。斯様にスルホニル基とカルボキ
シル基とを有する隅膜が後述の実施例からも明らかなよ
うに、電流効率高く、不純物含量の少し、アルカリ金属
水酸化物を与えるがその理由は明らかでない。
以下実施例をあげて本発明を説明するが、本発明は以下
の実施例に制限されるものではない。
尚、実施例中電解実験は二室電解槽又は三室電解槽によ
って実施した。即ち、二室電解の場合は、酸化ルテニウ
ムと酸化チタンをコーティングした陽極を用い、陰極に
はニッケルの絹を用い、中間に本発明の隔膜を配し、陽
極室には飽和アルカリ金属塩水溶液を供給し、陰極室に
は純水を定量的に加えて一定濃度のアルカリ金属水酸化
物を取得した。有効通電面積は0.めでであり、電流密
度は20A/dめで電解温度は60〜70doであった
。また、三室電解の場合は透水性のアスベスト製の中性
隔膜を用い、中間室に水圧をかけて、中間室にアルカリ
金属塩水溶液を供孫舎し陰極室には純水を供給して一定
濃度のアルカリ金属水酸化物を取得した。電解有効膜面
積、電流密度、電解温度は二室電解の場合と同一である
。また、膜の電気抵抗は2500で0.州、NaOH中
で1000サイクルA.C.で測定した。
実施例 1 次の化学構造をもつパーフルオロカーボンスルホン酸型
の陽イオン交換膜(デュポン社製ナフィオン−120(
商品名))(但し、1、nは0又は正の整数、mは正の
整数を表す)を酸型のまま塩化チオニル中に入れ、4母
音間還流してスルホン酸をスルホニルクロラィド(一S
02CI)に変えた。
この膜を表1の処理物質中に浸潰して常温で2岬時間放
置して酸アミド結合によって表層部にアミン類を結合さ
せたのちこれをモノクロル酢酸の水溶液中に常温で4斑
時間浸潰して残余のアミノ基、ィミノ基と反応させ、カ
ルボン酸基をイオン交換膜に導入した。この膜を更に4
.0NNaOH中に60qoで2独特間浸潰して残余の
スルホン酸ハライド基をスルホン酸ソーダに変換した。
この膜のカルボン酸基とスルホン酸基の量を求めた。前
記加水分解前のイオン交予期樹脂膜の赤外線吸収スペク
トル(以下、IRと略記する)を測定すると1430肌
‐1にスルホニルクロラィドに基づく吸収が現われた。
また上記加水分解後のイオン交換樹脂膜のIRを測定す
ると920伽‐1にスルホニル基に基づく吸収と106
0肌‐1にスルホン酸ソーダに基づく吸収が現われた。
このことから表INo.5に示す原膜(ナフィオンー1
20)のスルホン基0.52heq/夕・dひ膜から表
INo.1〜No.4のそれぞれのスルホン基を差引し
、た値だけはスルホニル基が存在し他のスルホニルクロ
ラィド基はスルホン基に変ったことが判る。更にこの膜
を用いて2室による食塩電解を実施した。表1にその結
果を示す。
表 1 実施例 2 実施例1で用いたと同一の化学構造のパーフルオロカー
ボンスルホン酸型の陽イオン交換膜を5塩化リン1部と
オキシ塩化リン5部からなる液中に110午0で24時
間反応させてスルホン酸基をスルホニルクロラィド基(
一S02CI)に変えた。
このスルホニルクロラィド基を有する膜状高分子化合物
を表2を示す組成の反応浴中に室温で4報時間浸潰し反
応させた。次いでこの腰を4.0NKOHのアルコール
性溶液(容量1:1)中に室温で4糊時間浸潰して残余
のスルホニルクロラィド基をスルホン酸カリウム基に変
換した。このようにして得た腸イオン交換樹脂膜を用い
、実施例1の食塩に代り飽和塩化カリウム溶液を用いた
以外は実施例1と同様に電解を行った。その結果は表2
に示すとおりであった。表 2 実施例 3 実施例1で用いた化学構造のパーフルオロカーボンスル
ホン酸型の原膜を実施例1と同じ方法で反応させ、スル
ホン酸基をスルホニルクロラィド基に変換した。
ついでこのスルホニルクロラィド基を有する膜状物をト
リェタノールアミン中に24時間浸潰してスルホニルク
ロラィド基とアルコールを反応せしめ、スルホン酸ヱス
テルによってニ級アミンを結合せしめた。次いで、この
膜状物をモノク。ル酢酸の水溶液中に浸潰してモノクロ
ル酢酸をアミノ基に結合せしめてカルボキシル基を導入
した。ついでこの膜状物を6.0NNaOH中に常温で
2岬時間浸澄して未反応残余のスルホニルクロラィド基
を加水分解してスルホン酸基に変換した。他方トリェタ
ノールアミン反応、モノクロル酢酸反応の処理をしない
実施例1のスルホン酸型の陽イオン交換膜も併せて電解
実験に供した。結果を表3に示す。表 3 実施例 4 4弗化エチレンとパーフルオロ(3・6ージオキサ−4
−メチル一7ーオクテルスルホニルフルオラィドをオー
トクレープ中で次の条件で共重合した。
即ち溶媒として1・1・2−トリクロロ−1・2・2、
トリフルオロヱタン中でパーフルオロプロピオニルパー
オキサィドを開始剤として、4発化エチレンの圧力を6
気圧として45qoで1母音間重合させた。その後溶媒
よりスルホニルフルオラィド基を有する英重合体を取り
出した。この共重合体を200ooで加熱プレスして膜
状高分子体に成型した後、メタノール−水−苛性ソーダ
の混合液中で加水分解した。その結果得られた膜状高分
子体の交換容量は0.88ミリ当量/グラム乾燥膜であ
った。また加水分解前の膜状高分子体IRを測定したと
ころスルホニルフルオラィドに基づく1470肌‐1に
吸収があり、加水分解後の膜状高分子体には920cm
‐1にスルホニル基に基づく吸収と1470cの‐1の
吸収が消え、スルホン酸ソーダに基づく1060肌‐1
に新しく吸収が現われた。このことからスルホニルフル
オラィド基(一S02F)を有する膜状高分子体の該ス
ルホニルフルオラィド基が加水分解によってスルホン酸
ソーダ基(一S02Na)に変ったことが判る。
従って、前記加水分解前の膜状高分子体の化学構造式は
・(ただし、1、nは0又は正の整数、mは正の整数で
ある)で示されることが判る。
またこの膜状高分子体を加水分解したものは、水、メタ
ノール−水−苛性ソーダ及びION−苛性ソーダで加熱
しても不溶な十分に高分子量のイオン交f製樹脂膜とし
て使用しうるものであることが判った。上記加水分解前
のスルホニルフルオラィド基を有する。
高分子膜状物をジオキサン8疎郡の中にメタアクリル酸
2碇部またはアクリル酸2碇部と熔解したものに浸潰し
、次いでペンゾィルパーオキサィドを1部熔解して75
00に8時間保った。ついで反応浴から膜状物をとり出
し、6.皿NaOH中に60℃で2独特間浸潰し、膜内
に残っている未反応のスルホニルフルオラィドを加水分
解して、スルホン酸ソーダに変え、同時に結合したカル
ボン酸基をカルボン酸ソーダに変え、併せて膜内に浸み
込んだメタアクリル酸及びメタアクリル酸のホモポリマ
ーを溶出させた。得られたカルボキシル基を有するパー
フルオロ系陽イオン交換膜及び上記共重合体から得た高
分子膜状物を6.0NNaOH中に60℃で2独特間浸
潰してスルホン酸基とした陽イオン交換膜について、膜
性質と飽和食塩水を二室で電解した結果を表4に示す。
尚、比較のために、スルホニルフルオラィドを有する高
分子膜状物を、ただちに6.州NaOH水溶液中で60
00、24時間処理することにより、上記スルホニルフ
ルオラィドを加水分解して得たスルホン酸型の腸イオン
交換膜についても、表4に示した。表 4

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 炭素鎖を主鎖とし、カルボキシル基が側鎖の末端に
    存在するフルオロカーボン系陽イオン交換樹脂膜であつ
    て、該側鎖中にスルホニル基が存在し、且つ該スルホニ
    ル基とカルボキシル基との間に炭素、窒素、酸素又は硫
    黄の原子が介在していることを特徴とするアルカリ金属
    ハロゲン化物の電解用陽イオン交換樹脂膜。
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