JPS6038375Y2 - 組み立て式ケ−キ型 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は組み立て式のケーキ型に関し、詳しくは使用前
には小さく折り畳まれており使用時に簡便に組み立てる
ことのできる円形のケーキ型に関する。

デコレーションケーキ用のスポンジケーキ台を焼成する
ための円形のケーキ型は、一般に金属製のものが使われ
ており、使用に際して内面に薄紙を敷いたり油脂を塗布
して前準備を行った後に使用される。

使用後は内面の薄紙を替えたり、洗浄したりして再び使
用されるのが一般的である。

パウンド型あるいは角型のケーキ型はその構造上比較的
容易に組み立て式の型をつくることができる。

しかし、デコレーションケーキ用のスポンジケーキ台（
業界ではデコ台としばしば略称される）を焼成するため
の円形のケーキ型は、その構造上、小さく折り曲げる事
は困難であり、このような折り畳み可能な円形ケーキ型
は市販されていない。

本考案者は使用する前には折り畳まれていて使用時に簡
単に組み立てることができる大型のデコ型を得るべく鋭
意検討した結果、本考案を完成させた。

本考案の組み立て式ケーキ型は２つの部分より戊り立っ
ている。

第１の部分は円形の底板部分であり、第２の部分は、底
板部分とかみ合う大きさの口径（円周）を持ち、一方の
端に一定の深さの切れ目を入れ、かつ折り畳むことので
きる材料から作った円筒状部分である。

そして、該切れ目により形成されるすそ部を内側に折り
曲げその上に底板部分を保持することにより有底円筒状
に組み立て得るようになしである。

以下本考案を図面を参照しながら説明する。

図面は本考案の実施例を示すものであり、第１図は円形
の底板部分の平面図である。

底板部分１はできるだけ完全な円形とするのが良く、必
要により、２等分、４等分に折り畳むための折り曲げ線
１１及び１２を設けても良い。

又、底板部分の材質はケーキ生地をケーキ型に入れた場
合に、そのケーキ生地重量に耐えて変形しないように、
ある程度以上の強度を有する材質であることが必要であ
る。

最も適当な材料は厚手の紙、又はプラスチック、金属の
薄い板であり、１５ａ＋＋以上の直径を有する丸型ケー
キ型の場合では、この底板部分はボール紙以上の強度が
必要である。

第１図のように、２等分、４等分のために折り曲げ線を
つけた場合は、後でケーキ型を組み立てた場合に、谷折
り面がケーキ生地にふれない方（外側）になるように組
み立てた方が強度等の点で好ましい。

底板部分の直径は一般的には１０〜２５０程度である。

第２図は、円筒状部分を作る展開した状態の材料の平面
図である。

円筒状に丸めた場合に円周となる長方形の一辺の長さ１
は、底板部分１の円周とはマ同じで、円筒とした場合に
底板部分１とかみ合う（接合する）ようにしである。

長方形の部材２の底板部分１と接する一辺２１には、一
定の深さｄである間隔ｆで細かく切れ目２５を入れて、
すそ部２２をつくる。

この切れ目の間隔ｆは１〜４ｃｍが適当である。

１ｃｍより小さい場合には、ケーキ生地を型に入れたと
きに底板部分を支えるのに強度が不十分となると共に組
み立てる際すそ部の細片数が多過ぎて煩雑となる。

一方４ｃｍより大きい場合には円筒部が完全な円形から
ずれて多角形に近いものとなりやすいので好ましくない
。

切れ目の方向は鉛直方向が良い。切れ目の深さｄは特に
制限はないが、１〜４ｃｍ程度、特に間隔ｆとはＳ゛同
じにするのが良い。

円筒部分には折り畳み易いようにあらかじめ折り目２４
をつけておくことができる。

第３図は、第２図の長方形部材ののりしろ部分２３又は
他の連結用部材を用いて円筒状としすそ部２２を内側に
折り曲げた状態の円筒状部分の斜視図である。

第４図は、円筒状部分を四つ折りにした円筒状部分の斜
視図である。

第５図は、同様に二つ折りにした円筒状部分の斜視図で
ある。

勿論円筒状部分２は、この他に三つ折り、若しくは六つ
折りの様に折り畳むことも可能である。

使用に際しては、折り畳まれた円筒状部分を開いて第３
図の状態に戻し、この中へ底板部分１を入れる。

底板部分は、円筒状部分の内側に折り曲げられたすそ部
２２によって支えられる。

第６図はこの組み立てられたケーキ型を上下ひつくり返
したものの斜視図である。

円筒状部分２の底板側に細かな切れ目を入れて作ったす
そ部２２を持つことが本考案の丸型ケーキ型を折り畳み
可能にするための重要なポイントの１つであって、折り
畳まれた状態（第４図、第５図等）から円筒状態（第３
図）に戻した場合にこのすそ部２２の細片の１つ１つが
わずかずつ互いに重なり合うことにより、なめらかな円
形を保って円筒部を形成することができると共に底板部
分を十分に保持し、更にケーキ生地が漏れ出るのを防ぐ
ことができる。

その他に、底板部分１と円筒部分２との固定をより強固
にするために、これらを接着テープ等で固定したり、第
７図のようにテープ状のもの３１であらかじめ底板部分
が底から抜は落ちるのを防止するための手段をとること
もできる。

また第８図のように円筒部分の周辺上部の円形状態を補
正あるいは補強するためにテープ等３２を巻いたりする
こともできる。

円筒部分２の材質は、折り畳むことのできるもの、例え
ば紙、プラスチック、金属等が適当であるが、ボール紙
が最も適当である。

耐熱性、強度、耐水性等を向上させるために、表面に樹
脂コーティングしたり多層構造とすることもできる。

底板部分１、円筒部分２ともケーキ生地と接する部分に
は、焼成後の型離れを良くするために、テフロン、グラ
シン、パーチメント加工等をすることが望ましい。

本考案は特長点は次の通りである。

（１）円筒状部分のすそ部を細片の一つ一つが僅かずつ
互いに重なり合うことにより、底板部分を充分に保持し
、更にケーキ生地が漏れ出るのを防ぐことができる。

（２）折り畳むことができるため、コンパクトであり、
場所をとらず、運送費、保管料の低減ができる。

（３） 使いすて可能な材料で作ることができ、使用
後の洗浄等が不要となる。

従来の金属製大型ケーキ型では離型剤を塗布したり、薄
い紙を内面に敷いたりすると共に、使用後洗浄しなけれ
ばならない。

（４）保存容器を兼ねることができる。

（５）清潔、衛生的である。

使いすてにすることができ、洗浄、再使用しないのでい
つも清潔、衛生的な状態で使用できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は円形の底板部分
の平面図、第２図は円筒状部分の展開図、第３図は円筒
状部分の斜視図、第４及び５図は円筒状部分の折り畳ん
だ状態の斜視図、第６図は組み立てられたケーキ型の上
下ひっくり返したものの斜視図、第７図及び第８図はケ
ーキ型の補強状態を示す斜視図である。 １・・・・・・底板部分、２・・・・・・円筒状部分、
２２・・・・・・すそ部、２５・・・・・・切れ目。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ （ａ）円形の底板部分と、（ｂ）該底板部分とか
   み合う円周を持ち、一方の端に一定の深さの切れ目を多
   数有し、かつ折り畳むことのできる材料からなる円筒状
   部分との組み合わせからなり、上記円筒状部分の上記切
   れ目により形成されるすそ部を内側に折り曲げその上に
   上記底板部分を保持することにより有底円筒状に組み立
   て得る様にしたことを特徴とする組み立て式ケーキ型。 ２ 円筒状部分が紙製である実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の組み立て式ケーキ型。 ３ 切れ目の間隔が１〜４ｃｍである実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の組み立て式ケーキ型。