JPH0510766Y2

JPH0510766Y2 -

Info

Publication number: JPH0510766Y2
Application number: JP1989117893U
Authority: JP
Priority date: 1989-10-05
Filing date: 1989-10-05
Publication date: 1993-03-16
Anticipated expiration: 2003-03-16
Also published as: JPH0358230U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は一人前の飲用に適したコーヒーが簡易
に得られる使い捨てタイプのコーヒー抽出器に関
するものである。

（従来の技術）一人前の飲用に適したコーヒーが簡易に得られ
る使い捨てタイプのコーヒー抽出器としては、実
開昭51−18780号公報が知られている。

（考案が解決しようとする問題点）上記従来のコーヒーパツクは、使用時の形態と
包装時における形態とが同じであるため、１個づ
つ個別に、あるいは数個をまとめて包装するいず
れの包装形態においても、包装材料を多量に消費
し、包装箱も大きくなるため、包装費や運送費の
コストアツプを招き、また、商品陳列、保管スペ
ース等においても嵩張り著しく不都合である。

そこで、本考案では、包装時には、偏平状でコ
ンパクトな形状に変形し、使用時には従来同様の
形態となすことができるコーヒー抽出器を提供す
るものである。

（問題点を解決するための手段）本考案は熱湯を注入するカツプ状の容器本体
と、該容器本体の下部に段部を介して連設された
挽きコーヒーを収納する該容器本体よりも小径の
コーヒー収納部を薄肉合成樹脂でもつて形成され
てなるものにおいて、該容器本体の下半分の周面
部に縦襞を形成するとともに、前記段部の環状面
の外周側に放射状の横襞を形成して該縦襞の上縁
から該縦襞を設けた周面部を内側に折り曲げ可能
となし、包装時に、この縦襞を有する周面部を容
器本体の内側に折り曲げることにより、コーヒー
収容部が該容器本体の上部周面部内に収容された
状態で変形でき、また、コーヒーを抽出するとき
は、コーヒー収納部を前記容器本体の下に押し出
し復元できるようになしたものである。

上記した縦襞及び横襞のピツチは特に限定を要
するものではないが２〜６mm程度が適当であり、
また、縦襞と連続する横襞は、両者の谷部が連続
するように成形しても、あるいは、縦襞の谷部に
横襞の山部が位置するように成形してもいずれで
もよいが、縦襞の谷部に横襞の山部が位置するよ
うに成形しておけば、縦襞の折り曲げ時の折り曲
げがより容易となるので好ましい。コーヒー収納
部を容器本体内へ押し込んだり、押し出すことの
できる柔軟性を有する本考案のコーヒー抽出器を
形成する肉薄合成樹脂としては、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリアミド等の汎用の熱可塑
性合成樹脂が適用できるが、加工性等から、ポリ
プロピレン、ポリエチレン等のポリオレフイン系
合成樹脂が好ましく、また、その肉厚は0.3〜0.8
mm程度が良好である。尚容器本体は円筒形状に限
定されるものではなく、例えば角部をゆるい弧曲
とした６角形、８角形等の多角形状としてもよ
い。

（作用）縦襞及び横襞は、該縦襞及び横襞を形成した容
器本体下部の外周部及び段部の外周部の円周長さ
の伸縮を可能にし、縦襞部分に容器本体の内側へ
の折り込み外力が加えられると、その円周長が収
縮して折り込み時に歪を吸収する作用を奏し、そ
れによつて無理なくスムーズにコーヒー収納部を
容器本体内に入り込ませることができる。また、
容器本体内に位置せしめたコーヒー収納部に押し
下げ外力を加えると、同様に縦襞部及び横襞部が
伸縮してコーヒー収納部をスムーズに下方に移動
させることができ、形崩れを起こすことなくコー
ヒー液抽出時に必要な形態に復元させる作用を奏
する。

（実施例）以下本考案の実施例を示している図面について
説明すると、薄肉なポリプロピレン樹脂製のカツ
プ状の容器本体１の下部に、水平な環状の段部２
を介して、所定量の挽きコーヒーＣが収納されて
いる容器本体１よりも小径のコーヒー収納部３が
連設され、該コーヒー収納部３の上面及び開口３
Ａを備えた底面にそれぞれフイルター４，５が配
設されてなるコーヒー抽出器６において、前記容
器本体１の下半分の周面部に縦襞７を形成して該
縦襞７の部分をその上縁部８から内側に折り曲げ
可能となし、更に、前記段部２の環状面の外周側
に、該縦襞７の谷部に山部が位置するようにして
横襞９を形成し、該縦襞７の存在する周面部を容
器本体１の内側に折り曲げることにより、第３図
に示しているように、コーヒー収納部３が容器本
体１の内側に変位収納できるようになしたもので
ある。

（考案の効果）このように本考案は、容器本体１の下半分の周
面部に縦襞７を形成すると共に該容器本体１とコ
ーヒー収納部３との間に位置する段部２の環状面
の外周側に、該縦襞７と連続する横襞９が設けら
れてなるものであるから、該縦襞７の部分に容器
本体１の内側へ折り曲げ外力を加えると、該縦襞
及び該横襞９の伸縮作用により該縦襞７部及び横
襞９部が容器本体１の内側へ折り曲げられ、コー
ヒー収納部３は第３図に示す如く容器本体１の内
側へ収納されてコーヒー抽出器の全体の高さ寸法
が３分の１程度嵩低い偏平形状のコンパクトにな
る。従つて、この状態（第３図）で、１個づつ個
別に、又は数個をまとめて包装するいずれの包装
形態においても、包装が従来より著しく小さくな
り、包装費や運送費が安価となり且つ運搬や保管
にスペースをとらず頻る好都合となる。そして、
使用に際しては、コーヒー収納部３を下方へ押圧
すると、縦襞及び横襞の伸縮作用によつて無理な
くスムーズにコーヒー収納部３が容器本体１の下
に押し出されるので、コーヒーカツプ上に載置し
てコーヒー液の抽出作業を行うことが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示したものであつ
て、第１図はコーヒー収納部が容器本体の下に突
出している状態における斜視図、第２図は同一部
断面正面図、第３図はコーヒー収納部を容器本体
内へ押し込んだ状態における一部断面正面図であ
る。１……容器本体、２……段部、３……コーヒー
収納部、４，５……フイルター、６……コーヒー
抽出器、７……縦襞、８……縦襞の上縁部、９…
…横襞。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

薄肉合成樹脂製の容器本体の下に、段部を介し
て、上下にフイルターが張設されこれらの間に所
定量の挽きコーヒーを収納している前記容器本体
よりも小径のコーヒー収納部が連設されたコーヒ
ー抽出器において、前記容器本体の下半分の周面
部に縦襞が設けられて該縦襞の上縁部に折目線が
形成され、前記段部の環状面の外周側に放射状の
横襞が設けられ該縦襞の下縁と横襞とが連続した
形態をなし、該縦襞の周壁面をその上縁の折目線
から容器本体の内側へ折り曲げてコーヒー収納部
を該容器本体内へ収納せしめてなるを特徴とする
コーヒー抽出器。