JP3508852B2 - コーヒー等の濾過器 - Google Patents

コーヒー等の濾過器

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JP3508852B2 JP2000322424A JP2000322424A JP3508852B2 JP 3508852 B2 JP3508852 B2 JP 3508852B2 JP 2000322424 A JP2000322424 A JP 2000322424A JP 2000322424 A JP2000322424 A JP 2000322424A JP 3508852 B2 JP3508852 B2 JP 3508852B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コーヒーや茶を抽
出するドリップ式の簡易型濾過器に関する。
【0002】
【従来の技術】コーヒー粉末に直接湯を注ぎレギュラー
コーヒーを抽出するドリップ式のコーヒー濾過器につい
ては既に多くの提案があり、実用化され市販されてい
る。1人前或いは少人数用の使い捨てタイプに係る簡易
型濾過器は、予めコーヒー粉末が一体に封入されている
ものが多く、単に湯を注ぐだけの簡単な操作でコーヒー
液を抽出することができ、また使用後はそのまゝ廃棄処
分できるので便利に使用されている。
【0003】この使い捨てタイプの濾過器は、大別する
とコーヒー粉末を収納する収納部と、これをコーヒーカ
ップ等の縁等に支えて固定する支持部とから構成され
て、前記収納部に収納したコーヒー粉末に直接湯を注ぐ
ことで抽出したコーヒー液をカップに落とすものと、予
めコーヒーカップに溜めた湯にコーヒーの収納部を漬け
てコーヒー液を抽出する収納部支持タイプのものとがあ
り、又これらとは異なり湯を溜めるカップ状の容器を備
えて、この容器にコーヒー粉末の収納部を一体に組付け
て容器に注ぐ湯を一旦この容器に溜め、この湯を前記収
納部に徐々に浸透させてコーヒー液を抽出する湯を溜め
る容器タイプのものとがある。
【0004】本発明は、この2つのタイプの濾過器のう
ち後者の容器タイプに係る濾過器の改善に係るもので、
その主たる目的は不使用時における濾過器の小型化と、
使用時における安定化を図ることに併せて使用時、不使
用時に伸縮変形操作をするに当たって容易且つ確実に伸
縮操作をすることができるようにして取扱いを簡便にし
たドリップ式の簡易型濾過器を提供しようとするもので
ある。
【0005】前記収納部支持型の濾過器に比較したと
き、容器型濾過器における一つの難点は、本体部分が湯
を溜めるためカップ状に形成されて嵩張ることにある。
また使い捨てになるにもかゝわらず製造コストが高くな
ること、そして素材の関係から廃棄処理がしにくいこと
にある。中でも嵩張る点は保管するに当り、また運搬す
るに当たって、更には店頭等に陳列するに当たって場所
を取ることであり、折り畳んで小型にできる前記収納部
支持型の濾過器に比較して大きな弱点となっている。
【0006】この問題点を解決するものとして実公平5
ー10766号公報及び実公平5ー40843号公報記
載のコーヒー抽出器が提案されている。前者は容器本体
の下半部の周面部に縦襞を設け、この縦襞の上縁部に折
目線を形成すると共に、コーヒー収納部を連設する段部
に放射状の横襞を設けて、縦横の襞と前記折目線を利用
して容器本体の下半部周面部の折り曲げを可能にして容
器本体を二つ折りにし、前記コーヒー収納部を容器本体
内部に収納するようにしたものである。
【0007】また後者は前記前者と同様に容器本体の下
半部の周面部に縦襞を設けると共に、この襞の上縁部に
折目線を、そしてコーヒー収納部を連設する段部の外周
縁部に環状凹溝部を形成して縦襞を使って縮径させなが
ら前記折目線と環状凹溝部を折り曲げ基点にして容器本
体の下半部を上半部の内側に折り込み、コーヒー収納部
と共に、格納折り畳めるようにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この2つの既提案は、
カップ状をなす容器本体を上半部の内側に向けて下半部
を折り込むことで容積を半減させ小型化するものであ
り、従来の嵩張り状態を解消することができるものとな
っている。しかし、ここにおける問題点は容器本体を折
り畳むために周面部に縦、横の襞を形成する必要がある
こと、そして縦襞の上縁部に折目線を形成する必要があ
ることに加え、後者提案にあっては更に環状凹溝部を形
成しなくてはならないことである。
【0009】この縦襞、横襞の形成、そして折目線、環
状凹溝部を形成することの必要性は、一つに剛性を有す
る合成樹脂素材を選択したことにより必然的に生じた結
果ではあるが、この襞の形状、折目線、環状凹溝部のそ
れぞれの位置、そして、その形状によって折り曲げが可
能となっているもので、従ってこれら相互の関係、形態
が特定されなければならない制約がある。
【0010】また、前記縦,横の襞同志、或いは襞と折
目線、襞と環状凹溝部が共働して折り曲げが進行するも
のとなっていることから操作の際にこれら相互をバラン
スさせる必要があり、折りたゝみの切っ掛けができない
と円滑な折りたゝみができない問題がある。
【0011】また更に、上記2つの提案は襞や折目線を
明確に形成する必要があることから合成樹脂素材でなけ
ればならない制約がある一方、使い捨てタイプでありな
がら合成樹脂でなければならないことからゴミ処理する
際にこれを簡単に処分できない問題がある。
【0012】本発明は、この様な点に鑑み容器型濾過器
における欠点を改善すべく研究開発されたものであり、
その目的とするところは濾過器の容器本体部分について
これを簡単且つ容易に折りたゝみ、及び引き伸ばし操作
が行えるようにして伸縮の操作性を改善する一方、紙或
いは不織布等のゴミ処理が容易な素材の使用を可能にし
て使用後の使い捨て処理を容易に行えるようにしたコー
ヒー等の濾過器を提供せんとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上述目的を達成
するためなされたもので、その目的とするところは所要
剛性を有する厚紙状素材でカップ状の容器本体を形成
し、その底部にフィルタを介してコーヒー粉末等の抽出
用内容物を収容する濾過室を形成する一方、前記容器本
体の胴部には周方向に沿って環状の切除部を形成し該切
除部に可撓性を有し形状変更可能な薄紙状素材を張り渡
して筒状の折り込み胴部を形成すると共に、該折り込み
胴部に沿って周方向に適宜の間隔で前記容器本体の上下
の枠部分を繋ぐ屈曲可能な連結片を渡し、不使用時には
前記容器本体を上下から潰して前記折り込み胴部を前記
連結片と共に折り曲げて容器本体の前記下枠部分を前記
濾過室と共に上枠部分内に押し入れ縮小し、また使用時
には前記下枠部分を前記折り込み胴部及び連結片と共に
前記上枠部分から引き出しカップ状に復元可能にしてな
ることを特徴としたコーヒー等の濾過器を提供すること
にある。
【0014】また本発明は、前記容器本体は折り込み胴
部を含む全体を上端が広く下端が狭いテーパー状をなす
カップ状に形成することを特徴としたコーヒー等の濾過
器を提供することにある。
【0015】また本発明は、前記容器本体の上枠部分は
濾過室を含む下枠部分の高さと略等しいか大になるよう
形成することを特徴としたコーヒー等の濾過器を提供す
ることにある。
【0016】また本発明は、前記容器本体の胴部に形成
する切除部は周方向に沿って複数の打ち抜き窓を連設す
ることによって形成し、切り残し部分を連結片とする一
方、前記連結片を含む切除部全面に可撓性の薄紙状素材
を張り渡して折り込み胴部を形成することを特徴とした
コーヒー等の濾過器を提供することにある。
【0017】また本発明は、前記容器本体の胴部に形成
する切除部に張り渡す可撓性を有する薄紙状素材は前記
切除部を含む容器本体の胴部の表面若しくは裏面の全面
に亘って張り付け被覆してなることを特徴としたコーヒ
ー等の濾過器を提供することにある。
【0018】また本発明は、前記容器本体の胴部の下枠
部分には下端に掛け止めを兼ねる補強枠部を垂下形成し
てなることを特徴としたコーヒー等の濾過器を提供する
ことにある。
【0019】また本発明は、前記容器本体を形成する所
要剛性を有する厚紙状素材及び折り込み胴部を形成する
可撓性の薄紙状素材は紙若しくは不織布からなるシート
状素材であることを特徴としたコーヒー等の濾過器を提
供することにある。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明は、上述の如く構成に係る
もので、次に本発明を図面に示す実施例について更に詳
述し、その特徴とするところを明らかにすると共に、そ
の他の特徴について併せて説明することにする。
【0021】
【実施例】図1乃至図4は本発明に係る濾過器の一実施
例を示したもので、図1は使用可能な状態に伸長した濾
過器の正面図、図2は中央縦断正面図で、図3は濾過器
の容器本体部分を上下から押し潰す途中の姿を示した正
面図、図4は容器本体部分の押し潰しによって収縮した
状態の中央縦断正面図である。図面の符号1は濾過器の
容器本体を示し、2は容器本体の胴部を、3はこの容器
本体の底部に形成される濾過室を示す。
【0022】容器本体1は、ここでは1人分のコーヒー
を抽出する湯を溜めるに充分な容量をもつカップ状に形
成してあり、その胴部2は円筒形に形成してある。胴部
2は底部4と共にカップ状の容器本体1の形状を安定的
に維持するための剛性、この実施例では外周面に添える
親指と人差指により把持できる程度の剛性をもつ厚紙素
材によって形成してある。
【0023】上記胴部2は上端の開口部5から下方底部
4に向かって縮径するテーパー状に形成してあり、上端
開口部縁には折り返しによりリング状の補強縁部6を形
成し、強度を高めてある。
【0024】7は胴部2の高さの途中を環状に切り取
り、この胴部2を上の枠部分2aと下の枠部分2bとに
切り離す切除部であり、8はこの切除部7によって離さ
れる上下の両枠部分2a,2bを繋ぐ連結片である。
【0025】切除部7は胴部2の中央よりやや下方に偏
在して形成してあり、上枠部分2aを大きくする一方、
この切除部は胴部2の略半分の高さに相当する幅をもっ
て形成してある。そして、縦に渡る連結片8は適宜の間
隔を置いて複数本配設し上下の枠部分を繋いでいる。
【0026】上記連結片8は所要の剛性をもつ上下の枠
部分2a,2bを連結すると共に、後述する折り込み胴
部を補強するものとなる。この連結片8は、ここでは胴
部2の高さの途中を周方向に沿って矩形の窓を連続的に
開設することにより前記切除部7を形成し、この形成に
伴って窓と窓との間に切り残される部分によって形成す
るようにしてある。
【0027】上記切除部7によって空白となった胴部2
には折り曲げが自由な可撓性をもったシート状素材、具
体的には折り曲げ自由な薄紙を張設してこの空白部分を
塞ぎ、この薄紙の張設によって折り込み胴部9を形成し
ている。
【0028】上記折り込み胴部9は素材の可撓性を利用
して屈折させ、前記上枠部分2aの内側に下枠部分2b
を押し込むようにして折り曲げ、胴部2の全体の高さを
縮小させるものであり、ここでは可撓性をもった薄紙を
容器本体の胴部2の裏面(内面)の全面に貼り付け、切
除部7を塞ぐと共に、上下の枠部分2a,2bを一体に
繋ぐようにして折り込み胴部9を形成している。
【0029】一方、前記容器本体1の底部4は前記下枠
部分2bと一体をなすもので、ここでは下枠部分2bを
高さを持った短尺な円筒形に形成することによって底部
4と明確に区別できるものとしている。ただ、下枠部分
2bについては更に低く形成して例えばリング状に形成
するものであってもよい。この場合下枠部分2bは底部
4の周縁部分として略一つのものになることになる。
【0030】ところで、上記底部4は円形に形成し、そ
の中央部に円形の透孔10を形成してこの透孔を塞ぐよ
うにフィルタ11を張設し、その下方に前記濾過室3を
設けるようにしてある。濾過室3は濾過抽出する内容
物、ここでは所要量のコーヒーの粉末12を封入保持す
るものであり、前記底部4と一体に形成する円筒状の胴
部13の下面にフィルタ14を張設してコーヒー粉末1
2を閉じ込めるようにしてある。
【0031】図中、15は前記下枠部分2bの下端を延
長して底部4の外周縁を囲繞する如く垂下形成した補強
枠部である。この補強枠部15は底部4と共に下枠部分
2bを補強し、容器本体の強度を高めるものであり、ま
た下方に垂下して底部4の周縁を囲むことにより後述す
るように本発明濾過器をコーヒーカップ上に載置したと
き、その縁を捕らえて横ずれを防ぎ、落下を防止する手
段ともなる。
【0032】本発明濾過器は、上述の如く構成されるも
ので、製造の後使用前の状態では図4に示す如く容器本
体1の胴部2を、その上枠部分2aの内側に下枠部分2
bを押し込んで収納し、併せてこの下枠部分の下面に備
える前記濾過室3を押し込み、濾過器全体を実質的に胴
部2の上枠部分2aの高さに折りたゝみ縮小した状態に
しておくことになる。
【0033】この容器本体1の縮小は、濾過室3を下枠
部分2bと共に押し上げることによって行われる。カッ
プ状に拡張して使用可能な状態の容器本体1の底部4、
若しくは濾過室3を押し上げると、底部4の上昇に伴っ
て可撓性を有した折り込み胴部9が図3に示したように
先ず連結片8を腰折れ状に折り曲げながら内側に折り込
まれることになり、これに伴って折り込み胴部9が折れ
曲りを進行させることになる。
【0034】上記折り込み胴部9の折れ曲がりは、屈曲
部分がこの胴部9の上端と下端に集中するような形で進
行し、図4に示したように上枠部分2aの内側に下枠部
分2bが完全に入り込む形となり、全体が裏返しになっ
て、濾過室3と共に上枠部分2aの内側に格納されるこ
とになる。
【0035】上記の説明から明らかなように、容器本体
1は収縮時には胴部2の上枠部分2aの内側に下枠部分
2b(更に正確には底部4を含んで)と濾過室3とを受
け入れることになる。従って、上記上枠部分2aはこれ
らを格納するに足りる高さが求められることになるが、
この高さは略容器本体1の2分の1の高さが目安とな
る。ただ、実際には前記折り込み胴部9も折りたゝまれ
ることからこの高さより小さなものとなる。
【0036】一方、折り込み胴部9は屈曲し裏返って下
枠部分2bを引き込むことから好ましくはこの下枠部分
2bと濾過室3を上枠部分2aに引き入れるに十分な高
さが求められることになるが、この選択は製造者の選択
に委ねられるものとなる。
【0037】尚、例えば最も偏平な状態に折りたゝむに
は上枠部分2aの高さを基準において、この高さと折り
込み胴部9と下枠部分2b、濾過室3の高さが等しくな
るように設計すればよいことになる。
【0038】この場合、上枠部分2aが下枠部分2bと
濾過室3の合計の高さより大でなければならないと言う
条件はなく、小であってもよい。つまり、上枠部分2a
は下枠部分2bを折り込んで容器本体1を縮小すること
ゝ、濾過室3を格納しこれを外部からの衝撃から保護す
ることにあることから、囲み込んで外部からの直接的な
衝撃から護ることができるものであれば、高さが下枠部
分2bと濾過室3の合計高さより小であってもよいこと
になる。
【0039】図示しないが、本発明濾過器はこの押し潰
し縮小状態において袋詰め等包装され、保管されること
になる。また、この状態で運搬され、或いは店頭等に陳
列されることになる。この場合、必要に応じて濾過室3
に詰めたコーヒー粉末等の内容物12の劣化を防止する
ため真空包装としたり、不活性ガスを注入したり適切な
劣化防止処理を採ることになる。
【0040】次に、図1及び図2は使用に当たって前記
縮小させた容器本体1をカップ状に拡張させた状態を示
したものである。この容器本体1の拡張は上枠部分2a
を片手で支持し、他方の手で押し入れた底部4の上面を
指で押し下げ、或いは上枠部分2aの内部に収まる濾過
室3の胴部13を摘んで引き出すことによって行うこと
ができる。
【0041】上記拡張操作によって底部6が下降する
と、裏返った前記折り込み胴部9が徐々に裏返し状態を
戻しながら容器本体1を元のカップ状態に拡張させるこ
とになる。そして、この拡張と共に収納室3が突き出
し、使用可能な状態になる。
【0042】図2は、使用可能な状態となった容器本体
1をコーヒーカップ17上に載置し、湯の注入に備えた
ところを示している。濾過室3を引き出した容器本体1
は胴部2の剛性によって可撓性を有する折り込み胴部9
を筒形形状に支持し、これを通して容器本体1の全体に
緊張を与えカップ状の形態を保持することになる。
【0043】コーヒーカップ17上に載置された容器本
体1は、カップの縁を補強枠部15で囲み、ずれ落ちる
のを防止する。次に、この状態で容器本体1に湯を注ぐ
と、フィルタ11を通して濾過室3内に浸透し、これに
封入するコーヒー粉末等内容物12を湿潤させてその成
分を抽出しながら下のフィルタ14を通してコーヒー抽
出液をカップ17に落とすことになる。
【0044】湯の注入により容器本体1には湯の重量が
全てかゝることになるが、同時に折り込み胴部9には内
側から湯の液圧が作用して緊張することから、筒形形状
に保持され上下の枠部分2a,2bと協同してカップ状
の形状を保持することになる。またこれに併せて上下の
枠部分2a,2bに渡した前記連結片8が支えとなって
素材の可撓性を抑制し、筒形の形状の安定化を図ること
になる。
【0045】以上、本発明を実施例につき詳述したが、
本発明濾過器は容器本体1の胴部2を厚紙等所要剛性を
有した素材で形成する一方、この胴部に比較して軟質で
可撓性を有する薄紙等のシート素材で形成する折り込み
胴部9との組合せによって構成するところに一つの特徴
を有しており、これにより前記剛性をもたせた胴部2の
上枠部分2aに容器本体の形状保持能力が出現し、他方
可撓性,柔軟性をもたせた折り込み胴部9に折りたゝみ
時の形状変形能力が出現して容器本体の縮小,拡張操作
が容易に行えるようになっているのである。
【0046】ことに本発明においては、基本的に剛性を
もたせた胴部2の中に前記折り込み胴部9を形成し、こ
れによって形状の変形能力をもたせて自由な形状変形を
可能にし、容易に且つ確実に容器本体の高さの縮小,及
び拡張操作が行えるようにした点に特徴がある。
【0047】ところで、前記実施例においては容器本体
の胴部1と底部4の素材として厚紙を使用し、また折り
込み胴部9の素材として薄紙を使用する場合につき説明
したが、この素材の選択は使用後の処分を考慮し、取扱
いの容易性を考慮したことによるもので、前記胴部2と
底部4については形状保持の剛性が得られ、そして折り
込み胴部9については形状を保持する一方、変形が容易
であれば例えば紙の外、不織布等の素材により成形する
こともできる。
【0048】なお、紙或いは不織布等を素材としたと
き、当然のことながら水漏れの防水処理が求められるこ
とは言うまでもない。また実施例では容器本体1につい
て円形のカップ状をなすものとしたが、多角形状であっ
ても実施は可能であり、制限されるものではない。勿
論、実施例の説明ではコーヒーの濾過器として説明した
が、これに限られるものではなく濾過室3に収納する内
容物12によってその用途は任意であり、茶のこし器と
して利用することも可能である。
【0049】また、図面の実施例では前記折り込み胴部
9を形成する薄紙を胴部2の内側面の全面に貼り付ける
場合につき示しているが、これとは逆に前記胴部2の表
面側に貼り付けて全面を被覆し、胴部2と折り込み胴部
9との境を外観されないようにしてもよい。勿論、この
場合は連結片8を被覆することになる。そして、この場
合は薄紙で全面が被覆されることから容器本体1は表面
が均一になり構造的特殊性が隠れることになる一方、表
面が平滑となるため模様等を印刷する際に都合のよいも
のとなる。
【0050】
【発明の効果】本発明濾過器は上述の如く構成され、使
用されるものであり、使用に当たっては容器本体1をカ
ップ状に伸長させ、そのまゝコーヒーカップ等容器の上
に載せて湯を注ぐことでドリップ式濾過器として使用す
ることができ、その一方不使用時、乃至未使用時には容
器本体の折り込み胴部9を折り込んで濾過室3と共に下
枠部分2bを上枠部分2aの内側に押し入れ縮小させて
小型化することができる。またこの状態で格納しておく
ことができるため嵩張らず、従って包装が容易であり、
また保管するに当り、更には運搬や店頭等に陳列する場
合に場所を取らない利点がある。
【0051】また、本発明濾過器は前記容器本体1の折
りたゝみに当たってその折り込み胴部9の可撓性を利用
して屈曲させながら押込むことから簡単に且つ円滑に縮
小させられると共に、引き伸ばしに当たっても容易に引
き出すことができ極めて操作性に優れる利点がある。
【0052】しかも本発明においては、前記伸縮操作に
当たって前記折り込み胴部9の全体が変形可能になって
いるため、そのどこからでも折り曲げ変形が可能であ
り、従って抵抗が小さく楽に伸縮操作ができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る濾過器の伸張した使用可能な状態
の正面図。
【図2】図1における中央縦断正面図。
【図3】折りたゝみ開始状態を説明する正面図。
【図4】折りたゝみ状態における中央縦断正面図であ
る。
【符号の説明】
1 容器本体 2 容器本体の胴部 2a 容器本体の上枠部分 2b 容器本体の下枠部分 3 濾過室 4 容器本体の底部 7 胴部の切除部 8 連結片 9 折り込み胴部 11,14 フィルタ 12 濾過室に収容する内容物 15 補強枠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−199938(JP,A) 実開 平4−68722(JP,U) 実開 平4−32634(JP,U) 実開 平2−130525(JP,U) 実開 平1−115430(JP,U) 特公 平5−10766(JP,B2) 特公 平5−40843(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 31/06 B01D 29/00 B01D 29/085 B01D 39/16 B01D 39/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要の剛性を有する厚紙状素材でカップ
    状の容器本体(1)を形成し、その底部(4)にフィル
    (11)を介してコーヒー粉末等の抽出用内容物(1
    2)を収容する濾過室(3)を形成する一方、前記容器
    本体(1)の胴部(2)には周方向に沿って環状の切除
    部(7)を形成し該切除部(7)に可撓性を有し且つ
    状変更可能な薄紙状素材を張り渡して筒状の折り込み胴
    (9)を形成すると共に、該折り込み胴部(9)に沿
    って周方向に適宜の間隔で前記容器本体(1)の上下の
    枠部分(2a,2b)を繋ぐ屈曲可能な連結片(8)
    渡し、不使用時には前記容器本体(1)を上下から潰し
    て前記折り込み胴部(9)を前記連結片(8)と共に折
    り曲げて容器本体(1)の前記下枠部分(2b)を前記
    濾過室(3)と共に上枠部分(2a)内に押し入れ縮小
    し、また使用時には前記下枠部分(2b)を前記折り込
    み胴部(9)及び連結片(8)と共に前記上枠部分(2
    a)から引き出しカップ状に復元可能にしてなることを
    特徴としたコーヒー等の濾過器。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、容器本体
    (1)は折り込み胴部(9)を含む全体を上端が広く下
    端が狭いテーパー状をなすカップ状に形成することを特
    徴としたコーヒー等の濾過器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の記載において、容器本
    (1)の上枠部分(2a)は濾過室を含む下枠部分
    (2b)の高さとほぼ等しいか大になるよう形成するこ
    とを特徴としたコーヒー等の濾過器。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2又は3の記載において、
    容器本体(1)の胴部(2)に形成する切除部(7)
    周方向に沿って複数の打ち抜き窓を連設することによっ
    て形成し、切り残し部分を連結片(8)とする一方、前
    記連結片(8)を含む切除部全面に可撓性を有し形状変
    更可能な薄紙状素材を張り渡して折り込み胴部(9)
    形成することを特徴としたコーヒー等の濾過器。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の記載において、容器本
    体の胴部(2)に形成する切除部(7)に張り渡す可撓
    性を有し形状変更可能な薄紙状素材は前記切除部(7)
    を含む容器本体の胴部(2)の表面若しくは裏面の全面
    に亘って張り付け被覆することを特徴としたコーヒー等
    の濾過器。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の記載において、容器本
    体の胴部(2)の下枠部分(2b)には下端に掛け止め
    を兼ねる補強枠部(15)を垂下形成してなることを特
    徴としたコーヒー等の濾過器。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の記載において、容器本
    (1)を形成する所要剛性を有する厚紙状素材及び折
    り込み胴部(9)を形成する可撓性の薄紙状素材は紙若
    しくは不織布のシート状素材であることを特徴としたコ
    ーヒー等の濾過器。
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