JPS603835Y2 - スチ−ムアイロン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は一般家庭で使用するスプレー付のスチームアイ
ロンに関するものである。

従来の構成とその問題点 従来、布地のしわ伸しに効果的なスチームアイロンが多
用されているが、スチームだけでは十分しわ伸しができ
ない場合布地に多量の水分を与えるために水を細かな霧
状にして布地に吹付けるスプレー付のスチームアイロン
が用いられる。

この場合、スプレーを布地に効果的に吹付けるためには
ノズルをアイロン前部の上方に設けることが望ましい。

一方、アイロン前部の上方にはタンクに水を入れるため
の給水口が設けられ、スプレー装置のないアイロンにあ
っては給水口を蓋で覆うことも行われている。

しかしながら、給水口に蓋を取付けた場合スプレーノズ
ルは実質的にアイロン前部の下方に設けられることとな
り、十分なスプレーの広がりが得られない。

また、アイロン前部の上方にスプレーノズルを設けた場
合給水口を蓋等で閉じることができない欠点があった。

考案の目的 本考案は以上のような従来の欠点を解決し、スプレーを
効率よく吹付けられるようにするとともに、給水口を給
水口蓋により常に閉じた状態でアイロンが使用できるよ
うにすることを目的とする。

考案の構成 上記の目的を達成するために、本考案はアイロン前面上
部に給水口を設けたタンクと、この給水口を開閉する給
水口蓋と、アイロンの前方に水を霧状にして吹付けるス
プレーノズルを備え、上記スプレーノズルを給水口の近
傍に設けるとともに、上記給水口蓋に前記スプレーノズ
ルと対向し、かつスプレーノズルの前面に近接して霧吹
き用の小穴を設けたことにより、給水口とスプレーノズ
ルをアイロン前面の上部に位置させ、広範囲に均一なス
プレーが行えるようにするとともに、タンクの規定水量
を減じることなく給水口からの水の飛び出し防止し得る
ようにしたものである。

実施例の説明 以下本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

図において、１はかけ面側にスチームの噴出孔２を有ス
るベース、３はこのベース１上に取付けたカバー、４は
このカバー３上に設置した把手４ａを有するアイロン本
体で、この把手４ａの上部の握り部４ｂは前方にせり出
して形威してあり、この握り部４ｂ前端から斜後方に傾
斜してガイド部４ｃを形威している。

５は把手４ａの前方に着脱自在なタンクで、遮熱カバー
６を介してカバー３上に取付けられ、かつ、その底面形
状は遮熱カバー６とともにカバー３の外郭形状に合わせ
て作られている。

また、タンク上部５ａは把手４ａの握り部４ｂの形状を
延長させた形で小型に形成するとともに、タンク５の後
端の形状はガイド部４ｃに沿って形威し、このガイド部
４Ｃの両端縁に対向して段部５ｂが形威しである。

７は握り部４ｂの下方に取付けた温度調節つまみ、８は
把手４ａの上部後端に設けたコード導出部、９はタンク
５の前面上部に設けた給水口１０を閉じる開閉自在な給
水口蓋、１１は給水口１０の近傍に位置し、かつアイロ
ン前面の上部に設けたスプレーノズルで、その前面は給
水口蓋１１を閉じた状態で給水口蓋１１の裏面に近接し
ている。

１２は給水口蓋９のスプレ−ノズル１１前面と対向する
位置に設けた霧吹き用の小穴で、この小穴１２に前記ス
プレーノズル１１を臨ませ給水口１０を閉じた状態でス
プレーできるように構成している。

１３はタンク上部５ａに設けた操作ボタンでスプレーお
よびスチーム等を噴出する操作を行う。

１４はタンク５の底部に設けた水滴下ノズル、１５はこ
の水滴下ノズル１４に対向して遮熱カバー６側に開けた
穴である。

上記構成において、タンク５内に水を供給する場合はタ
ンク５をアイロン本体４から取外し、給水口蓋９を開い
て給水口１０から水をタンク５内に満した後再び給水口
蓋９を閉じる。

水を満したタンク５はその後端部を把手４ａの握り部４
ｂの前端に当接させ、ガイド部４ｃに沿って斜後方にタ
ンク５を移動させてアイロン本体４に装着する。

アイロンかけ作業は給水口蓋９を閉じた状態で行われ、
操作ボタン１３によって任意な時にスプレーノズル１１
から小穴１２を通してスプレーすることができる。

また、アイロンがけ中におけるアイロンの水平方向の不
規則な移動およびアイロンを布地から浮せた状態でスプ
レーするときに加わるアイロンの上下方向の移動に対し
ても、タンク５内の水は給水口蓋９により給水口１０か
ら水滴が飛散することがなく、アイロンかけ中の布地や
衣服にしみ等をつけたりぬらすこともない。

特に、実施例のような把手４ａの前部にタンク５を着脱
自在に構成したスチームアイロンにあっては、タンク５
の給水量を十分に確保し、かつアイロンの使い勝手を良
好なものとするため、タンク上部５ａは小型とし下部を
大きくした構成となることから、給水口１０をアイロン
前面の上部にスプレーノズル１１とともに位置させるこ
とによる効果は頗る大きい。

考案の効果 上記実施例から明らかなように本考案によれば給水口と
スプレーノズルのいずれをもアイロン前面の上部に設け
るとともに給水口蓋で覆ったのでスプレーは広範囲にか
つ均一に効率よく行えるとともに、タンク内に供給する
給水量を減じることなくアイロンの移動に対して絵本口
からの水の飛び出しを防ぐことができる。

また給水口蓋はスプレーノズルの前面に近接して設けた
ことにより給水口蓋の霧吹き用の小穴はきわめて小さな
ものにできるため綿ぼこり等の侵入も確実に防ぎ得る効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例によるスチームアイロンの側面
図、第２図は同平面図、第３図は同底面図、第４図は同
正面図、第５図は同背面図、第６図は同側断面図、第７
図は同タンクをアイロン本体より外した状態の斜視図で
ある。 １・・・・・・ベース、４・・・・・・アイロン本体、
４ａ・・・・・・把手、５・・・・・・タンク、９・・
・・・・給水口蓋、１０・・・・・・給水口、１１・・
・・・・スプレーノズル、１２・・・・・・小穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベースと、このベースの上方に取付けた把手と、その前
   面上部に給水口を有するタンクと、この給水口を開閉す
   る給水口蓋と、上記タンクの水を霧状にしてアイロンの
   前方に吹付けるスプレーノズルとを備え、上記スプレー
   ノズルを給水口の近傍に設けるとともに、前記給水口蓋
   はスプレーノズルと給水口を覆い、かつスプレーノズル
   と対向する位置に近接して霧吹き用の小穴を設けたスチ
   ームアイロン。