JP3478262B2 - スチームアイロン - Google Patents
スチームアイロンInfo
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- JP3478262B2 JP3478262B2 JP2000362293A JP2000362293A JP3478262B2 JP 3478262 B2 JP3478262 B2 JP 3478262B2 JP 2000362293 A JP2000362293 A JP 2000362293A JP 2000362293 A JP2000362293 A JP 2000362293A JP 3478262 B2 JP3478262 B2 JP 3478262B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチームを噴出し
て衣類等のしわ伸ばしを行うスチームアイロンに関する
ものである。
て衣類等のしわ伸ばしを行うスチームアイロンに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、スチームアイロンは、例えば図４
および図５に示すような構成をしていた。図に示すよう
に、１は加熱するヒータ２を埋設したベースで、気化室
３とスチーム噴出口４を有し、ベース１はアルミニウム
等の金属材料により形成される。５はアイロン本体で、
ベース１の上面側を覆ったベースカバー６上にハンドル
７を設けている。８は前記気化室へ供給する水を貯える
水タンクで、ハンドル７の前方に配置された操作体９を
操作することによりノズル部１０を開閉し、前記気化室
３への給水が制御できるように構成している。
および図５に示すような構成をしていた。図に示すよう
に、１は加熱するヒータ２を埋設したベースで、気化室
３とスチーム噴出口４を有し、ベース１はアルミニウム
等の金属材料により形成される。５はアイロン本体で、
ベース１の上面側を覆ったベースカバー６上にハンドル
７を設けている。８は前記気化室へ供給する水を貯える
水タンクで、ハンドル７の前方に配置された操作体９を
操作することによりノズル部１０を開閉し、前記気化室
３への給水が制御できるように構成している。
【０００３】上記構成において動作を説明すると、ヒー
タ２に通電してベース１を加熱した状態で、作業者がハ
ンドル７を持ちアイロン本体５の掛け面を下向きにし、
アイロン台等に置かれた衣類にアイロン掛けを行う。操
作体９を操作してノズル部１０を開くと、水タンク８か
ら水が気化室３に滴下して気化し、スチームとなってス
チーム噴出口４から噴出される。
タ２に通電してベース１を加熱した状態で、作業者がハ
ンドル７を持ちアイロン本体５の掛け面を下向きにし、
アイロン台等に置かれた衣類にアイロン掛けを行う。操
作体９を操作してノズル部１０を開くと、水タンク８か
ら水が気化室３に滴下して気化し、スチームとなってス
チーム噴出口４から噴出される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような従来
の構造のものでは、ベースが硬質の金属材料で構成され
ているため、衣類の肩口等の立体縫製部には、ベースが
局所的にしか当接しないためしわ伸ばし効果が部分的に
しか得られず、衣類全体を仕上げるために長時間作業を
行わなければならないという問題があった。
の構造のものでは、ベースが硬質の金属材料で構成され
ているため、衣類の肩口等の立体縫製部には、ベースが
局所的にしか当接しないためしわ伸ばし効果が部分的に
しか得られず、衣類全体を仕上げるために長時間作業を
行わなければならないという問題があった。
【０００５】また、ベースおよびベースの上面側を覆っ
ているベースカバーは、使用中および使用直後は高温の
状態で広い範囲が露出しているため、誤って手などが触
れる恐れがあった。
ているベースカバーは、使用中および使用直後は高温の
状態で広い範囲が露出しているため、誤って手などが触
れる恐れがあった。
【０００６】また、ベースが硬質の金属材料で構成され
ているため、スチームが噴出する掛け面と衣類との摩擦
が小さく、衣類上を滑らせるだけでは十分に衣類のしわ
を伸ばすことができないため、作業者はアイロンを持つ
手と逆の手で衣類を引っ張りながら作業する必要があ
り、作業性が悪いという問題があった。
ているため、スチームが噴出する掛け面と衣類との摩擦
が小さく、衣類上を滑らせるだけでは十分に衣類のしわ
を伸ばすことができないため、作業者はアイロンを持つ
手と逆の手で衣類を引っ張りながら作業する必要があ
り、作業性が悪いという問題があった。
【０００７】また、気化室への水の供給を制御するノズ
ル部を開閉する操作体は、図４に示すように、ハンドル
の長手方向の前方に設けられ、また、ノズル部も操作体
の直下に設けられるのが一般的である。このため、図５
のように、作業者が衣類をハンガーに吊るした状態でア
イロン掛けを行う場合、アイロン本体６を垂直にする
と、水タンクの水が少ない時は、水位よりノズル部が上
方に位置してスチームを噴出させながらアイロン掛けを
行うことができないという問題があった。
ル部を開閉する操作体は、図４に示すように、ハンドル
の長手方向の前方に設けられ、また、ノズル部も操作体
の直下に設けられるのが一般的である。このため、図５
のように、作業者が衣類をハンガーに吊るした状態でア
イロン掛けを行う場合、アイロン本体６を垂直にする
と、水タンクの水が少ない時は、水位よりノズル部が上
方に位置してスチームを噴出させながらアイロン掛けを
行うことができないという問題があった。
【０００８】本発明は、上記のような従来の課題を解決
するもので、衣類のしわ伸ばし効果を高めるとともに、
仕上げ作業を効率よく行えるようにすることを第１の目
的としている。第２の目的は、安全にしわ伸ばし作業が
行えるようにすることである。第３の目的は、アイロン
本体を任意の姿勢にして効率よくアイロン掛けが行える
ように使い勝手をよくすることである。第４の目的は、
仕上げ作業を簡便にし、作業性を向上することである。
するもので、衣類のしわ伸ばし効果を高めるとともに、
仕上げ作業を効率よく行えるようにすることを第１の目
的としている。第２の目的は、安全にしわ伸ばし作業が
行えるようにすることである。第３の目的は、アイロン
本体を任意の姿勢にして効率よくアイロン掛けが行える
ように使い勝手をよくすることである。第４の目的は、
仕上げ作業を簡便にし、作業性を向上することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第１の目的
を達成するために、ベースを、アイロン本体に装着して
衣類に押し当てると、前記衣類の形状に沿って変形する
着脱自在なアイロンカバーで覆い、このアイロンカバー
の前記ベースと対向する面に軟質の多孔性材料で構成し
た仕上げ部を設けたものである。
を達成するために、ベースを、アイロン本体に装着して
衣類に押し当てると、前記衣類の形状に沿って変形する
着脱自在なアイロンカバーで覆い、このアイロンカバー
の前記ベースと対向する面に軟質の多孔性材料で構成し
た仕上げ部を設けたものである。
【００１０】これにより、衣類の肩口等立体縫製部を仕
上げる場合、アイロンカバーがその形状に沿って変形
し、アイロンカバーの広い範囲を肩口等立体縫製部に当
接させて、軟質の多孔性材料を透過したスチームを仕上
げ部の広い範囲に無駄なく供給することができ、衣類の
しわ伸ばし効果を高めるとともに、仕上げ作業を効率よ
く行うことができる。
上げる場合、アイロンカバーがその形状に沿って変形
し、アイロンカバーの広い範囲を肩口等立体縫製部に当
接させて、軟質の多孔性材料を透過したスチームを仕上
げ部の広い範囲に無駄なく供給することができ、衣類の
しわ伸ばし効果を高めるとともに、仕上げ作業を効率よ
く行うことができる。
【００１１】また、上記第２の目的を達成するために、
アイロンカバーはベースカバーの外周縁に沿って壁面部
を形成し、前記壁面部に軟質の多孔性材料で構成した保
護部を設けて前記ベースカバーの側面部を覆うようにし
たものである。
アイロンカバーはベースカバーの外周縁に沿って壁面部
を形成し、前記壁面部に軟質の多孔性材料で構成した保
護部を設けて前記ベースカバーの側面部を覆うようにし
たものである。
【００１２】これにより、ベースおよびベースカバーの
外部に露出している部分を軟質の多孔性材料で覆うこと
ができ、外殻部の温度を低くして安全に使用することが
できる。
外部に露出している部分を軟質の多孔性材料で覆うこと
ができ、外殻部の温度を低くして安全に使用することが
できる。
【００１３】また、上記第３の目的を達成するために、
タンク内の水を気化室に供給する給水装置を設け、ベー
スの掛け面を垂直にした状態で前記給水装置を動作させ
てスチームを噴出できるようにしたものである。
タンク内の水を気化室に供給する給水装置を設け、ベー
スの掛け面を垂直にした状態で前記給水装置を動作させ
てスチームを噴出できるようにしたものである。
【００１４】これにより、アイロンの掛け面を下向きと
垂直のいずれの状態にした場合においても、水タンクか
ら気化室へ水を供給することができ、アイロン本体を任
意の姿勢でスチームを噴出させて効率よく衣類のしわ伸
ばしを行うことができる。
垂直のいずれの状態にした場合においても、水タンクか
ら気化室へ水を供給することができ、アイロン本体を任
意の姿勢でスチームを噴出させて効率よく衣類のしわ伸
ばしを行うことができる。
【００１５】また、上記第４の目的を達成するために、
軟質の多孔性材料は、通気性を有する繊維または発泡シ
リコーンとしたものである。
軟質の多孔性材料は、通気性を有する繊維または発泡シ
リコーンとしたものである。
【００１６】これにより、仕上げを行う衣類とアイロン
カバーとの間の摩擦が大きくなり、衣類に当接した状態
でアイロンを滑らせることにより、衣類を引っ張る効果
が得られるため、片手で簡単に作業できるようになり、
しわ伸ばしの作業性が向上する。
カバーとの間の摩擦が大きくなり、衣類に当接した状態
でアイロンを滑らせることにより、衣類を引っ張る効果
が得られるため、片手で簡単に作業できるようになり、
しわ伸ばしの作業性が向上する。
【００１７】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載した発明
は、ベースの上方に設けたハンドルを有するアイロン本
体と、前記ベースに形成したスチームを発生させる気化
室と、前記気化室に供給する水を貯える水タンクと、前
記気化室で発生したスチームを噴出するスチーム噴出口
と、前記ベースの上方に配置されたベースカバーと、前
記ベースを着脱自在に覆うアイロンカバーとを具備し、
前記アイロンカバーは、前記ベースと対向する面に軟質
の多孔性材料で構成した仕上げ部を有し、前記アイロン
本体に装着して衣類に押し当てると、前記衣類の形状に
沿って変形して、しわ伸ばしをおこなうものであり、衣
類のしわ伸ばしをおこなう場合、前記アイロンカバーが
軟質材料であるため、アイロンカバーを軽く衣類に押し
当てると、衣類の立体縫製部の形状に沿った形でアイロ
ンカバーが変形し、多孔性材料を透過してアイロンカバ
ーから噴出されるスチームを衣類の仕上げ部の広い範囲
に無駄なく供給することができ、衣類のしわ伸ばし効果
を高めるとともに、仕上げ作業を効率よく行うことがで
きる。そして、アイロンカバーを取外せば通常のアイロ
ンとして使用することができる。
は、ベースの上方に設けたハンドルを有するアイロン本
体と、前記ベースに形成したスチームを発生させる気化
室と、前記気化室に供給する水を貯える水タンクと、前
記気化室で発生したスチームを噴出するスチーム噴出口
と、前記ベースの上方に配置されたベースカバーと、前
記ベースを着脱自在に覆うアイロンカバーとを具備し、
前記アイロンカバーは、前記ベースと対向する面に軟質
の多孔性材料で構成した仕上げ部を有し、前記アイロン
本体に装着して衣類に押し当てると、前記衣類の形状に
沿って変形して、しわ伸ばしをおこなうものであり、衣
類のしわ伸ばしをおこなう場合、前記アイロンカバーが
軟質材料であるため、アイロンカバーを軽く衣類に押し
当てると、衣類の立体縫製部の形状に沿った形でアイロ
ンカバーが変形し、多孔性材料を透過してアイロンカバ
ーから噴出されるスチームを衣類の仕上げ部の広い範囲
に無駄なく供給することができ、衣類のしわ伸ばし効果
を高めるとともに、仕上げ作業を効率よく行うことがで
きる。そして、アイロンカバーを取外せば通常のアイロ
ンとして使用することができる。
【００１８】請求項２に記載した発明は、上記請求項１
記載の発明において、アイロンカバーは、ベースカバー
の外周縁に沿って壁面部を形成し、前記壁面部に軟質の
多孔性材料で構成した保護部を設けて前記ベースカバー
の側面部を覆うようにしたものであり、高温に加熱され
ているベースおよびベースカバーの外部に露出している
部分を外側から軟質の多孔性材料で覆うことができ、外
殻部の温度を低くして安全に使用することができる。
記載の発明において、アイロンカバーは、ベースカバー
の外周縁に沿って壁面部を形成し、前記壁面部に軟質の
多孔性材料で構成した保護部を設けて前記ベースカバー
の側面部を覆うようにしたものであり、高温に加熱され
ているベースおよびベースカバーの外部に露出している
部分を外側から軟質の多孔性材料で覆うことができ、外
殻部の温度を低くして安全に使用することができる。
【００１９】請求項３に記載した発明は、上記請求項１
または２に記載の発明において、タンク内の水を気化室
に供給する給水装置を設け、ベースの掛け面を垂直にし
た状態で前記給水装置を動作させてスチームを噴出でき
るようにしたものであり、衣類をハンガー等に掛けた状
態でスチームを噴出させてアイロン掛けを行うことがで
き、アイロン本体を任意の姿勢でスチームを噴出させて
効率よく衣類のしわ伸ばしを行うことができる。
または２に記載の発明において、タンク内の水を気化室
に供給する給水装置を設け、ベースの掛け面を垂直にし
た状態で前記給水装置を動作させてスチームを噴出でき
るようにしたものであり、衣類をハンガー等に掛けた状
態でスチームを噴出させてアイロン掛けを行うことがで
き、アイロン本体を任意の姿勢でスチームを噴出させて
効率よく衣類のしわ伸ばしを行うことができる。
【００２０】請求項４に記載した発明は、上記請求項１
〜３に記載の発明において、軟質の多孔性材料は、通気
性を有する繊維または発泡シリコーンとしたものであ
り、仕上げを行う衣類とアイロンカバーとの間の摩擦が
大きくなり、衣類に当接した状態でアイロンを滑らせる
ことにより、衣類を引っ張る効果が得られるため、例え
ばハンガーに吊るした衣類のしわを伸ばす場合でも、ア
イロンカバーを衣類に圧接しながら上方から下方へ滑ら
すだけで片手で簡単に作業できるようになり、しわ伸ば
しの作業性が向上する。
〜３に記載の発明において、軟質の多孔性材料は、通気
性を有する繊維または発泡シリコーンとしたものであ
り、仕上げを行う衣類とアイロンカバーとの間の摩擦が
大きくなり、衣類に当接した状態でアイロンを滑らせる
ことにより、衣類を引っ張る効果が得られるため、例え
ばハンガーに吊るした衣類のしわを伸ばす場合でも、ア
イロンカバーを衣類に圧接しながら上方から下方へ滑ら
すだけで片手で簡単に作業できるようになり、しわ伸ば
しの作業性が向上する。
【００２１】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【００２２】（実施例１）
図１〜図３に示すように、アイロン本体１１は、蓋体１
２で覆われた気化室１３を形成したベース１４と、前記
気化室１３で発生したスチームをベース１４の掛け面か
ら外部へ噴出するスチーム噴出口１５と、水タンク１６
に貯えた水を気化室１３に供給するポンプ装置などで構
成した給水装置１７を有している。
２で覆われた気化室１３を形成したベース１４と、前記
気化室１３で発生したスチームをベース１４の掛け面か
ら外部へ噴出するスチーム噴出口１５と、水タンク１６
に貯えた水を気化室１３に供給するポンプ装置などで構
成した給水装置１７を有している。
【００２３】給水装置１７としてのポンプ装置は、シリ
ンダ１８と、このシリンダ１８内を上下動するピストン
を有した操作部１９と、水タンク１６内の水を吸い込む
吸水パイプ２０と、この吸水パイプ２０からシリンダ１
８内に吸引した水を吐出する吐出部２１を有し、この吐
出部２１から吐出された水は気化室１３内に供給されて
スチームが発生する。
ンダ１８と、このシリンダ１８内を上下動するピストン
を有した操作部１９と、水タンク１６内の水を吸い込む
吸水パイプ２０と、この吸水パイプ２０からシリンダ１
８内に吸引した水を吐出する吐出部２１を有し、この吐
出部２１から吐出された水は気化室１３内に供給されて
スチームが発生する。
【００２４】吸水パイプ２０の先端は、水タンク１６の
後方壁１６ａの近傍まで延長して吸水口２１を設けてい
る。これにより、アイロン本体１１をハンドル２２の長
手方向を床面に対して鉛直方向にしても、給水装置１７
の吸水口２１は水タンク１６に貯えている水位より下位
に位置し、水タンク１６内の水量が少なくなっても給水
装置１７内に吸水することができ、吸水口２１が水タン
ク１６内の水中にあればアイロン本体１１を任意の姿勢
にしてスチームを噴出することができる。
後方壁１６ａの近傍まで延長して吸水口２１を設けてい
る。これにより、アイロン本体１１をハンドル２２の長
手方向を床面に対して鉛直方向にしても、給水装置１７
の吸水口２１は水タンク１６に貯えている水位より下位
に位置し、水タンク１６内の水量が少なくなっても給水
装置１７内に吸水することができ、吸水口２１が水タン
ク１６内の水中にあればアイロン本体１１を任意の姿勢
にしてスチームを噴出することができる。
【００２５】２３はベース１４を外側から覆ってアイロ
ン本体１１に着脱自在に構成したアイロンカバーで、こ
のアイロンカバー２３のベース１４と対向する部分は、
連鎖した気泡を有する発泡シリコーン等の軟質の多孔性
材料からなる仕上げ部２４を設けてあり、スチーム噴出
口１５から噴出したスチームは、この通気性を有した仕
上げ部２４を透過して外部に噴出する。
ン本体１１に着脱自在に構成したアイロンカバーで、こ
のアイロンカバー２３のベース１４と対向する部分は、
連鎖した気泡を有する発泡シリコーン等の軟質の多孔性
材料からなる仕上げ部２４を設けてあり、スチーム噴出
口１５から噴出したスチームは、この通気性を有した仕
上げ部２４を透過して外部に噴出する。
【００２６】アイロンカバー２３の外周縁部は、ベース
１４の上面側を覆っているベースカバー２５の外周縁に
沿って上方へ立ちあがるように壁面部２６を有し、前記
壁面部２６に軟質の多孔性材料で構成した保護部２７を
設けて、ベースカバー２５の前部から後部にかけての側
面を外側から覆うようにしている。
１４の上面側を覆っているベースカバー２５の外周縁に
沿って上方へ立ちあがるように壁面部２６を有し、前記
壁面部２６に軟質の多孔性材料で構成した保護部２７を
設けて、ベースカバー２５の前部から後部にかけての側
面を外側から覆うようにしている。
【００２７】アイロンカバー２３の壁面部２６の内面に
は、ベース１４の外周形状とほぼ同様の平面が略Ｕ字状
の凸部２８が内方へ突出するように設けてあり、ベース
１４とベースカバー２５の外周縁部に構成された凹部２
９に嵌合し、アイロン本体１１に対して着脱自在に装着
される構成となっており、アイロンカバー２３をベース
１４の前方へ引き出すことにより取外すことができるよ
うになっている。
は、ベース１４の外周形状とほぼ同様の平面が略Ｕ字状
の凸部２８が内方へ突出するように設けてあり、ベース
１４とベースカバー２５の外周縁部に構成された凹部２
９に嵌合し、アイロン本体１１に対して着脱自在に装着
される構成となっており、アイロンカバー２３をベース
１４の前方へ引き出すことにより取外すことができるよ
うになっている。
【００２８】上記構成において動作を説明すると、水タ
ンク１６内に水をいれて、給水装置１７を動作させる
と、水タンク１６内の水は、吸水口２１、吸水パイプ２
０、シリンダ１８、吐出部２１を通して気化室１３に供
給される。気化室１３で発生したスチームは、スチーム
噴出口１５、アイロンカバー２３のベース１４に対向し
て配設した仕上げ部２４の連鎖した気泡より噴出する。
ンク１６内に水をいれて、給水装置１７を動作させる
と、水タンク１６内の水は、吸水口２１、吸水パイプ２
０、シリンダ１８、吐出部２１を通して気化室１３に供
給される。気化室１３で発生したスチームは、スチーム
噴出口１５、アイロンカバー２３のベース１４に対向し
て配設した仕上げ部２４の連鎖した気泡より噴出する。
【００２９】この状態で、例えばハンガー等に吊るした
立体縫製部のあるスーツ等の衣類を仕上げる場合、ハン
ドル２０の長手方向を床面に対して鉛直にしても、給水
装置１７の吸水口２１が水タンク１６の後方壁１６ａ近
傍まで延びているので、吸水口２１は水タンク１６内の
水位より下方に位置し、給水装置１７を動作させれば、
気化室１３に水タンク１６内の水が供給され、スチーム
を発生させることができる。
立体縫製部のあるスーツ等の衣類を仕上げる場合、ハン
ドル２０の長手方向を床面に対して鉛直にしても、給水
装置１７の吸水口２１が水タンク１６の後方壁１６ａ近
傍まで延びているので、吸水口２１は水タンク１６内の
水位より下方に位置し、給水装置１７を動作させれば、
気化室１３に水タンク１６内の水が供給され、スチーム
を発生させることができる。
【００３０】アイロン本体１１にアイロンカバー２３を
装着して仕上げ部２４を軽く衣類に押し当てると、衣類
の立体縫製部の形状に沿って仕上げ部２４が変形し、仕
上げ部２４全体が衣類に当接する。したがって、この仕
上げ部２４全体から噴出するスチームを衣類等のしわ伸
ばしをおこなう所望の部位に効率よく供給して良好に仕
上げることができる。
装着して仕上げ部２４を軽く衣類に押し当てると、衣類
の立体縫製部の形状に沿って仕上げ部２４が変形し、仕
上げ部２４全体が衣類に当接する。したがって、この仕
上げ部２４全体から噴出するスチームを衣類等のしわ伸
ばしをおこなう所望の部位に効率よく供給して良好に仕
上げることができる。
【００３１】また、仕上げ部２４を上述のように衣類に
当接した状態から衣類上を滑らせた場合、前記のように
仕上げ部２４が連鎖した気泡を有する発泡シリコーン等
の軟質の多孔性材料で形成しているため、金属や硬質樹
脂より衣類とアイロンカバー２３との摩擦抵抗が大きく
なり、繊維上を滑らせるだけで繊維を引っ張る効果が得
られるため、例えばハンガーに吊るした衣類のしわを伸
ばす場合でも、アイロンカバー２３を衣類に圧接しなが
ら上方から下方へ滑らすだけの作業でしわを容易に伸ば
すことができるようになる。従って、スチームアイロン
を持つ手と逆の手で衣類を引っ張りながら作業する必要
もなく、スチームを噴出しながら片手で簡単に仕上げ作
業が可能となる。
当接した状態から衣類上を滑らせた場合、前記のように
仕上げ部２４が連鎖した気泡を有する発泡シリコーン等
の軟質の多孔性材料で形成しているため、金属や硬質樹
脂より衣類とアイロンカバー２３との摩擦抵抗が大きく
なり、繊維上を滑らせるだけで繊維を引っ張る効果が得
られるため、例えばハンガーに吊るした衣類のしわを伸
ばす場合でも、アイロンカバー２３を衣類に圧接しなが
ら上方から下方へ滑らすだけの作業でしわを容易に伸ば
すことができるようになる。従って、スチームアイロン
を持つ手と逆の手で衣類を引っ張りながら作業する必要
もなく、スチームを噴出しながら片手で簡単に仕上げ作
業が可能となる。
【００３２】また、仕上げ部２４は高温に加熱されるベ
ース１４を、そしてこのベース１４の熱を受けて高温と
なるベースカバー２５を保護部２７で覆うようにアイロ
ン本体１１に装着されるため、熱緩衝体としても機能
し、外部に露出している外殻部の温度を低くして安全に
使用することができる。また、多孔性材料の表面は粗い
ので金属や硬質樹脂で形成した表面が平滑なものと比較
して接触面積が少なく、より安全性を高めることができ
る。
ース１４を、そしてこのベース１４の熱を受けて高温と
なるベースカバー２５を保護部２７で覆うようにアイロ
ン本体１１に装着されるため、熱緩衝体としても機能
し、外部に露出している外殻部の温度を低くして安全に
使用することができる。また、多孔性材料の表面は粗い
ので金属や硬質樹脂で形成した表面が平滑なものと比較
して接触面積が少なく、より安全性を高めることができ
る。
【００３３】また、アイロンカバー２３をアイロン本体
１１から取り外すと、アルミ合金等で形成したベース１
４が外部に露出するため、平板上でプレスしながらのア
イロン掛けが可能となり、通常のスチームアイロンとし
て使用できる。
１１から取り外すと、アルミ合金等で形成したベース１
４が外部に露出するため、平板上でプレスしながらのア
イロン掛けが可能となり、通常のスチームアイロンとし
て使用できる。
【００３４】なお、上記実施例では、仕上げ部２４を連
鎖した気泡を有する発泡シリコーン等からなる軟質の多
孔性材料で形成した例を示したが、スチームを透過する
繊維で形成したものでも同様の効果が得られる。また、
ベース１４の掛け面とベースカバー２５の側面と対向す
る部分に設けた仕上げ部２４と保護部２７を分離した構
成としたが、これらを一体的に形成してもよい。
鎖した気泡を有する発泡シリコーン等からなる軟質の多
孔性材料で形成した例を示したが、スチームを透過する
繊維で形成したものでも同様の効果が得られる。また、
ベース１４の掛け面とベースカバー２５の側面と対向す
る部分に設けた仕上げ部２４と保護部２７を分離した構
成としたが、これらを一体的に形成してもよい。
【００３５】
【発明の効果】本発明の請求項１に記載の発明によれ
ば、ベースの上方に設けたハンドルを有するアイロン本
体と、前記ベースに形成したスチームを発生させる気化
室と、前記気化室に供給する水を貯える水タンクと、前
記気化室で発生したスチームを噴出するスチーム噴出口
と、前記ベースの上方に配置されたベースカバーと、前
記ベースを着脱自在に覆うアイロンカバーとを具備し、
前記アイロンカバーは、前記ベースと対向する面に軟質
の多孔性材料で構成した仕上げ部を有し、前記アイロン
本体に装着して衣類に押し当てると、前記衣類の形状に
沿って変形して、しわ伸ばしをおこなうから、衣類の形
状に沿ってアイロンカバーが変形し、多孔性材料を透過
してアイロンカバーから噴出されるスチームを衣類の仕
上げ部の広い範囲に無駄なく供給することができ、衣類
のしわ伸ばし効果を高めて効率よく仕上げることができ
るとともに、アイロンカバーを取外して通常のアイロン
として使用することができる。
ば、ベースの上方に設けたハンドルを有するアイロン本
体と、前記ベースに形成したスチームを発生させる気化
室と、前記気化室に供給する水を貯える水タンクと、前
記気化室で発生したスチームを噴出するスチーム噴出口
と、前記ベースの上方に配置されたベースカバーと、前
記ベースを着脱自在に覆うアイロンカバーとを具備し、
前記アイロンカバーは、前記ベースと対向する面に軟質
の多孔性材料で構成した仕上げ部を有し、前記アイロン
本体に装着して衣類に押し当てると、前記衣類の形状に
沿って変形して、しわ伸ばしをおこなうから、衣類の形
状に沿ってアイロンカバーが変形し、多孔性材料を透過
してアイロンカバーから噴出されるスチームを衣類の仕
上げ部の広い範囲に無駄なく供給することができ、衣類
のしわ伸ばし効果を高めて効率よく仕上げることができ
るとともに、アイロンカバーを取外して通常のアイロン
として使用することができる。
【００３６】また、請求項２に記載の発明によれば、ア
イロンカバーは、ベースカバーの外周縁に沿って壁面部
を形成し、前記壁面部に軟質の多孔性材料で構成した保
護部を設けて前記ベースカバーの側面部を覆うようにし
たから、高温に加熱されているベースに加えてベースカ
バーの外部に露出している部分を外側から覆うことがで
き、外殻部の温度を低くして安全に使用することができ
る。
イロンカバーは、ベースカバーの外周縁に沿って壁面部
を形成し、前記壁面部に軟質の多孔性材料で構成した保
護部を設けて前記ベースカバーの側面部を覆うようにし
たから、高温に加熱されているベースに加えてベースカ
バーの外部に露出している部分を外側から覆うことがで
き、外殻部の温度を低くして安全に使用することができ
る。
【００３７】また、請求項３に記載の発明によれば、タ
ンク内の水を気化室に供給する給水装置を設け、ベース
の掛け面を垂直にした状態で前記給水装置を動作させて
スチームを噴出できるようにしたから、アイロン本体を
任意の姿勢でスチームを噴出させて効率よく衣類のしわ
伸ばしを行うことができる。
ンク内の水を気化室に供給する給水装置を設け、ベース
の掛け面を垂直にした状態で前記給水装置を動作させて
スチームを噴出できるようにしたから、アイロン本体を
任意の姿勢でスチームを噴出させて効率よく衣類のしわ
伸ばしを行うことができる。
【００３８】また、請求項４に記載の発明によれば、軟
質の多孔性材料は、通気性を有する繊維または発泡シリ
コーンとしたから、他方の手で衣類を引っ張りながら作
業する必要もなく、スチームを噴出させながら片手で簡
単に仕上げ作業ができる。
質の多孔性材料は、通気性を有する繊維または発泡シリ
コーンとしたから、他方の手で衣類を引っ張りながら作
業する必要もなく、スチームを噴出させながら片手で簡
単に仕上げ作業ができる。
【図１】本発明の実施例１のスチームアイロンの掛け面
を下向きにした状態の要部断面図
を下向きにした状態の要部断面図
【図２】同スチームアイロンのアイロンカバーの斜視図
【図３】同スチームアイロンの掛け面を垂直に立てた状
態の要部断面図
態の要部断面図
【図４】従来のスチームアイロンの掛け面を下向きにし
た状態の要部断面図
た状態の要部断面図
【図５】同スチームアイロンの掛け面を垂直に立てた状
態の要部断面図
態の要部断面図
１１ アイロン本体
１３ 気化室
１４ ベース
１５ スチーム噴出口
１６ 水タンク
２３ アイロンカバー
２４ 仕上げ部
２５ ベースカバー
フロントページの続き
(72)発明者 池島 衞
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電
器産業株式会社内
(56)参考文献 特開 平11−90096（ＪＰ，Ａ)
特開2002−35496（ＪＰ，Ａ)
実開 昭49−98597（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭62−64500（ＪＰ，Ｕ)
特公 平７−12397（ＪＰ，Ｂ２)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
D06F 75/38
D06F 75/20
Claims (4)
- 【請求項１】 ベースの上方に設けたハンドルを有する
アイロン本体と、前記ベースに形成したスチームを発生
させる気化室と、前記気化室に供給する水を貯える水タ
ンクと、前記気化室で発生したスチームを噴出するスチ
ーム噴出口と、前記ベースの上方に配置されたベースカ
バーと、前記ベースを着脱自在に覆うアイロンカバーと
を具備し、前記アイロンカバーは、前記ベースと対向す
る面に軟質の多孔性材料で構成した仕上げ部を有し、前
記アイロン本体に装着して衣類に押し当てると、前記衣
類の形状に沿って変形して、しわ伸ばしをおこなうスチ
ームアイロン。 - 【請求項２】 アイロンカバーは、ベースカバーの外周
縁に沿って壁面部を形成し、前記壁面部に軟質の多孔性
材料で構成した保護部を設けて前記ベースカバーの側面
部を覆うようにした請求項１記載のスチームアイロン。 - 【請求項３】 タンク内の水を気化室に供給する給水装
置を設け、ベースの掛け面を垂直にした状態で前記給水
装置を動作させてスチームを噴出できるようにした請求
項１または２記載のスチームアイロン。 - 【請求項４】 軟質の多孔性材料は、通気性を有する繊
維または発泡シリコーンとした請求項１〜３のいずれか
１項に記載のスチームアイロン。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000362293A JP3478262B2 (ja) | 2000-11-29 | 2000-11-29 | スチームアイロン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000362293A JP3478262B2 (ja) | 2000-11-29 | 2000-11-29 | スチームアイロン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002159798A JP2002159798A (ja) | 2002-06-04 |
| JP3478262B2 true JP3478262B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=18833594
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000362293A Expired - Fee Related JP3478262B2 (ja) | 2000-11-29 | 2000-11-29 | スチームアイロン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3478262B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| EP1911873A1 (en) * | 2006-10-09 | 2008-04-16 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Ironing shoe |
| EP2228485A1 (en) * | 2009-03-12 | 2010-09-15 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Domestic appliance comprising an antimicrobial agent |
| CN107476032B (zh) * | 2017-09-15 | 2023-08-22 | 广东美的环境电器制造有限公司 | 手持式电熨斗 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPS6264500U (ja) * | 1985-10-14 | 1987-04-21 | ||
| JPH0712397B2 (ja) * | 1989-04-24 | 1995-02-15 | 松下電器産業株式会社 | スチーム噴出器 |
| JP3282557B2 (ja) * | 1997-09-18 | 2002-05-13 | 松下電器産業株式会社 | スチームアイロン |
| JP3282620B2 (ja) * | 2000-07-28 | 2002-05-20 | 松下電器産業株式会社 | スチーム噴出器 |
-
2000
- 2000-11-29 JP JP2000362293A patent/JP3478262B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2002159798A (ja) | 2002-06-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |