JPS6122564B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気掃除機等に接続されて使用される
吸込口本体に液体洗剤を収容する洗剤タンクを積
載して、この洗剤タンクより放出した洗剤を泡立
ててじゆうたんにこすりつけることによりじゆう
たんを洗浄するじゆうたん洗浄器に関するもので
ある。

一般にじゆうたんの汚れの洗浄は洗剤がじゆう
たんの基布にしみこまないようにするとともにこ
のじゆうたんが洗浄後すみやかに乾燥するように
することが大切である。

これは例えば畳上にじゆうたんを敷いたまま洗
浄しようとする時、液体状のまま洗剤を散布する
と、この液状洗剤が部分的に集中して湿り易く、
時にはじゆうたんの基布をも透過して畳にまで洗
剤がしみこみ、じゆうたんだけでなく畳までも損
傷させるからである。また、それほどまでの問題
を生じなくても乾燥時間が長くなり、じゆうたん
がすぐに再使用出来ない問題が発生するからであ
る。

このためじゆうたんの洗浄は、液状洗剤を泡状
にしてじゆうたん上に供給し、その泡を広い面積
に引き伸ばして、一定洗浄面積に対しての洗剤の
供給を少なくすると共に、じゆうたんのパイルに
付着しやすくして基布まで浸透しにくくすること
により行なわれていた。

しかしながら従来の洗剤の発泡手段は、液状洗
剤をそのまま回転ブラシや枠体に滴下し、そのブ
ラシや枠体とじゆうたんの接触でもつて泡を発生
させるようになつていて、じゆうたん上に近接し
て発泡させるため、洗剤は発泡する前に回転体の
遠心力でじゆうたん上や機体壁に散布され、ほと
んど発泡しないままじゆうたん上に散布される問
題があつた。また若干進歩した発泡手段として、
じゆうたんをブラツシングするための回転ブラシ
と固定したブラシとの間に洗剤を供給し、この回
転ブラシとの接触により洗剤を発泡させる方法が
あるが、じゆうたんをブラツシングするための回
転ブラシを用いるためどうしてもじゆうたんの表
面に近接した場所で洗剤が発泡することになり、
充分に泡立つ前に洗剤がじゆうたん上に散布され
るという問題は残つていた。

本発明はこのような従来の問題を一掃して洗剤
が液状のままじゆうたんにしみこむようなことが
ないようにしたもので、以下その実施例を図面と
ともに説明する。

図において、１は吸込口本体、２はその接続
口、３は吸込口本体１内に配設したエアータービ
ンで、掃除機４の吸引力で回転するようになつて
いる。５はエアータービン４を駆動させるための
空気の取り入れ口となる吸気口、６はエアーター
ビン３の回回転を回転ブラシ７に伝達するベルト
である。８はこの回転ブラシ７とは別に前記吸込
口本体１内に設けた発泡用ブラシで、エアーター
ビン３の回転軸９に取付けてあり、エアータービ
ンとともに回転するようになつている。１０はこ
の発泡用ブラシ８を覆う発泡室で、内壁には発泡
ブラシ８と接触する突起１１が多数設けてある。
１２はこの発泡室１０より導出した通路で、その
先端は前記回転ブラシ７の上方に開口させてあ
る。１３は上記発泡室１０に開口する如く吸込口
本体１の上面に設けた洗剤供給口である。１４は
液状洗剤を収容したタワクで、吸込口本体１の上
面に積載保持してある。１５はこのタンク１４に
設けた洗剤滴下口で、吸込口本体１に積載時、洗
剤供給口１３と接続するようになつている。１６
は前記タンク１４に設けた操作棒で、その操作で
洗剤滴下口１５の弁１７を開口してタンク内の発
泡室１０内に洗剤を供給するものである。１８は
ホース、１９は延長管で、各々掃除機４と接続口
２に連結されて掃除機の吸引力を吸込口本体１に
伝えるものである。

上記構成において、掃除機４を運転するとこの
吸引力が吸込口本体１内に加わり、吸気口５より
矢印Ａの如く外部空気が吸引されてエアータービ
ン３が回転する。これにより回転ブラシ７と発泡
用ブラシ８が矢印Ｂの如く回転を始める。

この状態で操作棒１６を操作してタンク１４の
洗剤滴下口１５を開口させると、タンク１４内の
洗剤は発泡室１０内の発泡用ブラシ８上に落ち、
この発泡用ブラシ８と突起１１との接触によつて
泡立てられる。そしてこの泡は通路１２を介して
回転ブラシ７上に送り出され、この回転ブラシ７
によつてじゆうたんにこすりつけられじゆうたん
洗浄に供される。すなわちタンク１４からの洗剤
は発泡用ブラシ８によつてあらかじめ発泡させた
後じゆうたんにこすりつけてじゆうたん洗浄に供
されるようになる。

この時上記洗剤を発泡させる発泡室１０と通路
１２との間を図面で示す如く狭くしておけば発泡
室１０内で発泡した泡が通路１２に出にくくなつ
て発泡室１０内に溜り、発泡用ブラシ８の回転に
よつて発泡室１０内を循環するようになつてきめ
細かい泡となる。したがつて回転ブラシ７を介し
てじゆうたんにこすりつけても液化してじゆうた
んにしみこむようなことが少なくなる利点があ
る。

また第４図に示すように発泡室１０の通路孔部
分に板体２０を配設してバイパス路路２１を形成
するようにしておけば、発泡室１０内で発泡した
泡は矢印Ｃの如く通路１２へと送り出されるが、
この泡に含まれている液は矢印Ｄのように発泡室
１０内を循環するようになり、洗剤が液状のまま
じゆうたんに供給されるようなことが少なくくな
つてじゆうたんの湿気をより少なくすることがで
きる利点がある。

このように本発明によれば、タンクからの洗剤
を回転ブラシとは別に設けた発泡用ブラシできめ
細かく発泡させてじゆうたんに供給するようにな
るので、洗剤が液状のままじゆうたんにこすりつ
けられるようなことがなくなり、洗浄後のじゆう
たんの乾燥を早めることができるとともにじゆう
たん下方の畳まで湿らすというようなこともなく
なる等、その効果は大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるじゆうん洗
浄器の使用状態を示す斜視図、第２図はそのじゆ
うたん洗浄器の透視図、第３図は同断面図、第４
図は他の実施例を示す要部断面図である。 １……吸込口本体、４……掃除機、７……回転
ブラシ、８……発泡用ブラシ、１０……発泡室、
１２……通路、１３……洗剤供給口、１４……タ
ンク、２０……板体、２１……バイパス路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電動機又は電気掃除機の吸引あるいは排気に
   より回転駆動せられる回転ブラシを有した吸込口
   本体内にこの回転ブラシとは別で、しかもこの回
   転ブラシと一定距離をおいて発泡用ブラシを内設
   した発泡室を形設し、この発泡室の一部に洗剤供
   給口を開口させるとともに、前記発泡室と回転ブ
   ラシとの間は通路で連絡し、さらに上記通路の発
   泡用ブラシ側は開口面積を狭くしたじゆうたん洗
   浄器。 ２ 発泡室の通路孔部分にバイパス路形成用の板
   体を配設した特許請求の範囲第１項記載のじゆう
   たん洗浄器。