JPS5810526Y2 - じゅうたん専用吸込具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気掃除機に接続され、エアータービンにより
駆動される回転ブラシ式のじゅうたん専用吸込具に関す
るもので、吸込具本体のみの使用ではじゅうたん掃除用
吸込具となり、洗剤タンクを積載すればじゅうたん洗浄
用吸込具として使えるようにすることを目的とする。

従来、エアータービン式のじゅうたん専用吸込具はじゅ
うたんの掃除を行なうことを目的とした構造であったた
め、じゅうたんが汚れた場合、洗剤を使用してじゅうた
んのブラッシング用として上記吸込口を使うと、洗剤を
掃除機本体へ吸い込んでしまうので不向きであるという
欠点を有していた。

本考案は上記従来の欠点を解消するもので、以下第１〜
６図にもとづき説明する。

図において、１は吸込具本体、２はこの本体１に結合し
た接続パイプ、３は上記吸込具本体１の上に載置される
洗剤タンク、４は掃除機本体の吸引力で駆動するエアー
タービン、５は掃除の時このエアータービン４を駆動さ
せるためにエアータービン室４ａに空気を取り入れる吸
込口、６は洗浄の時空気を取り入れる吸気口、７はブラ
シを植設した回転ブラシ、８はこの回転ブラシ７を納め
た回転ブラシ室、９はエアータービン４の駆動力を上記
回転ブラシ７に伝達するベルト、１０は洗剤タンク３と
一体となり先端に密閉部１１を有する洗浄用吸気通路、
１２は洗剤タンク３と一体となった洗剤供給通路、１３
は吸気口蓋、１４は洗剤タンク吸気口、１５は通気性材
料で構成した消音材、１６は第６図に示すようにバネ１
７により洗剤タンク３の積載と連動して回転ブラシ７に
適度の設計値で接触する発泡ブラシ、１８は接続パイプ
２に接続する延長管で、蛇腹ホースを介して電気掃除機
本体に接続される。

上記構成において、吸込具本体１を電気掃除機に接続し
、電源を入れると、第１図に示す如くじゅうたんの塵埃
を含む吸気は吸気口５からはいり、エアータービン４を
回転駆動させ、接続パイプ２、延長管１８、蛇腹ホース
を通って電気掃除機本体内へ吸引されてゆく。

この際、吸気口蓋１３は吸気口６を閉じているので通路
切替弁の作用をしている。

上記エアータービン４の回転によりベルトを介して減速
伝達された回転ブラシ７も同時に回転駆動を始める。

このようにしてじゅうたん掃除は従来通り回転ブラシ７
がじゅうたんのパイルをかきわけながら、じゅうたんの
パイル間の塵埃を吸引する。

また、じゅうたん洗浄用として使用する場合は吸気口蓋
１３を開けて洗剤タンク３を積載すると、これと連動し
て洗剤タンク３と一体になった洗浄用吸気通路１０が通
路切替弁の働きをして、吸気通路は切り替わる。

この時洗浄用吸気通路１０に設けた密閉部１１により回
転ブラシ室８からの泡の侵入は防げる。

同時に洗剤供給通路１２も発泡ブラシ１６を押し下げて
回転ブラシ７に接触させることができる。

すなわち、洗剤タンク３を積載するだけで吸込口５から
洗剤タンク吸気口１４に吸気通路は替わる訳である。

この際洗剤タンク３内の液体洗剤は洗剤供給通路１２を
通って発泡ブラシ１６上に滴下する。

この時液体洗剤を含んだ発泡ブラシ１６は回転ブラシ７
と接触しているので、液体洗剤は発泡してゆく。

この発泡作用の連続でやがては回転ブラシ室８は泡で満
たされ徐々にじゅうたん上へと出てゆく。

回転ブラシ７は、又じゅうたん上へ出た泡を使ってじゅ
うたんをブラッシングする働きをも兼ねている。

このようにして吸込具本体１をじゅうたん上で操作すれ
ば、じゅうたんの洗浄が簡単にできる訳である。

洗浄の後は、じゅうたんを乾燥させると、泡がじゅうた
んのパイルに付着した汚れを引き出し、粉体化してじゅ
うたん中に残るので、洗剤タンク３を取りはずした吸込
具本体１でじゅうたん掃除をやることにより、じゅうた
んの洗浄は完了する。

ここで液体洗剤を発泡させた後に洗浄を行なうのはじゅ
うたんの汚れ方がおもにじゅうたんの表面であるにもか
かわらず、液体のままだとじゅうたんの深部までぬらし
、悪くするとじゅうたんの基布までぬらして乾燥時間が
長くなるがらである。

また、本実施例における吸気口蓋１３は、掃除の時の吸
気口を外観的に見えないように配慮したものであるが、
同時に掃除時のエアータービン４を駆動させる吸引気流
を吸込口５側のみから導入するようにする吸気通路切替
弁の働きも有する。

そして洗浄時の吸気通路切替時には、洗浄用の吸気通路
１０には密閉部１１が設けであるため、回転ブラシ室８
からの泡の侵入を完全にしゃ断できる。

また、吸気通路切替の際には上下方向のしゆう動抵抗が
かかるが、本実施例の場合、洗浄用吸気通路１０と洗剤
タンク３を一体化したことにより、タンク着脱時のしゆ
う動抵抗はほとんど問題にはならない。

このように本考案によれば、一台の吸込具でじゅうたん
の掃除から洗浄までが手軽にでき、掃除から洗浄への切
替が洗剤タンクを載置するだけで簡単に行えるものであ
る。

また空気通路の切替は洗剤タンク自体を利用して行って
いるため、別に弁体を設けたもののようにその可動機構
および操作機構が不要で、著しく構成を簡素化すること
ができ、故障も少ない。

さらに発泡ブラシは洗剤タンクの装着時、すなわち、じ
ゅうたん洗浄時のみ回転ブラシと接触するから、通常の
じゅうたん掃除時にはこの発泡ブラシが回転ブラシの負
荷とならず、摩擦熱などで損傷することもないのもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例におけるじゅうたん専用吸込
具の断面図で、掃除の時の状態を示す。 第２図は洗浄タンクを載置した同断面図で、洗浄の時の
状態を示す（第５図Ａ−Ａ断面図）、第３図は発泡部を
示す同部分断面図（第５図Ｂ−Ｂ断面図）、第４図は洗
浄タンクの洗浄用吸気通路をエアータービン側より見た
同部分断面図、第５図は洗浄タンクを載置した第２図Ｃ
−Ｃ断面図、第６図は発泡ブラシの斜視図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気掃除機に接続する接続パイプと、掃除機の吸引気流
   で回転するエアタービンと、このエアータービンを納め
   たエアータービン室と、上記エアータービンと連動して
   回転し、表面にブラシを植設した回転ブラシと、この回
   転ブラシに対して接離自在なる発泡ブラシと、上記回転
   ブラシの下方で、かつ床面に対向した位置に開口し、上
   記エアータービン室に連通ずる吸込口と、床面に対向し
   ない位置で外部に開口し、上記エアータービン室に連通
   ずる吸気口と、この吸気口を開閉する吸気口蓋と、上記
   吸気口内に挿入され、エアータービン室に連通ずる洗浄
   用吸気通路および回転ブラシ室に挿入されて洗剤を供給
   する洗剤供給通路を有するとともに、吸込具本体に着脱
   自在に取付けた洗剤タンクとを具備し、かつ上記発泡ブ
   ラシは洗剤タンクに連動させ、その装着時に回転ブラシ
   と接触するように設定し、さらに洗剤タンクの洗浄用吸
   気通路には吸込具本体への装着時に吸込口からエアータ
   ービン室に至る通路を閉じる密閉部を設けたじゅうたん
   専用吸込具。