JPS6157006B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気掃除機に接続され、エアタービン
により駆動される回転ブラシ式のじゆうたん専用
吸込口に関するもので、吸込口本体のみの使用で
はじゆうたん掃除用吸込口となり、泡立てブラシ
及び切替弁操作を行ない、洗剤タンクを積載すれ
ば、じゆうたん洗浄用吸込口として使える、いわ
ゆるじゆうたん専用吸込口において、切替操作を
容易にし、泡立てブラシのくせつきをなくすとと
もに、泡立てブラシの交換を容易ならしめること
を目的とする。

従来、エアタービン式のじゆうたん専用吸込口
はじゆうたん掃除のみを行なうための構成であつ
たため、じゆうたんを洗浄することは出来なかつ
た。これをじゆうたん洗浄用として用いることが
できるようにするために、洗剤タンク、泡立てブ
ラシ等の泡立て手段、及び洗浄時に洗剤が掃除機
本体内に吸引されないようにエアタービンの駆動
源である吸気を床面と対向しない位置の開口部か
らとり入れるための切替弁を内蔵させたものが開
発されている。この場合、この泡立てブラシと切
替弁の操作は同一時に必要であるにもかかわらず
別々に行なうのは大変めんどうであり又、切替を
忘れるおそれも憂慮される。この対策として切替
弁と泡立てブラシを一体化すればよい訳だが、掃
除用吸込口として使う場合に第１図に示す如く切
替弁を回転ブラシに接触しない位置で固定する必
要があり、このため切替弁と泡立てブラシの相対
関係が一定であると、上部の壁に当接して泡立て
ブラシがその根元から折り曲げられる形となり、
ブラシが変形もしくは悪いくせがついてとれにく
くなるといつた新らたな問題が発生していた。

本発明は上記の問題点を解消するもので、以下
第１〜５図にもとづき説明する。

図において、１は吸込口本体、２は回転自在の
接続パイプ、３は洗剤タンク、４は掃除機本体の
吸引力で駆動し、エアタービン室１８に納められ
たエアタービン、５は掃除の時上記エアタービン
４を駆動させるための空気を取り入れる床面開
口、６は洗浄の時空気を取り入れる吸気口、７は
表面にブラシを植設した回転ブラシ、８はこの回
転ブラシ７を納めた回転ブラシ室、９はエアター
ビン４の駆動力を上記回転ブラシ７に伝達するベ
ルト、１０は泡立てブラシホルダー１９と一体と
なつた切替弁、１１は上記泡立てブラシホルダー
１９のストツパー２０とホルダーアーム２１に着
脱自在、かつ回動自在の泡立てブラシで、切替弁
１０と平行な位置からストツパー２０で規制され
る位置まで回動する。１２は上記切替弁１０に貼
着した無通気性弾性材料から成る弁パツキング、
１３は洗浄時に洗剤を回転ブラシ室８内の泡立て
ブラシ１１上に供給するための洗剤供給口、１４
は掃除時に吸気口６及び洗剤供給口１３を閉じる
本体蓋、１５は本体蓋１４に貼着した無通気性弾
性材料から成る蓋パツキング、１６は接続パイプ
２に接続される延長管、１７はこの延長管１６と
図示していない電気掃除機とを結ぶ蛇腹状のホー
スである。

上記構成において、吸込口本体１を電気掃除機
に接続し、電源を入れると、第１図に示す如く、
じゆうたん上の塵埃を含む吸気は床面開口５から
はいり、エアタービン４の羽根に当たりエアター
ビン４を回転駆動させ、接続パイプ２、延長管１
６、ホース１７を通つて電気掃除機内へ吸引され
てゆく。この際、本体ふた１４は図の如く閉じら
れており、蓋パツキング１５によりエアのもれは
生じない。すると高速回転するエアタービン４の
駆動トルクはエアタービン４と同軸の小プーリー
より回転ブラシ７と同軸の大プーリーへとベルト
９で減速伝達される。この伝達された高トルクは
回転ブラシ７を力強く回転させながらじゆうたん
のパイルをかきわけて、パイル間の塵埃をも効率
よく吸引できることはすでに公知の通りである。
この際、泡立てブラシ１１は第４図に示す如く泡
立てブラシホルダー１９内で回転して自然の形状
を保たせることができるのでブラシの変形又は無
理なくせつきは生じない。また第５〜６図に示す
如く泡立てブラシホルダー１９から着脱可能な構
成としているために、泡立てブラシ１１が消耗す
れば新品との交換が容易にできる。また、じゆう
たん洗浄用として吸込口本体１を使用する場合
は、本体蓋１４を開き、切替弁１０を第２図に示
す如くセツトすれば、第５図に示す如く切替弁１
０と泡立てブラシホルダー１ａを一体化している
ので自動的に回転ブラシ７に接触する位置関係と
なる。又、ストツパー２０の働きで泡立てブラシ
１１は上方向へ逃げることもない訳である。そこ
で洗剤タンク３を本体１に積めば洗剤は洗剤供給
口１３を経て泡立てブラシ１１上に滴下する。こ
の泡立てブラシ１１はストツパー２０により回転
ブラシ７と適度に接触するような位置で切替弁１
０が固定できるように設計されており、洗剤を含
む泡立てブラシ１１は回転ブラシ７との接触摩擦
によりきめ細かい泡となつて回転ブラシ室８内に
徐々にたまつてゆく。そしてこの泡は床面開口５
よりじゆうたん表面上へ放出されてゆく訳であ
る。じゆうたん上に放出されたこのきめ細かい泡
はじゆうたんの基布にまで浸み込むことなく、す
みやかに回転ブラシ７によりじゆうたん表面にす
り込まれ、洗剤の成分である界面活性剤の働きで
じゆうたんのパイル表面及び内部の汚れの分子を
外部へ引き出す。こうした作用が吸込口本体１を
前後に数回操作するだけで、連続的に行なわれ、
じゆうたんは美しくなつてゆく。この汚れは洗剤
と共に粉末化してじゆうたん上に残るので、じゆ
うたん乾燥後に、本吸込口本体１を掃除用吸込口
にもどして使用すればじゆうたんは美しく生き返
るのである。

このように本発明によれば、一台の吸込口によ
つてじゆうたんの掃除から洗浄までできて大変便
利であり、洗浄用への切替が、泡立てブラシホル
ダーと切替弁の一体化により一回でできて操作性
を向上し、さらに切替そのものを確実とすること
ができるとともに、この一体化のために製造コス
ト及び組立コストも削減できる。また泡立てブラ
シを泡立てブラシホルダー内で回動できるように
したことにより、泡立てブラシの変形や、くせつ
きをなくすことに寄与し耐久性を向上させると共
に、泡立てブラシをブラシホルダーに着脱可能に
することによつて、泡立てブラシが消耗しても新
品との交換が簡単であり、切替操作の簡便性、泡
立てブラシの耐久性向上、及び部品交換性の向上
に大きく寄与し、その工業的価値はきわめて大で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すじゆうたん用
吸込口の断面図で、掃除の時の吸気の流れを示
す。第２図は同断面図で、洗浄の時の吸気の流れ
を示す。第３図は同斜視図、第４図は第１図の部
分詳細断面図、第５図は泡立てブラシホルダー及
び泡立てブラシの分解斜視図、第６図は同要部組
立図である。 ２……接続パイプ、４……エアタービン、５…
…床面開口、６……吸気口、７……回転ブラシ、
１０……切替弁、１１……泡立てブラシ、１８…
…エアタービン室、１９……泡立てブラシホルダ
ー、２０……ストツパー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電気掃除機に接続する接続パイプと、掃除機
   の吸引気流で回転するエアタービンと、このエア
   タービンを納めたエアタービン室と、上記エアタ
   ービンと連動して回転する表面にブラシを植設し
   た回転ブラシと、この回転ブラシの下方で、且つ
   床面に対向した位置に開口し、上記エアタービン
   室に連通する床面開口と、床面に対向しない位置
   で外部に開口し、上記エアタービン室に連通する
   吸気口と、洗剤タンクの着脱と応動して上記床面
   開口ならびに吸気口のいずれか一方からエアター
   ビン室へ吸引気流を導入するように切り替える切
   替弁と、回転ブラシと接触可能に位置し、洗剤タ
   ンクからの洗剤の供給を受けて上記回転ブラシと
   の間で洗剤を泡立てる泡立てブラシとを有し、上
   記泡立てブラシは、切替弁に設けたブラシホルダ
   ーに、回動および着脱自在に保持させ、かつ同切
   替弁には泡立てブラシの回動範囲を規制するスト
   ツパーを設けたじゆうたん用吸込口。