JPS6038292B2 - 長尺材の巻取巻出機における減速停止装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は長尺材の巻取巻出機における減速停止装置に関
する。

一般に、金属帯の圧延設備など巻出し巻取りラインにお
いて、巻出し側コイルの終端の検出は、ラインの性能お
よび機械の保護、生産性および歩留りの向上に不可欠で
あり、正確にしかも確実に検出することが要請される。

従来、巻出し側コイルの終端の検出手段として、パルス
発生器による発生間隔検出法、フオトセルによるバスラ
ィンの角度検出による演算法および厚み検出器とパルス
発生器とタコジェネレータと外径検出器とを組合わせた
演算法などにより入側コイルの内径を測定し、これから
コイル終端を検出することが行なわれている。しかしな
がら、この種の測定法では、真のコイル内径を測定する
ことはできず、このため誤差を生じて正確な自動減速・
停止制御できない等の難点がある。

本発明は前記従来の難点を解決し、入側コイルの内径を
正確に測定し、正確かつ確実に減速・停止制御を行なう
ことができる長尺材の巻取巻出機における減速停止装置
を提供することを目的とする。

本発明は、巻取巻出機の拡縮マンドレルの拡縮量を測定
することによりコイル内径を検知し、演算装置により巻
取巻出機および次の補助ローラの回転数と巻取巻出速度
とから終端までの長尺材の残りの長さを検出し、これに
よって正確な自動減速・停止制御を行なうよう礎構成し
たものである。

以下本発明を図示する一実施例に基づいて説明する。

第１図は巻取巻出機の部分被削断面図であり、図におい
て１は、拡縮可能なマンドレルである。

そして、このマンドレル１には、第１図中左右に移動す
ることによってマンドレル１を拡縦させる回転シリンダ
２が貫通されている。回転シリンダ２の先端部には、第
２図に示すように拡縮ロッド３が設けられ、この拡縮ロ
ッド３には、シンクロ発信器５に連動する検出棒４が連
結されている。

そして、拡縮ロッド３と検出棒４とは、鞠方向の移動量
のみを伝達し、周万向の回転は伝達しないように構成さ
れている。マンドレル１はモータ６によって駆動され、
マンドレル１に周設されたコイルを巻出すように構成さ
れている。なお、第２図中８は回転継手、Ｓは舷額スト
ロ−クを示す。

以上の構成においてコイル７の内蓬測定に際しては、ま
ずマンドレルーにコイル７を装着する。

そして、回転シリンダ２を図中左右に移動させてマンド
レル１を拡縦させる。これによりコイル７はマンドレル
ーに固定され、モータ６によって巻出される。一方、回
転シリンダ２の左右動に伴なし、舷縮ロッド３を介して
検出棒４が移動し、連動するシンクロ発信器５によって
マンドレル１の外径が検出される。

この際「回転シリンダ２のストローク、すなわちマンド
レルーの外径は、コイル７の内径によって規制されるの
で、マンドレル１の外径は、そのままコイル７の内径と
一致する。

シンクロ発信器５の出力は、第３図に示す演算装置９に
入力され「 ここで精度の高い確実な自動減速・停止制
御が行なわれる。

次に、第３図に基づいて自動減速・停止制御について説
明する。

コイル７の回転数は、演算装置９のパルスジェネレータ
１２に伝達され、カウンタ１４でパルス数としてカウン
トされる。

このカウンタ１４は、演算器１６に接続され「 ここで
「Ｖ Ｄ＝不可 但し、Ｄ：コイル外蚤 Ｖ：ライン速度 Ｎ，：カウンタ１４のカウント数 の演算が行なわれる。

この演算器１６の出力は、シンクロ発信器５の出力とと
もに演算器１７に入力される。

そして、ここでＬ：苑くび−職 但し、Ｌ＝ストリップ長さ Ｈ＝ストリップ厚さ Ｄｏ＝コイル内径 の演算が行なわれる。

そして、この出力は、比較器１９に入力される。一方、
ライン上の補助ローラ１０，１１は択一的にパルスジェ
ネレータ１３に接続され、パルス数としてカウンタ１５
でカウントされる。

このカウンタ１５は演算器１８に接続され、ここで、Ｌ
ニ打，ＤＩ●Ｎ２但し、Ｎ２：カゥンタ１５のカウント
数 Ｄ，：補助ローラ１０の外径 の演算が行なわれる。

そして、この出力は、演算器１７の出力とともに比較器
１９に入力される。なお、ここで、ラインに設けられた
巻取巻出中間セクション設備２１を介して巻取機２２に
巻取られるストリップ厚さに変化のない場合には、補助
ローラ１１からパルスを取る。したがって、演算器１８
の演算は「Ｌニ打。

Ｄ２，Ｎ２但し、Ｄ２：補助ローラ１ １の外径 となる。

比較器１９にはまた、指令設定器２０からストリップの
設定長さＬが入力され、ここでＬとＬ，とが比較される
。

そして「Ｌ≦Ｌ の場合には減速指令を出し、この減速指令はモータ４に
フィードバックされモータ４を減速する。

以上説明したように本実施例によれば、高精度かつ確実
な自動減速・停止制御が行なえ「生産量が高く歩蟹効率
の良好なライン運転ができる。以上本発明を好適な実施
例に基づいて説明したが、本発明によれば、正確かつ確
実な減速・停止制御を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は巻出機の部分被削断面図、第２図は第１図の要
部拡大断面図、第３図は演算システムを示すブロック線
図である。 亀・・・・・・マンドレル、２・…−・回転シリング、
３・・４・・・舷縮ロッド、４・・・・・・検出榛、５
…・・・シンクロ発振器、９・・・・・・演算装置。 第′図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 長尺材の圧延設備および精整設備の巻取巻出機と、
   演算装置とからなり、拡縮してコイルを保持するマンド
   レルの拡縮量からコイル内径を測定し、このコイル内径
   と、コイルおよびライン補助ローラの回転数とから演算
   装置によつてコイルの終端に近付いたことを検知し、巻
   取巻出機を制御して減速・停止を行なうようにしたこと
   を特徴とする長尺材の巻取巻出機における減速停止装置
   。