JPS6037053B2 - 炭化ケイ素の製造法 - Google Patents
炭化ケイ素の製造法Info
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- JPS6037053B2 JPS6037053B2 JP53044135A JP4413578A JPS6037053B2 JP S6037053 B2 JPS6037053 B2 JP S6037053B2 JP 53044135 A JP53044135 A JP 53044135A JP 4413578 A JP4413578 A JP 4413578A JP S6037053 B2 JPS6037053 B2 JP S6037053B2
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- sic
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は炭化ケイ素(SIC)の製造法に関し、従来と
は全く異なった方式による炭化ケイ素の製造法である。
は全く異なった方式による炭化ケイ素の製造法である。
一般にSICはアチソン炉により製造されている。この
方式では‘ィー バッチ方式であり、製品の取出しに際
しては温度の高い多量の未反応原料粉体を取扱わねばな
らず、作業環境が悪く、またその対策も容易でない。
方式では‘ィー バッチ方式であり、製品の取出しに際
しては温度の高い多量の未反応原料粉体を取扱わねばな
らず、作業環境が悪く、またその対策も容易でない。
‘ロー 高温の未反応粉体は冷却されて再使用されるが
、この粉体の持つ顕熱が無駄に捨てられるのでエネルギ
ーロスが大きい。
、この粉体の持つ顕熱が無駄に捨てられるのでエネルギ
ーロスが大きい。
し一 揮発しにくい不純物、例えばFeは殆んどが製品
中に残る。
中に残る。
そのため高純度の製品とするには原料を高純度にしなけ
ればならない。(コ COガス回収が困難である。
ればならない。(コ COガス回収が困難である。
また最近、竪型反応容器を外部より加熱し、原料を反応
容器の上部より供給し、下部より製品を取出す方式が提
案されている。
容器の上部より供給し、下部より製品を取出す方式が提
案されている。
この方式では
‘ィ)SIC生成反応が著しい吸熱反応であり、原料及
び製品粉末(この方式では製品は微粉状となる)の熱伝
導が充分でないので大型の装置をつくることがむずかし
い。
び製品粉末(この方式では製品は微粉状となる)の熱伝
導が充分でないので大型の装置をつくることがむずかし
い。
{o} 反応容器は経済性等を考えると炭素材又はSI
C質材料以外になく、炭素材又はSIC質材料は原料中
のシリカ(Si02)と反応して次第に消耗する。
C質材料以外になく、炭素材又はSIC質材料は原料中
のシリカ(Si02)と反応して次第に消耗する。
し一 中間反応生成ガス(Sj○)が反応容器の低温部
で析出して原料の荷下りを妨げることがないよう運転条
件の管理がむずかしい。
で析出して原料の荷下りを妨げることがないよう運転条
件の管理がむずかしい。
O Fe等の不純物はアチソン炉による場合と同様製品
中に残る。
中に残る。
等の欠点がある。
本発明は従来とは全く異なった方式によるSICの製造
法で、中間生成物とSICの生成の領域を分離し、中間
生成物をSIC生成領域に導いて、そこでSICを生成
させるようにしたものである。
法で、中間生成物とSICの生成の領域を分離し、中間
生成物をSIC生成領域に導いて、そこでSICを生成
させるようにしたものである。
この方法によれば容易に連続化も可能となる。即ち、本
発明はシリカと炭村、炭化ケイ素、又はケイ素の1種以
上とをSi○を生成するほぼ化学量論的割合に配合し、
密閉化した加熱装置内で図示の平衡状態図のB点以上の
温度に加熱し、この加熱装置内にCOガスを吹き込み、
装置内の温度一log(PSi○/PCO)を平衡状態
図のDAB線の下側、BC線の上側にあるようにし、装
置内のC0、Si○ガスを炭材を充填した炭化ケイ素反
応室内に導き、該室内を前記平衡状態図のABCで囲ま
れた領域下に維持して室内で炭化ケイ素生成反応を起こ
させ、生成した炭化ケイ素を室内から取り出すことを特
徴とする炭化ケイ素の製造法である。
発明はシリカと炭村、炭化ケイ素、又はケイ素の1種以
上とをSi○を生成するほぼ化学量論的割合に配合し、
密閉化した加熱装置内で図示の平衡状態図のB点以上の
温度に加熱し、この加熱装置内にCOガスを吹き込み、
装置内の温度一log(PSi○/PCO)を平衡状態
図のDAB線の下側、BC線の上側にあるようにし、装
置内のC0、Si○ガスを炭材を充填した炭化ケイ素反
応室内に導き、該室内を前記平衡状態図のABCで囲ま
れた領域下に維持して室内で炭化ケイ素生成反応を起こ
させ、生成した炭化ケイ素を室内から取り出すことを特
徴とする炭化ケイ素の製造法である。
以下図面を用いて本発明を具体的に説明する。第1図は
本発明方法の実施に通した1例を示す装置、図第2図は
Si−○−C系の平衡状態図で、Tran.Met.S
oc.AIME.Vo1211、 P898〜 904
(1961)による。第2図の平衡状態図を簡単に説明
すると、平衡線の各番号は次の反応に対応している。
本発明方法の実施に通した1例を示す装置、図第2図は
Si−○−C系の平衡状態図で、Tran.Met.S
oc.AIME.Vo1211、 P898〜 904
(1961)による。第2図の平衡状態図を簡単に説明
すると、平衡線の各番号は次の反応に対応している。
21.Si+Sj02二$10
{1’22.$i+COこSIC十Si○
{2’23.Si+CO二Si○十C
{3124.$i02十SI
C二$i○十CO {4)25.C+
Si02二Si○十C○ 【5
}26.SIC十CO二本十Si○
‘6)各温度において雰囲気の−log(PSi○
/PCO)が各線よりも小であれば反応は左から右に進
み大であれば右から左に進む。
{1’22.$i+COこSIC十Si○
{2’23.Si+CO二Si○十C
{3124.$i02十SI
C二$i○十CO {4)25.C+
Si02二Si○十C○ 【5
}26.SIC十CO二本十Si○
‘6)各温度において雰囲気の−log(PSi○
/PCO)が各線よりも小であれば反応は左から右に進
み大であれば右から左に進む。
図でD−A−B−E線よりも高いPSi○/PCOのガ
スは{1}式又は{4ー式又は{5)式で示される反応
が左に進んでガスから固体が生成する。
スは{1}式又は{4ー式又は{5)式で示される反応
が左に進んでガスから固体が生成する。
A−B−Cの実線で囲まれる領域がSICが安定に存在
できる温度−雰囲気である。次に第1図を参考にして本
発明方法を説明する。
できる温度−雰囲気である。次に第1図を参考にして本
発明方法を説明する。
原料は反応によりSiOとCOを発生するシリカ(Si
02)と炭材(C)。又はSi02と炭化ケイ素(SI
C)、又はSi02とケイ素(Si)のいずれでもよく
、またこれらの混合であってもよい。これらの原料は適
当な大きさの粒状混合物或いは粉末化して混合造粒した
ものでもよい。前記の原料組合せの中で経済性等より考
えてSi02とCの組合せが最も好ましいので以下の説
明はこの系の原料について行なう。原料はホツパー2か
らSi○発生の加熱装置3に供給される。
02)と炭材(C)。又はSi02と炭化ケイ素(SI
C)、又はSi02とケイ素(Si)のいずれでもよく
、またこれらの混合であってもよい。これらの原料は適
当な大きさの粒状混合物或いは粉末化して混合造粒した
ものでもよい。前記の原料組合せの中で経済性等より考
えてSi02とCの組合せが最も好ましいので以下の説
明はこの系の原料について行なう。原料はホツパー2か
らSi○発生の加熱装置3に供給される。
加熱装置は電源9に接続された電極4,5により抵抗加
熱される。その温度は反応を進行させるために第2図の
B点(T=1760K)以上にする。加熱装置にはファ
ン1 1を通して導管18によりCOガスを吹込む。ま
た生成したSi○及びCOガスは導管8を通してSIC
反応室6に送られる。加熱装置にCOガスを吹き込むこ
とによってSi○発生が促進されるが、その機構、条件
等は後述する。反応室6は粒状コークス等の炭材が充填
しており、これはホッパ−1から供給される。反応室6
は黒鉛等の発熱体7により電源10から通電で加熱され
ている。この反応ゾーンは第1図のA−B−C−Aに囲
まれた領域内にあるように維持されている反応室6に導
かれたSi0は炭材(C)と反応してSICとなる。C
Oガスは反応室の上部から回収されるが、その際の1部
は前記の加熱装置に吹込まれる。生成したSICは17
によって冷却された後、取出装置16により反応室の下
部より取出される。取出し速度は製品のSIC純度を見
て、炭材の含有量が多い場合は遅くするなど送り込まれ
るSjOガス量等の関連で調節する。加熱装置3、反応
室6は出来るだけ密閉化することが望ましく、原料及び
炭材のホッパーは密閉化しておき、このホッパーに原料
等を供給する際はダンパ−14は閉じておくことが望ま
しい。図で12は保温用のラィニング、19はCOガス
冷却装置で必要によりファン11が耐える温度まで冷却
する。導管8はSiOガス凝縮しないよう3で発生する
Si○の濃度とA−B線の交点で決まる温度以上に保温
しておく。なお、図で13は電極シール部である。この
装置で得られるSICはほとんどが3−SICでごくわ
ずかのQ−SICを含む粒状である。
熱される。その温度は反応を進行させるために第2図の
B点(T=1760K)以上にする。加熱装置にはファ
ン1 1を通して導管18によりCOガスを吹込む。ま
た生成したSi○及びCOガスは導管8を通してSIC
反応室6に送られる。加熱装置にCOガスを吹き込むこ
とによってSi○発生が促進されるが、その機構、条件
等は後述する。反応室6は粒状コークス等の炭材が充填
しており、これはホッパ−1から供給される。反応室6
は黒鉛等の発熱体7により電源10から通電で加熱され
ている。この反応ゾーンは第1図のA−B−C−Aに囲
まれた領域内にあるように維持されている反応室6に導
かれたSi0は炭材(C)と反応してSICとなる。C
Oガスは反応室の上部から回収されるが、その際の1部
は前記の加熱装置に吹込まれる。生成したSICは17
によって冷却された後、取出装置16により反応室の下
部より取出される。取出し速度は製品のSIC純度を見
て、炭材の含有量が多い場合は遅くするなど送り込まれ
るSjOガス量等の関連で調節する。加熱装置3、反応
室6は出来るだけ密閉化することが望ましく、原料及び
炭材のホッパーは密閉化しておき、このホッパーに原料
等を供給する際はダンパ−14は閉じておくことが望ま
しい。図で12は保温用のラィニング、19はCOガス
冷却装置で必要によりファン11が耐える温度まで冷却
する。導管8はSiOガス凝縮しないよう3で発生する
Si○の濃度とA−B線の交点で決まる温度以上に保温
しておく。なお、図で13は電極シール部である。この
装置で得られるSICはほとんどが3−SICでごくわ
ずかのQ−SICを含む粒状である。
製品に多少炭材が含まれる場合は分離、精製する。次に
中間生成物発生領域とSIC生成領域とを分離した理由
及びCOガス吹込み理由を説明する。これまでSICの
連続製造が困難であったのは、原料と製品の流動性を保
ちながらSICを生成させることが困難であったためで
ある。原料及び製品の流動性を悪くする原因は次のよう
に考えられる。{ィー 生成するSICがある雰囲気下
に於て、長時間維持されると大きな塊状に結晶成長する
。
中間生成物発生領域とSIC生成領域とを分離した理由
及びCOガス吹込み理由を説明する。これまでSICの
連続製造が困難であったのは、原料と製品の流動性を保
ちながらSICを生成させることが困難であったためで
ある。原料及び製品の流動性を悪くする原因は次のよう
に考えられる。{ィー 生成するSICがある雰囲気下
に於て、長時間維持されると大きな塊状に結晶成長する
。
{o)SICの生成反応と同じ領域にSi02が必らず
原料として存在しており、このSiQが高温で軟化又は
溶融して融着を起こし流動性を悪くする。
原料として存在しており、このSiQが高温で軟化又は
溶融して融着を起こし流動性を悪くする。
し一 SIC生成反応が起きる同じ領域でSi○の生成
反応が必らずあり、また反応を起す領域に温度勾配があ
るため、高温側で生成した高濃度のSi○ガスを含むガ
スが低温側で逆反応で析出し、その析出物が原料をくっ
つけて流動性を悪くする。
反応が必らずあり、また反応を起す領域に温度勾配があ
るため、高温側で生成した高濃度のSi○ガスを含むガ
スが低温側で逆反応で析出し、その析出物が原料をくっ
つけて流動性を悪くする。
平衡状態図に於けるD−A−B−E線の高温側から低温
側へガスが流れるため析出反応が起ると考えられる。ま
た、この析出物は原料をくっつけて流動性を悪くするば
かりでなく原料の粒体の間にある空間を埋めてガス抜け
を悪くすると云う現象も起す。本発明はこれらの流動性
を悪くする原因を除くことを研究した結果到達したもの
で、Si○発生反応とSIC化反応を分離して【ロ}項
のトラブルをなくし、また発生したSj○ガスをCOガ
スで希釈してCと反応させることよってし一項のトラブ
ルをなくしたものである。
側へガスが流れるため析出反応が起ると考えられる。ま
た、この析出物は原料をくっつけて流動性を悪くするば
かりでなく原料の粒体の間にある空間を埋めてガス抜け
を悪くすると云う現象も起す。本発明はこれらの流動性
を悪くする原因を除くことを研究した結果到達したもの
で、Si○発生反応とSIC化反応を分離して【ロ}項
のトラブルをなくし、また発生したSj○ガスをCOガ
スで希釈してCと反応させることよってし一項のトラブ
ルをなくしたものである。
生成したSICは高温領域から順次低温側に移動させる
ことによって【ィ}項のような大きな結晶の塊状になる
ことはなく、流動性が維持される。Si02とCとの混
合物を加熱装置内で加熱していくと、装置内は次第にC
O雰囲気となるが、第2図のB点以上の温度に昇温する
とSi02十C→Si0十C0 (5
)に従ってSj○が生成する。
ことによって【ィ}項のような大きな結晶の塊状になる
ことはなく、流動性が維持される。Si02とCとの混
合物を加熱装置内で加熱していくと、装置内は次第にC
O雰囲気となるが、第2図のB点以上の温度に昇温する
とSi02十C→Si0十C0 (5
)に従ってSj○が生成する。
この反応で生成するSi○とCOの比は1:1であり{
log(PSi○/PCO)=0}、この反応だけであ
れば雰囲気はたちまちにしてA−B線の平衡濃度に達し
てしまう。そかしながらB点以上の温度でPSi○/P
COがA−B線の近くにあればB−C線よりもPSi○
/PCOの濃度が大であるから次式の反応が起る。
log(PSi○/PCO)=0}、この反応だけであ
れば雰囲気はたちまちにしてA−B線の平衡濃度に達し
てしまう。そかしながらB点以上の温度でPSi○/P
COがA−B線の近くにあればB−C線よりもPSi○
/PCOの濃度が大であるから次式の反応が起る。
Si○十X→SIC十C○ (6″)
この結果雰囲気中のSi0はSICとなりCOが出るの
で雰囲気のPSi○/PCOは低下し、Si○発生反応
が引きつづき起りうる状態となる。
この結果雰囲気中のSi0はSICとなりCOが出るの
で雰囲気のPSi○/PCOは低下し、Si○発生反応
が引きつづき起りうる状態となる。
なお{6ー式の反応で炭材の表面はSICでおおわれる
ことになり、かつ雰囲気は{41式の反応に右に進ませ
る方向にあるから窓i02十SIC→$i○十C○
(4′)も起ることになる。
ことになり、かつ雰囲気は{41式の反応に右に進ませ
る方向にあるから窓i02十SIC→$i○十C○
(4′)も起ることになる。
しかしながらSiQとCが略1:1(モル比)に配合さ
れている場合、(5′)式、く6″)式の反応ではCが
不足してくるので、反応が進んですべてのCがSICに
変化すると(6″)式の反応は起らなくなり、log(
PSi○/PCO)はA−B線の平衡濃度になって(4
)式の反応も進まなくなってA点以下の温度ではSi○
の生成は止まる。
れている場合、(5′)式、く6″)式の反応ではCが
不足してくるので、反応が進んですべてのCがSICに
変化すると(6″)式の反応は起らなくなり、log(
PSi○/PCO)はA−B線の平衡濃度になって(4
)式の反応も進まなくなってA点以下の温度ではSi○
の生成は止まる。
これ以上Si○の生成反応を進めるためには温度をA点
以上に引き上げるか雰囲気のPSi○/PCOを引い下
げることをしなければならない。温度をA点以上に上げ
るとSIC+Si○→あi+CR (
2″)の反応でSi○がCOに変化し、雰囲気のPSi
0/PCOを引き下げるので再び(4)式及び次式の反
応でSj○が生成する。
以上に引き上げるか雰囲気のPSi○/PCOを引い下
げることをしなければならない。温度をA点以上に上げ
るとSIC+Si○→あi+CR (
2″)の反応でSi○がCOに変化し、雰囲気のPSi
0/PCOを引き下げるので再び(4)式及び次式の反
応でSj○が生成する。
Si+Sj02→雄i○ (r)
しかしながらすべてがSjとSi02になったとき雰囲
気の温度によって決まるPSi○/PCO平衡濃度にな
って反応が止まることになる。
しかしながらすべてがSjとSi02になったとき雰囲
気の温度によって決まるPSi○/PCO平衡濃度にな
って反応が止まることになる。
つまり、出発原料をすべてを有効にSi0に変えること
は温度を上げる手段だけによっては不可能である。
は温度を上げる手段だけによっては不可能である。
そこで本発明においては出発原料中のSi02と −C
を完全にSi0にするために外部よりCOガスを導入す
ることにしたものである。
を完全にSi0にするために外部よりCOガスを導入す
ることにしたものである。
COガスを吹き込めば例えばA点以下の温度であっても
PSi○/PCOが下るので(4′)式の反応を引きつ
づき起こすことができる。また吹き込んだCOガスは発
生したSi○を次工程に送り込むための有効なキャリア
ガスともなる。なお、SICとSi02、SiとSi0
2を原料とする場合も同様に説明出来る。原料の配合は
夫々ほぼ川式、‘4}式、‘5}式の化学量論的な割合
である。
PSi○/PCOが下るので(4′)式の反応を引きつ
づき起こすことができる。また吹き込んだCOガスは発
生したSi○を次工程に送り込むための有効なキャリア
ガスともなる。なお、SICとSi02、SiとSi0
2を原料とする場合も同様に説明出来る。原料の配合は
夫々ほぼ川式、‘4}式、‘5}式の化学量論的な割合
である。
温度はB点以上で、COガスの吹込み量は反応により生
成するCOガスと合せて第2図のlog(PSi○/P
CO)がD−A−B−Cの間に囲まれた範囲となる。C
Oガスを多量に吹込みBC線より低くすると次工程のS
IC化反応でSICの生成反応が起らない。次にSi○
とCの反応によってSi○を生成する反応について述べ
る。
成するCOガスと合せて第2図のlog(PSi○/P
CO)がD−A−B−Cの間に囲まれた範囲となる。C
Oガスを多量に吹込みBC線より低くすると次工程のS
IC化反応でSICの生成反応が起らない。次にSi○
とCの反応によってSi○を生成する反応について述べ
る。
このSIC化反応室では
Si○十次→SIC+C○ (6′′
)の反応でSICを生成することが目的であり、Si0
十C→Si+C0 (3″)SIC
十Si○→潟j+C○ (2″)など
の反応でSiを生成することや$j○十CO→るi02
十SIC (4″)るi○一Si+Si0
2 (r)などの反応で析出物
の出ることを極力防がなければならない。
)の反応でSICを生成することが目的であり、Si0
十C→Si+C0 (3″)SIC
十Si○→潟j+C○ (2″)など
の反応でSiを生成することや$j○十CO→るi02
十SIC (4″)るi○一Si+Si0
2 (r)などの反応で析出物
の出ることを極力防がなければならない。
SiやSi02の析出は連続化においては荷下りを悪く
しまたガス抜けを悪くする。平衡状態図からわかる通り
Siの生成に防ぐには反応室の温度とPSi○/PCO
の関係をA−C線以下にしておけばよい。
しまたガス抜けを悪くする。平衡状態図からわかる通り
Siの生成に防ぐには反応室の温度とPSi○/PCO
の関係をA−C線以下にしておけばよい。
また(4″)式、(1″)式による析出物の生成を防ぐ
にはD−A−B線以下とすればよい。
にはD−A−B線以下とすればよい。
勿論(6″)式によるSIC反応を起させるのであるか
らB−C線より上側となる。結局SIC化反応室の温度
とPSi○/PCOの関係は第2図のA−B−C−Aで
囲まれた範囲となる。例えばSi○発生加熱装置から出
るlog(PSi○/PCO)が0.9立であればA−
B線とA−C線のそれに相当する温度が1ぴ/Tで5.
08と4.8位であるから19690K〜20830K
の間にSIC化反応室の温度をコントロールすればSi
生成反応と(4″)式、(1″)式の析出反応は起らな
い。また例えばSIC化反応室の温度がA点以下であれ
ばSi○発生加熱装置から出るガスのlog(PSi○
/PCO)をその温度のA−B線以下にコントロールす
れば(4″)、(1″)式の析出反応は起らない。
らB−C線より上側となる。結局SIC化反応室の温度
とPSi○/PCOの関係は第2図のA−B−C−Aで
囲まれた範囲となる。例えばSi○発生加熱装置から出
るlog(PSi○/PCO)が0.9立であればA−
B線とA−C線のそれに相当する温度が1ぴ/Tで5.
08と4.8位であるから19690K〜20830K
の間にSIC化反応室の温度をコントロールすればSi
生成反応と(4″)式、(1″)式の析出反応は起らな
い。また例えばSIC化反応室の温度がA点以下であれ
ばSi○発生加熱装置から出るガスのlog(PSi○
/PCO)をその温度のA−B線以下にコントロールす
れば(4″)、(1″)式の析出反応は起らない。
SIC化反応室の温度がA−Cの間の温度であってもP
Sj○/PCOをその温度のA−C線よりも低い状態に
しておけばSi化は起らない。第1図のSIC化反応室
に導入されたSi0はCと(6″)式に従って反応し、
Si○ガス濃度を下げながら反応室内を上昇する。Sj
○が反応室上部に達するまでにほとんどが反応するよう
に高温部の炭材充填容積を充分にとっておく。反応室の
最上部の低温部に於てはわずかに残ったSi○がSi○
十CO→Si02 (5″)の反応
で析出するが、充分にSi○が反応を終了していればl
og(PSi○/PCO)は平衡状態図のB点近くにな
っており、log(PSi○/PCO)ニ−2である力
)ら析出するSio‘ま机雌ガ糧の志程度であり、荷下
り不良や空間を埋めてしまう等のトラブルを起す程の量
にはならない。
Sj○/PCOをその温度のA−C線よりも低い状態に
しておけばSi化は起らない。第1図のSIC化反応室
に導入されたSi0はCと(6″)式に従って反応し、
Si○ガス濃度を下げながら反応室内を上昇する。Sj
○が反応室上部に達するまでにほとんどが反応するよう
に高温部の炭材充填容積を充分にとっておく。反応室の
最上部の低温部に於てはわずかに残ったSi○がSi○
十CO→Si02 (5″)の反応
で析出するが、充分にSi○が反応を終了していればl
og(PSi○/PCO)は平衡状態図のB点近くにな
っており、log(PSi○/PCO)ニ−2である力
)ら析出するSio‘ま机雌ガ糧の志程度であり、荷下
り不良や空間を埋めてしまう等のトラブルを起す程の量
にはならない。
SIC化反応室に於ける温度のコントロールは第1図の
発熱体を調節すれば容易に出来る。
発熱体を調節すれば容易に出来る。
これは次式の如く、Sj0十2C→SIC+CO+16
560Kcal(2000K)SIC化反応は少量の発
熱反応であるからである。
560Kcal(2000K)SIC化反応は少量の発
熱反応であるからである。
従って「原料全体を一つの容器内で外熱法で加熱する方
式(大きな吸熱反応)に比較して反応室の温度を均一化
することが容易であり、装置の大型化に於ける困難も少
ない。また反応室にはSj02は、上部でわずかに析出
するものを除いて、入らないので反応室の容器が黒鉛又
はSIC質であってもSi02との反応による容器の損
傷が起らない。さらにSi○発生加熱装置に供給される
原料中に揮散しにくい不純物(例えばFe)が多少あっ
てもこれは加熱装置内に残り、製品中には持ち込まれな
い。
式(大きな吸熱反応)に比較して反応室の温度を均一化
することが容易であり、装置の大型化に於ける困難も少
ない。また反応室にはSj02は、上部でわずかに析出
するものを除いて、入らないので反応室の容器が黒鉛又
はSIC質であってもSi02との反応による容器の損
傷が起らない。さらにSi○発生加熱装置に供給される
原料中に揮散しにくい不純物(例えばFe)が多少あっ
てもこれは加熱装置内に残り、製品中には持ち込まれな
い。
従って加熱装置に使う原料のSj02と炭材(加熱装置
の炭材の約1′2)は少し純度の悪いものであっても製
品は高純度のものが得られる。実施例第1図に示す装置
を用いた。
の炭材の約1′2)は少し純度の悪いものであっても製
品は高純度のものが得られる。実施例第1図に示す装置
を用いた。
Sj○発生加熱装置3は内径400柳、高さ120仇倣
、炉底はカーボンフラックとし、上部から径147肌の
電極を上下動可能に華設した。Si○発生原料は3柳下
のコークス、10柳下のケィ石を用い、その割合は{5
’式による割合よりわずかSi02を多目とした。SI
C化反応室6は発熱部が内径400豚、高さ1500肋
、発熱部の下端から冷却部の上端までは100比ゆであ
る。充填した炭材は1〜6肌のコークスで発熱部の上端
から50仇吻上までの堆積させた。そして発熱部は約1
70000に加熱した。先ず加熱装置3に1〜6肋のコ
ークスを装入し、電極4をコークスに接触させて9の電
源により加熱装置をラィニング側温よりの誰定で約17
00℃に加熱した。
、炉底はカーボンフラックとし、上部から径147肌の
電極を上下動可能に華設した。Si○発生原料は3柳下
のコークス、10柳下のケィ石を用い、その割合は{5
’式による割合よりわずかSi02を多目とした。SI
C化反応室6は発熱部が内径400豚、高さ1500肋
、発熱部の下端から冷却部の上端までは100比ゆであ
る。充填した炭材は1〜6肌のコークスで発熱部の上端
から50仇吻上までの堆積させた。そして発熱部は約1
70000に加熱した。先ず加熱装置3に1〜6肋のコ
ークスを装入し、電極4をコークスに接触させて9の電
源により加熱装置をラィニング側温よりの誰定で約17
00℃に加熱した。
Si○ガス通路の加熱及び反応室の雰囲気をCOガスと
した後、前記Si○発生原料を装置し、150KWで加
熱した。
した後、前記Si○発生原料を装置し、150KWで加
熱した。
またCOガスの吹き込み量は2州肘′hrとした。3び
分後より1 6からの抜出し速度を20k9′hrとし
た。
分後より1 6からの抜出し速度を20k9′hrとし
た。
最初はCの多いものが排出されたがしだいにSICが多
くなり、高純度のSICが連続的に生産できるようにな
った。SICはほとんどが8−SICで若干のQ−SI
Cを含んでいた。また微粒状のものが多かった。本発明
によればアチソン法に比較し、 {1} COガス回収が容易である。
くなり、高純度のSICが連続的に生産できるようにな
った。SICはほとんどが8−SICで若干のQ−SI
Cを含んでいた。また微粒状のものが多かった。本発明
によればアチソン法に比較し、 {1} COガス回収が容易である。
‘2} 連続生産が可能であり、環境対策がとりやすい
。
。
{3’ 未反応原料の加熱冷却の繰返しがなく省エネル
ギーができる。
ギーができる。
{4} 原料中の不純物の製品への持ち込みが少ない。
また原料の容器の外部より加熱する方法に比較し、【1
1大型の装置がっくり易い。
1大型の装置がっくり易い。
■ 反応容器の損傷が少ない。
糊 原料中の不純物の製品への持ち込みが少ない等の有
利性がある。
利性がある。
第1図は本発明方法の実施に用いられる装置の1例を示
す断面図、第2図はSi−○−C系の平衡状態図である
。 図において、3:Si○発生加熱装置、6:SIC化反
応室。 苑↑図 発2図
す断面図、第2図はSi−○−C系の平衡状態図である
。 図において、3:Si○発生加熱装置、6:SIC化反
応室。 苑↑図 発2図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 シリカと炭材、炭化ケイ素、又はケイ素の1種以上
とをSiOを生成するほぼ化学量論的割合に配合し、密
閉化した加熱装置内で図示の平衡状態図のB点以上の温
度に加熱し、この加熱装置内にCOガスを吹き込み、装
置内の温度−log(PSiO/PCO)を平衡状態図
のDAB線の下側、BC線の上側にあるようにし、装置
内のCO、SiOガスを炭材を充填した炭化ケイ素反応
室内に導き、該室内を前記平衡状態図のABCで囲まれ
た領域下に維持して室内で炭化ケイ素生成反応を起こさ
せ、生成した炭化ケイ素を室内から取り出すことを特徴
とする炭化ケイ素の製造法。 2 炭化ケイ素反応室を竪型とし、上部より炭材を連続
的に供給し、下部より生成した炭化ケイ素を連続的に取
り出すようにした特許請求の範囲第1項記載の炭化ケイ
素の製造法。 3 炭化ケイ素反応室から発生したCOガスの1部を加
熱装置に戻すようにした特許請求の範囲第1項又は第2
項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53044135A JPS6037053B2 (ja) | 1978-04-17 | 1978-04-17 | 炭化ケイ素の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53044135A JPS6037053B2 (ja) | 1978-04-17 | 1978-04-17 | 炭化ケイ素の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54136600A JPS54136600A (en) | 1979-10-23 |
JPS6037053B2 true JPS6037053B2 (ja) | 1985-08-23 |
Family
ID=12683174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53044135A Expired JPS6037053B2 (ja) | 1978-04-17 | 1978-04-17 | 炭化ケイ素の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6037053B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5684310A (en) * | 1979-12-14 | 1981-07-09 | Hiroshige Suzuki | Manufacture of betaatype silicon carbide |
JPS5855307U (ja) * | 1981-10-09 | 1983-04-14 | 松下電器産業株式会社 | 自動点滅器 |
FR2621904B1 (fr) * | 1987-10-19 | 1990-01-26 | Pechiney Electrometallurgie | Procede de production de carbure de silicium a grande surface specifique pour support de catalyseurs |
FR2638733B1 (fr) * | 1988-11-10 | 1991-12-20 | Pechiney Electrometallurgie | Procede de production de carbure de silicium micr onique |
CN104003391B (zh) * | 2014-06-10 | 2016-01-27 | 鸡东宝鑫碳化硅有限公司 | 一种全封闭移动式碳化硅冶炼炉窑 |
-
1978
- 1978-04-17 JP JP53044135A patent/JPS6037053B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54136600A (en) | 1979-10-23 |
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