JPS6036408Y2 - 化粧シ−ト被覆装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は角棒に化粧シートを被覆させる化粧シート被
覆装置に関するものである。

この種化粧シート被覆装置として、本出願人は第１図な
いし第３図に示すものを提案した。

すなわち、図において、１は角棒状の素材２を長手方向
に搬送するコンベヤである。

コンベヤ１の上方には塩化ビニル等からなる帯状の化粧
シート３を素材２の上面へ供給するシート送り装置４が
設けられている。

化粧シート３は素材２の全周長に相当する幅のものであ
る。

シート送り装置４は、化粧シート３を巻装した回転自在
なシート巻取体５と、ピンチローラ６と、シート送りロ
ーラ７と、化粧シート３に接着剤を付着させるスプレッ
ダ８と、ドライヤ９と、案内ローラ１０ａ〜１０ｃから
なり、化粧シート３は最先の案内ローラ１０ｃから素材
２の送り方向と同方向に送り出される。

１１は素材ガイドローラである。

コンベヤ１上には案内ローラ１０ｃよりさらに後方に位
置して、化粧シート３の貼着および折り曲げを行なう各
ローラが設けられている。

すなわち、順次後方へ上面貼付ローラ１２（第３図Ａ）
と、第１の上縁折曲げローラ１３（第３図Ｂ）と、第２
の上縁折曲げローラ１４（第３図Ｃ）と、側面貼付ロー
ラ１５と、下縁折曲は陥−ラ１６（第３図Ｅ）と、下面
貼付ローラ１７（第３図Ｆ）とが設けられ、さらに上下
面圧接ローラ１８と、搬送ローラ１９と、側面圧接ロー
ラ２０と、上下面圧接ローラ２１，２２と、側面圧接ロ
ーラ２３とが順次設けられている。

また、搬出端にはシートカット装置２４が設けられてい
る。

上面貼付ローラ１２は、コンベヤ１上の素材２の上面に
接する高さ位置で水平に設けられている。

第１の上縁折曲げローラ１３は、一対のものが用字形に
傾斜して配置され、コンベヤ１上の素材２の上面両側縁
に当接する位置に設けられている。

第２の上縁折曲げローラ１４は、第１の上縁折曲げロー
ラ１３と同様に一対のものがノへ字形に傾斜して設けら
れ、その水平面に対する傾斜角度が第１の上縁折曲げロ
ーラ１３よりも大きく設定されている。

側面貼付ローラ１５は、一対のものがコンベヤ１上の素
材２の両側面に接するように垂直に設けられている。

下縁折曲げローラ１６は、一対のものが逆ハ字形に傾斜
して配置されコンベヤ１て搬送される素材２の下面両側
縁に当接する位置に設けられている。

下面貼付ローラ１７は搬送される素材２の下面に接する
ように水平に設けられている。

つぎに、この化粧シート被覆装置の動作を説明する。

素材２はコンベヤ１上を図の右方へ等速で搬送され、こ
の素材２上へ化粧シート３が素材２の搬送速度と同じ速
度で連続的に送られてくる。

素材２上に送られた化粧シート３は上面貼付ローラ１２
で素材２の上面に押付けられ、この上面に貼付けられる
（第３図Ａ）。

この後、素材２が進行して第３図Ｂのように素材２の上
面両側縁に第１の折り曲げローラ１３が当接することに
より、化粧シート３は素材２のコンベヤ両側縁から下方
へ折曲げられる。

ついで、第３図Ｃのように、第２の上縁折曲げローラ１
４により化粧シート３の折曲げ角度が深められる。

このように折り曲げられた化粧シート３は、第３図りの
ように側面貼付ローラ１５により素材２の側面に貼付け
られる。

この後、第３図Ｅのように、素材２の下面両側縁に下縁
折曲げローラ１６が当接することにより、化粧シート３
の素材２より下方へ延びた部分が素材２の下縁から内側
へ折り曲げられる。

この折り曲けられた化粧シート３部分は、第３図Ｆのよ
うに、下面貼付ローラ１７に接して素材２の下面に貼付
けられる。

このようにして、素材２の全周にわたって化粧シート３
が被覆された後、上下面圧接ローラ１Ｂ、２１．２２お
よび側面圧接ローラ２０．２３により化粧シート３が素
材２の表面に押付けられ、化粧シート３の確実な貼付け
が行なわれる。

素材２の全長にわたって化粧シート３の被覆が完了する
と、素材２の後端でシートカット装置２４により化粧シ
ート３が切断される。

ところが、前記工程において、素材２の上面に送給され
た化粧シート３を第３図Ｂのように上縁折曲げ爾−ラ１
３が折り曲げるに際し、素材２に寸法誤差や反り等があ
った場合、化粧シート３の折り曲げ位置が素材２の上縁
に対してずれるという問題があった。

したがって、この考案の目的は、素材に寸法誤差や反り
等が生じていても、化粧シートを素材の縁部に沿って高
精度に折り曲げることのできる化粧シート被覆装置を提
供することである。

この考案の一実施例を第４図および第５図に示す。

すなわち、前記第１の上縁折曲げローラ１３は、それぞ
れ可動部材２５に設けられた支軸２６に回転自在に取付
けられており、この可動部材２５は、上縁折曲げローラ
１３の軸心方向と直交する方向に傾斜して設けられたガ
イド軸２８に移動自在に取付けられている。

ガイド軸２８は下端で支持枠２７に固定されている。

ガイド軸２８はボルトによって形成されており、その上
端に螺着されたナツト２９と可動部材２５との間に、可
動部材２５を下方へ付勢するばね部材３０が介装されて
いる。

ばね部材３０は圧縮コイルばねからなる。

３１はガイド軸２８に螺着されて可動部材２５の移動を
規制する位置決めナツトである。

なお、第２の上縁折曲げローラ１４も、第１の上縁折曲
げローラ１３と同様な手段で支持されている。

このように構成したため、素材２に寸法誤差や反り等が
生じていても、これらは可動部材２５の進退によって吸
収され、上縁折曲げローラ１３は常にばね部材３０の付
勢力によって素材２の上面側縁に当たる。

そのため、化粧シート３を素材２の側縁に沿って高精度
に折り曲けることができ、正確な被覆が得られる。

また、上縁折曲げローラ１３の逃げが許されていること
から、上縁折曲げローラ１３の過度の押付けによる化粧
シート３の切れの問題がない。

なお、第２の上縁折曲は冶−ラ１４についても前記と同
様である。

以上のように、この考案の化粧シート被覆装置は、素材
の縁部に当たる上縁折曲げローラを素材に対して遠近移
動可能に支持するとともに、この上縁折曲げローラを前
記素材側へ付勢するはね部材を設けたものであるから、
素材に寸法誤差や反り等が生じていても、これらを吸収
して常時上縁折曲げ冶−ラを素材の縁部に押付けること
がてき、そのため素材の縁部に沿って化粧シートを高精
度に折り曲けて正確に被覆を行なえるという効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の基礎となる化粧シート被覆装置の平
面図、第２図はその側面図、第３図は同じくその動作説
明図、第４図はこの考案の一実施例の正面図、第５図は
第４図のＶ−Ｖ線斜視図である。 １・・・・・・コンベヤ、２・・・・・・素材、３・・
・・・・化粧シート、４・・・・・・シート送り装置、
５・・・・・・シート巻取体、１２・・・・・・上面貼
付ローラ、１３・・・・・・第１の上縁折曲げローラ、
１４・・・・・・第２の上縁折曲げローラ、１５・・・
・・・側面貼付ローラ、１６・・・・・・下縁折曲げロ
ーラ、１７・・・・・・下面貼付ローラ、２５・・・・
・・可動部材、２７・・・・・・支持枠、２８・・・・
・・ガイド軸、３０・・・・・・ばね部材、３１・・・
・・・位置決めナツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 角棒状の素材を長手方向に搬送するコンベヤと、このコ
   ンベヤ上で搬送される前記素材の上面にこの素材よりも
   幅広の帯状の化粧シートを供給するシート送り装置と、
   前記コンベヤの上方に水平に設けられ前記素材の上面に
   供給された前記化粧シートを前記素材の上面に貼付ける
   上面貼付ローラと、この上面貼付ローラの後方で前記コ
   ンベヤ上にハ字状に傾斜して設けられ前記素材の上面に
   貼付けられた化粧シートを介して前記素材の上面両側縁
   にそれぞれ当接する一対の上縁折曲げローラとを備えた
   化粧シート被覆装置であて、前記上縁折曲はローラを前
   記素材に対して遠近移動可能に支持するとともに、この
   上縁折曲げローラを前記素材側へ付勢するばね部材を設
   けたことを特徴とする化粧シート被覆装置。