JPS6036251Y2 - 歯科用コ−ドレスハンドピ−ス治療器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はマイクロモータで駆動するコードレスハンドピ
ースの改良に係るものである。

近年、バッテリで駆動されているマイクロモータを内蔵
したハンドピース（本明細書に於いては「コードレスハ
ンドピースヨという）が種々提案されているが、本考案
はその機能を更に改善したものである。

従来この種のハンドピースにおいては、第１図の如くマ
イクロモーがマイクロモータ収納部内に接着剤Ａ等で固
定されていたため該収納部が脱着自在にもかかわらすモ
ータの抜出しが不可能でマイクロモータの修理が出来ず
、又総使用時間が耐用時間に達するとマイクロモータ収
納部ごと廃却していたため不経済であった。

本考案はこの点に鑑み、マイクロモータ収納部を長手方
向に相互に嵌合着脱自在にモータケース内に、マイクロ
モータを内蔵したモータシースを嵌装して構威し、モー
タシース乃至はマイクロモータを簡単に抜出しモータの
修理ができ、更にはモータシースをバッテリ収納部に対
で相互に回動することによってモータの正転、逆転が行
え、且つ簡単なスイッチ機構によってモータのＯＮ。

ＯＦＦ制御ができるコードレスハンドピース治療器を提
供するものである。

以下添付図面を参照し乍ら、本考案のハンドピース治療
器につき詳細に説明する。

第１図は従来のハンドピース治療器の一実施例を示す一
部切欠き断面正面図であ。

第２図は本考案のコードレスバンドピース治療器の一実
施例でその接続部で分解して示した一部切欠き断面正面
図であり、第３図は同マイクロモータ収納部をモータケ
ースとマイクロモータを嵌装しているモータシースに分
解して示した断面正面図であり、第４図は同モータシー
スを分解して示した分解図であり、第５図は同モータシ
ースの左側面図である。

第２図から第５図において、１は円筒状のマイクロモー
タ収納部であり２は該マイクロモータ収納部の後側に嵌
着されるバッテリ収納部、３は該マイクロモータ収納部
の前側に嵌着される駆動ヘッド部である。

本考案の構成上特徴とするころは上記マイクロモータ収
納部１を外側のモータケース１１及び内側のモータシー
ス１２の二重構造になすと共にこのモータシース１２に
マイクロモータ５を内蔵せしめ上記モータケース１１に
対して軸線方向に嵌脱自在にした点である。

この筒状体を威すモータケース１１は一般にアルミニウ
ムの精密グイキャストによって成形されており、その前
端部に於いてバンドピース３と同率のテーパの円錐台形
状を威しており、その内部の前部腔所１１１と嵌合する
駆動ヘッド部３の突出筒３１の後側の凹周溝３１１に止
具１４が係止。

されることによって駆動ヘッド部３と係合する。

上記前部腔所１１１は隔壁１１２によってマイクロモー
タ５を内蔵しているモータシース１２が嵌挿される後部
腔所１１３と仕切りられている。

該隔壁１１２の中央部にはマイクロモータの出力軸。

に止着されている歯車５４を挿入する穴１１２ａとモー
タシース１２とモータケース１１の位置関係を規制する
係止孔１１２ｂ（側面から透視して上記穴１１２ａの中
心と下記細長穴１１５を結ぶ線上で、中心より下記係止
具５３迄の距離に相当。

する位置に）が穿設されている。

該係止孔１１２ｂにはマイクロモータ５の前側面の歯車
５４の上部でモータの中心より所定距離はなれ且つ後側
面に植設されている正・負電極端子５１．５２の位置に
対し所定の位置関係（側面から透視して両端子５１．５
２を結ぶ線分を２等分する線上にくる位置）において止
着されている係止具５３が嵌挿される。

これにより、マイクロモータ５を嵌装しているモータシ
ース１２はその外周面に配線しているＯＮ、ＯＦＦスイ
ッチ用の電気導線１２４ ａ。

１２４ｂを下記スイッチ１５と接触可能とする位置に定
まることができる。

即ちモータ５がモータシース１２に嵌装時マイクロモー
タの端子５１゜５２が連接する端子ガイド１２１，１２
２が上記導線１２４ａ、１２４ｂと所定の位置関係（側
面から透視して導線１２４ａ、１２４ｂが両端ガイド１
２１，１２２を結ぶ線分を２等分する線上に位置する）
にあるため定まるのである。

上述の所定位置関係にてモータシース１２がモータケー
ス１１に嵌挿されて後、モータシース１２はモータケー
ス１１にブツシュ１３によりその外周面に刻設されたね
じ１３１と該モータケース１１の内周面後端部に刻設さ
れているねじ１１４を螺合緊締することにより固定され
る。

前記円錐台形状部の後部外周面には側面から透視して係
止孔１１２ｂとモータケース１１の中心とを結ぶ線上に
位置するＯＮ、ＯＦＦを制御するスイッチ１５の嵌装摺
動用細長穴１１５が穿設されている。

該スイッチ１５は後部腔所１１３内より該細長穴１１５
に嵌装され施術医により、前方に摺動されることにより
導線１２４ａ、１２４ｂ間のギャップを接続してＯＮと
有し後方に摺動されることによりギャップを開放しＯＦ
Ｆとする。

前記モータケース１１に嵌装される筒状体を威すモータ
シース１２は一般に深絞りがきき電気絶縁性のあるユリ
ア樹脂の射出形成により成形されており、前端開口部よ
り腔所１２６内に前述の位置間にてマイクロモータ５が
嵌装される。

略後半部はブツシュ１３と当止する当止壁１２８を介し
て突出体１２７を威し、その外周面に２個の凹周溝１２
７ａ、１２７ｂが刻設されている。

前側の凹周溝１２７ａには嵌装防水密性を保つ弾性０１
Ｊングが嵌装具備されており、後側の凹周溝１２７ｂに
はバッテリ収納部２の前部腔所２１内に該突出体１２７
が嵌挿されて後止具２２が係止される。

又該突出体１２７にはその後端面にて開口している後部
腔所１２３が設けられており、その内周面にはバッテリ
収納部２と嵌合時相互に回動することによって正転・逆
転用の選択電極２３ａ。

２３ｂ、２３ｃ、２３ｄと選択的に当接する導電極１２
４，１２５が配設されている。

一方の導電極１２４は導線を介してＯＮ、ＯＦＦ用電気
導線１２４ａに接続し、端子ガイド１２２に接続する同
じＯＮ、 ＯＦＦ用電気導線１２４ｂと長手方向にギャ
ップを介して並設されている。

又他方の導電極１２５は導線を介して端子ガイド１２１
に接続している。

これらＯＮ、 ＯＦＦ用電気導線１２４ ａ。１２４ｂ
はスイッチ１５の導電板１５１と摺動接触できるように
半埋設状態にて配線されており、且つ他の導線も嵌脱時
切断損傷を受けないように半埋設もしくは完全に埋設さ
れている。

マイクロモータ５はその後側面に植設されている正・負
電極端子５１．５２が夫々モータシース１２の端子ガイ
ド１２１．１２２に挾持接触されるように嵌挿される。

その際適宜接着剤にて両者一体に固着する応用例も構成
可能である。

モータ５がモータシース１２に正しく嵌装されるとマイ
クロモータの前側面に止着されている係止具５３は上記
ＯＮ、 ＯＦＦ用電気導線１２４ａ、１２４ｂとモータ
５の中心点を結ふ同一線上に並ぶことになる。

このような状態でマイクロモータ５を嵌装したモータシ
ース１２は予じめスイッチ１５を上記細長穴１１５に嵌
装しているモータケース１１内に、隔壁１１２に穿設さ
れている係止孔１１２ｂにモータ５の係止具５３が嵌入
するように挿入され、環状のブツシュ１３をモータケー
スのねじ１１４に螺入緊締することによりブツシュ前端
部１３２がモータガイド１２の当止壁１２８を押し固定
される。

以上述べた如く、本考案はバッテリ収納部２とマイクロ
モータ収納部１を分離後、マイクロモータ５を内蔵した
モータシース１２をモータケース１１より抜出す構造に
しであるため、又接着剤でモータ５をシース１２内に固
着していない場合は更にモータ５をシース１２内より抜
出すことができるため、マ、イクロモータ５の修理も極
めて容易に実施でき、従来マイクロモータ収納部１ごと
廃却していた不経済性も改善される。

又マイクロモータ収納部１とバッテリ収納部２との回動
自在な嵌合構造とモータシース１２に正転逆転の選択用
導電極１２４，１２５を設けた構造とによって容易に回
転方向を選択でき治療効果を上げることができる。

更に本考案の実施例のようにマイクロスイッチを省きス
イッチ１５でＯＮ、 ＯＦ制御し電気導線もモータガイ
ドに埋込み式にすると、組立、分解がより一層容易に実
施でき、組立工数の削減、コストダウンに寄与するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のバンドピース治療器の一実施例を示す一
部切欠き断面正面図、第２図は本考案のコードレスバン
ドピース治療器の一実施例でその接続部で分解して示し
た一部切欠き断面正面図、第３図は同マイクロモータ収
納部をモータケースとマイクロモータを嵌装しているモ
ータシースに分解して示した断面正面図、第４図は同モ
ータシースを分解して示した分解図、第５図は同モータ
シースの左側面図を示す。 符号の説明、１・・・・・・マイクロモータ収納部、２
・・・・・・バッテリ収納部、３・・・・・・駆動ヘッ
ド部、５・・・・・・マイクロモータ、１１・・・・・
・モータケース、１２・・・・・・モータシース、Ｔ・
曲・工具チップ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 工具チップＴを装着した駆動ヘッド部３と、その背後に
   夫々軸線方向に嵌合着脱自在に結合したマイクロモータ
   収納部１及びバッテリ収納部２とを含む歯科用コードレ
   スハンドピース治療器に於て、上記マイクロモータ収納
   部１を、隔壁１１２によって前部腔所１１と後部腔所１
   １３とに仕切り、この前部腔所には上記駆動ヘッド部３
   との係合係止具１４を設け、隔壁１１２にはマイクロモ
   ータ５の出力軸挿入穴１１２ａとモータシース位置規制
   係止孔１１２ｂを設け、後部腔所１１３にはモータシー
   ス１２を軸線方向に嵌脱自在としたモータケース１１と
   、外周面にマイクロモータＯＮ、 ＯＦＦスイッチ用の
   電気導線１２４ａ、１２４ｂを配線腰前部をマイクロモ
   ータ５を嵌装可能にし、モータ５の嵌装時にモータ５の
   端子５１．５２が連接する端子ガイド１２１，１２２を
   有し、後部には相互に回動可能な連結を戊すバッテリ収
   納部２と嵌合状態で相互に回動することによって正転逆
   転用の選択し得る選択用導電極１２４．１２５を設け、
   前記モータケース１１と共にモータ５を二重に保持する
   二重構造となるようにしたモータシース１２と、モータ
   シース１２に挿入抜出し自在又は固着的に内蔵したマイ
   クロモータ５と、モータケース１１に螺合し、モータシ
   ース１２をモータケース１１に軸方向に移動不能にする
   ブツシュ１３とより構成したことを特徴とする歯科用コ
   ードレスハンドピース治療器。