JP3213480B2 - 根管長測定機能付きハンドピース用ヘッド - Google Patents

根管長測定機能付きハンドピース用ヘッド

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JP3213480B2
JP3213480B2 JP15293894A JP15293894A JP3213480B2 JP 3213480 B2 JP3213480 B2 JP 3213480B2 JP 15293894 A JP15293894 A JP 15293894A JP 15293894 A JP15293894 A JP 15293894A JP 3213480 B2 JP3213480 B2 JP 3213480B2
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涼三 小山
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C19/00Dental auxiliary appliances
    • A61C19/04Measuring instruments specially adapted for dentistry
    • A61C19/041Measuring instruments specially adapted for dentistry for measuring the length of the root canal of a tooth

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、根管長測定機能を備
えた治療装置においてハンドピースの先端に装着されて
使用されるヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】ファイルやリーマなどの切削工具を根管
長測定用の電極と兼用し、根管長を測定しながら根管治
療を行えるようにした装置は周知である(例えば、実公
昭57−3303号公報、特開平5−64643号公報
等参照)。この場合には、切削工具を根管長測定回路の
一方の信号回路の電極として使用することになるため、
測定回路用のリード線を切削工具に接続する必要があ
る。
【0003】しかしながら、従来はこの測定回路用リー
ド線をハンドピースの外側を経由して接続しており、リ
ード線が邪魔になってハンドピースの操作性が損なわ
れ、また治療ごとにリード線をハンドピース用ヘッドに
外部配線することが必要で作業が煩わしいなどの問題点
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこの点に着
目し、根管長測定回路用のリード線の外部配線をなくし
てハンドピースの操作性を向上することを目的としてな
されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、根管長測定回路の一方の信号回路
が本体内の導電性部材で構成されているハンドピース本
体に装着されて使用されるヘッドにおいて、ハンドピー
ス本体に装着するための装着部が導電性部材で構成され
ており、ハンドピース本体に装着することにより上記装
着部がハンドピース本体の導電性部材に接続されると共
に、この装着部とヘッドに切削工具を装着するための工
具保持機構との間をハンドピース本体から伝達されるモ
ータの回転を工具保持機構に伝達する駆動力伝達機構を
経由して電気的に接続している。
【0006】
【0007】駆動力伝達機構としては歯車機構を利用す
ることができ、この場合には歯車機構に押圧力を付勢す
る付勢手段を設けることが望ましく、付勢手段としては
弾性体が用いられる。
【0008】また、駆動力伝達機構としてモータの連続
回転を往復回転運動に変換して工具保持機構に伝達する
変換機構を利用することもできる。
【0009】また、上記の電気的接続はブラシ機構を経
由して行うこともできる。
【0010】更に、工具保持機構に装着された切削工具
に当接する接触片を設け、ハンドピース本体への装着部
と工具保持機構との間をヘッド内部の導電性部材を通じ
て電気的に接続している。
【0011】また上記の各ヘッドは、少なくともヘッド
ハウジングと工具保持機構の外面を絶縁性材料で構成し
ている。
【0012】
【作用】この発明の根管長測定機能付きハンドピース用
ヘッドは、根管長測定用の信号回路を内蔵または外部に
設けて接続したハンドピース本体と組み合わせることに
より、工具保持機構に装着された切削工具が内部の導電
性部材を通じて根管長測定回路の一方に導通するので、
測定回路用のリード線をハンドピース用ヘッドに外部配
線する必要がなくなる。
【0013】ハンドピース本体への装着部と工具保持機
構との間の電気的接続をヘッド内の駆動力伝達機構を経
由して行うことにより、特別な部品を必要とせずにこの
発明のヘッドを実現でき、駆動力伝達機構としてヘッド
に通常設けられている歯車機構を利用すれば、この発明
のヘッドを容易に得ることができる。また、歯車機構に
押圧力を付勢する付勢手段を設けることにより、作動中
でも歯車相互の接触が保たれて接続が確実となる。
【0014】駆動力伝達機構として連続回転を往復回転
運動に変換する変換機構を利用する場合も、特別な部品
を必要とせずにこの発明のヘッドを実現できる。
【0015】また、上記の電気的接続をブラシ機構を経
由して行うことにより、接続が確実となる。
【0016】更に、切削工具に当接する接触片を設けて
電気的接続を行うものでは、可動部を経由しないので接
続が確実となる。
【0017】また、外面を絶縁性材料で構成することに
より、ヘッドの一部が患者に触れても測定回路が影響を
受けることがなく、根管長測定を支障なく続けることが
できる。
【0018】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。
【0019】図1は第1の実施例である。1はヘッドで
あり、ヘッドハウジング2にベアリングホルダ3が固定
され、駆動軸4がベアリングホルダ3に支持されてい
る。5は駆動軸4の入力側端部に固定された駆動ギヤ、
6は駆動軸4の出力側端部に固定されたフロントギヤ、
7はローターギヤ8が固定されたローター軸である。駆
動軸4とローター軸7はフロントギヤ6とローターギヤ
8が噛み合うように互いに直交して配置されており、ロ
ーター軸7の上端に設けられた工具保持機構9に切削工
具10を取り付けて使用される。
【0020】以上は従来から知られている一般的な構造
であって、工具保持機構9としては周知のものを適宜採
用することができ、ハンドピース本体の先端に直接、あ
るいはシャンクを介してベアリングホルダ3を挿入する
と、駆動ギヤ5が本体側のギヤと噛み合ってモータの回
転が伝達され、切削工具10が回転する。
【0021】この実施例ではベアリングホルダ3、駆動
軸4及びこれを支持するベアリング4a、フロントギヤ
6、ローター軸7、ローターギヤ8のすべてを金属その
他の導電性材料で形成してあり、これらの部材によって
連続した回路が形成されて、ベアリングホルダ3と工具
保持機構9の間が電気的に導通された状態となってい
る。このため、ベアリングホルダ3が挿入される部分の
全体あるいは少なくともその一部を金属その他の導電性
材料で形成したハンドピース本体にこの実施例のヘッド
1を装着することにより、工具保持機構9はハンドピー
ス本体の導電性部材に導通した状態となる。
【0022】従って、この導電性部材に根管長測定回路
の一方の信号回路を接続したハンドピース本体と組み合
わせると、工具保持機構9に装着された切削工具10は
ヘッド内部の導電性部材を通じて根管長測定回路の一方
の信号回路に導通することになり、測定回路用のリード
線をわざわざハンドピース用ヘッドの外部に配線して接
続する必要がなくなるのである。なお、上述の信号回路
を内蔵したハンドピース本体については後述する。
【0023】上記の例では信号伝達回路の一部がフロン
トギヤ6とローターギヤ8を経由しているので、ギヤの
回転中に両ギヤ間が瞬間的に離れた場合に導通状態が途
切れる可能性がある。これを防止するために、この実施
例ではフロントギヤ6を押圧してローターギヤ8との間
の接触を保つようにしている。すなわち、11はこの押
圧力を与えるためのウエーブワッシャであり、ベアリン
グホルダ3と駆動軸4のベアリング4aとの間に挿入さ
れている。このため、駆動軸4が図の左方向に加圧さ
れ、その付勢力によりフロントギヤ6もローターギヤ8
に所定の圧力で接触することになり、回転中でもギヤ
6,8間の接触が確実に保たれるのである。
【0024】なお、両ギヤ6,8に押圧力を付勢する付
勢手段としては小さいスペースに納まる部材が望まし
く、上述のようなウエーブワッシャのほか、例えばコイ
ルばねや皿ばねのようなスプリングあるいはゴムなどの
弾性体が適している。
【0025】図2は第2の実施例であり、ブラシ機構を
経由して信号伝達回路を構成したものである。すなわ
ち、ブラシ15a、押さえスプリング15b、止めねじ
15cからなるブラシ機構15をヘッドハウジング2に
設け、ブラシ15aをローター軸7の外周面に当接させ
てある。上述の第1の実施例では、ヘッドハウジング2
は導通回路の必須部材ではないため合成樹脂などの絶縁
性材料の使用も可能であったが、この実施例ではヘッド
ハウジング2も金属などの導電性材料で形成される。
【0026】以上のように、ブラシ機構15を用いてヘ
ッドハウジング2とローター軸7を導通させることによ
り、導通回路の一部が歯車機構である場合のように両ギ
ヤ間が瞬間的に離れて回転中に回路が途切れるという可
能性がなく、導通が確実となって安定した測定を行うこ
とが容易となるのである。
【0027】図3は、連続回転を往復回転運動に変換す
る変換機構によってローター軸7をツイスト運動させる
方式のヘッドにおける実施例である。すなわち、ロータ
ー軸7の外周面に長穴7aを軸方向に形成し、これに対
応して駆動軸4にはフロントギヤに代えて偏心した凸部
16aを備えた駆動体16を固定し、長穴7aに凸部1
6aを係合させてある。従って、駆動軸4が回転すると
凸部16aが円運動をし、それに伴ってローター軸7が
一定の範囲内での往復回転を反復する。この実施例にお
いても、図2と同様にヘッドハウジング2とローター軸
7をブラシ機構15で導通させてあるので、導通が途切
れることなく安定した測定を行うことができる。
【0028】図4は、上述の各実施例とは異なって駆動
力伝達機構を経由しないで導通回路を形成したものであ
る。すなわち、17は燐青銅のような弾力性に富んだ導
電性の板材からなる接触片であり、固定ねじ17bでヘ
ッドハウジング2に固定されている。図の(b)に示す
ように先端にはV字状の切り欠き部17aを形成してあ
り、工具保持機構9に装着された切削工具10が切り欠
き部17a内に挿入され、所定の接触圧力で接触片17
と切削工具10が接触するようにしてある。この実施例
においても、ヘッドハウジング2は金属などの導電性材
料で形成されている。
【0029】以上の構成であるため、ベアリングホルダ
3と切削工具10の間はヘッドハウジング2と接触片1
7を通じて導通され、測定回路用のリード線を外部から
配線して切削工具10に接続する必要がなくなるのであ
り、ギヤのような可動部を経由していないので導通は確
実となる。
【0030】ところで、ヘッド1は患者の口腔内に挿入
されるので、口腔内などの組織に触れると根管長測定回
路が影響を受けて測定できなくなるなどの問題が生ずる
可能性があるので、上記の各実施例においては、すべて
工具保持機構9の外面に絶縁皮膜を形成してある。ま
た、図1の実施例ではヘッドハウジング2は全体を合成
樹脂などの絶縁性材料で形成することも可能であるし、
金属などの導電性材料が使用される場合には、ヘッドハ
ウジング2の外面にも絶縁皮膜が形成され、図2乃至4
の実施例ではヘッドハウジング2が導電性材料であるか
ら、その外面には絶縁皮膜が形成される。これによっ
て、ヘッド1が口腔内などの組織に触れても測定を支障
なく行うことができるのである。なお、これらの絶縁皮
膜は非常に薄いものでよいので、図には示してない。
【0031】この発明のヘッドは、少なくとも根管長測
定回路を内蔵または外部に設けて接続してあるハンドピ
ース本体と組み合わせた場合に所期の作用効果が発揮さ
れる。以下、このようなハンドピースの実施例について
説明する。
【0032】図5及び図6において、21は本体、22
はシャンクであり、この実施例ではシャンク22を介し
てヘッド1を本体21に装着する構成となっている。2
1aはモータハウジング、21bはカバーであり、モー
タハウジング21aの内部には出力軸23aの先端にク
ラッチ23bを有するモータ23が内蔵されており、一
方の端部には図外の据置型制御装置との間を接続する連
結チューブ24が取り付けられ、他方の端部、すなわち
先端側にはシャンク22が嵌着される頭部25が設けら
れている。
【0033】また外周部には根管長の測定結果などを表
示する表示部26と、切削工具のオンオフ、測定の開始
や停止などを行う操作スイッチ27が設けられている。
表示部26としては、例えば複数個のLEDを配列して
その点灯や点滅で情報を表示するように構成されてい
る。
【0034】チューブ24は注水チューブ24a、エア
チューブ24b、モータ用リード線24cのほか、表示
部26用及び操作スイッチ27用の制御リード線28を
備えているほか、更にハンドピースとは別体で外部に設
けられた根管長測定回路の一方の信号回路に電気的に接
続されている信号用リード線29を備えている。注水チ
ューブ24aは接手31に接続され、水パイプ32aを
経て頭部25の外周面の開口部25aに連通し、同様に
エアチューブ24bは接手31に接続され、エアパイプ
32bを経て頭部25の外周面の開口部25bに連通し
ており、信号用リード線29も接手31に接続されてい
る。なお、具体的な接続経路は示してないが、モータ用
リード線24cは端子板33を経てモータ23に接続さ
れ、制御リード線28は表示部26と操作スイッチ27
に接続されている。
【0035】上記の接手31と各パイプ32a,32b
及び頭部25は金属製であり、パイプ32a,32bの
両端に設けられているOリング34a,34bと、頭部
25の外周に装着されているOリング35には導電性ゴ
ム製のOリングが使用してある。このため、信号用リー
ド線29と頭部25は、接手31、Oリング34a,3
4b及び各パイプ32a,32bなどを通じて電気的に
相互に接続された状態になっている。
【0036】シャンク22はハウジング41に接続筒4
2とボデー43を一体に組み付け、軸心部にドライブ軸
44を支持したものであり、ドライブ軸44の一端には
クラッチ44aを、他端に駆動ギヤ44bを設けてあ
る。本体21の頭部25に接続筒42を嵌着すると、接
続筒42の環状溝42aに頭部25の固定用ばねリング
25cが係合して抜け止めされ、本体21に対して回転
自在な状態で取り付けられる。注水パイプ45は環状溝
45aを経て本体21の開口部25aに連通し、注水パ
イプ45に平行に設けられるエアパイプ(図示せず)も
同様に環状溝46aを経て本体21の開口部25bに連
通する。
【0037】ボデー43は円筒状の挿入穴43aを有す
るもので、外側には偏心した溝47aを内周面に有する
リング部材47を取り付けてある。このリング部材47
を回転することによりボール47bを挿入穴43aに出
没させ、ヘッド1のベアリングホルダ3を挿入穴43a
に挿入した時に外面の穴3aにボール47bを係合させ
ることによって、ヘッド1がシャンク22に装着され
る。この状態で駆動ギヤ44bとヘッド1の駆動ギヤ5
が噛み合う。
【0038】ここで、シャンク22のハウジング41、
接続筒42及びボデー43は金属製であって、ヘッド1
を取り付けたシャンク22を本体21の頭部25に装着
すると、ヘッド1のベアリングホルダ3はシャンク22
を介して本体21の信号用リード線29に接続されるの
であり、前述したような所期の作用効果が発揮されるこ
とになる。
【0039】上記の場合に、本体21の頭部25とシャ
ンク22の接続筒42との接触は導電性ゴム製のOリン
グ35によって確実に行われる。上記の例では、信号用
リード線29と頭部25とを水パイプ32a、エアパイ
プ32bを経て導通させているので、モータハウジング
21aとカバー21bは必ずしも金属製でなくてもよい
が、この構造は一例であって他の構造を採用することも
できる。
【0040】図7は他の構造の実施例を示したものであ
り、モータハウジング21aとカバー21bを金属製と
し、板ばねに接点21dを取り付けた接触板21cをカ
バー21bに1個乃至複数個設け、接点21dを固定用
ばねリング25cに接触させてある。すなわち、固定用
ばねリング25cは金属製であり、その弾力性によって
シャンク22のボデー43に十分な接触圧力で接触する
ので、この実施例はこの点に着目してリング25cを抜
け止めと電気的導通に兼用している。これにより、構造
上不十分になりやすい頭部25とリング25cとの間の
接触が接触板21cで補われることになり、導通が確実
になって安定した測定が可能となるのである。
【0041】なお、接触板21cは図示の形状に限定さ
れるものではなく、他の適宜の形状を採用することがで
きる。また、上記のように接点を固定用ばねリング25
cに接触させるのではなく、シャンク22の接続筒42
に直接接触させる構造としてもよい。
【0042】図8は水とエアの供給機能を備えていない
ハンドピースの実施例であり、図5などと同一の部分に
ついては同じ符号で示し、異なる点について説明する。
この実施例では水とエアに関する構造が不要なため全体
として構造が簡単で、ボデー43は図6のハウジング4
1と接続筒42を兼ねている。また、本体21の頭部2
5に信号用端子51を設けてこれに根管長測定回路の一
方の信号回路を接続するようにしてあり、シャンク22
の内部には止め輪52aで抜け止めされた導通用スプリ
ング52を設けてある。
【0043】すなわち、シャンク22を本体21に装着
すると、本体21の頭部25の端面によって導通用スプ
リング52がシャンク22の金属製ベアリングホルダ4
3aの端面に圧接され、これによってシャンク22と本
体21間が電気的に接続されるのである。なお、導通用
スプリング52は燐青銅などの弾力性に富む良導体で形
成されることが望ましく、形状としては図のようなコイ
ルばねのほか、ウエーブワッシャや皿ばねなどを用いる
こともできる。
【0044】本体21に設けられている表示部26と操
作スイッチ27は、根管長の測定結果などを表示し、ま
た切削工具のオンオフ、測定開始や停止などを行うため
のものであるが、上述のようにシャンク22が本体21
に対して回転自在となっている。従って、表示部26と
操作スイッチ27を確認や操作の容易な位置に向けてお
いて、ヘッド1だけを治療の部位に応じて任意に回転さ
せることができ、使いやすいハンドピースを実現するこ
とができる。
【0045】また上記の各例においては、シャンク22
も患者の口腔内や唇などに触れる可能性があるので、少
なくともその可能性のある範囲の外面には絶縁皮膜を設
けておくことが望ましい。
【0046】なお、図8の例は据置型の制御装置からチ
ューブを介して水とエアを供給する必要がないので、本
体21に電源バッテリと根管長測定回路を搭載し、チュ
ーブのないコードレス式のハンドピースとしてもよい。
従って、ヘッド1をこのようなコードレス式とした本体
21と組み合わせれば、チューブによって操作が制約さ
れることがないため、測定回路用のリード線の外部配線
が不要で操作性に優れているというこの発明の特長を一
層発揮させることができ、根管長測定機能を備えた治療
装置の使いやすさを一段と向上することに効果がある。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明のハンドピース用ヘッドは、ハンドピース本体への装
着部と工具保持機構との間をハンドピース本体から伝達
されるモータの回転を工具保持機構に伝達する駆動力伝
達機構を経由して電気的に接続したものであり、根管長
測定回路を内蔵または外部に設け、根管長測定回路の一
方の信号回路を本体内の導電性部材で構成したハンドピ
ース本体と組み合わせることにより、工具保持機構に装
着された切削工具が内部の導通回路を通じて根管長測定
回路の一方の信号回路に接続され、測定回路用のリード
線を外部配線する必要がなくなる。
【0048】従って、リード線が邪魔になってハンドピ
ースの操作性が損なわれ、また治療ごとにリード線を外
部配線しなければならないため煩わしいなどの問題が解
決され、ハンドピースの操作性が向上して使いやすい根
管長測定装置を得ることができるのである。
【0049】
【0050】また、駆動力伝達機構としてヘッドに通常
設けられている歯車機構を利用し、歯車機構に押圧力を
付勢する付勢手段を設けることにより、作動中でも歯車
相互の接触が保たれて導通回路が維持され、安定した根
管長測定が可能となる。
【0051】また、駆動力伝達機構として連続回転を往
復回転運動に変換する変換機構を利用する場合も、特別
な部品を必要とせずにこの発明のヘッドを実現できる。
【0052】また、ブラシ機構を経由して導通回路を構
成したものでは、歯車機構と比較して接触が良好であ
り、導通が確実となって安定した根管長測定を行うこと
ができる。
【0053】更に、切削工具に当接する接触片を設けて
導通回路を構成したものでは、接触が不安定になりやす
い可動部を経由しないので導通が確実となり、しかもリ
ード線の外部配線が不要であるという特長はそのまま発
揮される。
【0054】また、外面を絶縁性材料で構成することに
より、ヘッドの一部が患者に触れても測定回路が影響を
受けることがなく、根管長測定を支障なく続けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の断面図である。
【図2】第2の実施例の要部の断面図である。
【図3】第3の実施例の要部の断面図である。
【図4】第4の実施例の要部の断面図及び接触片の先端
の平面図である。
【図5】この発明のヘッドと組み合わせて使用されるハ
ンドピースの本体の一実施例の断面図である。
【図6】同じく組み合わせて使用されるハンドピースの
シャンクの一実施例の断面図である。
【図7】上記ハンドピース本体の変形例の要部の断面図
である。
【図8】この発明のヘッドと組み合わせて使用されるハ
ンドピースの他の一実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 ヘッド 2 ヘッドハウジング 3 ベアリングホルダ 4 駆動軸 6 フロントギヤ 7 ローター軸 8 ローターギヤ 9 工具保持機構 10 切削工具 11 ウエーブワッシャ 15 ブラシ機構 16 駆動体 17 接触片 21 本体 22 シャンク 29 信号用リード線 51 信号用端子 52 導通用スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−15113(JP,U) 実開 昭58−160017(JP,U) 実開 平5−21920(JP,U) 実開 平5−91627(JP,U) 実公 昭57−3303(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61C 1/00 - 1/18 A61C 19/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 根管長測定回路の一方の信号回路が本体
    内の導電性部材で構成されているハンドピース本体に装
    着されて使用されるヘッドであって、ハンドピース本体
    に装着するための装着部が導電性部材で構成されてお
    り、ハンドピース本体に装着することにより上記装着部
    がハンドピース本体の導電性部材に接続されると共に、
    この装着部とヘッドに切削工具を装着するための工具保
    持機構との間がハンドピース本体から伝達されるモータ
    の回転を工具保持機構に伝達する駆動力伝達機構を経由
    して電気的に接続されることを特徴とする根管長測定機
    能付きハンドピース用ヘッド。
  2. 【請求項2】 駆動力伝達機構が歯車機構である請求項
    1記載の根管長測定機能付きハンドピース用ヘッド。
  3. 【請求項3】 歯車機構に押圧力を付勢する付勢手段を
    設けた請求項2記載の根管長測定機能付きハンドピース
    用ヘッド。
  4. 【請求項4】 付勢手段が弾性体である請求項3記載の
    根管長測定機能付きハンドピース用ヘッド。
  5. 【請求項5】 駆動力伝達機構が、ハンドピース本体か
    ら伝達されるモータの連続回転を往復回転運動に変換し
    て工具保持機構に伝達する変換機構である請求項1記載
    の根管長測定機能付きハンドピース用ヘッド。
  6. 【請求項6】 根管長測定回路の一方の信号回路が本体
    内の導電性部材で構成されているハンドピース本体に装
    着されて使用されるヘッドであって、ハンドピース本体
    に装着するための装着部が導電性部材で構成されてお
    り、ハンドピース本体に装着することにより上記装着部
    がハンドピース本体の導電性部材に接続されると共に、
    この装着部とヘッドに切削工具を装着するための工具保
    持機構との間が装着部に導通する状態で設けられたブラ
    シ機構を経由して電気的に接続されることを特徴とする
    根管長測定機能付きハンドピース用ヘッド。
  7. 【請求項7】 根管長測定回路の一方の信号回路が本体
    内の導電性部材で構成されているハンドピース本体に装
    着されて使用されるヘッドであって、ハンドピース本体
    に装着するための装着部が導電性部材で構成されてお
    り、ハンドピース本体に装着することにより上記装着部
    がハンドピース本体の導電性部材に接続されると共に、
    この装着部と工具保持機構に装着された切削工具との間
    が装着部に導通する状態で設けられた接触片を経由して
    電気的に接続されることを特徴とする根管長測定機能付
    きハンドピース用ヘッド。
  8. 【請求項8】 少なくともヘッドハウジングと工具保持
    機構の外面が絶縁性材料で構成されている請求項1乃至
    7のいずれかに記載の根管長測定機能付きハンドピース
    用ヘッド。
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