JPH0115374Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はハンデイタイプの医療手術用電池式ド
ライバーの改良に関するもので、ドライバー駆動
源のモータ及び電源の電池をそれぞれユニツト化
して、ドライバー本体ケース内に着脱自在に格納
できるようにすると共に、コードレスで電気的に
接続できるようにして、高温滅菌消毒を行うとき
には、モータ及び電池を簡単に取外して、本体の
みの高温滅菌消毒ができ、かつ本体への着脱時
に、配線操作の必要をなくして本器の取扱操作を
簡単化したものである。

本考案を図面に示す実施例により説明すれば、
第１図は本考案の電池式ハンドドライバーの本体
部を示すもので、外形がハンデイタイプのピスト
ン形に形成され、握手部分１は第２図に示す電池
ユニツト部２を挿入する電池ケースになつてお
り、またこの電池ケースの頭部３は第３図に示す
モータユニツト部４を挿入するモータケースにな
つておる。電池ユニツト２の詳細構造は第４図及
び第５図により後述するが、本体部内に電池ユニ
ツト２及びモータユニツト４をそれぞれ挿入し、
電池ユニツト２の底部５を本体に取付けた押蓋６
によつて固定し、モータユニツト４は、モータユ
ニツトの外方端側に取付けたモータの正逆回転ス
イツチ７を操作する押ボタン８付のモータユニツ
ト押蓋９によつて本体に固定すると、電池ユニツ
ト２の電気取出しの＋−の外部電極１０，１１
が、モータユニツト４の外筒側壁１２に設けたモ
ータ通電コンセント穴１３，１４に自動的に嵌入
接続されるようになつている。１５は本体の握手
部に設けた電池の通電回路を開閉する押棒レバ
ー、１６は本体内に設けられて、モータの回転軸
に取付けられた歯車１７と噛合する変速歯車、１
８は変速歯車を介して回転されるチヤツクで、こ
のチヤツクにはアクセサリーを交換して取付ける
ことにより、各種鋼線類からドリル、スクリユ
ー、髄内リーマー等の刺入及び抜去ができる。１
９はチヤツク１８に保持させた鋼線やドリルの細
いワイヤーのブレを防ぐために本体に設けた貫通
孔である。２０はチヤツクの回転を高、低２段に
切換える押棒つまみである。次に電池ユニツト詳
細構造を第４図及び第５図により説明する。第４
図は電池ユニツトケースの斜視図、第５図は充電
式の電池６個が直列に接続されるように、２列に
配置した電池ユニツトの斜視図を示すもので、電
池ユニツトの電気取出し側の電池２１，２２の端
面には、電池２１の正（＋）極と接触する端子片
２３と電池２２の負（−）極と接触する端子片２
４をそれぞれ取付けた絶縁物の端子盤２５が嵌着
されている。そして一方の電池２１の＋極と接触
する端子片２３には、電池ケース２６の一方の外
部電極１０に対し、押ボタン２７の操作により接
触したり、離れたりして電池の＋側回路を開閉す
るバネ片２８と充電用電極片２９が一体に取付け
られている。

また他方の一極側端子片２４には充電用電極片
３０と、電池ケース２６の他方の外部電極１１と
接触通電するスプリング３１を有する。

図中３２は電池の充電回路を過熱時に開放する
サーモスタツトである。３３は端子盤２５に穿設
された押ボタン２７の挿入穴、３４は押ボタン穴
３３と対応する位置において、電池ケース２６穿
設された押ボタン挿入穴、３５，３６は電池ユニ
ツトの充電用電極片２９と３０にそれぞれ対応す
る位置において、電池ケース２６に設けた充電器
の＋極と−極取付穴で、この穴に充電器の＋、−
電極を挿入すれば電池ユニツトの充電用電極片２
９，３０と自動的に接続されて充電ができるよう
になつている。３７は電池ユニツトのサーモスタ
ツト３２の一方の電極３８と接続する電極片３９
に通ずるサーモスタツトの外部電極取付穴であ
る。

本考案は以上のように構成されているので、本
体内にモータユニツト及び電池ユニツトを格納す
れば自動的にモータと電池とは電気的に接続さ
れ、上部チヤツクに鋼線、ドリル、スクリユー、
リーマー等、本器の使用目的に応じたアクセサリ
ーを交換して取付け、握手部の押棒レバー１５を
押せば、電池ユニツトの押ボタン２７により、電
池の＋極側バネ片２８と電池ケースの外部電極１
０とが接触し、さらに、この外部電極１０よりモ
ータユニツト側に通電されるので、モータが起動
してチヤツク１８を回転する。その際、本体に設
けた押棒つまみ２０の出入れによつて、例えばド
リリングの場合は高速に、スクリユー固定やリー
ミング等の場合は低速に切換え使用できる。ま
た、鋼線、ドリル、スクリユー、髄内リーマー等
の刺入、及び抜去にはモータユニツト押蓋９の押
ボタン８によつてモータの正転、逆転を切換えて
行うことができる。

本考案における特長は、ハンデータイプの本体
ケース内にモータ及び電池をそれぞれユニツト化
して、着脱自在格納できるようになし、かつこれ
らのユニツト化したモータと電池とを本体に挿着
するだけで、配線の必要なく、電気接続できるよ
うになした構造である。このような構造によつて
高温滅菌処理により支障を受ける電池やモータ部
分を簡単に本体から取外すことができるので、高
温滅菌消毒を必要とする医療用の本器の高温滅菌
消毒を簡単に行うことができ、しかも電池ユニツ
トとモータユニツトは本体への格納、取外し操作
だけで、自動的にモータへの通電回路が接離でき
るので、本器の取扱い操作が簡単迅速にできる
等、医療用ハンドドライバーとしての実用的効果
極めて大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電池式ハンドドライバーの本
体部を示し、第２図は電池ユニツト部、第３図は
モータユニツト部を示す。第５図は電池ユニツト
部の詳細構造を示し、第４図は電池ケース部を示
す。 １……ハンドドライバー本体握手部のモータケ
ース部、２……電池ユニツト部、３……モータケ
ース部、４……モータユニツト部、６……電池ユ
ニツト押蓋、７……モータの正、逆回転切換スイ
ツチ、８……押ボタン、９……押蓋、１０，１１
……電池ユニツトの外部電極、１３，１４……モ
ータユニツト外部の通電コンセント穴、１５……
スイツチ押棒レバー、１７……モータ軸の歯車、
１６……変速歯車、１８……チヤツク、１９……
本体に設けた貫通孔、２０……チヤツクの回転を
高低２段に切換える押棒つまみ、２３……電池の
＋極電極と接続する端子片、２４……−極電極と
接触する端子片、２５……絶縁物の端子盤、２６
……電池ケース、２７……押ボタン、２８……バ
ネ片、３２……サーモスタツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 医療手術用電池式ハンドドライバーにおいて、
   ピストル型ハンドドライバー本体の握手ケース部
   １に格納する電池及び握手ケース部の頭部ケース
   部３に格納するモータをそれぞれユニツト化し
   て、電池ユニツト２及びモータユニツト４を本体
   ケースに挿、脱自在となし、このモータユニツト
   ４の外筒側壁１２には、電池ユニツト２の電気取
   出しの＋、−の外部電極１０，１１が嵌入して、
   モータユニツト４のモータ回路と接続する通電コ
   ンセント穴１３，１４を設け、かつ本体握手ケー
   スには電池ユニツトの一方の外部電極と電池側電
   極の通電回路を開閉するスイツチ押棒レバー１５
   を、また、モータユニツト４の一端にはモータ回
   路を正逆に切換えるスイツチ７を取付けると共
   に、この外側に、スイツチ切換えの押ボタン８付
   のモータユニツト押蓋９を取付けてなる医療手術
   用電池式ハンドドライバー。