JPS6035970Y2 - ケ−ブル装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はケーブル装置に関し、特に例えばケーブルの複
数のリード線の両端にソケット及びプラグを半田付けし
てなり、リード線の曲げ、ねじれ、及び引っばりによる
断線及び破損を防止すべく保持機構を設けたものである
。

第１図は従来のケーブル装置の一部断面を示す側面図で
ある。

図において、一端が漏斗状につぼまった径小開口部１と
内側にネジ部２が設けられた径大開口部３を有するプラ
グ用ケース４が形成され、このケース４の径大開口部３
のネジ部２には外周にネジ部５が形成されたプラグ６が
螺合されている。

すなわちプラグ６の一端側には外部のソケット（図示せ
ず）と結合すべくピン７が植設され、他端側にはピン７
から延在突出してリード線８を半田付けする端子９が設
けられている。

この端子９に半田付けされたリード線８にはチューブ１
０が被せられてケーブル３４が形成されている。

チューブ１０の一端はケース４の径小開口部１からケー
ス４の内側にあって、プラグ６に一端が植設された金属
製ケーブル抑え１２の他端側の保持部１３が折曲されて
強固に保持固定されている。

またチューブ１０の他端側はプラグ用ケース４とほぼ同
一形状のソケット用ケース１４内に径小開口部１５から
挿入されている。

チューブ１０の他端側から引き出されたリード線８はケ
ース１４のネジ部１６にネジ部１７が螺合して取付けら
れたソケット２２の端子１８に半田付けされている。

この端子１８はソケット２２に植設されており、外部の
プラグピン（図示せず）と結合するため設けられたピン
孔１９と電気的に接続されている。

またこのソケット２２には一端が植設されて金属製ケー
ブル抑え２０が配置され、この先端側の保持部２１によ
ってチューブ１０が強固に保持されている。

以上の構成によれば、ソケット２２とプラグ６間のケー
ブル３４が両方向に引っばられた場合各ケーブル抑え１
２．２０によってケーブル３４は固定すれているため、
ソケット２２及びプラグ６の半田付部分には力が及ばな
いのでこの半田付部分て断線する恐れがない。

また、ソケット２２あるいはプラグ６側のいずれか一方
を固定するかあるいはソケット２２とプラグ６を互に反
対方向に捻じった場合、ケーブル３４にはストレスが加
わるがソケット２２及びプラグ６の各リード線８の半田
付部分にはストレスが加わらない。

すなわち、各ケーブル抑え１２．２０によってチューブ
１０上からリード線８は強固に固定されており、捻じれ
はこの部分で阻止されて半田付部分までは及ぶことがな
い。

従ってリード線８の断線がない。

しかしながら上述したような従来の構成ではケーブル抑
えを両側に設ける必要があり、多大の工数を要していた
。

またケーブル抑えはかしめなければならず工具を必要と
し、作業工程が増加して面倒さがあった。

本考案は上述した従来の欠点を除去すべくなされたもの
で、電子機器の間にあってケーブルの曲げ、ねじれ、及
び引っ張りによる破損防止のためケーブル保持機構を設
けたものである。

以下第２図〜第４図に従って本考案による一実施例を説
明する。

なお、第１図の従来例と同じ個所には同じ符号を付して
詳細な説明は省略する。

両側に配置されるソケット２２及びプラグ６の各ケース
２９．２４には径大開口部２３，３側には円形で内側に
ネジ部１６，２が設けられ、径小開口部３２．３０側に
は例えば四角の筒状部２５．２６が形成されている。

この角筒状２５，２６には例えばゴムあるいは樹脂など
からなるチューブ２７の一端に径大に一体形成されたス
トッパ一部２８が挿入係合される。

すなわち、チューブ２７のストッパ一部２８は第３図に
示すようにプラグ用ケース２４の径小開口部３０側の内
壁面に嵌合できるように同様な四角状に形成されており
、このストッパ一部２８に一体に連続して筒状部３１が
延在されている。

第２図はチューブ２７をプラグ用ケース２４に挿入嵌合
した状態を示すもので、チューブ２７の筒状部３１先端
をプラグ用ケース２４の径大開口部３側から径小開口部
３０側方向に挿入することによってケース２４の内壁に
ストッパ一部２８は係合される。

またチューブ２７の筒状部３１先端はソケット用ケース
２９の径小開口部３２側から内側に挿入される。

プラグ用ケース２４の径大開口部３に互にネジ手段２．
５によって嵌合されたプラグ６の端子９に半田付された
リード線８はチューブ２７の孔３３に挿通されて先端か
ら導出され、その先端はケース２７に螺合されたソケッ
ト２２の端子１８に半田付けされる。

すなわち、チューブ２７先端が挿入されたケース２９を
予めプラグ用ケース２４側に寄せておき、リード線８の
先端をソケット２２の端子１８に半田付けを行った後、
ケーブル抑え２０の保持部２１をかしめてチューブ２７
と一諸にリード線８を挟持固定する。

その後ソケット用ケース２９をソケット２２側にずらし
てケース２９側を回転させて互のネジ部１６．１７を螺
合させる。

以上の構成によれば、ケーブル３４がチューブ２７の筒
状部３１先端方向Ａに引っ張られた場合、チューブ３４
の先端はケーブル抑え２０によって固定されており、更
に一端にはストッパ一部２８が設けであるため外力はケ
ーブル抑え２０とチューブ２７の筒状部３１及びストッ
パ一部２８を介してプラグ用ケース２４に加わるのみで
、リード線８には加わらない。

従って、リード線８の断線も防止される。

またソケット２２とプラグ６のいずれか一方を固定して
他方を矢印Ｂ方向に回転させるかあるいはソケット２２
とプラグ６を互に異なる方向へ回転させた場合、ストッ
パ一部２８とプラグ用ケース２４の四角状筒部２５は互
に嵌合されているため回転はしない。

また、ソケット２２側はケーブル抑え２０によってチュ
ーブ２７の筒状部３１が固定されているため回転はしな
い。

従って、チューブ２７の中間は従来と同様にねじれるこ
とが各端子９，１８部分のリード線８は外力によるねじ
れかないため、特にリード線８の半田付部分での断線も
改善される。

なお、ケース２４の角状部２５とストッパ一部２８の形
状は四角状に限らず角状にして回転を阻止すると共に引
っばりによってケース２４から抜けないような形状であ
ればよい。

また各ケース２４．２９にはプラグ又はソケットに限ら
ず外部の電子機器に接続される接続手段を装着すればよ
い。

以上述べたように本考案によれば、ケースにチューブを
挿入するのみで従来のようにケーブル抑えをかしめるこ
となく引っばり及び回転に対して保持可能となるため構
成が極めて簡単であり、作業工数が少なくてすむ効果を
有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のケーブル装置の一部断面を示す側面図、
第２図は本考案によるケーブル装置の一部断面を示す側
面図、第３図は第２図のケーブルとチューブの保合を示
す斜視図、第４図はストッパ一部を有するチューブの斜
視図を夫々示す。 ６・・・・・・第１接続手段（プラグ）、８・・・・・
・リード線、９，１８・・・・・・端子、２０・・・・
・・ケーブル抑え、２２・・・・・・第２接続手段（ソ
ケット）、２４．２９・・・・・・ケース、２５．２６
・・・角状筒部、２７・・・・・・チューブ、２８・・
・・・・ストッパ一部、３３・・・・・・チューブ孔、
３４・・・・・・ケーブル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端にストッパ一部が形成されたチューブと、このチュ
   ーブの孔にリード線が挿通されてなるケーブルと、この
   ケーブルの一端から導出されたリード線が接続される端
   子を有する第１接続手段と、この第１接続手段と嵌合さ
   れ前記ストッパ一部が挿入されて係合される角状筒部を
   有する第１ケースと、前記ケーブルの他端部側から導出
   されたリード線を接続する端子を有する第２接続手段と
   、この第２接続手段と一体に設けられたケーブル抑えと
   を具備腰前記角状筒部とストッパ一部によってケーブル
   の回転及び引っばりによるリード線の断線を防止するよ
   うにしたことを特徴とするケーブル装置。