JPS6035620Y2 - 除塵機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、水路中に設けられたごみ堰止め用のスクリ
ーン面に捕捉された塵芥等を掻き上げて排除する除塵機
に関するものである。

水路中に設けられたごみ堰止め用の傾斜スクリーン面に
捕捉された塵芥等を掻き上げて排除する除塵機は、従来
、傾斜スクリーンの前面側にスクリーンに沿って傾斜し
たガイドレールを設け、このガイドレールにガイドされ
て上昇下降するレーキにより、スクリーン面に捕捉され
た塵芥等を掻き上げ外部に排出していた。

このとき、スクリーン面に大量の塵芥等の異物が捕捉さ
れていたり、スクリーン面下部の水路底面上に大量の塵
芥等の沈澱物が堆積していると、レーキは常に一定の引
上刃で上昇しているため、レーキが前記塵芥を掻き上げ
る際にレーキに過負荷がかかり、レーキやその駆動機構
等が破損する問題があった。

この考案は、上述のような観点から、スクリーン下部の
水路底面上に大量の塵芥等の沈澱物が堆積し、または、
スクリーン面に大量の塵芥等の異物が捕捉されていても
、レーキに過負荷がかからず、レーキやその駆動機構等
が破損することのない除塵機を提供するもので、 水路中の塵芥を捕捉するスクリーンの前面に設けられた
、前面側ガイド溝と後面側ガイド溝とからなるループ状
のガイド溝をもったガイドレールと、前記スクリーンに
捕捉された塵芥を掻き上げ除去するレーキを備えた、前
記ガイドレールに沿って昇降自在の架台とからなる除塵
機において、前記架台には、前記ガイド溝に嵌合された
駆動ローラと従動ローラとが設けられ、 前記レーキは、レーキアームの端部がリンクを介して従
動ローラの軸に軸支され、かつレーキアームの中間部が
リンクを介して前記ガイド溝に嵌合されたガイドローラ
の軸に軸支されており、前記リンク間には、それぞれの
中間部をピン結合する連結杆が取付けられ、前記レーキ
アームとリンクと連結杆とによって平行四辺形を形成さ
せると共に、前記架台が前面側ガイド溝に沿って下降す
るときに、前記架台に突設された押しアームが前記連結
杆に当接して、レーキアームを一定位置に保持するよう
にしたことに特徴を有するものである。

次に、この考案を実施例により図面とともに説明する。

第１図には、この考案の除塵機の一実施例が概略正面図
により示されている。

図面において、１は除塵機、２は水路中に水の流れを横
切って水路の幅方向に配設された傾斜状のスクリーンで
、除塵機１は、スクリーン２の前面側に配設され、スク
リーン２の両側前面にスクリーン２と平行して傾斜した
がイドレール３を備えている。

ガイドレール３は、スクリーン２と平行する線上に設け
られた縦長のピンラック板４の周囲を一巡するループ状
のガイド溝５からなっており、その前面側ガイド溝５ａ
の上端には、上方に伸びる延長部５ｂが、また前面側ガ
イド溝５ａの下端には下方に伸びる延長部５ｃが設けら
れている。

５ｄは後面側ガイド溝である。

６は架台、７は架台６に取付けられたレーキで、架台６
にはガイド溝５に転勤自在に嵌合された駆動ローラ９と
従動ローラ１０とが設けられている。

駆動ローラ９には、これと同軸にピニオン８が設けられ
ており、ピニオン８はピンラック４ａに咬合されている
。

架台６には、ピニオン８を回転駆動するモータ（図示せ
ず）が設けられており、モータの駆動によって、ピニオ
ン８は回転しながらピンラック４ａにつぎつぎと咬合さ
れ、これによって架台６はガイド溝５に沿って昇降する
。

レーキ７は、レーキアーム７ａの端部が、その一端が従
動ローラ１０の軸に軸支されたリンク１１にピン１２に
よって軸着されており、またレーキアーム７ａの中間部
が、その一端がガイド溝５に嵌合されているガイドロー
ラ１３の軸に軸支されたリンク１１′にピン１２′によ
って軸着されている。

１４はリンク１１の中間部とリンク１１′の中間部との
間を接続する連結杆で、連結杆１４はピン１５．１５’
によってリンク１１．１１’にピン結合され、レーキア
ーム７ａと連結杆１４とリンク１１．１１’とによって
平行四辺形が形成される。

架台６の駆動ローラ９側の端部には、押しアーム１６が
固着されている。

この押しアーム１６は、架台６が前面側ガイド溝５ａに
沿って下降するときに、その先端が連結杆１４に当接し
、レーキアーム７ａと連結杆１４とリンク１１．１１’
とによって長方形を形成せしめ、レーキアーム７ａを一
定位置に保持する。

次に、この考案の除塵機の作動について説明する。

架台６は第１図に示す如く駆動ローラ９および従動ロー
ラ１０が前面側ガイド１１５ａに嵌合され、かつレーキ
アーム７ａに接続されたリンク１１′の端部に設けられ
ているガイドローラ１３も前面側ガイド溝５ａに嵌合さ
れた状態で、ピンラック４ａに咬合するピニオン１１の
回転によす前面側ガイド溝５ａに案内されて下降する。

このとき、押しアーム１６の先端が連結杆１４の側面に
当接して、レーキアーム？ａ、連結杆１４、リンク１１
および１１′によって長方形を形成せめ、レーキアーム
７ａを一定位置に保持する。

次いで、駆動ローラ９が前面側ガイド溝５ａの下部から
後面側ガイド溝５ｄに導かれると、押しアーム１６は連
結杆１４から離れる。

その結果レーキ７は自重によりピン１２．１２’、１５
．１５′を支点として、スクリーン２に向けて垂下する
。

このとき、ガイドローラ１３は、ガイド溝５の下部延長
部５ｃに逃げている。

モしてレーキ７は、駆動ローラ９が後面側ガイド溝５ｄ
に、また従動ローラ１０とレーキローラ１３とが前面側
ガイド溝５ａに嵌合された状態でガイド溝５に沿って上
昇し、その間にレーキ７の先端がスクリーン２の表面に
接触して、スクリーン表面に捕捉された塵芥等を掻き上
げこれを除去する。

かくして、架台６が上昇し第３図に示す如く駆動ローラ
９が後面側ガイド溝５ｄの上部に至り、次いで第４図に
示す如く従動ローラ１０が上部延長部５ｂに逃げ、駆動
ローラ９が前面側ガイド溝５ａに導かれると、押し棒１
６がアーム１４に当接して再び第１図に示した状態とな
り、以降前述した作動をくり返す。

この考案は上述のように構成されているので、第５図に
示す如く、スクリーン面下部の水路底面上に大量の塵芥
１７等の沈澱物が堆積していても、レーキ７はリンク１
１．１１’を介し自重で垂下されている状態のため、レ
ーキ７の先端が沈澱物中に食いこむことはなく、従って
レーキ７に過負荷はかからない。

また同図に示す如く、スクリーン２に大量の塵芥１７等
の異物が付着していても、レーキ７はピン１２．１２’
、１５．１５’を交点とする平行四辺形を保ってスクリ
ーン２の面から離れ、異物を回避する。

従ってレーキ７に過負荷はかからない。

そしてレーキ７が異物を回避した後は、第６図に示す如
く自重で元に戻り以降第４図に示した状態となってガイ
ド溝５を上昇する。

以上述べたように、この考案の除塵機によれば、スクリ
ーン下部の水路底面上に大量の塵芥等の沈澱物が堆積し
、また、スクリーンの表面に大量の塵芥等の異物が捕捉
されていても、レーキに過負荷がかからず、従って、レ
ーキやその駆動機構等が破損することなくして、円滑に
スクリーン上に捕捉された塵芥等を掻き上げ除去するこ
とができる等、工業上優れた効果がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の除塵機の一実施例を示す概略正面図
、第２図乃至第６図はその作動説明図である。 図面において、１・・・・・・除塵機、２・・・・・・
スクリーン、３・・・・・・ガイドレール、４・・・・
・ゼンラック板、４ａ・・・・・・ピンラック、５・・
・・・・ガイド溝、５ａ・・・・・・前面側ガイド溝、
５ｂ、５ｃ・・・・・・延長部、５ｄ・・・・・・後面
側ガイド溝、６・・・・・・架台、７・・・・・・レー
キ、７ａ・・・・・・レーキアーム、８・・・・・ゼニ
オン、９・・・・・・駆動ローラ、１０・・・・・・従
動ローラ、１１，１１’・・・・・・リンク、１２．１
２’・・・・・・ピン、１３・・・・・・ガイドローラ
、１４・・・・・・連結杆、１５，１５’・・・・・・
ピン、１６・・・・・・押しアーム、１７・・・・・・
塵芥。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 水路中の塵芥を捕捉するスクリーンの前面に設けられた
   、前面側ガイド溝と後面側ガイド溝とからなるループ状
   のガイド溝をもったガイドレールと、前記スクリーンに
   捕捉された塵芥を掻き上げ除去するレーキを備えた、前
   記ガイドレールに沿って昇降自在の架台とからなる除塵
   機において、前記架台化は、前記ガイド溝に嵌合された
   駆動ローラと従動ローラが設けられ、 前記レーキは、レーキアームの端部がリンクを介して従
   動ローラの軸に軸支され、かつレーキアームの中間部が
   リンクを介して前記ガイド溝に嵌合されたガイドローラ
   の軸に軸支されており、前記リンク間には、それぞれの
   中間部をピン結合する連結杆が取付けられ、前記レーキ
   アームとリンクと連結杆とによって平行四辺形を形成さ
   せると共に、前記架台が前面側ガイド溝に沿って下降す
   るときに、前記架台に突設された押しアームが前記連結
   杆に当接して、レーキアームを一定位置に保持するよう
   にしたことを特徴とする除塵機。