JPS6035334B2 - 金属キレ−ト化合物の製造法 - Google Patents

金属キレ−ト化合物の製造法

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JPS6035334B2
JPS6035334B2 JP2573877A JP2573877A JPS6035334B2 JP S6035334 B2 JPS6035334 B2 JP S6035334B2 JP 2573877 A JP2573877 A JP 2573877A JP 2573877 A JP2573877 A JP 2573877A JP S6035334 B2 JPS6035334 B2 JP S6035334B2
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一郎 木島
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は四価金属キレート化合物の製造法、特に一般式
(1)で示されるハロゲン−金属結合を有する四価金属
キレート化合物の改良された製造法に係るものである。
(式中Mは周期律表寮N族金属元素、Xはハロゲン元素
、R,は炭化水素基、R2は炭化水素基、又は一OR3
、R3は炭化水素基を示す、R,、R2、R3の炭化水
素基は互に同一又は別異のものである)。式mで示され
る様な四価金属キレート化合物は印刷インキ、塗料、ワ
ニス、薮着剤、注成型用樹脂等の品質改良の目的に有効
な架橋剤或いはオレフィン、アルキレンオキシド、ィソ
シアネート等の重合触媒として有効な化合物である。
従来これらの化合物は相当する四価金属ハロゲン化物、
例えば四塩化チタン、四臭化チタン、四沃化チタン、四
塩化ゲルマニウム、四塩化ジルコニウム、四塩化スズ、
四臭化スズ等、と相当するキレート化剤例えばァセチル
アセトンやアセト酢酸メチル等、をこれらの反応試剤及
び生成物と反応しない溶剤を溶媒として加熱反応させ高
温で長時間かけて脱ハロゲン化水素を行い合成していた
この通常行われている方法では生成するハロゲン化水素
による反応試剤や生成物の分解反応や製造装置の腐食が
大きく、又生成物の収率も低く品質も悪い等製造技術上
種々な問題があった。
そこで創生するハロゲン化水素を中和除去する種々の方
法が提案されている。例えば四価金属ハロゲン化合物と
キレート化剤をアンモニャ、アミンの共存下で反応させ
る方法やキレート化のアルカリ金属塩を予め合成し、こ
れを四価金属ハロゲン化合物と反応させる方法等がある
。しかしこれらの方法では、中和剤として使用するアミ
ンやアンモニャでは経済性及び毒性或いは生成塩の溶解
性が大きい事による収率、純度の低下の問題や、キレー
ト化剤のアルカリ金属塩合成の際にアルカリ金属を使用
する危険性、作業の繁雑さの問題もあった為(1)式で
示される化合物を効率よく製造する事は非常に困難であ
った。
本発明者は(1)式で示される様な高純度のキレート化
合物を合成する方法について研究した結果、アルカリ士
類金属の酸化物、水酸化物或いは炭酸塩の共存下で四価
金属ハロゲン化合物MX4とキレート化剤の反応を行う
と、室温又は溶剤の沸点以下の低温で短時間内に実質上
ハロゲン化水素を発生させる事なく高純度の目的物が好
収率で得られる事を見出して本発明に至った。式(1)
で示される四価金属キレート化合物はM−X結合を有す
る反応性の高いキレートである為高温で長時間の反応を
行うと加水分解等の副反応を起し易い。
又アミン類や通常の金属の酸化物、水酸化物や炭酸塩を
用いて反応した時には中和反応は円滑に進行する場合も
あるが吸水或いは脱水作用が不充分である為、式(1)
の化合物の合成法としては難点がある。しかしカルシウ
ム、マグネシウムで代表されるアルカリ士類金属の酸化
物、水酸化物或いは炭酸塩を中和剤として用い、MK4
で示される四価金属ハロゲン化合物と8−ジケトン或い
は、ケト酸ェステル等のキレート化合物を反応させる本
発明の方法によれば、反応が室温又は溶剤の沸点以下の
低い温度で短時間に容易に進行し、中和剤自体が吸水性
を有すると同時に中和反応によって生成した塩類例えば
CaC12、M釣12等が強い脱水作用を有するので加
水分解反応が防止出来、又中和剤及び生成塩類の溶剤に
対する溶解性が小さく実質上不糟性である故高純度の目
的物を容易に製造し得るのである。
更に詳しく説明すれば四価金属ハロゲン化合物1モル部
(重量以化同じ)に対しキレート化剤、例えばアセチル
アセトン、ベンゾィルアセトン、ジベンゾィルメタンの
様なB−ジケトン類やアセト酢酸メチル、アセト酢酸エ
チル、アセト酢酸フェニルの様な6ーケト酸ェステルを
2モル部又はそれ以上をこれらの反応試剤と反応しない
溶剤、例えばn−へキサン、シクロヘキサン、ベンゼン
、トルエン、キシレン、トリクロロエチレンを溶媒とし
て用いアルカリ士類金属の酸化物、水酸化物又は炭酸塩
例えば酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カル
シウムを反応により発生するハロゲン化水素と当量又は
それ以上の量共存させて反応さ・せる。
反応は通常室温で行う事が出来るが特に遠かに反応させ
たいなどの希望があれば使用した溶剤の沸点以下の温度
に加溢して行なう事も出来る。本発明の方法に従えば1
〜数時間の短時間の反応でほぼ定量的な収率で目的とす
る生成物を得る事が出来工業的に極めて有利である。以
下に本発明の実施例を示す。実施例 1 反応器に温度計、滴下ロート、気密損梓機を設ける。
これにベンゼン100部(重量以下同じ)と酸化カルシ
ウム1戊都及びアセチルアセトン2$部を加えて室温で
擁拝させる。これにベンゼン100部に熔解した四塩化
チタン3$部の溶液を徐々に滴下反応させる。滴下終了
後室温で1時間櫨拝した後沈殿物を炉遇し、得られた炉
液を蒸留濃縮して冷却しベンゼンより再結晶させて燈赤
色結晶22.6部を得た。生成物の融点は185二○で
元素分析値はTi15.14%、CI22.33%、C
37.31%、日4.46%でありC,虹,404CI
2Tiで示される二塩化ビス(アセチルアセトナート)
チタンの理論値Ti15.11%、CI22.36%、
C37.89%日4.45%と良く一致し目的とするT
i(C5日702)2CI2であるが事が判り収率は9
8%(四塩化チタン換算)であった。
実施例 2 実施例1と同一の装置を用いこれに還流器を設けて酸化
カルシウム7猪Bとベンゼン200部を加えて損拝しア
セチルアセトン2碇郭を加える。
これに四塩化ジルコニウム23.2部とベンゼン16階
Bを加え1時間ベンゼンの還流下で加熱反応させ、熱時
炉過し炉液を蒸留濃縮して冷却しベンゼンより再結晶し
て淡黄色結晶16部を得た。生成物の触点は117−1
7800で元素分析値はZr25.53%、CI I9
.49%、C33.05%、日3.84%でありC,汎
,404CI2Zrで示される二塩化ビス(ァセチルア
セトナート)ジルコニウムの理論値Zr25.31%、
CI I9.68%、C33.33%、日3.92%と
良く一致し目的とするZr(C5日702)2CI2で
ある事が判り収率は89%(四塩化ジルコニウム換算)
であった。
実施例 3実施例1と同一の装置を用い酸化カルシウム
7.5部とベンゼン60部及びアセト酢酸エチル22.
3部を加えて棚拝する。
これに四塩化チタン17.5部をベンゼン6の部‘こ溶
解して水冷下に徐々に加え、添加終了後室温で、1時間
額拝し更にベンゼンの沸点下で1時間還流加熱した後炉
適し蒸留濃縮し、ベンゼンより再結晶させて赤燈色結晶
24部を得た。生成物の融点は132〜13300で元
素分析値はTi12.50%、CI18.65%、C3
2.27%、日4.79%でありC,2日.806CI
2Tiで示される二塩化ビス(エチルアセトアセタート
)チタンの理論値Ti12.64%、CI18.70%
、C38.02%、日4.79%と良く一致し目的とす
るTi(C6日903)2CI2である事が判り、収率
は75%(四塩化チタン換算)であった。
実施例 4 実施例1と同一の装置を用い炭酸カルシウム20部とト
ルェン5脂B及びアセチルアセトン35部を加えて礎拝
する。
これに100部のトルェンに熔解した四塩化スズ45部
を室温で加えて雛梓下に8000に加溢し30分間反応
して炉過し炉液を蒸留濃縮しトルェンより再結晶して白
色結晶61部を得た。生成物の融点は200〜201℃
であり、元素分析値はSn30.23%、CI 18.
24%、C31.06%、日3.68%でありC,虹,
404CI2Snで示される二塩化ビス(ァセチルァセ
トナート)スズの理論値Sn30.61%、CI18.
84%、C30.97%、日3.65%と良く一致し目
的とするSn(C5日7Q)2CI2である事が判り収
率は92%(四塩化スズ換算)であった。実施例 5 四臭化ジルコニウム41.1部とアセチルアセトン20
.1部を酸化マグネシウム5.0部を中和剤として実施
例2と同様にベンゼン中で1時間加熱反応して淡黄色結
晶52郡を得た。
生成物の融点は185〜187q0であり、元素分析値
はZr20.54%、Br35.46%、C26.91
%、日2.96%であった。
これはC,oH,404Br2Zrで示される二臭化ビ
ス(アセチルアセトナート)ジルコニウムの理論値Zr
20.30%、Br35.57%、C26.74%、日
3.14%と良く一致し目的とするZr(C5日702
)Br2である事が判明した。実施例 6 四塩化ゲルマニウム21.4部とアセチルアセトン22
部を水酸化カルシウム6.0部を中和剤として実施例2
と同様ベンゼン中で室温で反応させ融点240oCの白
色結晶24部を得た。
生成物の分析値はGe23.35%、C35.16%、
日4.06%、CI20.07%であり、C,oH,4
04CI2C℃で示される二塩化ビス(アセチルアセト
ナート)ゲルマニウムの理論値蛇23.30%、C35
.20%、f14.10%、CI20.80%と良く一
致し目的とするGe(C5日702)2CI2である事
が判明した。
実施例 7四塩化スズ26部とアセチルアセトン44部
とマグネシウム水酸化物6.4部をベンゼン15碇部の
中で実施例2と同様にして反応させ更にベンゼンの沸点
で30分加熱反応して28部の白色結晶を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 四価金属ハロゲン化合物MX_4(但しMは周期律
    表第IV族元素、Xはハロゲン元素を示す)とβ−ジケト
    ン又はβ−ケト酸エステルからなるキレート化剤とをア
    ルカリ土類金属の酸化物、水酸化物又は炭酸塩より選ば
    れた1種又はそれ以上の化合物の共存下に反応させるこ
    とからなる 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し式中R_1は炭化水素、R_2は炭化水素基又は
    OR_3で示されるアルコキシ基、式中R_3は炭化水
    素基を示す、R_1、R_2、R_3の炭化水素基は互
    に同一又は別異のものである、M、Xは上述のとおり)
    で示された四価金属キレート化合物の製造法。
JP2573877A 1977-03-09 1977-03-09 金属キレ−ト化合物の製造法 Expired JPS6035334B2 (ja)

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