JPS6035060B2 - 搬送原稿の破損防止装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 １ 本発明は、シート原稿を搬送し、搬送路途中に設け
た露光スリット部を通過させて露光する型式の複写機、
特に搬送途中でジヤミングした原稿の破損防止装置に関
するものである。

従釆、、シート原稿を搬送する型式の複写機としてはい
わゆるジアゾ複写機が知れているが、透明又は半透明の
原稿を感光紙に重ね、シリンダーガラス周面に相対的に
静止状態で搬送する構造上、原稿のジャム検知装置は設
けられていない。

また電子複写機ではグリップにより原稿を掴んで搬送す
る型式のものが知られているが、グリップ搬送ではやは
り原稿の搬送路中のジャミングは問題とならない。従っ
て原稿のジャム検知装置も設けられていない。しかし例
えば第１図のようにシート原稿１０を、間欠的に配置し
たローラ４〜７を有する搬送系によって搬送し、露光ス
リット部２を通過させる型式の複写機では特に露光スリ
ット部２を通過する際、原稿１０がジャミングする可能
性がある。

従って、原稿挿入口１と原稿排出口３とに原稿検知器１
１，１３を設け、原稿挿入を検知したときタイマーを作
動させ、所定のタイマ時間内に排出検知できないときは
、原稿のジャミングと判断し、タイマ出力により原稿搬
送を停止させることが考えられる。しかしこの場合の問
題点は、原稿１０が操作者によって取り出し得ない搬送
路途中、特に露光スリット部２の近辺でジャミングして
いることである。従って単にリセットボタンを押してタ
イマその他を初期状態に戻し、搬送ローラ４〜７を再始
動させるだけでは、結局、当該原稿のジャミング状態を
更に悪化させてしまい救済することができない。本発明
の目的は、このように搬送路途中でジャミングした原稿
を更に傷つけることなく取り出すことにある。

以下図示の実施例について説明する。

３１はタイマであり、原稿挿入口の直後に設けた原稿検
知器１１の作動により付勢される。

タイマ３１の時間は原稿が正常に送られた場合検知器１
１より検知器１３まで原稿が到達するに要する時間より
若干長く設定されている。またこのタイマ時間は、複写
機機の変倍機能に基づき原稿送り速度が変った場合、タ
イマ時間可変回路３０により、その送り速度に合せて伸
縮される。従って原稿が正常に送られて、原稿排出口直
前に在る検知器１３に到達する時期との関係はくずれな
いようになつている。３２は排出口側の検知器１３が原
稿を検知していない状態下においてタイマ３１に出力が
生じたときジャム信号を発生するジャムセット回路であ
り、例えば一方の入力端子がタイマ出力端子と接続され
かつ他方の入力端子がインバータを介して検知器１３と
接続されたＡＮＤゲートから成る。

３４は例えばフリツプフロツプから成るジャムホールド
回路であり、ジャムセット回路３２からのジャム信号に
よりセットされ、リセット回路３３からの、リセット信
号によりリセットされる。

３５は原稿送り駆動回路であり、ホールド回路３４のセ
ット出力により禁止せしめられる。

尚、本実施例ではタイマ３１とジャムセット回路３２に
よってジャム検出回路が構成されている。

３３は露光スリット部２の直前に設けた原稿検知器２２
が原稿を検知していない状態下でリセットスイッチ２４
が押された場合リセット信号を発生するりセット回路で
あり、例えばリセットスイッチ２４に一方の入力端子が
、そして他方の入力端子がィンバータを介して検知器２
２に接続されたＡＮＤゲートから成る。

このＩＪセット信号はジャムホールド回路３４をリセッ
トし、原稿送り駆動回路を作動させる。３６は原稿送り
の逆転駆動回路であり、逆転スイッチ２５により作動し
、ジャムホールド回路３４のリセット出力により禁止せ
しめられる。

さて、原稿挿入口１より挿入された原稿は、検知器１１
を動作せしめ、ジャム検知用タイマ３１を付勢する。原
稿送り速度にあわせてタイマ３１を制御するタイマ時間
可変回路３川こよって定められた時間内に原稿が検知器
１３に達しない場合には、ジャムセット回路３２が作動
し、ジャムホールド回路３４をセットし、その出力によ
り原稿送り駆動回路３５を停止せしめ、ジャムによる原
稿の破損を防ぐ。ジャムホールド時、検知器２２の部分
に原稿があれば、ジャムリセットスイッチ２４により駆
動されるジャムリセット回路３３の動作を検知器２２の
信号が禁止する。

即ちジャムリセットにより原稿送り駆動回路３５が作動
して原稿破損が進行するのを防ぐ。ジャムホールド回路
３４がセットされてジャムホールド信号が発生されると
、逆転駆動回路３６の駆動禁止が解除される。

従って逆転スイッチ２５により逆転駆動回路３６を動作
せしめ、原稿を原稿挿入口１に戻し、原稿を破損させる
ことな〈取出すことができる。尚、原稿を敬出した後は
、検知器２２の信号は消失するので、ジャムリセット回
路３３は動作可能となる。即ちジャムリセットスイッチ
２４によるジャムホールド回路３４をリセットし、正常
な原稿送り動作が可能となる。以上のように、原稿が挿
入後露光スリット部でジャミングし検知器２２で検知さ
れているときは、原稿の送りが防止され、逆転動作のみ
が可能となる。従って操作上のミスによりジャミングし
た原稿を更に送ってジャミングの度合を悪化させること
がなくなり、原稿の傷みが最小限にくし、とめられる。
この場合、ジャミングした直後に電源を一度切れば、回
路がリセットされるために、再送りが可能となるが、電
源を切るという操作は通常行なわないので、影響はない
。

問題ならば、ジヤミングした事をキープリレー等の不揮
発メモリーで記憶させてやれば、電源を一旦切っても復
帰後原稿の再送りを引続き禁止させることができる。図
面の簡単な説明第１図は本発明を適用した複写機の原稿
搬送部の略図、第２図は本発明の原稿破損防止装置の回
路図である。

１１，２２，１３・・・原稿検知器、２４・・・ジャム
リセットスイッチ、２５・・・逆転スイッチ、３０・・
・タイマ時間可変回路、３１・・・タイマ、３２・・・
ジャムセット回路、３３…ジャムリセット回路、３４…
ジャムホールド回路、３５…原稿送り駆動回路、３６・
・・逆転駆動回路。

第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 原稿送り駆動回路の作動によつて働く搬送系により
   シート原稿を搬送し搬送路途中に設けた露光スリツト部
   を通過させて露光する型式の複写機において、原稿挿入
   口に設けた第１の原稿検知器の検知出力により作動し所
   定時間内に原稿排出口に設けた第２の原稿検知器に検知
   出力が生じないときジヤム信号を発するジヤム検出回路
   と、搬送系を逆転駆動する原稿送りの逆転駆動回路と、
   ジヤム検出回路からのジヤム信号により原稿送り駆動回
   路の作動を禁止し且つ原稿送りの逆転駆動回路の動作禁
   止を解除できるジヤムホールド回路と、ジヤムホールド
   回路を原稿送り駆動回路の作動を許容し且つ原稿送りの
   逆転駆動回路の動作を禁止する状態へリセツトできるリ
   セツト回路と、露光スリツト部直前に設けられた原稿を
   検知できる第３の原稿検知器とを有し、第３の原稿検知
   器に原稿検知出力があつたときに、リセツト回路による
   上記のリセツト動作が禁止され、もつて原稿送りの逆転
   駆動回路による逆転動作のみが可能であることを特徴と
   する搬送原稿の破損防止装置。