JPS6034785Y2 - デイ−ゼルエンジン用グロ−シグナル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はディーゼルエンジン用グロープラグの予熱を検
知するグローシグナルに関する。

グローシグナルはディーゼルエンジンの始動に先立って
行う予熱操作によるグロープラグの予熱状態を検知する
ため該グロープラグと直列に接続され、ダツシュボード
上に装着されたものであるが、予熱操作の短縮、始動性
の改善を行うためグロープラグの速熱化を図る場合該グ
ローシグナル部分の発熱量が大となり、該グローシグナ
ルに近接するダツシュボードのパネルが加熱され該パネ
ルが合成樹脂の場合は軟化、変形等を生じ、また金属の
場合は塗装の変色、剥離等をもたらす惧れがあった。

本考案は、グローシグナルの発熱線からの熱を少なくと
もパネル等の近接する一定方向への熱の放射をさせない
よう、遮熱体を着脱自由にグローシグナル本体の周囲に
設けることによって上記欠点を解消することに成功した
もので、以下図面について説明する。

第１−Ａ、 １−Ｂ、 １−Ｃ図は第１の実施例を
示し、図中１は発熱線２を収納した金属等耐熱材料から
なる筐体、３，３は該筐体１の底面に植設され、絶縁性
座板３ａ、３ａ及び３ｂ、３ｂ並びに締付ナツト３ｃ、
３ｃを介して発熱線２を該筐体１に絶縁支持する一対の
ボルトであり、このボルトの一方はグロープラグの発熱
体（図示省略）に他方はスイッチとの間に電纜を配して
ナツト３ｄ、３ｄで直列に電気結線される。

４は上記筐体上端に形成された径大の鍔１ａと当接する
下端に設けた径大の鍔４ａを複数のねじ５等公知の手法
によって締着し該筐体１と一体に固定された金属等耐熱
材料からなる発熱線検知体で上端面に上記筐体内に収納
された発熱線２の発熱状態を検知する複数の覗き孔４ｂ
を設ける。

６は該発熱線検知体の外周面に刻設したねじ４Ｃと螺合
し、上記筐体１と一体化してグローシグナルを構成する
発熱線検知体４をダツシュボードのパネル７にその開口
部７ａにおいて締着する取付ねじを示す。

以上の構成はグローシグナルにおける基本的の態様を示
すが本考案においては筐体１の側周に小孔（小さな凹部
を含む）又は小突起、第１−Ｂ図では同一中心線上に対
向する一対の小孔１ｂ、ｌｂを形成すると共に、横断面
がコの字状を呈する金属等耐熱材料からなり上記の小孔
又は小突起と嵌合する小突起又は小孔、こ）では小突起
８ａ、８ａを設けた遮熱体８を上記筐体１の側周に嵌挿
腰該小突起８ａを小孔１ｂ内に嵌合し固定するものであ
る。

なお、図示を省略したが遮熱体の横断面形状はコの字状
に限定されることなく半円弧状としてもよい。

更に筐体と遮熱体の上記凹凸の嵌合部は一対に限らず同
一軸線方向に２箇所又はそれ以上増設することができ、
更にまた遮熱体を筐体の内周面に嵌挿することもできる
。

また第１−Ｃ図は嵌合孔を号心線に対称なる位置に２対
の小孔を設けた例であり、実線で求めた遮熱体は必要に
応じてパネル近接位置方向により適宜点線で示す反対方
向に組み付けることも可能であり、また必要に応じて実
線及び点線両面に組み付けることもできる。

次に第２−Ａ、２−Ｂ図は他の実施例を示し、図中１は
筐体、３は該筐体内の発熱線（図示省略）を保持しかつ
グロープラグと直列接続する一対のボルト、４は上記筐
体１の上端に設けられた径大の鍔１ａと当接する下端の
径大の鍔４ａにおいてねじ、かしめ等公知の手段によっ
て締着され上端に覗き孔（図示省略）を有する発熱線検
知体、６は該発熱検知体の外周面に刻設されたねじ４ｃ
と螺合し、上記筐体１と一体化してグローシグナルを構
成する発熱線検知体４をダッシュ−ボードのパネル７に
その開口部７ａにおいて締着するグローシグナル取付ね
じを示し、以上の構成は第１図の符号１〜７と同様グロ
ーシグナルにおける基本的の態様を示すが、この第２の
実施例においては遮熱体１８を縦断面が口状又は「状に
なるよう、図では口状に形成し、その上辺の中心孔１８
ａによってダツシュボード７と発熱線検知体４の下端面
の径大の鍔４ａとの間に挿入し、該発熱線検知体の鍔上
に刻設したねじ４ａと螺合する取付ねじ６によって締着
したものである。

なお、遮熱体１８をダツシュボード７の下方に挿入する
中心孔１８ａは該遮熱体となる前後の垂れ下がり１８ｂ
、１８ｂを結ぶ上辺の端縁から切込んだ溝に代えること
ができ、また上記の遮熱板となる垂れ下がり１８ｂ、１
８ｂも対向する一対でなく所望の遮熱部位に応じて増減
してもよい。

本考案のグローシグナルは以上の通り、発熱線の熱を外
部又は一定方向の外部、特にダツシュボード側に放射さ
せないように着脱自由の簡単な遮熱体を該シグナルに装
着するよう別に設けたから、グローシグナルの形状を複
雑化することなく量産性を維持することができる大きな
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ディーゼルエンジン用グ陥−シグナルの
一実施例を示し、１−Ａ図はその縦断面図、１−Ｂ図は
１−Ａ図イーイ線に沿う横断面図、１−Ｃ図は嵌合孔を
中心線に対称なる位置に２対の小孔を設けた例の横断面
図である。 第２図は他の実施例を示し、２−Ａ図は一部を断面とし
た正面図、２−Ｂ図は２−Ａ図において使用した遮熱体
の斜視図である。 １・・・・・・筐体、１ｂ・・・・・・小孔、２・・・
・・・発熱線、４・・・・・・発熱線検知体、６・・・
・・・グローシグナル取付ねじ、７・・・・・・ダツシ
ュボード、８，１８・・・・・・遮熱体、８ａ・・・・
・・小突起、１８ａ・・・・・・開口部。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）並列接続のグロープラグと直列に発熱線を接続し
   て上記グロープラグの予熱状態を検知するグローシグナ
   ルにおいて、上記発熱線２が筐体１の内部に固定配設さ
   れると共にこの発熱線の熱をパネル等の近接する方向へ
   熱放射をさせないように着脱自由の遮熱体８，１８を該
   シグナルの筐体１の周囲に装着したことを特徴とするデ
   ィーゼルエンジン用グローシグナル。
2. （２）グローシグナルの筐体１と、該筐体と側周におい
   て係合する遮熱体８のいずれか一方に小突起８ａ、他方
   に該小突起と嵌合する小孔１６を設け、両者をはめ込み
   固定する実用新案登録請求の範囲第１項記載のディーゼ
   ルエンジン用グローシグナル。
3. （３）遮熱体１８の上辺に設けた開口部１８ａにグロー
   シグナルの発熱線検知体を挿通し、該発熱線検知体と螺
   合するグローシグナル取付ねじによってダツシュボード
   との間に挾持する実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   ディーゼルエンジン用グローシグナル。