JPS6026328Y2 - 調理器

Info

【考案の詳細な説明】本案はオーブントースタ等のように調理室を形成する内
箱と、この外周を被う外箱とを備えてなる調理器に係り
、特に外箱を複数個の構成部材の接合により構威した調
理器に関するものである。

以下図面に示した本案の実施例について詳細に説明する
。

先ず、第１図及び第２図の実施例において、１は内部に
調理室を形成する内箱で、調理室にはヒータ（図示せず
）を配設する。

２は調理室の前面開口を開閉する扉、３は内箱１の上面
から背面を被う外周カバーで、両側縁部を内方に折曲し
、その上部折曲片にねじ孔４を形成する。

５は内箱１の底部を被う底カバーで、両側縁部にねじ孔
６を形成する。

７は内箱１の側面を被う側板で、脚８を一体に突設する
と共に把手９を有し、ねじ孔４．６に螺着するねじ１０
，１１により外周カバー３及び底カバー５に接合固定さ
れる。

１２は側板７の接合縁部に形成した切欠で、上下縁及び
後縁にあって外周カバー３及び底カバー５との間に放熱
通路を形成する。

１３は扉２の側方にあってタイムスイッチ１４等の制御
用電気部品を備えた操作パネル、１５は扉２及び操作パ
ネル１３の下方に位置する前面カバーである。

而して、内箱１の外周を被う外箱は上記外周カバー３、
底カバー５、側板７、操作パネル１３及び前面カバー１
５等の構成部材を接合することにより構威され、その内
部には切欠１２により形成した放電通路を介して空気が
流通することになる為調理室の熱による温度上昇が低く
抑えられることになる。

第３図及び第４図は本案の他実施例であり、操作パネル
１３の上下接合縁部に切欠１６を設け、この切欠１６に
より操作パネル１３と外周カバー３或いは前面カバー１
５との間に放熱通路を形成したものである。

而して、この実施例にあっては外箱の温度上昇を低く抑
えることができる上に、タイムスイッチ１４等の制御用
電気部品を熱から確実に保護できることになる。

又、操作パネル１３は上縁部を外周カバー３の前縁部に
適当な間隙１７をおいて対向すると共に下縁部を前面パ
ネル１５の上縁部に適当な間隙１８をおいて対向するこ
とにより、切欠１６が外部に露出しないように構威しで
ある。

従って、この実施例における空気の流れは間隙１８、切
欠１６、操作パネル１３の内側（外箱内部）、切欠１６
及び間隙１７の順となる。

第３図及び第４図における側板７の固定は、外周カバー
３の係止孔１９に係合する上部爪２０と、外周カバー３
及び前面カバー１５のねじ孔２１に螺着するねじ２２と
により行なわれる。

又、側板７と別体の脚２３はねじ２２により側板７と同
時に固定される。

尚、本案は上述実施例の構成に限定されるものでなく、
外箱を構成する構成部材の中の少なくとも一つの構成部
材の接合縁部に切欠を設け、この切欠により相隣在する
構成部材間に放熱通路を形成する構成であればよい。

以上の如く本案調理器によれば、構成部材の接合縁部に
切欠を設け、この切欠により相隣在する構成部材間に放
熱通路を形成したことにより、調理室の熱による外箱の
温度上昇を低く抑えることができ、しかも各構成部材に
多数の放熱孔を設けてデザイン性を損うということもな
くなり、実用上優れたものになる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本案調理器の一実施例を示す外観斜
視図及び要部構成説明図、第３図及び第４図は同上他実
施例を示す外観斜視図及び要部構成説明図である。１：内箱、３：外周カバー、５：底カバー、７：側板、
１２：切欠、１３：操作パネル、１５：前面カバー１
６：切欠。