JPS6033917Y2 - スチ−ムアイロンの注水装置

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【考案の詳細な説明】本考案はタンクの注水口を蓋で開閉するようにしたスチ
ームアイロンに関し、特にタンクに対する蓋の取着に工
夫を加えて組立性の向上を図ったものである。

通常、タンク着脱式などのスチームアイロンにあっては
、タンク上方にタンクカバーを取付け、両者間に押釦な
どの機構部を収納するようにしていた。

第３図は従来の注水口部、特に蓋の枢着構成を示し、す
なわち、タンクカバーａの前方へ引掛部すが突出するよ
うにヒンジ体Ｃを上記タンクカバーａの後方から差込み
、この引掛部すに蓋ｄの軸部ｅを枢着するようにしてい
た。

ところが、この構成であると、特別の工具を用いて引掛
部すを拡げてしか軸部ｅの枢着ができず、組立に手間ど
る欠点があった。

本考案はこのような従来の欠点を解消したもので、以下
その実施例を添附図面とともに説明する。

第１，２図において、１はベース、２はそのカバー３
は断熱板、４は把手、５はこの把手４の前方に着脱自在
に取着したタンクで、その前方上部には注水口６が形威
しである。

７はタンクカバー、８はヒンジ体９に枢設されて注水口
６を開閉する蓋である。

上記ヒンジ体９はタンク５とタンクカバー７との間に挾
持されている。

さらに詳述すると、タンクカバー７には前壁に切欠き１
０を形威した格納部１１が形威しである。

一方、ヒンジ体９は上記格納部１１にはめ込まれる基部
１２と、これより巾が小さく、切欠き１０を介してタン
クカバー７の前方に突出するとともに、先端をＵ字状に
曲げた軸支部１３とからなる。

そして上記軸支部１３に蓋８の軸部１４が軸支されるよ
うにしである。

上記の構成において、組立は、まず軸支部１３に蓋８の
軸部１４を係合させたヒンジ体９の基部１２をタンクカ
バー７の格納部１１にはめ込み、次いで同タンクカバー
７をタンク５に取着する。

ここで、ヒンジ体９の基部１２はタンク５とタンクカバ
ー７との間に挾持されるものである。

前記組立後において、ヒンジ体９はその基部１２と軸支
部１３間の肩部１５が格納部１１の前壁に当ることで抜
は止めが図られ、またＵ字状をなす軸支部１３の開放部
も同前壁で閉じられ、軸部１４の離脱を防止する。

このように本考案によれば、タンクに対するタンクカバ
ーの取着時に蓋を枢設したヒンジ体の組立が同時にでき
るため、従来に比しはるかに組立性が向上し、しかも蓋
の枢支も確実となるなど、すぐれた効果を奏するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示すスチームアイロンの要部
を欠截した側面図、第２図は蓋取付部の分解斜視図、第
３図は従来例を示す斜視図である。５・・・・・・タンク、６・・・・・・注水口、７・・
・・・・タンクカバー、８・・・・・・蓋、９・・・・
・・ヒンジ体。

【実用新案登録請求の範囲】

注水口を有するタンクと、このタンクの上部に設けたタ
ンクカバーと、注水口を開閉する蓋と、この蓋を回動自
在に連結したヒンジ体を備え、ヒンジ体をタンクとタン
クカバーとの間に挟持してなるスチームアイロンの注水
装置。