JPS6033809Y2 - ロ−ルベ−ラにおけるトワイン巻付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、ロールベーラのトワイン巻付装置の改良に関す
る。

従来のロールベーラのトワイン巻付装置は、トワインニ
ードルに通され、トワインニードル先端部からたれ下が
ったトワイン先端部分は、何ら押えられていない為、ト
ワイン先端部はニードル先端部より約６０〜７ｏｃｒＲ
の長さで、不安定な状態でたれ下がっている。

この為、トワインは風の影響により不定定に揺れて、作
動が不確実になったり、又、回転する機械部品に巻込ま
れたり、或は回転成形中の乾草ロールに巻込まれる等の
不測の事故が起り、作業に不具合があった。

本案は上述の欠点を解決する為に、トワインニードルの
先端にたれ下がっているトワインを押えて固定するもの
で、以下図面を参照しながら、その１実施例の詳細を説
明する。

１は本案のトワイン巻付装置である。

そして、その構成は、形成室２の前方に設は横桁４の右
個所にウオームギヤボックスなどの回動装置５を設けて
、ウオーム軸５Ａに操作バンドル６が連結され、この軸
５Ａに連動するウオームホイル軸７などの回動軸７には
ベルクランク８が固定され、かつ、このベルクランク８
の一端にはトワインニードル９が突設されている。

また、上記ベルクランク８の他端にはピン１０にてロッ
ド１１が連結されている。

一方、上記横桁４の左方個所に設けた軸受１２には軸１
３を回動自在に嵌入し、上記軸１３の上端に腕１４を固
着し、上記腕１４には通し穴１５Ａを設けたピン１５が
設けられている。

そして、ロッド１１の他端をピン１５の通し穴１５Ａに
挿入する。

ＩＩＡ、ＩＩＢは、ロッド１１に固着した係止片である
。

一方、上記軸１３の下端に固着された腕１６の外端１６
Ａと上記横桁４との間に引張ばね１７が張設されている
。

そして、軸受１２近辺の横桁４に対し後方に向けて固定
片１９を水平に設け、この固定片１９の前端には凹溝１
９Ａを刻設すると共に、下面にはナイフ２０が添着され
ている。

一方、上記軸１３の下方には案内フォーク１８が固着さ
れ、このフォーク１８は凹溝１９Ａに入り込むよう構成
されている。

２１はトワインである。１８Ａは案内フォーク１８と上
記軸１３の間に固着せしめたＬ状の下面枠である。

そこで、上記トワイン巻付装置を取付けたロールベーラ
２２について説明する。

すなわち機枠２２Ａ内側の略中心部には支軸２２Ｂを横
架し、機枠の両内側方には一対のドラム２２Ｃを回転自
在に設ける。

ドラム２２Ｇの前方には一対の駆動スプロケット２２Ｄ
を設ける。

２２Ｅは一対のテンションスプロケット、２２Ｆ、２２
Ｇは夫々機枠２２Ａ内に設けられた一対の遊びスプロケ
ットである。

これらスプロケットに対し、一対のチェーン２２Ｈを係
合させる。

２２Ｄ′は従動スプロケットである。

チェーン２２Ｈには適宜間隔を以ってロッド２２Ｉを横
方向に多数設けて梱に巻くコンベヤＲを構成し、これら
のロッド２２■は一対のドラム２２Ｇの外周面に接し、
コンベヤＲの下側は支軸を中心に円弧状を形成するよう
ロッド２２Ｉはドラムの外周面により支持される。

このドラムの直下には上記ロッドと平行な状態でロール
２２Ｊが滴数本回転自在に張設し、移送装置Ｆを構成す
る。

そして、一対のドラムと、梱に巻くコンベヤＲと、移送
装置Ｆとで構成された空間が上述した形成室２とする。

次に本案のものの作用は、ピックアップ装置３により拾
い上げられた乾草は、コンベヤＲの回動により乾草ロー
ルを形成する。

乾草ロールが所定の大きさになった時、運転者が操作バ
ンドル６を回転させると、軸５Ａ、ウオームホイル軸７
を介してトワインニードル９はイ方向に回動して、巻付
姿勢となる。

この場合は、案内フォーク１８は凹溝１９Ａに嵌り込ん
でいないので、トワイン２１は押えられていないので自
由な状態であり、トワインニードル９の先端に垂れ下が
っているトワイン２１は、回転する乾草ロール外周に巻
き込まれ、乾草ロール外周を巻付ける。

巻付個所は操作バンドル６の調整により、トワインニー
ドル９の先端の位置を変えることにより、任意の位置で
乾草ロールへの巻付けがなされる。

そして、トワインの巻付完了後、運転者は操作バンドル
６を回転させ、軸５Ａ、ウオームホイル軸などの回動軸
７を介してトワインニードル９を口方向へ回動させると
、ロッド１１はベルクランク８によりへ方向へ引張られ
、係止片１１Ｂによりピン１５が同方向に押されること
により、腕１４は軸１３を中心としてホ方向に回動し、
同時に腕１６の外端１６Ａが上死点を越えるとばね１７
により加勢されて腕１６及び同軸に固着せる案内フォー
ク１８もホ方向に回動し、垂れ下ったトワイン２１は案
内フォーク１８のホ方向の回動により凹溝１９Ａへ掻き
込まれて嵌まり込み固定され、同時に凹溝１９Ａと下面
枠１８Ａで保持される区間のトワイン２１はナイフ２０
により第４図示のように切断される。

次に再びトワイン２１を乾草ロールに巻き付ける場合に
は、前記した方向とは逆の方向にバンドル６を回転させ
れば、軸５Ａ、ウオームホイル軸などの回動軸７を介し
てベルクランク８はイ方向に回動する。

このことによりロッド１１は二方向に押されて移動し、
ロッド１１の外端部はピン１５のばか穴内を係止片１１
Ａがピン１５の外周に当接する迄摺動するが、この摺動
範囲では腕１４には回転力は加わらないから、トワイン
２１は第４図示のように案内フォーク１８と凹溝１９Ａ
との間で挾持されたままで、トワインニードル９は連動
してイ方向に回動するので第８図示のようにトワイン２
１は乾草ロールへの巻付初期に必要な長さ分だけ引出さ
れる。

更にバンドル６の回転を続けると、係止片１１Ａにより
ピン１５は二方向へ押圧されて腕１４は第２図示の矢印
同方向へ回動することになる。

これに伴い軸１３に固設した案内フォーク１８も同方向
に回動するので、トワイン２１の先端は凹溝１９Ａと案
内フォーク１８とによる挟持から外れ、第１図、第２図
、第６図示のようにトワインニードル９の先端に垂れ下
り、巻き付は作業が行われるものである。

以上の如く本願のものは、巻付けしない時にはトワイン
先端部分が固定されているので、従来の如く、ニードル
先端から長く垂れ下がったトワインが回転する機械部品
が回転成形中の乾草ロールに不意に巻込まれることなく
、連続的にトワインの押え付け、解放、乾草ロールへの
巻付、切断、トワインの再拝え付は作業が一本の操作バ
ンドルで行える。

又、乾草ロールへの巻付作業を行う際、トワイン先端部
は押え付けられているので、ニードルが巻付姿勢の方向
へ回動すれば、トワインはニードル先端から乾草ロール
への巻付けに必要な長さ分（約６０〜７０ｃｍ）だけ引
出され、バンドル操作により、トワイン先端の押え付け
を解除すれば、トワインはニードル先端に垂れ下がり、
常に一定長さの巻付は作業に必要な導糸を確実に引き出
すことができる。

この導糸の長さは、常に一定寸法であり、短くなりこと
がないから、常に確実な巻付作業を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の１実施例を示もので、第１図は略図的側面
図、第２図は同上のＡ−Ａ線拡大矢視図、第３図は第２
図においてトワインニードルが案内フォーク側に移動し
た状態の説明図、第４図は第２図のＢ−Ｂ線断面図、第
５図は第２図のＣ−Ｃ線拡大矢視図、第６図は第２図の
Ｄ−Ｄ線断面図、第７図は第２図のＥ−Ｅ線断面図、第
８図は第２図においてトワインニードルが巻付姿勢に向
かおうとする場合の説明図である。 ９・・・・・・トワインニードル、１８・・・・・・案
内フォーク、１９・・・・・・ナイフ固定片、１９Ａ・
・・・・・凹溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 形成室２の前方に横設した横桁４の一側方にバンドルな
   どで回動される回動装置５を設け、この回動装置５の回
   動軸７に固着したベルクランク８一端にトワインニード
   ル９を突設し、かつ、このトワインニードル９の中空に
   対しては、トワイン２１を挿通させ、一方、横桁４の他
   側方には軸受１２を垂設して軸１３を枢着し、この軸１
   ３の下端に固着した腕１６の外端１６Ａと上記横桁４と
   の間に引張ばね１７を張設し、また、上記軸１３にはナ
   イフ２０を有する固定片１９に刻設した凹溝１９Ａに進
   退自在に下面枠１８Ａを有する案内フォーク１８を取付
   け、かつ、上記軸１３の上端には外端にピン１５を枢着
   した腕１４を固着すると共に、上記ベルクランク８の他
   端部にロッド１１を枢着し、このロッド１１の外端側の
   係止片１１ＡおよびＩＩＢの区間は上記ピン１５の通し
   穴１５Ａに遊嵌し連結されていることを特徴とするロー
   ルベーラにおけるトワイン巻付装置。