JPS6033657Y2 - テレビジヨン受像機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はロッドアンテナを有するテレビジョン受像機に
関するものである。

最近小型のテレビジョン受像機等ではロッドアンテナを
取付けたものが多く、このロッドアンテナと外部アンテ
ナとを切換えて使用することが出来るようになっている
。

しかしながらロッドアンテナについは一般的に強電界地
域でしか使用出来ない為に、その使用頻度は外部アンテ
ナに比べて低く、通常はロッドアンテナを折畳んでキャ
ビネットに収納しておくことが多い。

従ってこの種テレビジョン受像機の商品価値を高め得る
一つの要素としては、通常あまり使用しないロッドアン
テナを折畳んでキャビネットに収納した時の外観体裁を
良くすることが重要である。

本考案は上述の如き実状に鑑み考案されたものであって
、ロッドアンテナを折畳んでキャビネットに収納した時
の外観体裁を非常に良くすることが出来ると共に、ロッ
ドアンテナの使用時にはこれを最も取扱い容易な状態に
簡単に引出すことが出来るようにしたものを提供しよう
とするものである。

以下本考案を小型のテレビジョン受像機に適用した一実
施例を図面に基き説明する。

先ず第１図はテレビジョン受像機のキャビネット１を後
方側から斜視したものであり、このキャビネット１の一
横側面２にはその後面３に沿った垂直状をなす凹部４と
、その底面に沿った水平状をなす凹部５とがは＜Ｌ字状
に設けられている。

なお凹部４は横側面２と後面３とのコーナ一部分に設け
られており、かつ上端も開放されている。

モして凹部４が後述する支持体収納用凹部に構成され、
凹部５が後述するアンテナ収納用凹部に構威されている
。

次に第１図〜第５図において、ロッドアンテナユニット
（以下単にアンテナユニットと記載する）７は伸縮自在
のロッドアンテナ８と基部９とから構成され、ロッドア
ンテナ８の下端が基部９の上端に首振り自在の枢支部１
０を介して取付けられている。

そしてキャビネット１に対するアンテナユニット７の取
付けにはアンテナ支持体（以下単に支持体と記載する）
１２が用いられている。

先ず支持体１２にはその中心に沿って挿入孔１３が設け
られていて、アンテナユニット７がその基部９によって
支持体１２の一端面１４から上記挿入孔１３内に挿抜自
在に挿入されて取付けられている。

そして支持体１２が前記キャビネット１の凹部４内に収
納され、その下端１５部分によって水平状の支点部１６
を中心に上下に１８０°に回動自在に取付けられている
。

そして第１図に仮想線で示したように、前記ロッドアン
テナ８を折畳んだ状態で、支持体１２を下方に１８０°
に回動させることにより、ロッドアンテナ８が前記キャ
ビネット１の凹部５内に水平状に収納される。

また第１図に実線で示したように、支持体１２を上方に
１８０°に回動させることにより、ロッドアンテナ８が
凹部５内からキャビネット１の上面１７上に極めて簡単
に引出されるようになっている。

そしてこの引出された状態で支持体１２の一端面１４は
キャビネット１の上面１７とほべ゛面一状になる。

従ってこの引出された状態で第１図に点線で示すような
ロッドアンテナ８の引起しゃ伸縮その他３６０°の首振
り動作等の取扱いが非常に容易となる。

なお第１図に示す如くキャビネット１の後面３には例え
ば外部アンテナ接続用コネクター１８やＤＣ電源接続用
ジャック１９等が設けられており、特にコネクター１８
に外部アンテナを接続することによってアンテナ入力が
外部アンテナから前記のロッドアンテナ８に切換えられ
るようになっている。

ところで第３図に示す如く前記支点部１６は、前記支持
体１２の側面に嵌合されたフランジ付の筒体２１を前記
キャビネット１に設けた挿通孔２２の一端側に回転自在
に挿入し、その挿通孔２２の他端側にフランジ付の別の
筒体２３をキャビネット１の内側から回転自在に挿入し
、前記基部９の下部材２４の下端から挿通した止ネジ２
５を筒体２１内を挿通して筒体２３内のネジ孔２６内に
ねじ込んで固定し、両筒体２１，２３を回転中心にして
回動出来るような構造になっている。

なお筒体２３の遊端部にはキャビネット１の内側に一対
の止ネジ２７にてネジ止めされたラグ板２８が共締め状
態で固定されており、このラグ板２８に入力回路への接
続用リード線２９の一端が半田付けされている。

従って止ネジ２５を抜取ることによって支持体１２をキ
ャビネット１から簡単に取外すことが出来、また支持体
１２内から基部９を抜取ることによってアンテナユニッ
ト７を簡単に交換することが出来る。

なお基部９は前記下部材２４と、前記枢支部１０が上端
に設けられた上部材３０と、これら両者を結合する筒体
３１とで構成され、上部材３０が下部材２４に対してそ
の軸心の周りに回転自在に構成されている。

また支持体１２の側面に開口されたネジ挿入孔３２には
着脱自在の蓋３３が取付けられる。

また第２図及び第４図に示す如く、前記キャビネット１
の凹部４の側面３５には支点部１６の上下２箇所に互に
等間隔で一対の係止爪３６，３７が一体的に成形されて
いる。

また前記支持体１２の側面３８には上記両係止爪３６，
３７に選択的に係止し得る被係止爪３９が一耐的に成形
されている。

従って第２図に実線及び仮想線で示した如く支持体１２
を上方に回動させた状態と下方に回動させた状態との２
箇所で、被係止爪３９が両係止爪３６，３７に選択的に
、かつこれらの弾性効果を利用してクリック方式で係止
されて、支持体１２の上記の回動状態を夫々安定良く保
持させるようになっている。

なおこの際上側の係止爪３６は第４図の如く三角形状を
なしていて、被係止爪３９を強く係止するが、下側の係
止爪３７ははマ山形状をなしていて、被係止爪３９の係
止力は弱い。

また第５図に示す如く前記キャビネット１の凹部５の前
端側には、前記ロッドアンテナ８の先端をこの凹部５内
から簡単に押出す為の操作体４１が設けられている。

この操作体４１は一端につまみ部４２が設けられ、他端
にアンテナ押圧部４３が設けられていて、これらの中間
部で支点ピン４４を介してキャビネット１にシーソ一方
式にて回動自在に取付けられている。

従ってロッドアンテナ８が実線の如く凹部５内に挿入さ
れた時には、この操作体４１は実線の状態となっており
、つまみ部４２を矢印Ａ方向から押すと、操作体４１が
仮想線の如く時計方向に回動され、アンテナ押圧部４３
によってロッドアンテナ８が仮想線の如く矢印Ｂ方向に
押出されるようになっていて、ロッドアンテナ８の引出
しに非常に便利になっている。

本考案は上述の如く構成したものであり、ロッドアンテ
ナを折畳んでキャビネットに収納した時には、そのロッ
ドアンテナがキャビネットの上面上から一横側面で、か
つ底面に沿ってはマ水平状に設けられた凹部内に隠され
てしまうので、そのロッドアンテナを収納した時の外観
体裁を非常に良くすることが出来る。

しかもアンテナ支持体を上下に回動するだけでロッドア
ンテナの収納及び引出しをワンタッチで行え、その収納
及び引出しの操作が非常に簡単である。

更にアンテナ支持体を上方に回動させた時、ロッドアン
テナを最も取扱い容易なキャビネットの上面上に引き出
すことが出来る上に、その時アンテナ支持体の一端面で
あるアンテナ取付面がキャビネットの上面とはマ面−状
態となるので、その引出されたロッドアンテナの引起し
ゃ伸縮その他の首振り等の動作を極めて容易に行える。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案を小型のテレビジョン受像機に適用した一
実施例を示したものであって、第１図は斜視図、第２図
は要部の背面図、第３図は第２図■−■線断面図、第４
図は第２図ＩＶ−ＴＶ線断面図、第５図は第１図■−Ｖ
線断面図である。 また図面に用いられた符号において、１・・・・・・キ
ャビネット、２・・・・・・キャビネットの一横側面、
３・・・・・・キャビネットの後面、４・・・・・・支
持体収納用凹部、５・・・・・・アンテナ収納用凹部、
７・・・・・・ロッドアンテナユニット、訃・・・・・
ロッドアンテナ、９・・・・・・基部、１２・・・・・
・アンテナ支持体、１６・・・・・・支点部、１７・・
・・・・キャビネットの上面、３６．３７・・・・・・
係止爪、３９・・・・・・被係止爪である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基部にロッドアンテナが取付けられたロッドアンテナユ
   ニットをその基部によってはく柱状をなすアンテナ支持
   体の一端面に取付け、テレビジョン受像機のキャビネッ
   トの一様側面にその後面に沿ったはＳ゛垂直状をなす支
   持体収納用凹部と、その底面に沿ったはＳ゛水平状をな
   すアンテナ収納用凹部とをは＜Ｌ字状に設け、上記アン
   テナ支持体を上記支持体収納用凹部内に収納して上下に
   回動自在に取付け、このアンテナ支持体を下方に回動さ
   せることにより上記ロッドアンテナを上記アンテナ収納
   用凹部内に水平状に収納させるようになすと共に、この
   アンテナ支持体を上方に回動させることにより上記ロッ
   ドアンテナを上記アンテナ収納用凹部内から上記キャビ
   ネットの上面上に引出し得るように構成し、かつこの状
   態で上記アンテナ支持体を上記キャビネットに係止する
   係止構造部を設け、更にこの状態で上記アンテナ支持体
   の上記一端面が上記キャビネットの上面とはＳ゛面一状
   になるように構成して成るテレビジョン受像機。