JPH0628283Y2 - 印鑑保持ケース - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は印鑑の保持ケース、特に、玄関等の所定の場所
の垂直な壁面に対して固着して使用されるものに関す
る。

（従来技術） 印鑑入れとして、従来から、携帯用のもの、あるいは机
上用のもの等が知られている。

（考案の目的） 本考案は柱、壁等の垂直な面に主に固着して使用する新
規な印鑑保持ケースを提供することを目的とする。

（考案の構成） すなわち、本考案は、裏面に両面接着テープ等の取付手
段を具え、収納されるべき印鑑の長さに略対応する高さ
の基台と、該基台の表面からそれぞれ前方に突出する上
下一対の端片と、該基台の下端部裏面寄りに設定された
回動中心軸に対して枢着され、該基台表面の前方とその
両側方との三方を被う断面コ字又はＵ字状の回動蓋体と
からなり、該基台の下端部と該下方の端片とで構成され
る角隅部には前に向かって下り勾配の斜面が形成されて
いることを特徴とする。以下、図面に示す実施例に従っ
て本考案を詳細に説明する。

（実施例） 第１図は印鑑Ａを収納した状態の本考案に係る印鑑保持
ケースの一実施例の側面図で、１_１は該印鑑の長さに略
対応する高さの基台で、該基台はその裏面に、長穴と突
起との組み合わせからなる周知の分離結合手段を介し
て、一体に結合する取付板１_２を具え、さらに該取付板
の裏面には該印鑑保持ケースを所定位置の壁面に固定す
るための両面接着テープ２が設けられている。また、該
基台の上下の端部にはその表面から該基台の前方へ略水
平に突出する上下一対の端片３，４がそれぞれ形成され
ている。５は該基台表面の前方とその両側方との三方を
被う断面Ｕ字状の蓋体で、該基台の下端部の裏面寄りに
設定された回動中心軸６に対して略６０度の範囲で回動
自在に枢着されている。さらに、該基台の下端部と該下
方の端片とで構成される角隅部には、前下りの斜面７が
形成され、これにより、垂直位置から略６０度該蓋体が
前に回動して開くと、これと共に、中の印鑑も前に傾く
ように構成されている。ところで、該蓋体と印鑑の運動
のそれぞれの回動中心は一致しておらず、すなわち、該
蓋体の回動中心は前述した通りの該基台の下端部裏面寄
の該回動中心軸であり、一方、該印鑑の運動終了時にお
ける回動中心は前記斜面７の降下点位置となっている。
したがって、該蓋体が開かれた状態において、該印鑑は
その先端を該蓋体の先端から少し突出させることとな
る。

（考案の効果） 本考案は以上のように構成されているから、蓋体を開け
ることにより、収容されている印鑑の先端がその蓋体の
先端から少し突出し、そのことによって印鑑が取り出し
易くなるという特徴を有し、また、所定位置の柱、壁等
の垂直な壁面に対して固着して使用するという新規な印
鑑保持ケースを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る印鑑保持ケースの開いた状態を示
す側面図、第２図は該印鑑保持ケースの構成部品として
の基台部を示し、（ａ），（ｂ），（ｃ）及び（ｄ）
は、それぞれその正面図，側面図，背面図、及び底面
図、第３図は同じく構成部品としての蓋体部を示し、
（ａ）及び（ｂ）はそれぞれその側面図及び底面図、第
４図は同じく構成部品としての取付板部を示し，
（ａ），（ｂ）及び（ｃ）はそれぞれその正面図、側面
図及び背面図である。 １……基台、２……取付手段、 ３，４……端板、５……蓋体、 ６……回動中心軸、７……斜面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】裏面に両面接着テープ等の取付手段２を具
   え，収納されるべき印鑑の長さに略対応する高さの基台
   １と、 該基台の表面からそれぞれ前方に突出する上下一対の端
   片３，４と、 該基台の下端部裏面寄りに設定された回動中心軸６に対
   して枢着され、該基台表面の前方とその両側方との三方
   を被う断面コ字又はＵ字状の回動蓋体５とからなり、 該基台の下端部と該下方の端片とで構成される角隅部に
   は前に向かって下り勾配の斜面７が形成されていること
   を特徴とする印鑑保持ケース。