JPS6033068B2 - 自動清掃装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は自動清掃装置の改良に関するものである。

まず、第１〜第９図によって従釆の自動清掃装置を説明
する。

図中１は昇降体、２は昇降体１を吊り下げ屋上の巻上磯
（図示せず）にて巻取られるワイヤロープ、３は建物の
ガイドレール（図示せず）に係合し昇降体１に枢着され
たガイドローラ、４は昇降体１に装置されて箱状をなし
清掃面５に対して開口し、かつ前後進し、清掃時に清掃
面５を接近して清掃移動する清掃ヘッド、６は昇降体１
に装置され、清掃ヘッド４内部にパイプ７にて連結され
洗浄水８を収納する洗浄液タンク、９は洗浄液タンク６
の上部に固定され洗浄液タンク６と蓮適している真空装
置、１０は清掃ヘッド４の要部を構成したフレーム、１
１，１２，１３はフレーム１０‘こ固定されたそれぞれ
上スクイジー、中スクイジー、下スクィジーで清掃移動
時に清掃面を沼動する。

１４はフレーム１川こ固定された／ズル、１５はフレー
ム１０の両側に固定されたサイドスクイジー、１６はサ
ッシ、１７は水たれである。

すなわち、清掃ヘッド４が清掃面５を第２図に示す矢印
Ａ方向に摺擬する際ノズル１４から洗浄水８を清掃面５
に吹付け、中スクィジー１２にて清掃面５の汚れをこす
り取り、上スクィジー１１にて洗浄水を拭い去る作用を
連続的に行なう。ところが清掃面５とサッシ１６との段
差隅部にたまる洗浄水８を空気流にて清掃ヘッド４内に
回収するためにサッシ１６に対しスクィジー１１を第６
図に示す角度８傾けて装着している。すなわち清掃ヘッ
ド４が真空装置９により負圧のために第７図に示す清掃
面５とサッシ１６とスクィジ−１１とで囲まれる三角形
の空間を通して空気流が発生し、その空気流によりサッ
シ１６と清掃面５との隅部の洗浄水８が清掃ヘッド内に
吸い込まれる。上記三角形の空間は第６図に示すように
清掃ヘッド４の下降速度をＶ、三角形の空間の横移動速
度をｖとするとｖ：Ｖねｎ８の関係がありｖはＶの２割
弱の速度となる。しかし、清掃ヘッド４の屈曲部では８
＝ｏｏとなりｖ＝Ｖの速度となる。その結果空気流の空
間は０＝１００の場合の１／５の時間しか生じないため
に、洗浄液８を充分に吸い込むだけの空気エネルギーが
なく、第８図の様に清掃面５の上部中央に水たれ１７が
生じる。そして、この水たれ１７のため清掃の仕上りが
損なわれる欠点であった。この発明は上記欠点を解消す
るもので、スクィジー取付角８が４・さし、場合にも良
好な清掃作用が得られる自動清掃装置を提供しようとす
るものである。以下、第１０〜第１２図によってこの発
明の一実施例を説明する。

図中、第１〜第９図と同符号は相当部分を示し、１８は
清掃ヘッド４の清掃移動方向後尾側に設けられた後尾ス
クィジ−１１の先端部に設けられた吸気孔、１３は清掃
ヘッド４の清掃移動方向先頭側に設けられた先頭スクィ
ジーである。すなわち、第１２図に示すように清掃ヘッ
ド４の屈曲部がサッシ１６の下部にさしかかった時、吸
気孔１８から吸い込まれた空気流により、サッシ１６と
清掃面５との隅部にたまった洗浄水８が空気流と共に清
掃ヘッド４の内部に回収される。このため清掃面５の上
部中央に水たれ１７が生じない。なお、この実施例では
サッシ１６の下隅部における作用について述べたが、上
隅部についても同様の作用があることは明白である。

また、上記説明では清掃ヘッド４の後尾スクィジー１１
の屈曲部のみに吸気孔１８を設けることで説明したが、
後尾スクイジ−１１の長手方向の全長に渡り複数個の吸
気孔１８を設けることにより屈曲部以外の部分において
は清掃面５の段差において更に洗浄水８の良好な回収作
用が得られる。第１３図はこの発明の他の実施例を示す
もので、図中、第１０〜第１２図と同符号は相当部分を
示し、清掃ヘッド４の上方へ屈曲された屈曲部について
も吸気孔１８を設けた後尾スクィジー１１を使用するこ
とにより第１０〜第１２図の実施例と同様の作用がある
ことは明白である。

第１４，第１５図もこの発明の他の実施例を示すもので
、図中第１０〜第１２図と同符号は相当部分を示し、直
線状をなす清掃ヘッド４の後尾スクィジーの全長に互い
に離れた複数個の吸気孔１８を設けたものであり、第１
０〜第１２図の実施例と同様の作用のあることは明白で
ある。

なお、清掃ヘッド４が第１３図に示す清掃方向、矢印Ａ
に対し直角であるために短い清掃ヘッド４となり軽量化
を図ることができる。また、この実施例における作用を
第１６，第１７図によって説明する。図中、第１０〜第
１２図と同符号は相当部分を示し、４は屈曲した第１清
掃ヘッド、４′は直線状の第２清掃ヘッドである。すな
わち、第１６図に示すように第１清掃ヘッド４が屈曲し
た形状であるため、清掃面５の窓列の最上部、最下部に
拭き残し部分が生じる。この拭き残し部分を清掃するた
め第２清掃ヘッド４′が設けられている。しかし、第２
清掃ヘッド４′に吸気孔１８を設けることによって、第
１７図に示すように第２清掃ヘッド４′のみによって良
好な清掃作用が得られるので、第１清掃ヘッド４が不要
となり、一層の軽量化、小形化を図ることができる。以
上説明したとおりこの発明は清掃ヘッドの清掃移動方向
の後尾側に配置された後尾スクィジーに吸気孔を設けて
、清掃面の段差を後尾スクィジーが越えるときに吸気孔
からの空気流によって段菱隈部の洗浄水を回収するよう
にしたものである。

これによって水たれのない良好な清掃作用が得られる自
動清掃装置を実現するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従釆の自動清掃装置を示す昇降体正面図、第２
図は第１図の自動清掃装置の清掃ヘッド拡大図、第３図
は第２図のｍ−ｍ線断面拡大図、第４図は第２図の清掃
ヘッドのスクイジーの平面図、第５図は第４図のＶ−Ｖ
線断面図、第６図は第２図の清掃ヘッドの清掃状態を説
明した概念図、第７図は第６図の血−弧線断面拡大図、
第８図は第２図の清掃ヘッドによる清掃仕上がり状態説
明図、第９図は第８図のび−Ｘ線断面図、第１０図はこ
の発明による自動清掃装置の一実施例を示す図で後尾ス
クィジーを示す第４図相当図、第１１図は第１０図の紅
−幻線断面図、第１２図は第１０図の自動清掃装置によ
る清掃状態を説明した第７図相当図、第１３図はこの発
明による自動清掃装置の他の実施例を示す清掃ヘッドの
第２図相当図、第１４図もこの発明の他の実施例を示す
清掃ヘッドの第２図相当図、第１５図は第１４図の平面
図、第１６図は第１４図の実施例に付随した作用を説明
した昇降体の清掃ヘッド配置説明図、第１７図は第１４
図の実施例に付随した作用により改善された状態を説明
した第１６図相当図である。 ４…・・・清掃ヘッド、５・・・・・・清掃面、８・・
・・・・洗浄水、９・・・・・・真空装置、１１・・・
・・・後尾スクィジー、１３……先頭スクィジー、１８
……吸気孔。 なお、図中同一部分又は相当部分は同一符号により示す
。第１図 第２図 第３図 第５図 第１１図 第４図 第８図 第９図 第１０図 第１２図 第Ｔ図 第１４図 第１６図 第１７図 第６図 第１３図 第１５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 箱状をなし一側に開口してこの開口部が清掃面に対
   向して配置されて上記清掃面に沿つて清掃移動する清掃
   ヘツドと、この清掃ヘツド内に設けられ、上記清掃面に
   洗浄液を放出するノズルと、放出された上記清掃ヘツド
   内の洗浄水を真空吸引する装置と、上記清掃ヘツドの開
   口部の縁部に設けられて長手が上記清掃移動方向に交差
   して配置されかつ上記清掃移動方向の先頭側に設けられ
   て上記清掃面を摺擦する先頭スクイジーと、上記清掃ヘ
   ツドの開口部の縁部に配置され上記清掃移動方向の後尾
   側に設けられ、上記清掃面を摺擦する後尾スクイジーと
   を備え、一部に段差を有する上記清掃面の清掃を行う自
   動清掃装置において、上記後尾スクイジーの先端部近傍
   には、上記清掃面の段差を上記後尾スクイジーが越える
   時、上記段差の隅部に滞留する洗浄水を押し流し、回収
   する空気流を発生させる吸気孔が形成されていることを
   特徴とする自動清掃装置。 ２ 長手が屈曲されこの屈曲部に吸気孔が設けられた後
   尾スクイジーを備えたことを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の自動清掃装置。 ３ 直線に形成され長手が清掃移動方向に直交して配置
   されかつ長手に沿い互いに離れて複数個の吸気孔が設け
   られた後尾スクイジーを備えたことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の自動清掃装置。