JP6349773B2 - ソーラーパネル清掃装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ソーラーパネルの受光面を清掃するソーラーパネル清掃装置に関する。
近年、再生可能エネルギーを利用する発電システムの1つとして、太陽光エネルギーを利用するソーラーシステムの普及が進んでいる。ソーラーシステムはソーラーパネルの受光面を太陽に向けて屋外に設置するものであり、工場、ビル、一般家屋等の屋根や屋上を有効活用して、ソーラーパネルを設置できる利点もある。ソーラーパネルは太陽の照る方向(日本では南方)へ受光面を傾斜させて設置されることが多い。
ソーラーパネルは、光起電力効果によって太陽光を即時に電力に変換する太陽電池を組み込んだ複数のセルをパネル状に組み立てたものであり、一般的なソーラーシステムでは複数のパネルユニットを縦横に並べて接続したアレイとして用いられる。大規模なメガソーラーシステムでは、パネルユニットを接続したアレイの全長が数100mに達するものもある。
これらのソーラーパネルは屋外に設置されるので、大気や雨水に含まれる塵埃や、鳥の糞、枯葉等の異物が受光面に付着する。このため、これらの受光面に付着した塵埃や異物によって太陽光が遮断され、発電効率が低下することが、ソーラーシステムの大きな問題となっている。この発電効率の低下を防止するためには、ソーラーパネルの受光面を適宜清掃して、付着した塵埃や異物を除去すればよいが、ソーラーパネルは屋根や屋上等の高所に設置されることが多いので、安全性等の面から人手による清掃は困難である。また、広大な受光面を有するメガソーラーシステムでは、人手による清掃は多大な手間を必要とする。
そこで、例えば特許文献1では、受光面の清掃を行うソーラーパネル清掃装置に自走手段を設けて、自走式に構成することが提案されている。具体的には、ソーラーパネルの大きさや形状を認識するための認識手段を設け、当該認識手段からの出力に基づいて、ソーラーパネルの受光面上を順次走行するように上記自走手段を制御する。こうすることで、ソーラーパネルの全域を、安全で効率的に清掃できるものとなっている。
特開2010−186819号公報
ところで、特許文献1のソーラーパネル清掃装置は、噴射ノズルより洗浄液をソーラーパネルの受光面に供給することで、受光面の清掃を効果的に行うことができるよう構成されている。しかしながら、この噴射ノズルは、ソーラーパネル清掃装置のフレームに取り付けられており、外部に露出した状態で設けられている。このため、清掃中に強い風が吹くと、噴射ノズルから吐出された洗浄液が風に煽られて、受光面の所望の位置に洗浄液を供給できないという問題があった。
そこで、本発明では、受光面に供給される洗浄液が風の影響を受けにくく、受光面の所望の位置に洗浄液を供給しやすいソーラーパネル清掃装置を提供することを目的とする。
本発明にかかるソーラーパネル清掃装置は、ソーラーパネルの受光面上を走行しながら前記受光面を清掃するソーラーパネル清掃装置であって、前記受光面に洗浄液を供給する洗浄液供給部材と、前記洗浄液供給部材から前記洗浄液が供給された前記受光面を清掃する清掃部材と、前記洗浄液供給部材を囲むケース部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、洗浄液供給部材から受光面に洗浄液が供給され、洗浄液が供給された受光面を清掃部材で清掃することで、受光面を効果的に清掃することができる。このとき、洗浄液供給部材はケース部材によって囲まれているため、洗浄液供給部材から供給される洗浄液に対して、ケース部材が防風壁の役割を果たすことになる。したがって、本発明によれば、受光面に供給される洗浄液が風の影響を受けにくく、受光面の所望の位置に洗浄液を供給しやすいソーラーパネル清掃装置の提供が可能となる。
ここで、前記清掃部材は前記ケース部材内に配設されると好適である。
洗浄液を用いて受光面の清掃を行うと、洗浄液が汚れを含んで汚水となる。このような汚水を清掃部材が飛散させてしまうことがあり、飛散した汚水が受光面に付着すると、受光面が汚染されてしまう。そこで、清掃部材をケース部材内に配設することで、清掃部材が飛散させた汚水は、主にケース部材の内面に着弾し、受光面への付着を抑制することができる。
また、前記洗浄液供給部材は、前記受光面に前記洗浄液を供給する清掃状態と、前記清掃部材に前記洗浄液を供給する汚水除去状態との間で切換可能であると好適である。
清掃を進めていくうちに、上述の汚水が清掃部材に付着して蓄積され、清掃が適切に行えなくなるおそれがある。そこで、洗浄液供給部材を、受光面に洗浄液を供給する清掃状態だけでなく、清掃部材に洗浄液を供給する汚水除去状態にも切り換えることができるように構成することで、汚水除去状態の洗浄液供給部材から供給される洗浄液により、清掃部材に付着している汚水を適宜洗い流すことができ、効果的な清掃を継続的に行うことができる。
このとき、前記洗浄液供給部材および前記清掃部材は共に前記ケース部材に取り付けられており、前記清掃部材が前記受光面から離間するように前記ケース部材を動かすことで、前記洗浄液供給部材が前記清掃状態から前記汚水除去状態に切り換わるように構成すると好適である。
このような構成によれば、清掃部材が受光面から離間するようにケース部材を動かせば、清掃部材による受光面の清掃が中断されるとともに、清掃部材に洗浄液を供給することができるので、容易に清掃部材の洗浄を実行することができる。
また、前記清掃部材が前記受光面外に位置しているときに、前記洗浄液供給部材を前記汚水除去状態とすると好適である。
こうすることで、洗浄液供給部材から供給される洗浄液により、清掃部材に付着している汚水が洗い流される際に、当該汚水は基本的に受光面外に落下することになる。このため、受光面に汚水が付着することによる汚染を抑制できる。
また、前記清掃部材として、回転軸にブラシが螺旋状に巻き付けられた回転ブラシを有しており、前記回転ブラシの回転方向は、前記回転軸の軸方向の左右のうち前記受光面の未清掃領域が存在する側に前記洗浄液を向かわせる方向であると好適である。
このような回転ブラシを用いた場合、汚れを含む洗浄液(汚水)は、螺旋状に巻き付けられたブラシに沿って、軸方向の左右のうち一方側に向かう。このとき、汚水が受光面の未清掃領域に向かったとしても、当該領域は後に清掃されるので特に問題とはならない。そこで、上述のように汚水が受光面の未清掃領域に向かうように回転ブラシを回転させることで、清掃済み領域の汚染を積極的に回避することができる。
また、代わりに、回転ブラシを次のように構成してもよい。つまり、前記清掃部材として、回転軸にブラシが螺旋状に巻き付けられた回転ブラシと、前記回転ブラシの後方に設けられたワイパーとを有しており、前記回転ブラシは、前記回転軸の軸方向の左右において、前記ブラシの巻き付け方向が反対方向となっており、前記回転ブラシの回転方向は、前記軸方向の中央に前記洗浄液を向かわせる方向であるとしてもよい。
こうすることで、汚水は回転ブラシの軸方向の中央に集まることになる。そして、中央に集まった汚水は、回転ブラシの後方に設けられたワイパーによってワイピングされる。したがって、汚水が受光面の清掃済み領域に向かうことを抑制し、清掃済み領域の汚染を積極的に回避することができる。
本発明によれば、洗浄液供給部材をケース部材で囲むように構成することによって、受光面に供給される洗浄液が風の影響を受けにくく、受光面の所望の位置に洗浄液を供給しやすいソーラーパネル清掃装置の提供が可能となる。
ソーラーパネル清掃装置の(a)外観斜視図および(b)側面図である。 清掃部の内部を示す上面図である。 ソーラーパネル清掃装置の清掃ラインの一例を示す平面図である。 (a)清掃状態および(b)汚水除去状態における洗浄液供給管からの洗浄液の供給態様を示す側面図である。 回転ブラシの詳細を示す上面図である。 回転ブラシの変形例の詳細を示す上面図である。
[ソーラーパネル清掃装置の構成]
以下、図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。図1は、ソーラーパネル清掃装置の(a)外観斜視図および(b)側面図である。本実施形態のソーラーパネル清掃装置1は、ソーラーパネルの受光面上を自走する本体部10と、本体部10の前方に連結された清掃部20とを有して構成されている。そして、本体部10が受光面上を自走すると、本体部10と一体的に清掃部20が受光面上を走行し、清掃部20により受光面の清掃が行われる。
本体部10は、自走手段として左右一対のクローラ11を有しており、クローラ11の上方にハウジング12が配置されている。ハウジング12内には、各電動部品の動作を制御するコントローラ13、各電動部品に電力を供給するバッテリー14、および受光面の清掃のための洗浄液を貯留するタンク15が収容されている。
清掃部20は、本体部10のハウジング12に対して、左右に延びる軸Aを中心に揺動可能なケース21を有しており、ケース21に各種の洗浄手段が取り付けられている。ケース21は概ね直方体形状となっており、その下面には開口が形成されている。清掃部20は、洗浄手段として、タンク15内の洗浄液を受光面に吐出する洗浄液供給管22、洗浄液が供給された受光面に対して回転してブラッシングを行う回転ブラシ23、およびブラッシングされた受光面をワイピングするワイパー24を備える。回転ブラシ23およびワイパー24は、ケース21内に配設されているが、これらの下部がケース21の下面の開口から一部突出し、受光面に接触するよう構成されている。
図2は、清掃部の内部を示す上面図である。洗浄液供給管22は、左右方向に延設されており、ケース21によって囲まれた状態で、ケース21に取り付けられている。洗浄液供給管22の下部には、左右方向に複数の吐出孔22aが形成されている。そして、タンク15と洗浄液供給管22とを接続する可撓性のホース31にポンプ32が接続されており、ポンプ32を作動させることで、吐出孔22aから下方に向かって洗浄液が吐出される。なお、洗浄液にはそれほど大きな吐出圧をかけておらず、吐出孔22aから吐出される洗浄液は、主に自重により鉛直方向の下方に落下する。ただし、洗浄液の吐出形態はこれに限定されず、吐出圧を大きくすることで吐出方向を規定するようにしてもよい。
洗浄液供給管22よりも後方に回転ブラシ23が設けられ、回転ブラシ23のさらに後方にワイパー24が設けられている。また、ソーラーパネル清掃装置1の幅方向(左右方向)において、洗浄液供給管22の長さは、回転ブラシ23よりも長くされている。これは、後で説明する回転ブラシ23の洗浄の際に、確実に回転ブラシ23の全域に洗浄液供給管22から洗浄液を供給するためである。また、ワイパー24の長さは、洗浄液供給管22および回転ブラシ23よりも長くされている。これは、洗浄液供給管22から受光面に供給された洗浄液、および回転ブラシ23によるブラッシングに使用された洗浄液(汚水)を、確実にワイピングするためである。ただし、各部材の長さを上述のように規定することは必須ではない。
図1に戻って説明を続ける。ケース21の前面の中央部には、走行方向の前方を撮影するためのカメラ25が設けられている。また、ケース21の下面の前方には、超音波センサ26が設けられている。超音波センサ26は、下方に向かって超音波を発する送信部と、その反射波を検出する受信部とを有しており、超音波センサ26の直下に受光面が存在するか否かを検出することができる。つまり、超音波センサ26は、受光面の端を検出する検出部として機能する。ただし、このような検出部として、他の光学センサや接触式センサを利用してもよいし、カメラ25による画像データを用いて受光面の端を検出してもよい。
[清掃ライン]
図3は、ソーラーパネル清掃装置の清掃ラインの一例を示す平面図である。ソーラーパネル清掃装置1が清掃するアレイ100は、ソーラーパネルを縦横に配列したパネルユニット101をさらに縦横に多数並べて構成されており、受光面100aは一方向に傾斜している。そして、ソーラーパネル清掃装置1は、受光面100a上を清掃ラインRに沿って自走しつつ、受光面100aの全域の清掃を行う。
この例では、ソーラーパネル清掃装置1は、傾斜方向における位置を少しずつ変えながら、傾斜方向と直交する長手方向に沿った移動を繰り返す。具体的には、傾斜上端側の左端部をスタート地点とし、清掃ラインR1に沿って右方へ自走した後、受光面100aの右端部で傾斜方向を下る方向へ直角に向きを変えるよう旋回し、清掃ラインR2に沿って所定の距離だけ移動する。続いて、左方向へ直角に向きを変えるよう旋回し、清掃ラインR3に沿って左方へ自走した後、受光面100aの左端部で傾斜方向を下る方向へ直角に向きを変えるよう旋回し、清掃ラインR4に沿って所定の距離だけ移動する。そして、右方向へ直角に向きを変えるよう旋回し、清掃ラインR5に沿って右方へ自走する。このような移動を繰り返し行うことにより、ソーラーパネル清掃装置1は、受光面100aの全域を自走することになる。ただし、清掃ラインRの形態は、これに限定されるものではない。
ソーラーパネル清掃装置1(本体部10)の走行は、コントローラ13がクローラ11の動作を制御することで行われる。また、ソーラーパネル清掃装置1が清掃ラインRに沿って走行しているか否かは、カメラ25から出力された前方の画像データに基づいて、コントローラ13が適宜判断する。その結果、ソーラーパネル清掃装置1が清掃ラインRから外れていると判断された場合には、コントローラ13が左右のクローラ11に速度差を与えることで、ソーラーパネル清掃装置1を清掃ラインRに戻す制御が行われる。また、ソーラーパネル清掃装置1が受光面100aの端部まで至ったか否かは、超音波センサ26からの出力値に基づいて、コントローラ13が適宜判断する。
[清掃状態と汚水除去状態]
ここで、受光面100aの清掃を進めていくうちに、汚れた洗浄液(汚水)が回転ブラシ23に付着して蓄積され、清掃が適切に行えなくなるおそれがある。そこで、ソーラーパネル清掃装置1においては、洗浄液供給管22を、受光面100aに洗浄液を供給する清掃状態と、回転ブラシ23に洗浄液を供給する汚水除去状態との間で切換可能に構成されている。
図4は、(a)清掃状態および(b)汚水除去状態における洗浄液供給管からの洗浄液の供給態様を示す側面図である。a図に示す清掃状態においては、洗浄液供給管22の下方に他の部材は存在せず、洗浄液供給管22から吐出され、主に自重で落下する洗浄液は、ケース21の下面の開口を通って受光面100aに供給される。そして、洗浄液が供給された受光面100aを、回転ブラシ23でブラッシングし、さらにブラッシングされた受光面100aをワイパー24でワイピングすることで、受光面100aの清掃が行われる。
一方、b図に示す汚水除去状態は、回転ブラシ23やワイパー24が受光面100aから離間するように、ケース21を軸Aを中心に上方に揺動させることで実現する。このとき、ケース21に取り付けられている洗浄液供給管22が、回転ブラシ23の上方に位置するように、ケース21を揺動させる。こうすることで、洗浄液供給管22から吐出され、主に自重で落下する洗浄液は、回転ブラシ23に供給されることになり、回転ブラシ23に付着している汚水が、洗浄液によって洗い流される。この際、回転ブラシ23を回転させておくことで、汚水が遠心力により振り切られ回転ブラシ23の洗浄効果は向上するが、回転ブラシ23を回転させておくことは必須ではない。
次に、清掃状態と汚水除去状態との相互の切り換えについて説明する。基本的に、図3の長手方向に延びる清掃ラインR1、R3、R5、・・・に沿った走行中に、ソーラーパネル清掃装置1が受光面100aの端部に至った際に、適宜、洗浄液供給管22は清掃状態から汚水除去状態に切り換えられる。ただし、切り換えを実行するタイミングはこれに限定されず、例えば、清掃終了時にソーラーパネル清掃装置1を受光面100aの端部まで移動させてから切り換えを行ってもよい。
具体的には、超音波センサ26により受光面100aの端が検出されると、コントローラ13は、回転ブラシ23が受光面100a外に位置するまで、ソーラーパネル清掃装置1を走行させる。続いて、コントローラ13は、ソーラーパネル清掃装置1を停止させ、ケース21を上方に揺動させることで、洗浄液供給管22を清掃状態から汚水除去状態へと切り換える。なお、ケース21の揺動は、コントローラ13からの指令信号に基づいて、不図示の駆動部により実行される。
洗浄液供給管22の汚水除去状態を所定の時間だけ維持した後、コントローラ13は、ソーラーパネル清掃装置1を次の清掃ラインR2、R4、・・・に向けて旋回させる。旋回が完了すると、ケース21を元の位置に揺動させることで、洗浄液供給管22が汚水除去状態から清掃状態へと戻される。このように、回転ブラシ23やワイパー24が受光面100aから離間している汚水除去状態を維持したまま旋回を行うことで、回転ブラシ23やワイパー24による抵抗摩擦が小さくなり、ソーラーパネル清掃装置1の旋回が容易になる。ただし、汚水除去状態を維持したまま旋回を行うことは必須ではなく、洗浄液供給管22を汚水除去状態から清掃状態へと戻してから旋回を行うことも可能である。
[回転ブラシの詳細]
図5は、回転ブラシの詳細を示す上面図である。回転ブラシ23は、回転軸23aにブラシ23bが螺旋状に巻き付けられたスパイラルブラシとして構成されている。図5に示す巻き付け方向は、ブラシ23bの見え方に因んで一般的に「S巻き」と呼ばれる。このように構成された回転ブラシ23を、回転軸23aの軸方向右側から見た場合に反時計回りとなる回転方向S1に回転させると、汚水はブラシ23bに沿って、進行方向を向いて右方向D1に流れる。一方、回転ブラシ23を、回転方向S1の反対方向S2に回転させると、汚水はブラシ23bに沿って、進行方向を向いて左方向D2に流れる。なお、回転軸23aは、不図示のモータによって正逆回転可能に構成されている。
このような回転ブラシ23を備えたソーラーパネル清掃装置1により、図3に示す清掃ラインRに沿って受光面100aの清掃を行う場合、回転ブラシ23の回転方向を以下のようにするとよい。すなわち、図3において右向きの清掃ラインR1、R5、・・・に沿って清掃を行っているときには、進行方向を向いて右方が未清掃領域となっているから、回転ブラシ23を回転方向S1に回転させて右方向D1に汚水を向かわせる。一方、図3において左向きの清掃ラインR3、・・・に沿って清掃を行っているときには、進行方向を向いて左方が未清掃領域となっているから、回転ブラシ23を回転方向S2に回転させて左方向D2に汚水を向かわせる。
このように、汚水が受光面100aの未清掃領域に向かうように回転ブラシ23を回転させることで、清掃済み領域の汚染を積極的に回避することができる。なお、汚水が受光面100aの未清掃領域に流れても、当該領域は後に清掃されるので特に問題とはならない。また、清掃ラインR2、R4、・・・に沿って清掃しているときには、受光面100a外に汚水が向かうように、回転ブラシ23を回転させるとよい。
[回転ブラシの変形例]
図6は、回転ブラシの変形例の詳細を示す上面図である。回転ブラシ23がスパイラルブラシとして構成されている点は図5のものと同様であるが、ここでは、回転軸23aの軸方向において左半分と右半分とでブラシの巻き付け方向を反対方向としている。具体的には、左半分においては、図5と同様にS巻きとなるようにブラシ23cが螺旋状に巻き付けられており、右半分においては、S巻きの逆巻きであるZ巻きとなるようにブラシ23dが螺旋状に巻き付けられている。
このように構成された回転ブラシ23を、回転軸23aの軸方向右側から見た場合に反時計回りとなる回転方向S3に回転させると、左半分では汚水はブラシ23cに沿って、進行方向を向いて右方向D3に流れ、右半分では汚水はブラシ23dに沿って、進行方向を向いて左方向D4に流れる。つまり、汚水は回転ブラシ23の軸方向の中央に集まることになる。そして、中央に集まった汚水は、回転ブラシ23の後方に設けられたワイパー24によってワイピングされる。したがって、汚水が受光面100aの清掃済み領域に向かうことを抑制し、清掃済み領域の汚染を積極的に回避することができる。また、ソーラーパネル清掃装置1が、図3の清掃ラインRのどこを走行してようと、回転ブラシ23の回転方向を変える必要がないという点で優れている。
[効果]
本実施形態のソーラーパネル清掃装置1では、洗浄液供給管22(洗浄液供給部材)がケース21(ケース部材)によって囲まれている。このため、洗浄液供給管22から供給される洗浄液に対して、ケース21が防風壁の役割を果たすことになる。したがって、受光面100aに供給される洗浄液が風の影響を受けにくく、受光面100aの所望の位置に洗浄液を供給しやすいものとなっている。
また、本実施形態では、回転ブラシ23およびワイパー24(いずれも清掃部材)はケース21内に配設されている。このため、回転ブラシ23およびワイパー24が汚れた洗浄液(汚水)を飛散させることがあったとしても、当該汚水は主にケース21の内面に着弾し、受光面100aへの付着を抑制することができる。
また、本実施形態では、洗浄液供給管22を、受光面100aに洗浄液を供給する清掃状態と、回転ブラシ23に洗浄液を供給する汚水除去状態との間で切換可能に構成されている。かかる構成によれば、汚水除去状態の洗浄液供給管22から供給される洗浄液により、回転ブラシ23に付着している汚水を適宜洗い流すことができ、効果的な清掃を継続的に行うことができる。
また、本実施形態では、洗浄液供給管22および回転ブラシ23は共にケース21に取り付けられており、回転ブラシ23が受光面100aから離間するようにケース21を揺動させることで、洗浄液供給管22が清掃状態から汚水除去状態に切り換わるように構成されている。かかる構成によれば、回転ブラシ23が受光面100aから離間するようにケース21を揺動させるだけで、回転ブラシ23による受光面100aの清掃が中断されるとともに、回転ブラシ23に洗浄液を供給することができるので、容易に回転ブラシ23の洗浄を実行することができる。
また、本実施形態では、回転ブラシ23が受光面100a外に位置しているときに、洗浄液供給管22を汚水除去状態としている。こうすることで、洗浄液供給管22から供給される洗浄液により、回転ブラシ23に付着している汚水が洗い流される際に、当該汚水は基本的に受光面100a外に落下することになる。このため、受光面100aに汚水が付着することによる汚染を抑制できる。
[変形例]
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上記実施形態の要素を適宜組み合わせまたは種々の変更を加えることが可能である。以下にその一例を示す。
上記実施形態では、ケース21を下面が開口している直方体形状のものとしたが、ケース21の形状はこれに限定されない。つまり、洗浄液供給管22を囲むことができる形状であればどんな形状でもよく、例えば上下面が開口している筒形状としてもよい。
上記実施形態では、清掃部材として回転ブラシ23およびワイパー24を設けるものとしてが、清掃部材として他の部材を設けてもよいし、回転ブラシ23を省略してワイパー24のみで清掃を行うようにしてもよい。また、回転ブラシ23やワイパー24を、必ずしもケース21内に配設する必要はなく、例えば本体部10に配設してもよい。
上記実施形態では、洗浄液供給部材として洗浄液供給管22を設けた。しかしながら、洗浄液供給部材は他の形態であってもよく、例えば噴射ノズルを洗浄液供給部材として設けることも可能である。
上記実施形態では、汚水除去状態の洗浄液供給管22から供給される洗浄液により、回転ブラシ23を洗浄するものとした。しかしながら、回転ブラシ23の代わりにワイパー24を洗浄するものとしてもよいし、これら両方を洗浄するものとしてもよい。さらには、他に設けた清掃部材を洗浄するものとしてもよい。
上記実施形態では、回転ブラシ23が受光面100a外に位置しているときに、洗浄液供給管22を汚水除去状態にするものとした。しかしながら、受光面100aに落下した汚水を例えば後の清掃で除去できるのであれば、回転ブラシ23が受光面100a上に位置しているときに、洗浄液供給管22を汚水除去状態としてもよい。
上記実施形態では、ケース21を揺動させることで、洗浄液供給管22を清掃状態と汚水除去状態との間で切換可能としたが、切換可能とするための構成はこれに限定されない。例えば、揺動以外の移動形態でケース21を動かすことで切換可能に構成してもよいし、洗浄液供給管22の位置や洗浄液供給管22からの洗浄液の吐出方向を変えることで切り換えるように構成することも可能である。
上記実施形態では、ソーラーパネル清掃装置1を自身で走行制御する自走式としたが、ソーラーパネル清掃装置1を自走式にすることは必須ではない。例えば、清掃ラインRに沿って敷設したレールの上を、ソーラーパネル清掃装置1が走行するように構成してもよい。また、遠隔操作により、ソーラーパネル清掃装置1の走行を制御するようにしてもよい。さらには、洗浄液供給管22の清掃状態と汚水除去状態との間での切り換えについても、コントローラ13で制御することは必須ではなく、遠隔操作や人手により行ってもよい。
1 ソーラーパネル清掃装置
21 ケース(ケース部材)
22 洗浄液供給管(洗浄液供給部材)
23 回転ブラシ(清掃部材)
24 ワイパー(清掃部材)
100a 受光面

Claims (5)

  1. ソーラーパネルの受光面上を走行しながら前記受光面を清掃するソーラーパネル清掃装置であって、
    前記受光面に洗浄液を供給する洗浄液供給部材と、
    前記洗浄液供給部材から前記洗浄液が供給された前記受光面を清掃する清掃部材と、
    前記洗浄液供給部材を囲むケース部材と、
    を備え
    前記洗浄液供給部材は、前記受光面に前記洗浄液を供給する清掃状態と、前記清掃部材に前記洗浄液を供給する汚水除去状態との間で切換可能であることを特徴とするソーラーパネル清掃装置。
  2. 前記清掃部材は前記ケース部材内に配設される請求項1に記載のソーラーパネル清掃装置。
  3. 前記洗浄液供給部材および前記清掃部材は共に前記ケース部材に取り付けられており、
    前記清掃部材が前記受光面から離間するように前記ケース部材を動かすことで、前記洗浄液供給部材が前記清掃状態から前記汚水除去状態に切り換わる請求項1又は2に記載のソーラーパネル清掃装置。
  4. 前記清掃部材が前記受光面外に位置しているときに、前記洗浄液供給部材を前記汚水除去状態とする請求項1〜3の何れか1項に記載のソーラーパネル清掃装置。
  5. 前記清掃部材として、回転軸にブラシが螺旋状に巻き付けられた回転ブラシと、前記回転ブラシの後方に設けられたワイパーとを有しており、
    前記回転ブラシは、前記回転軸の軸方向の左右において、前記ブラシの巻き付け方向が反対方向となっており、
    前記回転ブラシの回転方向は、前記軸方向の中央に前記洗浄液を向かわせる方向である請求項1〜4の何れか1項に記載のソーラーパネル装置。
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